3月 182019
 

2019 03 17 23

【謎の島 迷走中】

あと少しのところで大きく間の空いてしまった真夏の九州ツーリングレポート。
正直書いている余裕などない毎日ですが、意地でも終わらせます。 

7日目の朝、旅もいよいよ大詰め。通勤ラッシュの長崎の街を走り抜け、国道202号へ。
左側に海を望むサンセットロードだが、通勤車両が多い。トラックの数も多く、しばらくは淡々と。
途中のコンビニで朝食休憩とした後、ようやく道行くクルマも落ち着き出した。

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陽が徐々に高くなり、容赦ない陽光が降り注いでくる時間になった頃、眺めの良さそうな道の駅があったので立ち寄ってみた。

雲ひとつない青空に気分も上がる、はずなのだが、そんなこと言っていられないくらいに既に暑い。
真夏のカンカン照りの九州を、7日間もドライブし続けるというのは狂気の沙汰に近い。
今回ほどルーフオープン率の低いツーリングは、よほど趣旨替えをしない限り、この先ないだろう。(写真がオープンなのは、もちろん撮影用)

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後から写真で見る分には、最高の景色、なんだけどねぇ。(ただひたすら暑いという記憶しかない)

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前日の夜に閃いたツーリングプラン。
これから向かうその地を、遥か彼方に望む。

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行くぜ、離島へ。

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 ・・・・・・・

向かう先は「池島」。長崎県西海市に属する、小さな有人島だ。
島ならゴマンとある長崎だが、「池島」が目に止まった理由は、かつて多くの人が暮らした炭鉱島だったということ。
ご多分に漏れず既に廃坑しているのだが、驚くべきことに、何とまだ人が住んでいる。つまり「生きた廃坑の島」なのだ。

有人島なだけに、自由に往来ができる。
上陸が制限される軍艦島に行けないなら、池島があるじゃないか。(てことに昨晩、居酒屋で気付いた)

小さなフェリーに乗船すると、ものの30分ほどで島に着岸する。
明らかに場違いなオープンカーで、島の道へと走り出すと、のっけから威容な構築物に歓迎を受けることとなった。

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発電施設か何かだろうか。
既にその役目を終えて久しいと思われる佇まいだが、それが当然のように完全放置されている状態が衝撃的である。

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地図を見ると、小さな島に小さな周回路(県道216号)が巡っていて、島のまともな道路はそれくらい、といった雰囲気である。
まずはそれを反時計回りに周遊してみる。島は起伏に富んでいて、徒歩や自転車だとこの暑さではツラいはずだ。

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道路には草が蔓延り、今にも埋もれていきそう。
ただ、使われず朽ちていくような雰囲気はない。不思議な生命力が宿っている。

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炭鉱の町を象徴する建造物、鉄筋コンクリート造のアパート群が現れた。
昨日対岸から眺めた軍艦島が有名になったのは、小さな島に所狭しと建てられたアパート群の廃墟が織りなす風景が異様だからだ(たぶん)
この池島にも、その特異な風景が存在していた。

朽ちたベランダの手摺、ツタが絡まり見えなくなりつつある外壁。
しかし、どことなく生気が感じられる。それもそのはず、ここにはまだ住んでいる人がいるのだ・・・!

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スクーターが走ってたり(当然のようにノーヘルで)、おばあちゃんが歩いていたりする。
廃墟と見紛うこの建物には、信じられないことに、まだ人の営みが残っていた。

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さらにエスを走らせる。
港のある小さな湾口に戻ってくると、不可思議な巨大産業機械が放置プレイ。

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石炭を運び出す機械の一部なのだろうが、何かの基地でもあったようにしか見えない。

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かつて炭鉱が最盛期だった時代には、忙しく稼働していた機械たちが、今はその役目を終えてひっそりと佇んでいる。ただ朽ちていくのを待つかのように。
そんな異世界とも現実とも判断つかないような場に迷い込んでいく・・・過去と現在、記憶と現実が混ざり込んで、今を見失いそうになる感覚。。
ただひたすらに青い海と空。そしてあれだけ滅入っていた酷い暑さが、現実に繋ぎ止めてくれているかのようだ。

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周回路はあっという間だった。
走って楽しいかという次元ではない。周囲に展開する廃墟の景色と青い海原に目を奪われながら走っていれば、いつの間にか元に位置に戻っている。
さながら無限ループに迷い込んだようである。

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池島はとても小さな島だが、実は同じ海底炭鉱の島である軍艦島よりもかなり大きい。
軍艦島は、池島港のある穏やかな湾と同じくらいの面積だという。
いかに軍艦島が小さな島かというのが、池島に来てみるとよくわかる。

ちなみに、池島港のある湾は元々「鏡池」という名の池だったらしく、石炭船を停泊させるために浚渫して港にしたそうだ。
島の名前も、池があったというのが由来とか。 

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これで池島の見どころは終わりなのか。
いや、この島にはまだ隠された風景がある。
島を周回する県道から、僅かに放たれた枝道。その奥底に入り込んでみるのだ。

(池島エクスプロール、後編へつづく)

 Posted by at 12:28 AM
2月 242019
 

2019 02 16 16

【国道389号 雲仙南山麓の樹海ロード】

まだまだ続く、灼熱の九州ツーリング。旅は遂に6日目を数える。

熊本市中心街を出発し、熊本駅前を経由して、一路熊本港へ。
前日夜の作戦会議で、この日はまず、船で島原に渡ることになったからだ。

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島原湾に向かってまっすぐに突き進む県道51号をひた走って熊本港へ。
人工島にある熊本フェリーのターミナルにて乗船券を購入。やがて洋上の人(&クルマ)となる。

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島原までたったの30分。桜島フェリーよりは長いが、実にあっという間。息つく暇もない。
ちなみに熊本フェリーに乗ったのは、初めて九州ツーリングしたとき以来。あの時は逆向き(島原→熊本)だったが。

島原港に到着してまず向かったのは、道の駅「みずなし本陣ふかえ」。
ここには、雲仙岳噴火の土石流被害を伝える被災家屋の保存展示がある。
これらを(暑さ凌ぎに)見学した後、島原まゆやまロードへ。

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たぶん初めて走る、島原まゆやまロード。
走れるワインディングというよりは、常に雲仙岳の威容を眺めながら走る展望ロードの趣が強かった。

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ちなみに、島原半島の中心にある雲仙岳は、普賢岳を中心とした複数の山の総称である。
多くの犠牲者を出した平成3年の大火砕流被害は、いまだに記憶に新しい。あれ以来、日本列島は数々の天変地異による自然災害に飲み込まれてきた。
かつての災害の教訓から、雲仙の東側斜面には巨大な導流堤が連続して設置されている。その光景はまるでここが日本はでないような、殺伐とした印象を与えている。

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まゆやまロードから県道58号を経由して、国道389号へ。
雲仙岳に向かって一気に登るヒルクライムルート。登り切ったところで国道57号に合流、その先に雲仙温泉街があるが、反対方向に舵を切る。
この先に、久しぶりにどうしても走ってみたい道があるのだ。

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仁田峠循環道路

普賢岳山頂に最も近付く観光道路である、仁田峠循環道路。かつては有料道路だったが、現在は無料開放されている道・・・のはずだったが、環境保護協力金なる通行料金を徴収していた。都井岬でも同様の徴収がある。九州の常套手段なのだろうか。
でもまぁ100円(「目安」というのが微妙だ)である。有料道路時代はそこそこの通行料金を取られた、と記憶している。

この道、熊本フェリー同様、初めての九州ツーリング(2004年のことらしい)以来、走ったことがない。
これまで走りたくて訪れたことはあるのだが、濃霧だか大雨だかで通行止めで、思いを果たせなかったのだ。
山頂近くを走るがゆえに、山岳気候の影響をモロに受けるという立地条件が、レアさ加減を増長している。

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・・・のだが、もっとレアなのは、一方通行の道だということ。反時計回りにしか走ることができないのだ。
これが何を意味するかと言うと、対向車が来ないということ(当たり前だが)。道はそれなりに狭いが、走りにくいというレベルではない。むしろ、ここより狭くて双方向の道なんていくらでもある。
純粋観光道路の為せる技だが、これによって実におもしろい走行体験が可能なのだ。

対向車が来ないので、ライン取りが自由自在。道幅を一杯に使って、アウト・イン・アウトで次々にコーナーを駆け抜けていく。
これだけでも非日常。かつて14年前に走った際には思わず、「なんなんだこの道は!!」と叫んでしまったほど楽しめてしまったのを、今でも鮮明に覚えている。
今回は前走車に追い付いてしまったのが残念だったが、あの時と同じような気持ちで、ステアリングを切りアクセルを踏み込んだ。

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途中停車が許されない仁田峠循環道路には2ヶ所、駐車場がある。
その駐車場にエスを停めると、ひんやりとした空気に身を包まれる。
あれだけ暑かったのに、ここは別天地か!? 雲の中で展望はないけど。。。

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本来であれば普賢岳、そして平成の噴火で隆起した平成新山を間近に眺めることができる絶景展望台なのだ。
この日は分厚い雲に覆われて、まったく展望は効かなかった。
残念だが、遠い地から訪れるロングツーリングでは時の運。またの機会を楽しみにするしかない。

仁田峠を越えれば、一気に下って先程のR389に合流する。
距離的には長くはない(むしろ短い)が、やはり面白いコースである。雲仙に来たら、これからもマスト。走れるかどうかは運次第だが、また訪れたい。

・・・・・・・

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R389に戻って、今度は雲仙温泉に向かう。
今回は、雲仙温泉には立ち寄らず。温泉天国の九州の中でも、屈指の泉質を誇る温泉なので、こうも暑くなければ是非ともオススメである。

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R389でぎゅいいいいっと山麓を駆け下り、もう少しで海まで到達しようかというところで、広域農道にスイッチ。
島原半島の南側中腹を走る、雲仙グリーンロード。これを反時計回りに半周。

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広域農道らしい?展望ロード。
海沿いを走る国道251号と迷うところだが、ハイスピードワインディングを楽しむなら、断然コッチだろう。

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島原半島は、走って楽しい道が盛り沢山なエリアだ。中心には雲仙温泉もあって、滞在にも向いている。
今回のようにフェリーを使わないとアクセスが非常にしづらい地形なのと、阿蘇の影に隠れてしまっているのでマイナーなのかもしれないが、実はツーリング適地。
個人的には九州の中でも非常にポイントの高いエリアなのである。

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・・・・・・・

国道57号に突き当たったら、広域農道はおしまい。
そのまま海に向かって下ると、小浜温泉街だ。

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小浜温泉は、山頂付近にある雲仙温泉とR57で結ばれた海沿いの温泉地。雲仙温泉に負けず劣らずの泉質と湯量を誇る、隠れた名湯だ。
高温の源泉が、いたるところから湧き出しており、温泉宿も多い。オススメは共同湯。脇浜共同浴場での入浴体験は、今でも鮮明に記憶に残っている。
今日は暑いからとても温泉などどいう気にはなれないが、小浜温泉が誇るあの名物を、もう一度味わってみたくなった。

それは「小浜ちゃんぽん」。
ちゃんぽんといえば長崎が有名だが、小浜温泉には独自の小浜ちゃんぽんという文化がある。(小浜だって長崎県ではあるが)
かつて訪れたであろう店の記憶を手繰り寄せ、何とか見つけたのがここ。

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えーと、何ていう店だっけ?(笑
うっすらと覚えているこの辺か?という場所と店の佇まいの記憶だけで辿り着いた。 →「海花亭」というらしい

辿り着いたと言っても、ちょっと自信がない。たぶんこれだというくらいで確証のないまま中に入る。

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たぶんこれだ(笑
濃厚なスープと生卵。満足感100%の大盛り(胃袋はキャパオーバー)。間違いがない。
決して涼しいとは言えない店内で、メニューを団扇代わりにしながら大汗を掻きながら食す。

単なる食堂の風情だが、店内は満員に近かった。おばちゃんの人柄も良く、過去に訪れたのがここであってもそうでなくても、もはやどうでもいいと思った。
小浜温泉に来たら、小浜ちゃんぽん。これ絶対。

・・・・・・・

余談。
今回レポするにあたって、前回訪れた際の写真を探してみたら見つかった。
それがコチラ。

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店は正解だった。なんという記憶力!(自画自賛)
そして純正ホイール!w 

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ちゃんぽんは・・・見た目がだいぶと違う(笑
前回はエビが入っていて、スープが少ない。これは進化なのか、退化なのか。(たぶん偶然)

このちゃんぽん、過去のレポには登場していない。
なぜならこの翌日、かの「断崖上のミステリー」に遭遇したから。。(それどころではなかったのだ)

しょっぱい思い出の中で、燦然と輝く?ご馳走なのだった。 

・・・・・・・

満腹を抱えてエスの狭いコックピットに乗り込み、R251を北上する。
すぐに県道201号に入ると、これがなかなか面白い道。
なんだかわからないけど、緑の切通しを抜ける感じで、すれ違いにも相当気を使う狭い道だった。

これを抜けて、再びR251。
延々と行って、国道34号と出会うところで県道34号へ。
このスイッチに手間取って、若干右往左往したが、何とか天草灘を望むK34ルートに沿うことができた。

K34は、びわ畑ルート。
残念ながらそのビワは季節外れで熟した果実を目にすることもない。
ウネウネとした半島の絶壁路をひたすら走り続ける。
長崎の裏街道的なK34は、走りを楽しめるというよりローカルな景色を楽しみながら走るルートだが、混雑した街から離れてのんびりと半島を行くには最適かもしれない。 

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野母崎

半島の先端には来てみたものの、暑くて歩く気にならない(笑

すぐに折り返して、今度は半島の反対側へ。国道499号を行くと、すぐにあの「軍艦島」が見えてくる。
過去のレポにも登場歴のある軍艦島。かつては上陸手段がなかったはずだが、昨今の産業遺産ブームによってツアーが組まれているようだ。

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実に魅力的な話(産業遺産も廃墟も大好き)だが、突発的に行けるものでもない。これが行き当たりばったりツーリングのツライとこ。
好きでこのスタイルでやっているわけだから、仕方ないんだけどね。

船に乗るのが遅かったのか、雲仙で遊びすぎたのか、結構時間が経ってしまっていた。
とは言っても、このまま長崎に到達してしまうとその先が繋がらない。
ちょっと寄り道という気分で、県道29号へ。三菱重工の造船所がある一帯を通過して伊王島大橋を渡る。
先程までの工業地帯とは打って変わって、リゾートちっくな景色に様変わりする。

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伊王島灯台

その伊王島の先端にある灯台まで行ってみることにした。
長崎湾の湾口に位置する伊王島灯台。長崎港を発着する船はすべて、この灯台を目印にやってくるのだろう。
小さな灯台で何があるわけでもなかったが、野母崎とは異なって吹き抜ける風が気持ちよかった。

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・・・・・・・

 

R499に戻り、長崎市街へ。交通量はどんどんと多くなっていく。
平坦な地形の少ない長崎の街は、狭い中心部に市街地が集中している。道路には市電も走り、路上はどこも混雑している。
この雑多な状況の中、市街地の中心部にある宿を目指してグイグイと入っていく。
繁華街の立体駐車場にエスを停めたら、長崎の市街地(繁華街)探索。 

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思っていたより時計の針はずっと進んでいて、既に18時。
繁華街が色めき立ち出す時間になりつつある時間だが、平日の長崎の街には少々早過ぎるようだ。思案橋横丁も、まだ準備中といった感じ。
街の雰囲気を味わいながら、しばらく散歩を続けてみることにした。

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地方都市に来たら、アーケード探索することになっている?が、長崎ではこんなレア物を発見!

繁華街ど真ん中のアーケード街の入口に、堂々と掲示されるおにぎり標識。日本に2例しかない、アーケード国道だ。(もう1つは確か大阪にあったはず)
大勢の人が行き交うアーケード街なので、クルマで通行なんてまず無理。
午前10時から翌日の朝5時まで歩行者専用道路ってことは、5時から10時を狙うしかないわけで、国道全制覇を目指す人にとっては、難関のうちのひとつだろう。

ウロウロしすぎて疲れてしまった。
そろそろ休憩しようとお店を探すものの、これと行った店が目に入らない。
中華街に行くのも芸がない。いつものように地味な居酒屋を探して入ったのがここ。

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長崎名物とか全く関係のない、いつもの選択(笑
ただ、これが案外当たりで、新鮮な魚介類や野菜を中心とした酒の進むメニューに目移りしてしまうほどの良質店だった。

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思えばこの旅、大分から始まって、宮崎、鹿児島、熊本、そして長崎と、ひたすら九州の県庁所在地の居酒屋で酒を嗜んでいる。
旅も後半になり、残り少なくなった日数(あと2日)の道のりを地図見ながら考えていたら、ここまでまったく考えもしなかったアイデアが頭に浮かんだ。
俄然テンションが上がって、この日も酒が進む進む(笑

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長崎の夜に身を任せ、ここまでの旅程に思いを馳せる。
いよいよ旅は終盤。ここに来て、意外な展開へと向かいます。

 

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 Posted by at 2:28 PM
2月 032019
 

2019 02 03 08

【県道272号 熊本県芦北町】

九州ツーリングも5日目。

いよいよ後半というところだが、天気は2日目の一部を除けば、全く崩れる素振りもない。
それだけなら最高のロングツーリング日和というところだが、気温が殺人的。倒れずに完走しなければならない。

2019 02 03 04

鹿児島市内から県道35号経由で、日置広域農道へ。
この日は走ったことのない道を探しつつ北上を進めることにしたので、特にここに寄るという目的がない。
だからこそ走りが楽しめる、はずなのだが、期待した広域農道がそれほどでもなかったのは残念だった。
これであれば、さっさと出水にでも行って、町並み散策でもすればよかったかもしれない。(歴史探訪はお腹いっぱいになったので、そういう発想にならなかったのだが)

2019 02 03 05

串木野で国道3号に出て北上。バイパス経由で整然とした薩摩川内の市街地を通過。
南九州道との並行区間が終わると、トラックだらけの道になる。(だからR3はほとんど走ったことがない)

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R3を早々に見捨てて、広域農道「川薩グリーンロード」にスイッチ。
今度こそ!と思ったのだが、これもまた割と普通のコースで、軽トラにも前を塞がれたりして不発。
あまり来ることのない鹿児島県北西部近辺は、ルートセッティングが難しい。 

国道328号との交差で田舎道に見切りをつけ、紫尾峠越えを選択。
標高400mの小さな峠道。前方をトラックに塞がれ。。(涙
峠を越えた後は、出水の町を迂回するように、三たび広域農道「北薩オレンジロード」を選択して水俣方面へ。 

R3上で県境を跨いで、熊本県入り。道の駅に寄って、その後、県道56号に。

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地図で見ると、小さな半島状の地形の真ん中を走るワインディングに見えたこの道。
距離は短かったが、ここまでで一番のテクニカルなワインディングだった。

芦北からは県道27号を選択。
ここまでほとんど何の撮れ高もないまま、時間だけかかってしまい、時刻は既にお昼頃。立ち寄った芦北の道の駅で、小休憩を取ることにした。

道の駅「芦北でこぽん」は、その名の通り名産のデコポン押しで、農協のスーパーのような大きな販売所には、大音量でデコポンの歌が流れていた。
イートインでデコポンとは何の関係もないメンチカツを食べながら、何気なくメールを見てしまったが最後。しばらく仕事の対応に追われる羽目に。。
昨日、別世界の人間になろうと決意したばっかりだったのになぁ。

気を取り直して、午後の部。
K27を走ると、やがて球磨川に出る。川の両側には国道と県道がそれぞれ並走し、肥薩線も寄り添っている。

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県道を選択したら、そこは川沿い斜面の僅かな空間を切り開いた細い道だった。
しばらく軽トラを追走していくと、肥薩線の駅が現れる。

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肥薩線 白石駅

古い木造民家の建物が現れたと思ったら、駅舎だった。
中には「百年の駅」との看板が掲げてある。建て替える機会も必要もなく、取り残されたかのように今も現役で有り続ける駅舎。
同じ肥薩線には、同様に古い駅舎の嘉例川駅が霧島の辺りにあって、かつて訪れたことを思い出した。

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白石駅からは国道219号に入って、球磨川沿いの道を快走。ほとんど前走車に捕まることなく、淡々と距離を稼ぐことができた。

八代でいったんR3に出て、すぐに国道443号へ。
狭い道をくねくねと行って、国道218号にスイッチ。

もう、この日は本当に撮れ高ゼロって感じ。なんにも話題がない(苦笑

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せめて通潤橋に立ち寄ってみるも、人の気配すらなく寂しい限り。
まぁこういう巡り合わせの悪いの日だって、何日も旅してればたまにはあるさ。

このままR218を東に行くと、2日目に通過した高千穂に行ってしまうので、阿蘇へと向かう国道265号にスイッチ。
高森峠に向かうワインディングは、毎度のことながら爽快だ。

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今回は高森峠を越えて、すぐに県道28号に入ることにした。
薄暗い杉林の中をダウンヒル。一気にカルデラの内部に。

ここまで来たら、阿蘇の登山道路や外輪山のワインディングを存分に楽しみたい(ただでさえ本日は走り足りないのだから)ところだが、そろそろ夕刻というタイミングの悪さ。
景色を楽しみつつ、ゆっくりと阿蘇のワインディングを堪能できる機会は、この先またいくらでもあるだろう。
今日は南阿蘇のまだ走ったことのない道をトレースしながら、熊本の街へと流れることにした。

K28で南阿蘇。なぜこういうルーティングになったのかさっぱり理解できないほど極細の集落の中の道を走ると、道の駅「あそ望の郷くぎの」に到達。
阿蘇山の眺めがいい開放的な道の駅。閉店間際の売店で、お土産品を物色。

そこから県道39号で再び南側の外輪山に駆け上がる。
その先に待ち受けるのは「グリーンロード南阿蘇」。南側外輪山の尾根筋を走るワインディングだ。

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どうしても北側のミルクロードを走る機会が多い阿蘇。この道は今まで走ったことがなかった。
ミルクロードの印象があるので、きっと素晴らしいに違いない!という期待が大きかったが、そこまでのインパクトはなく、マイナーロードの意味がわかった気がした。
ただ、人気がないだけにとても空いている。景色や写真なんていいから、とにかく走るんだ!って時にはいいかもしれない。

グリーンロードを益城まで走ってK28に戻り、そのまま熊本市街に入ろうと思ったが、K28の熊本方面がなぜか全面通行止。(地震の影響が残っているのだろうか・・?)
一瞬ルートを見失いそうになったが、県道206号から県道36号でリカバリー。空港近くのクスノキ並木の道で熊本市へ。

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熊本市街でGSに寄り、微妙に遠回りしながら陽の落ちかけた市電通りを車窓より観光。
遠目に工事中の熊本城天守閣が見える。地震によって壊滅的な被害を受けたはずだが、既に瓦屋根の天守閣が復活している。
前回熊本を訪れた時は、まさにあの地震の直前だった。あの素晴らしい城郭が、一日も早く復興されることを切に願っている。

辛島町のビジネスホテルに投宿。
前日にネット予約した際、部屋までは選べなかったので期待しなかったのだが、スイートルームみたいなデカい部屋に当たってしまった。
どうせ寝るだけなのでいかにも勿体無い。でも宿泊料金はシングル並みなので、断る理由もない。

結局、スイートルームは堪能せず、夜の街を徘徊。もう毎日これ。お許しください。

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熊本の繁華街は素晴らしいと評判である。
何が素晴らしいかはさておき、気に入るお店に当たるかどうかは、勝手知らない旅人であるがゆえの嗅覚次第。
今回は、スナックがひしめく通りにあるモダンな居酒屋を選択。人気があるようで満員だったが、ちょうど二巡目くらいの時間帯だったので、少々待って入ることができた。

2019 02 03 18

ビールで喉を潤しながら、料理を選ぶ。この時点で、もう素晴らしい。さすが熊本、レベルが違う。
基本的には熊本、九州を意識したメニューなのだが、そのどれもにピリリと小技が効いていて、どれも美味しそうだし、実際に美味い。
酒も昨日のように、焼酎を中心に品揃えが大変豊富。全く飽きないで、酔えるところまで酔えそう。

2019 02 03 19

これはまた罪作りな店に出会えたものだ。(ちなみに3枚前の写真の右端に見える「感」というお店がそれ)
すっかり満足して、二軒目の必要もなく、まっすぐスイートルームに帰ることとなった。

だんだん酒と食レポのようになってきた九州ツーリング(笑
果たして6日目からは走りに戻れるのか!?? 

 Posted by at 4:52 PM
1月 142019
 

2019 01 14 39

【鹿児島県指宿市 開聞崎付近】

旅は4日目。鹿児島市中心部からのスタート。
昨日同様、世間は普通の平日なので、朝の道路は通勤の自家用車で溢れていた。

2019 01 12 01

鹿児島ICからバイパス経由で、指宿スカイラインを目指す。
バイパスまでは交通量が多かったが、スカイラインは有料観光道路なので、平日の今日はほぼ交通量なし。
朝イチのワインディング走行を楽しむこととする。

2019 01 12 02

指宿スカイライン

ここ、久しぶりだなぁ。エスで走ったことあったかな??
スカイラインと言いながら、伊豆スカイラインのような走りながらの展望はほとんど望めない。
各種コーナーもそれほどアグレッシブなものではなく、途中工事区間なんかもあったりしたので、のんびり走行に終始した。

2019 01 12 03

海沿いの国道226号の短絡路として有用な気がするのだが、実際に鹿児島〜指宿間の海沿いを走行したことがないのでわからない。
でもワインディング好きなら、選択するのはまず間違いなくコッチだろう。

指宿スカイラインそのものの印象はさほどでもないのだが、どちらかというとその先の県道17号の方がインパクトがある。
有料道路区間が終わった後、通常の県道区間が指宿へ向かうワインディングの白眉だ。

2019 01 12 04

付加車線が延々と続く幅広の道路。スケールの大きな展望の中を、一直線に貫く高速コース。
むしろコッチがスカイラインだろうと、誰もが思うであろうレイアウトだ。
果てしなく続くストレート区間に、スピードは乗りっぱなしになる。自制心を持ちながら一気に距離を稼いでいく。

2019 01 12 05

県道28号に合流したら、池田湖に到達。湖の向こうに、開聞岳の姿が見えた。
ここからこんなふうに見えるなんて知らなかったが、なかなかに絶景。瀟洒な円錐型の開聞岳は、飽きずに眺められる。

K28を進むと、開聞岳の麓、R226に出る。
枕崎方面に向かう予定だが、開聞岳にはなぜかいつも気になって走る道がある。今回もそちらに寄り道。

東シナ海に突き出すようにそびえる開聞岳は、桜島のように洋上から突き出た火山のような地形で、南側の山裾はそのまま海中へと落ち込んでいるので周回できなさそうではあるが、実は周回可能な道が1本通っている。
名もなき周遊道は、本当に周回するだけで、他に何もない。開聞岳と大洋に挟まれた空間に、ただただ静寂が広がっている。

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心細い道だが走りにくいということはない。ただ、ワインディング的に走るような道ではなく、異世界に入り込んだような雰囲気を楽しみながら進む道だ。

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山の西側から時計回りに走る。
開聞岳に訪れる度に走ってはいるのだが、相変わらずの心細さ。遭難したんじゃないかと思うほどに人の気配が薄い。
そしてこの道、山の東側で突然その姿を変えるのだ。

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真っ暗な防空壕のようなトンネル。
道幅は極端に狭く、1台通るのがやっと。すれ違いは不可能。
所々、上部に開口部があって光が注ぎ込んでいるのだが、気休めに過ぎない。中は真っ暗。

なぜここのトンネルがあって、なぜこんな構造をしているのかは知らない。
距離は短いが冒険的な開聞岳周遊道のハイライトは、実はこのトンネルなのではないかと思ったりもする。

しかし、こんなに路面悪かったっけ?
かなりボコボコで、ちょっとエスで走るのを躊躇うほどに荒れていた。
ほとんど通るクルマもいないのだろう。すれ違いを心配する必要もない。数年後には朽ちて、通り抜けるのは難しくなるかも知れない。

公園ゲートの脇に出たら、冒険は終了。現実世界に戻ってきた気がする。なんとなく、安堵感。でも、何度走ってもおもしろい道だ。

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R226で、改めて枕崎方面へ。途中から、南薩広域農道にスイッチする。
素晴らしいパノラマが広がる直線路。適度にアップダウンもあり、高台では南薩摩の農耕地と東シナ海の展望が楽しめた。

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昼前に枕崎に到着。出発が遅かったこともあるが、ここまで意外と時間がかかっている。
ひとまずお魚センターに寄ったら、ちょうど2階レストランの開店前だったので、珍しくちゃんとしたランチを頂くことにした。

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枕崎と言えば、カツオ。レストランの名前にもなっている「ぶえん鰹」のお刺身をいただく。

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「ぶえん鰹」とは、一本釣りした鰹を活き締めして冷凍した、枕崎オリジナル開発の鰹だそうな。
「ぶえん」は「無塩」から流用した言葉らしく、遠洋一般釣り鰹の新鮮さを保つ技術らしい。
 鰹の風味が濃くて甘く、大変美味しい。値段もそれなりだが、せっかく枕崎まで足を伸ばすなら、味わってみるのもオススメだ。

ランチ中に仕事のメールが多数舞い込んできていることに気が付き、仕方なく電話連絡。
それがしばらく続いて時間ロス。緊急対応は大抵トラブル的な内容に近いので、テンションはダダ下がり。

まぁ仕方ないことではあるが、、ここまでも結構メールの確認ややり取りに時間を費やした。
これじゃあ旅を楽しんでることにならない。本当に必要なこと以外は無視して、今この時間を楽しもう!
ここから先は、敢えて別世界の人間になることを勝手に決意した。

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枕崎から先は、走ったことのない国道270号を選択したが、なんてことない普通の道だった。
時間はかかるが野間岬をまわるか、知覧に行った方がいい。

県道22号で鹿児島市方面に戻り、バイパス&九州道で薩摩吉田ICまでショートカット。
そこから錦江湾に向かって下りたところで、昨日に引き続き、じっくり歴史探索することにした。

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仙巌園&尚古集成館

薩摩藩主島津氏の歴代当主別邸「仙巌園」。その敷地内にある、第28代島津斉彬が始めた「集成館」事業の遺構。
これら史跡が、桜島を望む鹿児島市北端部に残されている。
特に幕末期の日本の歴史の中で、ある意味中心的なポジションにいた薩摩藩の先進性を体感できるスポット。
・・・ていうのは来てみるまで詳しくは知らなかったのだが、結構感動してしまった。

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敷地内に入って、最初に目に飛び込んでくるのは、反射炉の石垣。集成館事業の中でも、シンボル的な存在だ。
「集成館」事業というのは、島津斉彬が1851年に始めた一連の洋式産業を指す。
軍事強化に関わる産業は、集成館事業の中でも中心的存在。大砲を鋳造する反射炉は我が国最初のもので、薩摩焼の技術を応用した耐火レンガを積み上げた独自の反射炉装置だったそうだ。

幕末期、相次ぐ西洋列強の進出で、富国強兵とその財政を支える産業振興が急務と考えた第28代島津斉彬公。
攘夷だ何だと日本中が混乱していた幕末期に、国の未来を冷静に判断して、一大事業を興した幕末のカリスマ藩主だ。
仙巌園に隣接する「尚古集成館」では、その斉彬の集成館事業の全容を知ることができた。

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あの時代に、一代でここまでの産業を一気に興した先見性と行動力に驚かされた。
軍事産業を支える各種機械工業、紡績を始めとする国を豊かにする産業機械、異国との貿易を見据えた独自芸術産業の創出(薩摩切子の開発)・・・
その功績は、枚挙にいとまがない。残念ながら斉彬は、維新を迎えることなく志半ばで急死してしまうのだが、明治以降の日本の発展の礎を築いたと言える。

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都から遠く離れたこの薩摩の地で、国の将来を見据えて未来に進もうとした藩主の夢・・・大きく心揺さぶられる歴史の事実。

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仙巌園に戻って進むと、キレイに整備された観光地に様相。しかし、わざとらしさは微塵もなく気持ちのいい設えだ。

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いよいよ別邸内部へ。(激暑なので、早く室内に入りたい)

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中は意外と質素というか、思ったよりも日本家屋そのもの。
所々、洋式の要素があるが、建物本体とは関係のない装飾がメインなので、オリジナルなのかどうかはわからない。

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縁側から眺める景色は素晴らしい。錦江湾越しの桜島は、借景としてこれ以上のものはないほどだ。
薩摩国のシンボルを常に眺めながら生活することができるこの立地は、確かに藩主の別邸地として最適なように思える。

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敷地内は広く、散策が楽しめる。
島津家歴代藩主が、この地で国の未来を思い描いていたと思うと、知りもしないのに様々な場面で想像が膨らむ。

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幕末期、島津の殿様がここでどれだけ過ごしたのかはわからない。
ただ、雄藩として時代を大きく動かした薩摩藩の中心地のひとつであることは間違いがない。
未来のために産業を興し、富国強兵に努めて誰よりも近代化を先取りした斉彬公。幕末の動乱期から維新後の西洋化の時代に、薩摩出身の西郷隆盛、大久保利通といった英傑たちと時代を作った「国父」こと久光公。

仙巌園と集成館跡には、特に150年前のあの時代の空気が色濃く残っている気がした。
ただ変わらない(と思う)のは、この地から眺める桜島の景色。
歴史を作った人物たちと同じ景色を眺め、過去に思いを馳せ、今この時間があることに感謝する。実に有り難い体験をさせてもらった。

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・・・・・・・

 

仙巌園&尚古集成館でじっくりと歴史に向き合っていたら、あっという間に夕刻近くになってしまった。
しかし心配はいらない(?)。今晩も停泊地は鹿児島と決めたのだ。
薩摩の歴史にどっぷりと浸かった夜は、やはり薩摩の中心地で思いを馳せたい。

確保したホテルも前夜と一緒(笑
結果的に連泊になったが、当初そのつもりはなかったので、チェックインし直すことになる。
同じ近隣の駐車場にエスを停めて、部屋に荷物を置いた後、鹿児島の街へと繰り出す。
時間的に飲むには少し早かったので、気になる店なんかを少しだけ散策。

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同僚へのお土産なんかを真剣に選んでいたら、すぐに時間は経ってしまった。旅の時間って、なんでこんなに経つのが早いんだろうか。

今宵の店は、ここ最近すっかり個人的ブームとして定着した大衆酒場。もはやテッパンの選択である。
↑の写真に見える「分家 無邪気」。その佇まいから、入るのに勇気がいる系の店。もちろん入ったことはないので、勇気を振り絞って暖簾を分ける。

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小さな店内は、既に常連客で埋まりつつあった。
辛うじてひとつだけ空いていたテーブル席に案内される。とりあえず瓶ビールだが、鹿児島に来たんだから焼酎飲まなきゃ、だろう。

その焼酎なのだが、実はあまり得意な方ではなく、ほとんど飲むことがなかった。
ただ、ここは薩摩国。コップ酒ならぬコップ焼酎が300円からと、とてつもなく安い。しかも種類が豊富。
当然?ながらほとんどが芋焼酎。これをロックでいただく。

いままで避けていたのを後悔したい気分になった。本当に美味しい焼酎を割らずに飲むと、これほど美味いものなのか・・・!

結果、すっかりハマってしまったのだ。鹿児島焼酎、恐るべし。(食わず嫌いだっただけ?) 

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名物みそおでんも、芋焼酎に合って、とてもうまい

すっかり飲んで食べて、お代も驚くほど安く、大満足してしまった。
やはり地域密着型の居酒屋さんは侮れない。土地の雰囲気も勝手に味わいながら飲む酒、味わう料理は格別だ。
昔のツーリングでは考えられない(キャンプするのが当たり前だったのに)趣向だが、しばらくはこの傾向が続くと思われ。。

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もう満足してしまったのだが、この後、またもや白熊を欲したのは内緒である。(ちなみに今日の居酒屋と昨日の白熊は同名の店だが、たぶん偶然)

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鹿児島名物、クレープの自販機で4日日終了(買わなかったけど)

鹿児島を堪能した日になったわけだが、昨日は大隅半島を回り切れていないし、その他にも見所はたくさんある。
地形的に周遊するのに時間のかかる典型的な県なので、目的地を九州とひとくくりにするとどうしても手薄になってしまう。
いずれしっかりと時間を取って再訪したい、改めてそう認識した日であった。

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 Posted by at 1:57 PM
1月 062019
 

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【国道448号 内之浦】

年明けて一発目のレポは、2018年真夏の九州ツーリング、です。
諸事情によりレポートが中断していましたが、まさかの再開。

この寒い時期に、酷暑だった夏のツーリングをレポするという季節感の無さ。加えて記憶も途切れ途切れで、臨場感も薄々。
とはいえ、2018年最大のロングツーリングだったわけで、記録に残しておかないわけにはいきません。
よろしければ、お付き合いください。

・・・前回(2日目)までのレポなんて忘れたわい!って方は、こちらをどうぞ・・・
    1日目 / 一路、九州へ
    2日目 / 大分・宮崎 subtropical road

・・・・・・・

旅は3日目。宮崎市内の奇妙なホテルからスタート。
夜中に結構ちゃんと雨が降ったらしく、エスのボディはびっしょり濡れていた。

国道269号に入って南下を始める。市内に入っていく反対側の車線の交通量が極めて多い。
地方都市では、自家用車通勤が当たり前。クルマの通勤ラッシュだ。

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宮崎から都城へと向かうコチラ側の車線も、反対側ほどではないにせよ交通量は多い。
幹線国道には長居は無用、と思いつつも結構走って、田野で県道28号にスイッチ。
大きく視界の開けたドライビングビューを堪能しながら、緩やかな峠道を登っていく。

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田野の道の駅で小休憩。
宮崎市街から南下する際は、海際(いわゆる「フェニックスロード」)を走るのがツーリストの正常な感覚だと思われる。
何の変哲もない山中のルートなので、どう考えてもシーサイドロードがオススメだが、この後走ることになったワインディングに、少々その考えを修正したい気になった。

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黒潮ロード

K28から広域農道にスイッチ。のっけから、登坂車線が登場する。
広域農道に付加車線があることは非常に稀。この区間だけかな、と思ってたら、次から次へと登場する。

加えて、大きな曲率を伴ったコーナーが次から次へと襲いかかってくる。
通常より車線が多いだけに路幅が極端に広く、ラインの自由度が高い。
自然とスピードレンジは高くなり、高らかなエンジンの雄叫びが、深い杉林の中でこだまする・・!

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素晴らしいワインディング!
路面はボコボコで、ヘタな脚だと跳ねてとっちらかって飛んでいってしまいそうだが、ギャップもすんなりと吸収する脚が備わっていれば、こんなに楽しめるワインディングもそうそうない。
あまりの楽しさに、写真を撮ることも忘れ、次から次へと現れるコーナーにひたすら挑み続ける。

シーサイドロードばかり走っていたら、その存在にずっと気付かなかったであろうマイナーコース。
今回のツーリングでは幾多の広域農道を走ったが、この黒潮ロードがマイ・ベスト。
フェニックスロートも捨てがたい魅力があるが、交通量の多い時間帯は特に、わざわざ山側に入り込んで走る価値は十分にあると思う。

 

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飫肥

極上ワインディングを楽しんだ後は、恒例?の町並み散策。
飫肥は以前から訪れてみたかった町だったが、機会に恵まれず、これが初めての訪問。
とりあえず城跡を目指して、観光用の無料駐車場にエスをデポする。

城跡に向かうまでの道の雰囲気が早速いい。この日もギラギラ夏の陽光に焼け死にそうなほど暑かったはずだが、写真を見る限りは実に清々しい。
木々が生い茂ったかつての飫肥城周辺と城内には人影もまばらで、長い時間放置された廃墟の町を歩くかのよう。

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城跡の中にどんどん入り込んでいくと、城主の居宅があった。
チケットを売っていたおじさんが、飫肥の町並みを簡潔に説明してくれた。

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飫肥藩だった時代、この飫肥城を最上流部にして、下流に向かって階級別に居宅を設けることができるエリアが定められていたという。
町の骨格を形成する通りや路地は、歴代藩主伊東氏の時代から現代までほとんど変わっておらず、当時の町並み空間が色濃く残っていることが最大の特徴だそうだ。

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島津氏の驚異にさらされながらも、当時の町の姿を今日に残すことができたのは、都から遠く離れた宮崎県南部の小さな小さな藩(わずか5万石)だったからこそか。

飫肥城だけでなく、武家町や商人町に見学できる邸宅がいくつかあったので訪れてみた。
どれも素朴な風情にあふれていて、心が落ち着く。日本家屋ながらどこか異国情緒を感じられるのも、辺境の地であるがゆえ。

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飫肥といえば飫肥天!
練り物には目がないので、揚げたてを散策の共にいただく。

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ガッツリ系の練り物揚げで、結構お腹に溜まる系。ツーリング中の補給には十分過ぎるほどだった。

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・・・・・・・

 

飫肥散策を終えた後は、再び黒潮ロード、国道220号経由で南郷。
ここからは九州南部の絶景ワインディング、国道448号。テンションは急上昇!

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南郷の道の駅で小休憩。トロピカルな雰囲気は、もはや南国の島。
飫肥をゆっくり散策したため、既に正午を回ってしまった。容赦ない日差しが降り注ぐ。(当然ルーフはclosed)

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道路工事で絶景区間を一部迂回する形となってしまったが、この先にも南国の海に飛び込むような絶景道は待っている。

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シーサイドラインを堪能したら、今度は断崖絶壁のワインディングを駆け上がる。

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大洋は、南国の日差しを受けてキラキラ輝いている。目映いばかりのドライビングビューに、もうクラクラだ。(暑さで、だろう)

 

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都井岬

宮崎県の最南端、都井岬。九州最南端の佐多岬に至る前哨戦であり、野生馬である「御崎馬」が生息することで有名な地。
これまでも幾度となく訪れているが、やはりここまで来たら外せない。
岬に至る県道36号都井岬線は、入口で牛馬保護協力費の支払いが必要。実質の有料道路だ。

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この日はどっから見てもギラギラの酷暑なので、野生馬もへばっているかと思いきや、人間様とは異なりとても元気そうだった。
フォンフォンと排気音を鳴らす黒い鉄馬を、物珍しそうに見つめる輩も。

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道路上に馬が出ていることは稀だが、注意を払いながらコーナーをクリアしていく。
途中、都井岬名物?の廃墟ホテルを通過し、岬の駐車場へ。
灯台以外、特に何もない岬。それはそれでいいのだが、都井岬の場合、そこに至る途中の道端が好きなのだ。

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暑くてジッとしていられないのが残念(往生際悪くopenにしてみたが、やっぱ無理)だが、これだけ晴れている岬も珍しいので、文句は言うまい。

 

・・・・・・・

 

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R448に戻り、串間で国道220号に再び合流。
このルート取りが若干(かなり?)失敗。R220は全くペースが上がらず、志布志を抜けるまでジリジリ。
この日の日差しは、今回の旅の中でも特に殺人的だった。幹線道路のペースに、エンジンもエアコンも悲鳴とも取れるような唸りを上げている。

大崎でR448に入って、ようやくペースを回復。しかしこの時点で14時を大きく回っていて、この先のルートセッティングに不安を覚える。(気付くの遅いだろ)
だが、ここまで来て大隅半島を走らないという選択はなく、後先考えずに半島の先を目指してノーズを向けていく。

有明橋を渡って、いよいよR448の最深部に突入!
と、ここでエスの距離計に目を向けると、19万km台後半を表示しており、残り数十kmで大台に到達するところまで来ていた。

今回の旅ではスタート時点から、道中で20万kmに到達することは確実であることはわかっていた。
ロングツーリング中に達成というのはいかにもR styleらしいと思っていたのだが、青看の距離表示とよくよく照合すると、どうもR448にある内之浦宇宙空間観測所でピッタリ到達になりそうなのだ。

ますますR style S2000に相応しい!
しかもこの先には、九州のワインディングの中でも指折りの、ワイルド&絶景コースが待っているのだ。
心躍る偶然に、テンションアゲアゲでR448の狭路ワインディングに挑んでいく。

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ところが・・・

内之浦からいよいよ宇宙空間観測所に向かって駆け上がろうというところで、道路上に「通行不能」の看板が立っているではないか。
まさかと思いつつ、バリケードもないので広い峠道を登っていくと、何とあと残り1kmのところで無常のバリケードが ・・・

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20万km目前で、まさかの足止め!!
これもまたR styleらしいと言えば、そうかもしれない・・・出来過ぎな話は、得てして上手くいかないものである。

通行止の情報はまったくなかったのだが、後で調べたら、昨日道路が陥没して急遽通行止めになった模様。
よりによって、昨日である。まぁ陥没した所を知らずに突っ込むよりは全然マシだが。。なんでもうちょっと待ってくれなかったのか)

迂回路がないので、引き返すしかない。
ここまできて、R448内之浦以南を走れないなんてありえない。大ショック。

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ショックを引きずりながらUターンすると、内之浦を見下ろす橋梁の上で200,000kmを刻んだ。
ロングツーリング途中、南九州のワインディング上で到達したことには変わらない。
いかにもR style S2000らしい到達点であることには、間違いないではないか。

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200,000kmに到達した地点で記念撮影。これはこれで印象的だ。

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無念の引き返しではあったが、引き返さなければ見られなかった風景。そういった出会いに感謝するのもまた、旅の一部なのだ。
今回走ることの叶わなかった区間に関しては、また改めてリベンジすることにしよう。

 

内之浦の新しいローソンで、この先のルートを熟考。
ツーリングマップルをよく見てみると、内之浦から県道561号を走れば、短い距離で半島を横断できそうだ。(国見トンネルという長大トンネルができたことによるものと推測)
これで半島中央部に出れば、不通区間をカットできそうだったが、時計を見ると時間が想定よりかなり進んでいて、半島の先端部にこだわるとその先の予定が立たなくなってしまいそうだ。
考えた末、半島の先端、南大隅の佐多岬は諦めて、錦江湾に出て北上することにした。

三たび走行するR220で、錦江湾沿いに垂水方面へ。
眼前に現れる桜島が、どんどんと大きくなっていく。

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円錐状の活火山上部は噴煙に包まれており、至近を走れば大量の降灰を覚悟しなければならなさそうだ。
でも、幸か不幸か、あまりの酷暑にルーフは閉じっぱなし。少なくともドライバーが灰を被ることはない。

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エスには申し訳ないが、酸性の火山灰にまみれながら桜島南部の国道224号を走って桜島港へ。
道の駅の駐車場は大量の砂が積もって、白線もはっきりしないほどだった。こんな環境で生活している鹿児島の人やクルマは、やっぱりすごい。
エアクリーナーも集塵性能重視じゃないと、ボディだけじゃなくエンジンも可愛そうだ。

さて、桜島は時計回りで一周したことはあるのだが、港から鹿児島市側に渡ったことはない。
ここはひとつ、短い船旅をしてみようじゃないか。

桜島フェリーで鹿児島港へ。
生活に密着した渡し船のようなフェリーは、乗用車の乗船はなんとドライブスルー形式。
有料道路同様のゲートで車検証を見せる必要もなく、料金を払えばそのままフェリーの甲板へ誘導される。

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ほぼ15分おきに出港する(夜間は1時間おきだが、なんと24時間営業)ので、待ち時間もほとんどなし。
さすがにフェリー内ではエスからは降りたが、航行時間はたったの15分。

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鹿児島市街をバックに、桜島港行きフェリーとすれ違う
近くにはなぜか潜水艦が浮かんでたりと、賑やかな湾内 

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奄美行きのA-LINEが出港していった
かつて奄美大島に訪れた際に乗船した思い出のフェリー 

常に桜島と鹿児島市街を眺めることができる船旅は、実にあっという間だった。
鹿児島港に着岸したら、そこは鹿児島市街。市電と並走しながら、確保した天文館のビジネスホテルへ。 

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線路緑化が眩しい鹿児島市電

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電車通りの車線が所々タイトで、反対側にバスなんかいると相当スレスレ
電車、バスに挟まれて、3台並んで交差点を曲がるなんて、まさに曲芸(笑 

九州3日目の夜は、鹿児島市。天文館というのは、鹿児島の繁華街中心部。
わざわざそこに泊まるのだから、夜を楽しまない手はない。

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適当に調べて入った店は、遠い鹿児島に来たことに思いを巡らし旅の感慨に耽るにはイマイチだった。
あまりその土地の名物に拘る方ではない(むしろ、全然関係のない方向の店に入ることを楽しみにしている)のだが、この日は2018年の酷暑を象徴するほど強烈に暑かったため、2軒目は普段なら絶対行かないような店に足が向いてしまった。

それは、コイツだ!

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これが本家の迫力

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「天文館むじゃき」の白熊

さすが鹿児島、本場はでかい。なぜにこんなにでかいのか。
しかし、それほど飽きずに平らげることができた。素直に美味い。この季節は特に格別だ。

 

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すっかり満足して街を歩いていると、気になる暖簾を見つけてしまった。ビビビッと来てしまい、3軒目として入店することに。
券売機でシンプルなラーメンを選ぶ。店内には昔ながらの赤いカウンターが。

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「のり一」のラーメン

出てきたのは、あっさりスープが胃に優しいラーメンだった。
メインで食べるというより、〆専用みたいなラーメン。何の奇をてらったところもないのがまたいい。

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カウンター上の無造作感が、なぜかアーティスティックで惚れ惚れ

カウンター内で調理しているのも給仕をしているのも、全員おばちゃん。昭和20年代の創業らしく、メニューもシンプルな構成。
こういうお店がずっと残っている街はいい。いいに決まっている。鹿児島の株がどんと上がった夜だった。

 

盛り沢山だった3日目は、以上にて終了。
この先のルートもあまり真剣に考えておらず、行き当たりばったりで密度に欠ける日が続きますが、その行き当たりばったりが原因で、この時には思いもしなかったイベントが終盤に待ち受けてます。ご期待ください。 

 Posted by at 1:40 PM