4月 122012
 

竣工引渡しが目前に迫ってきました。

引渡し前日の明日(というか今日)は、最後の工事、玄関前の木製ルーバー取付と、car pit床の浸透性表面強化材の施工の予定です。
これまで様々な工事が行われてきましたが、泣いても笑ってもこれで最後。遂に完成、という感慨よりも、もう終わってしまうんだな・・という名残惜しさが先に立ってしまいます。振り返るにはまだ早いんですが、ここまでの過程を振り返ると、終わってしまうことが寂しいんですよね。

それもこれも、土地を探すところから始めて、ずっとオリジナルを追求してやってきたからこそ。良いところも悪いところもほぼ自分に責任があるので、出来上がった家に関しては責任を持ちたいと思います。限りなく理想通り(予算の範囲内で)につくった家だから、文句は言えない。住んでみていったいどうなのか。体感してみないとわからないことがたくさんありそう。

ただ、今完成する家は、今の状態は完全なる完成形ではなく、共に暮らしてブラッシュアップできればとも思っています。
オリジナルの家が、さらなる個性を得て唯一無二の存在に。
それが本当の理想ですね。

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4月 072012
 

いよいよ次週に迫った竣工引渡しを前に、床のワックス掛けを行いました。

既出の通り、床は無垢材を使用しているので、何らかの仕上げが必要(というか、やった方がいい)です。
仕上げの一環なので、当然本工事に含めていい類の作業なのですが、この作業だけは当初から自分自身でやることに決めていました。つまりは「施主施工」というわけです。

何で自分でやるかっていうと、ひとつはワックスそのものに多少コダワリがあるから。
もうひとつは、床板1枚1枚に自ら汗を流してワックスを塗り込むという作業をすることで、これから生活を共にする家に愛情を注ぎ、魂を吹き込む、という意味合いです。必要作業半分、精神的儀式的意味合い半分てとこでしょうか。

そうは言ってもこのワックス掛け作業、とてもタイヘンなんです(汗
カーワックス用のスポンジで塗り、ウエスで拭き取り。そう書くとクルマのワックス掛けと一緒なんですが、こちらは膝をついた体勢で、ひたすら大面積を塗り込み続ける作業。腕は張り、腰にもキます 。小さな家ですが、何せほぼ全面無垢材なので塗る面積はそれなりに立派。作業しながら、家の面積をイヤでも再認識させられます(-o-;

ワックスは、蜜蝋のものを使用しています。
肌触りや仕上りの暖かみを考えると、まずは浸透系の保護材であること。そして自然系成分であることは外せませんね。

このワックス、以前手掛けた富山の民家改修でも同じ物を使用し、やはり同じように施主施工で塗り込んだ経験があり、勝手がわかってたので使用したんですが、前回と今回では床材が違います。

前回はカラマツとスギの無垢材だったんですが、今回はブラックウォールナットとミモザ。で、今回の2種類の無垢材は、なかなかワックスを吸い込んでくれなくて、同じ面積でも前回の数倍は労力がかかる感じ。この材に関しては、オイル系の方が相性いいかもです。

そうは言いつつ、自分の手で最後の仕上げができるわけです(施工そのものは、誰でもできるくらい簡単。ただシンドイだけ)から、そのくらいはしっかりとやんなきゃなんない。家に命を吹き込むためにも。

本日1日では到底終わらず、明日も朝からひたすら格闘(笑)します。

 Posted by at 9:10 PM
4月 052012
 

問い合わせが多く密かに人気(^ ^)の、R style House オトコのキッチンです。

前も書きましたが、特別手の込んだことはしていません。
キッチンは造作ではなく既製品のシステムキッチンだし、扉の面材ももっとも安価なシリーズを選択しています。
そのくせちょっとフツーじゃないように見えるのは、やはりカラーのせいでしょうか。

扉の面材は何の変哲もないダークグレー色ですが、壁面のキッチンパネルは汎用品でありながら、ほぼブラックに近いカラーを選択して、キッチン本体とコーディネートしています。
このパネルはよく見ると抽象模様が入っており、その模様は、以前自分がデザインした民家改修でキッチン面台に採用したパネルと同模様の色違いです。
この模様がとても好きで、自邸でも採用に至ったわけで、ある意味1059 designのスタンダードパターンのひとつと言えるかもしれません。

ところで、この写真を見てわかるように、昨今流行のアイランドキッチンやペニンシュラ型キッチンのようなリビング一体型キッチンではなく、スペースとしてはほぼ独立した空間の「閉鎖型」キッチンになっています。

料理をするお母さんが独りにならないようにする、遊んでいる子供を常に視界に入れつつ炊事をする、といった理由でキッチンがリビングの一部にすることが当然になって久しいですが、R style Houseではそのような必要が全くないので、意図的に閉鎖型としています。
それよりも、キッチンで調理をすることに集中したい(他人の干渉を受けたくない)という相方の要望と、生活スペースの空間に雑多なキッチン廻りを混同させたくないという自分の要望がうまくマッチした、というのが直接的理由かもしれません。

敢えて生活スペースと隔離する。そういう選択肢もアリだと思います。
ただ、完全に部屋として仕切っているわけではなく、実際には感覚的に空間が分かれているということが認識できるようにしているだけ。閉鎖型というより、むしろ「半閉鎖型」と言うべきか。
そういった操作が、このキッチンの不思議な存在感を増しているような感じです。

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 Posted by at 2:01 AM
4月 042012
 

常に直接触れることになる床材は、無垢材のフローリングに拘っていますが、水廻りに関してはコルクタイルを敷いています。

その名の通りコルクの木肌の破材を平板状に成形した素材で、水に強く足触りがいいのが特徴です。
水廻りによく使われるのはクッションフロアと呼ばれるビニル製の床シートで、いま住んでいるアパートの床なんかリビングも含めてどこもかしこもこの素材でした。
ベトベトとした肌触りが不快で、この上に寝転がろうなんて間違っても思わないような床材だったので、今回の家では水廻りであろうともビニル製床シートは排除しています。

使い方によっては無垢でもさほど問題はないですが、ズボラな生活が目に見えているので、濡れても気にならず、それでいてホンモノの素材感があるものということでコルクを選択した次第。
厚さは5mmで、断熱性能はさほど期待できませんが、無垢板以外の素材で思い付く中では、ベストの選択をしたつもりです。

このコルクタイル、張るのが結構難しそうなんですが、見た感じ、しっかりキレイに敷き詰められてました。

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 Posted by at 11:50 PM
4月 032012
 

R style Houseの階段は、最近流行りのリビングに露出している形式ではなく、階段室、というか廊下の延長のような存在になっています。設計の際、居間と通路の境界を明確に計画したためです。

何てことのない回り込む階段ですが、段板の色と質感が思った以上に良い感じ。
手摺の形状がうるさいですが、法規的に必要だし仕方ありませんね。

 Posted by at 7:37 PM