11月 302011
 

今年に入って検討した敷地は数え切れないほどありましたが、ボリュームチェックの後、ある程度プランを検討し法令をチェックした案件は、前回までに出てきた3案件です。どれも魅力的な土地でしたが、最後の案件は特に印象が良かったように思います。それだけに逃した魚は大きかった。。

そんな気持ちで約1ヶ月。何の気なしに、また周辺の土地情報をネットで見ていると、良さそうな案件があったので問い合わせ・・しようとふと見ると、先月キャンセルになったはずのあの案件情報が掲載されているのに気付きました。
どうせ載せっ放しになってるだけだろう(ネット掲載の情報は、総じて古いような印象がある)とは思いつつ、ついでにそちらも(知らないフリして)問い合わせしてみると、まだ残っている(売っている)と言うではないか!

もしや!と思いつつアプローチしてみると、何と再度地主の気が変わって(笑)また売り出し始めたとのことでした。
これはさすがに縁有り!っていう気になり、早速交渉開始。(それでもやっぱり値切る(笑)
今度はすんなり応じてもらえ、トントン拍子に契約の話が進んでいくことになりました。

そんな感じで土地を購入する方向に急激に進んでいくことになったわけですが、本当にこれでいいのか、何より土地の価格は妥当(というより分相応)なのかについては、散々悩みましたね。
やはり土地を買うということは即ち家を買うということになり、いろんな側面で人生の一大決断ではあるわけで、十分な検証、気持ちの整理、冷静な予算分析が必要で、契約に至るまで何度も考えましたが、結局買うことにしたわけです。

こういうことって理論的に考えたらある程度の方向は見えるけれど、最終決断をする決め手にはなかなかならないもの。
逆に、直感的にビビッとくるか、何かしら「縁」を感じるかということが、最終的な判断材料になるような気がします。
この時はまさにそうで、一度失ったチャンスが、また自分の元に転がり込んできたことに「もうこれは、ここに住めということなのかもしれない」という強い縁を感じたのが決め手だったような感じがしてます。

そんなわけで、めでたく敷地が決定。夏頃、土地の売買契約を地主と結び、住宅の計画に本腰を入れることになります。

 Posted by at 1:48 AM
11月 292011
 

それまではかなり範囲を絞って探していたのですが、かなり煮詰まってきたので、少し範囲を広げてみることに。
そんな中で、意外と玉数が多く、しかもある程度まとまった敷地面積の物件が多いエリアを見つけました。ただ、面積が大きいだけに値段も張りますが。。
予算の再設定と「値切る」ことを前提に、いくつかピックアップ。その中に、結果的にR style Houseの敷地となる土地が含まれていました。

しかし、すんなりと決まったわけではなく。
当初予算をオーバーする根付けに対して価格交渉を提案したんですが、その過程で、地主側の都合でキャンセルになってしまったのです。

この時の喪失感は、最初の借地権の土地がダメになった時ほどではなかったんですが、その後、他の土地を調査する度に「あぁ、あの土地は本当に良かったなぁ」と感じ、徐々に未練が大きくなる物件だったんですよね。
新しい物件は、どうしても過去の物件と比較してしまいますが、以後見るもののほとんどがその土地の条件を超えられない。
どこがそんなに響いたかというと、

  1. 整形地である →キレイな長方形で、シンプルな計画が可能(コストが抑えられる)
  2. 面積が比較的広い →広いって言っても、比較的、という程度ではありますが
  3. 間口が広い →敷地の長辺方向が道路に接しているという、ちょっと珍しい形態
  4. 前面道路が広い →公道(区道)で幅員が5mもある(練馬区内ではこれだけで結構好条件)
  5. しかも通過交通がほとんどない →袋小路でもないのに、ほぼ住民専用な道路
  6. 幹線道路に近く、高速のICにも非常に近い →既述の条件、それを感じさせない環境もgood
  7. 周辺に適度に緑や畑があり、長閑である →自然の存在を感じることができる環境
  8. 元々が分譲地のため、家並みが整っている →雑多な感じのしない落ち着いた環境

通常なら日当たりとか南向きであるとか考えるところかもしれません。
でも、そういう部分は自分にとって優先順位は高くなく、あくまで自分のライフスタイルに基づいた理想の住環境を実現する上での敷地の条件を重要視してました。
少々値は張るものの、自分にとって重要だと考える敷地特性をかなり高レベルで満たす物件が、一方的にキャンセルになってしまったわけで。。

フラれた女に未練を残すが如く、後ろ髪引かれながらの土地探しは、当然ながらあまり気が入らず。
情報はほとんど見尽したし、しばらく土地探しは休もうかなっていう感じで、ほぼ諦めモードになりかけていました。

(次で最後)

 Posted by at 2:20 AM
11月 282011
 

そもそも土地探しはあまり真剣にはやっておらず、もしいい条件の土地が見つかったら建ててもいいかな、くらいの軽い気持ちだったんですが、2011年になったばかりの頃、チラシに載っていた中古住宅を何の気なしに見に行ったら、家を建てようという欲望がムクムクと沸き上がって、真剣に土地探しをするようになったわけです。(その他にも工務店との出会いがあったんですが、それはまたいずれ)

まず始めに問い合わせたのは、まだ鉄道交通の便も良く、それどころかバス通りに面しているような所で、建築条件的にも相当魅力的な物件でした。
普通なら高くて手の出ない案件でしたが、借地権の土地だったため、イニシャルコストが非常に安価で現実的でした。

ところが問い合わせてすぐに問題が発覚。地権者と借地人間でトラブルを抱えていて、不動産業者も明らかに「おとり案件」として公表していたワケアリの案件だったのです。
普通ならそこで手を引きますが、条件がとても良かったので、事情を逆手に取って、地主側と何度か交渉しました。ほぼここで決めるつもりでいたので、周辺環境やお店まで調べたし、かなり時間を費やしましたね。

でも結局、この話はまとまりませんでした。
金額的にはかなりの好条件だったので、夢が潰えた気分で当時は相当ガッカリしたんですが、今思えばそれで良かったのかもしれません。

敷地の間口は3間に満たないにもかかわらず奥行きが深いという、いわゆる鰻の寝床のような形状。誰が見ても廃屋という朽ちかけた空家が建っており、隣はこれまたワケアリの土地で荒れ地状態。解体工事の他にも、バス通りゆえ歩道の切下げ工事が必須など、今考えるといろいろと余計なお金がかかる土地でした。
唯一、敷地の裏手がお寺で、雑木林のような自然を享受できた点が惜しいなと思わせる土地でしたが。

その後、気を取り直した頃にまた土地のサーベイを再開。いくらか土地の紹介を受け、現地を見に行ってみるも、あまり気に入った案件がないことが続きましたが、今住んでいる所から歩いてすぐの所に、好条件の案件を発見。
ちょっと狭過ぎるような気もしましたが、高低差を利用すれば容積が稼げそうだったし、住宅地としてはかなり環境のいい所(高級住宅街の一角)だったので、簡単な計画をすると共に調査を進めました。

ところがこの土地、前面道路は道路の形状をしているにもかかわらず、公図上は半分水路のままで、家を建てるには1.5mもセットバックしなければならないことが発覚。元々狭い敷地がそうなると、ほとんど建物なんて建てられないという、ほとんど詐欺に近い(というか不動産業者は気付かない)条件が潜んでいたという危険極まりない案件でした。

結局これは、真剣に検討するもすぐにボツとなり、新たに調査を継続することになります。
ここまでおおよそ4ヶ月でしたが、その他にも建物のボリュームチェックはしないまでも、現地を見に行ったりと調査はしていたので、かなり長く感じた数ヶ月間でした。

(更につづく)

 Posted by at 1:05 AM
11月 272011
 

工事の進捗と並行して、計画の内容についても少しずつ紹介していかなければ。

R style Houseの建設予定地となった敷地は、東京都練馬区の某所にあります。今住んでいる所からクルマで10分くらいかな。

交通の便としては、電車を利用する目線から見ると、かなり不便な所にあります。普段、電車通勤しているのに、こんなとこに住んで大丈夫なんだろうか、というような不便地域(汗)ちなみにバスもありません。23区でもこういう所あるんですよ。だから自分なんぞでも購入できたわけなんですが。。

東京では、駅からの近さによって土地の値段が如実に変わります。近けりゃ高いし、遠けりゃ安い。首都圏に住んでるとある意味当たり前なんですが、逆に言えば、遠いことをガマンすれば、それなりに条件良く土地が手に入ることを意味しています。
1059の場合、普段の通勤の利便性よりも、その他の条件による建築計画の可能性と、クルマ生活の利便性を取ったわけです。

後者のクルマ生活の利便性というのが、R style的にはポイント。
クルマで住宅地をほんの少し抜ければ、都内有数の幹線道路に出るのはすぐ。某ICもすぐ近くにあります。とにかくどこかへ走りに行きたい!と思ったらすぐに飛び出せる位置にあるわけです。
これは自分にとっては結構優先順位の高い条件で、かなり拘った部分のひとつです。

それでいて、敷地周辺にはほとんど通過交通がない、という相反するような環境なんですよね。(本当に静か)
周辺は低層の住宅が、都内の住宅地としては低密度に広がり、畑や屋敷林が点在しています。要するに「田舎」なわけですが(^ ^;)、そういう場所の方が自分には合っているので。

そういう場所がいいなら、何も都内に拘る必要なんてなさそうですが、その辺りは個人的な事情も多少はあり。。
そもそも選ぶ段階から割と狭い範囲をターゲットにしていたのですが、そうしようと思ったのは、長年住んでいてある程度町の特性がわかっていること、のんびりしていて住みやすく、都心に出やすい割にはクルマを持つ環境として優れていること、というような属性を評価してのことでした。
また、故郷である富山県へのアクセスも考えています。あっちには実家もありますんで、何かあった時には何はともあれ飛んでいけるシチュエーションというのが最近重要になっているので。

そんな諸々の条件から、それこそ選定エリアの物件はほとんど全て見てるんじゃないかというほどしらみ潰しに(ネットで)調べ、これは!と思った物件に対して問い合わせをしたりしていました。

(つづく)

 Posted by at 10:09 PM
11月 272011
 

敷地の根切工事が始まりました。

土を搬出して基礎底の面を出す作業。土工事屋さんが小型のユンボと測量機器で作業をしています。
R style Houseの建設予定地である敷地は、バブル時期に整備された宅地開発地の一区画。前面の開発道路が宅地の地盤面より低い面に設置されているので、穴のようになるまで掘るわけでなく、道路からちょっと低い面、って程度まで掘ることになります。
それでも元々の地盤面が高いゆえ、搬出した土量はかなりのもの。昔は畑だったので、それっぽい黒土が断面を露にしていました。その下には赤いローム層がお目見え。

事前の地盤調査では、浅い地層からこのローム層がキレイに出る良好な地盤である結果が出ています。
よって杭工事は無く、強固な地盤面に直接基礎にて荷重を支える計画。この辺はある程度予測の上で土地を選んでますが、実際に調査してみないと細かいことはわからないので、特段補強しなくても家を建てられるという条件だったのはラッキーだったということになりますね。

この工事が丸2日。(昨日でもう終わってしまった)
その後、正式着工までしばらく待ちの状態になります。

 Posted by at 11:40 AM