4月 052012
 

問い合わせが多く密かに人気(^ ^)の、R style House オトコのキッチンです。

前も書きましたが、特別手の込んだことはしていません。
キッチンは造作ではなく既製品のシステムキッチンだし、扉の面材ももっとも安価なシリーズを選択しています。
そのくせちょっとフツーじゃないように見えるのは、やはりカラーのせいでしょうか。

扉の面材は何の変哲もないダークグレー色ですが、壁面のキッチンパネルは汎用品でありながら、ほぼブラックに近いカラーを選択して、キッチン本体とコーディネートしています。
このパネルはよく見ると抽象模様が入っており、その模様は、以前自分がデザインした民家改修でキッチン面台に採用したパネルと同模様の色違いです。
この模様がとても好きで、自邸でも採用に至ったわけで、ある意味1059 designのスタンダードパターンのひとつと言えるかもしれません。

ところで、この写真を見てわかるように、昨今流行のアイランドキッチンやペニンシュラ型キッチンのようなリビング一体型キッチンではなく、スペースとしてはほぼ独立した空間の「閉鎖型」キッチンになっています。

料理をするお母さんが独りにならないようにする、遊んでいる子供を常に視界に入れつつ炊事をする、といった理由でキッチンがリビングの一部にすることが当然になって久しいですが、R style Houseではそのような必要が全くないので、意図的に閉鎖型としています。
それよりも、キッチンで調理をすることに集中したい(他人の干渉を受けたくない)という相方の要望と、生活スペースの空間に雑多なキッチン廻りを混同させたくないという自分の要望がうまくマッチした、というのが直接的理由かもしれません。

敢えて生活スペースと隔離する。そういう選択肢もアリだと思います。
ただ、完全に部屋として仕切っているわけではなく、実際には感覚的に空間が分かれているということが認識できるようにしているだけ。閉鎖型というより、むしろ「半閉鎖型」と言うべきか。
そういった操作が、このキッチンの不思議な存在感を増しているような感じです。

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 Posted by at 2:01 AM
3月 232012
 

R style House 小さなコダワリ集。そのひとつを紹介。
スイッチとコンセントのプレートです。

何のことはない、ただのスイッチプレートですが、デザイン的なコダワリが潜んでいます。
今、家を建てるとすると、角が丸みを帯びたプレートに、盤面目一杯の大きな面積のスイッチを設置されるのが大半ではないでしょうか。
あれはパナソニック製の「コスモ」というシリーズで、スタンダード商品と言って過言ではなく、何も言わなければあのどこにでも目にするスイッチが取付けられることになると思います。

コスモはスイッチが大きいだけに確かに押しやすいかもしれませんが、あの野暮ったいデザインと押し心地の悪さがどうも気に入らない。
そういうわけで今回はパナではなく、神保電器という老舗メーカーの、NKPシリーズのスイッチプレートをわざわざ指定して採用しています。

パナの汎用品との大きな違いは、オーソドックス、というかレトロな感じさえするスイッチ本体もさることながら、スクエアなプレートデザインにあると思います。
角の立った形態が潔く、実にシンプル。素材もマットなホワイトで、金属的な質感を感じます。

生活の中であまり意識することのないパーツかもしれませんが、家で過ごす時間の中で幾度となく触れるパーツでもあるのがこのスイッチプレート。
そのスイッチ&コンセントのプレートも、インテリアを構成する一要素として考えれば、そのデザインには一考の余地があると考え、ちょっとだけ拘ってみた次第。

普通とは一味違うデザイン要素が、シンプルなインテリアに映えています。

 Posted by at 1:59 AM
3月 102012
 

上棟以後、ずっと続いていた大工工事が遂に完了し、現場はいよいよ仕上工事の段階に入っています。
いつものように土曜の本日現場に赴いてみると、ちょうどキッチンの取付が行われていました。

大工さんの工事が終わると同時に搬入されたシステムキッチン。手慣れた住宅の設計屋さんは大抵オーダーメイドで造作する部分ですが、そんな知識も技術も無いので、ここはメーカー品に頼ります。
いかにも量産品的な存在感の薄さ、その割りに値の張る価格と、個人的には否定的な面が多い住宅設備の筆頭ですが、各社使い勝手を突き詰めた細かな仕様など、プラス材料をできるだけ見つけて無理矢理納得して(笑)採用しています。

とは言いつつ、やっぱり既製品っていうような、いかんともし難い素材感。ならばキッチン全体のイメージで、既製品感をできるだけ和らげるため、空間全体でキッチンをコーディネートしようと。
その結果現れたのが、ブラック基調、とゆーかほぼ真っ黒な(-o-;) キッチン。写真には写ってませんが、キッチンの扉面材もほぼブラックに近いダークグレー。まさに男のキッチンです。

特に特別な素材は使っていません。システムキッチンはクリナップ「S.S.」シリーズのオプション数を抑えた廉価版。キッチンパネルは汎用のメラミン不燃化粧板です。
おカネをできるだけかけずにイメージの空間を創り出す。キッチン空間ひとつをとっても、コンセプトに沿った個性を持たせようと企んでいます。

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 Posted by at 6:03 PM
2月 272012
 

現場には大工さんの他にもいろんな職人さんが出入りしますが、その中でも電気屋さんがなかなかいい味出してます。

現場にいると、根掘り葉掘り確認を求められます。(その方が間違いがなくていいんですけど)
どうも施主というより設計者だと思っているらしく、自分を「先生」と呼びます(笑
それくらい注文が細か過ぎるんでしょうか(^ ^;

昨日はダウンライトの位置を事細かに訊かれました。
照明配置も個性的なので、心配性な電気屋さんは不安がいっぱい(笑
ここぞとばかりに自分を捕まえて、ひとつひとつ確認していきます。

その後、天井にダウンライトの穴が次々と開けられていきましたとさ。

 Posted by at 1:39 AM
2月 182012
 

今日現場を訪れると、予定通りユニットバスの是正工事が完了していました。

以前記述した通り、壁面のパネルカラーが間違っていたので、メーカーにしっかりと是正をするよう工務店を通して指示していました。
是正確認では、パネルが指示したカラーになっているのはもちろん、パネルの取付精度、接合部分のシールの施工、周辺部材にキズがないかをチェック。シールの施工には多少荒さはありましたが、性能的には問題ないと判断して、了解としました。

今回採用したメーカーは、いわゆる大手メーカーではありません。
ただ、その大手にOEM供給をしている日本のメーカーで、品質には自信を持っているようで、確かにその点に関しては問題無いだけに、こういったイージーミスがあるのは惜しい。
どっちかっていうと頑張っているマイナーメーカーを応援したいタチで、敢えて選んでいる面もあるからこそ厳しく対応させてもらいました。キラリと光るものがあるからこそ採用したわけなので、応援と激励の意味も含めてね。

別の機会にブランド名は公表しようと思いますが、いまひとつ響くものがない大手メーカー製品とは一線を画した、突出したデザインのユニットバスをラインナップするメーカーです。

 Posted by at 6:38 PM