連休の終わりに相応しい、儚げな一枚を意味もなく掲載。
走りの予感が伝わるよう、敢えての日の丸構図です。
東北ツーリングでは、先日導入した広角レンズ縛りで撮ってきました。
上の絵も、そのうちの一枚です。
結局、望遠側の35mmで撮ることが多く、画角的にはこれまで標準レンズでも良かったことになりますが、、全然切れ味が違いました。同じ画角なら圧勝です。
まぁ、所詮は自己満足の世界ですけど。
連休の終わりに相応しい、儚げな一枚を意味もなく掲載。
走りの予感が伝わるよう、敢えての日の丸構図です。
東北ツーリングでは、先日導入した広角レンズ縛りで撮ってきました。
上の絵も、そのうちの一枚です。
結局、望遠側の35mmで撮ることが多く、画角的にはこれまで標準レンズでも良かったことになりますが、、全然切れ味が違いました。同じ画角なら圧勝です。
まぁ、所詮は自己満足の世界ですけど。
シルバーウィークは雨模様。盛り上がりに欠ける連休でした。
今年は休日の並びも天気も超イマイチでしたが、北海道以来、マトモに走りに出かける機会もなかったので、ムリヤリな感じでお出かけ。
前半はS2000で東北、後半はアルファGTで京都に訪れました。
それぞれ魅力が詰まった場所で、それぞれに楽しみ方があります。
ここでは、やっぱり走りのレポートが主になる。だから東北ツーリングレポートをやろうと思います。
翻って京都は、これといったネタがないのでやりません。いいんです。ただボーーーっとするために訪れるのが、自分にとっての京都ですから。。
ちなみにエスは、本日から一週間の入院です。
目的は維持管理(笑
シャキッとして戻ってきてもらいます。
【道道88号 置戸町と足寄町境界の名も無き峠】
いよいよ(やっと)9日目。この日が実質、道内最終日である。
夜の便(往路と同じ、シルバーフェリー)を予約済みなので、それまでに苫小牧港に行けば良いのだが、帯広から直行だとどう考えても早過ぎる。
よって、寄り道決定。今回は最後まで走り通すのだ。
帯広から国道241号で、まずは北上。つまりは苫小牧方面とは逆に進路を向ける。
空は相変わらず重たく、上士幌では遂にパラパラと細かい雨粒が落ちてくる始末。
今日も天気には恵まれないか・・・
意気消沈して、道道88号にスイッチ。
このD88、かの国道273号糠平国道(三国峠)の東側を並行するマイナー道道。
その距離たるや、R273に並行するだけに、上士幌から層雲峡までと同じくらいあるので、たっぷり満腹になるまで走るにはちょうどいい選択だ。
今回走ってみようと思うまで、地図上にあってもまったく意識しなかったD88。
こんなに長くてエスケープのない単独ルートなのに、なぜ今まで気づかなかったのだろう。
昨日のR274標津〜本別に匹敵するほどの、「忘れ去られた感」が地図上に充満している。ソソられるなぁ。
そんな期待とは裏腹に、いきなり前走車登場。こんなレアルートでなんで??
この後もファンなカーでゴーのお尻を眺めながら、樹海の中を淡々と行く。
途中には何もない。あると言ったら、芽登温泉への分岐くらいで、あとはひたすら一本道。それが数十kmも続く。
ドライブ初心者で北海道慣れしていない人なら気が狂ってしまいそうなほど、ひたすら延々、延々、延々・・・
ワインディング感には残念ながら乏しいので、ちょっと飽きてきたなぁ、って思ってたら、何やら眼前が明るくなってきた。
それまで分厚く、空が宇宙に続いていることを一切拒むかのように覆っていた分厚い絨毯のような雲が、あっけなく切り開かれていく。
おぉ・・・劇的じゃないか。
緩やかな峠を越えて、置戸町へ。
ここでわざと小休止して、ファンなカーでゴーをやり過ごす。
基本、ほとんど交通量がないのに、たまたま前走車にハマって、大事なドライビング区間の大半をロスしてしまった。
その後は期待通りの単独行。ぐひひ、これこれ。
D88は置戸に向かう前に左に折れ、やがて国道39号にぶち当たる。
路面状態も良く、思ってた以上に快走路線だった。もっと脚光を浴びてもいいかもしれない、が、あまりに単調なのが一般的ではないのか。
(ちなみに今日現在、例の台風で堂元〜R39間は通行止の模様)
R39は旭川方面に向かう。
先程とは打って変わって、交通量の極めて多い、道内の主要幹線道路。物流トラックも観光バスもオートバイも、全部ごちゃ混ぜになって隊列を成したまま石北峠に侵入。
登坂車線で鈍重なライバルたちをお行儀よくパス。最後は単車とコーナーで競り合ってラップリーダーに。あっという間に単独走ひとり旅。
しかし天気が良い。良過ぎて暑くなってきた。
出発の時は肌寒いくらいだったのに、道東エリアを抜けるだけで、この差は一体何なのか。
石北峠を越えたら、大雪湖で国道273号へ。
こちらが十勝平野と大雪山系を繋ぐメインルート。三国峠に向かってガンガン登っていく。(なんとこちらも本日現在、通行止)
峠を越えれば、お決まりのショット。
三国峠にはパーキングと、なぜか小さな山小屋のようなカフェがある。
ここのソフトクリームが美味しいのでオススメである。
樹海の中をひたすら貫く三国峠。ずっばーーーんなロングストレートがこれでもかと言うほど続く。
しかし調子に乗ってると、こんなクルマとランデブーを申し込まれるので注意が必要だ。
正直、こんなトコで追い回すのはどうかと思うが。(簡単に切符切れるトコじゃなく、やるならもっと効果のある場所でやってほしい)
R273三国峠の糠平川には、道路に沿っていくつものアーチ橋を見ることができる。
旧士幌線の遺構であると思われ、ちょっとした観光資源になっているようだ。
その中でも、もっとも有名なのが、タウシュベツ川橋梁。
糠平湖に沈むアーチ橋で、湖水が引いた時はその姿を露出する、幻の橋として名高い。
近くに行くには許可をもらってダートを走って行かねばならず、残念ながらエスでは行く気になれないので、対岸から。
見事に水没中。うーむ。
ま、ちょっとだけでもこの目で見られたからヨシとするか。
糠平湖から今度は、道道85号にスイッチ。然別湖に続く山道は、珍しく道幅に余裕のない山岳路で、ペースは格段に落ちる。
しかも路面状態も悪いときた。想定以上に時間かかるなぁって思いながら然別湖畔へ。(またまたここも、本日現在通行止中)
湖畔の道は、湖面に落ちちゃうんじゃないかという適当な道で、これを根気よく走破すると、然別温泉ホテルを横目に白樺峠へと向かうことになる。
ここで、またまた雲が流れてくる。十勝平野に下りてR274に合流する頃には、朝の空の状態に戻ってしまった。
今回は、本っ当に、十勝平野を始めとする道東エリアだけが太陽に嫌われている。ここまで劇的に、極端に変わることもないだろうに。。
R274で鹿追、道道133号と75号で新得。
新得と言えば、新得そば。道内有数のそば処で、その昔とても美味しいそばを堪能した記憶が脳裏に焼き付いている。
ちょうど小腹も空いたことだしせっかくだし、できればかつて訪れたことのある美味い蕎麦屋で、、と思いながら、およそ20年前の記憶を手繰り寄せる。
そしたら見事、想像していた場所で見つかった。駅の真ん前の「せきぐち」。大昔、一度だけ訪れた老舗の新得そば屋は、立派な外観で今も健在だった。
外観は立派だが、内観は田舎の食堂をちょっと佇まい良くした感じ(笑
早速もりそばを注文していただく。極太のそばは食べ応えも風味も十分で、大満足。
時を超えた新得そばとの再開は、実に感慨深いものとなった。
胃も心も満たされて、濃霧に覆われた国道38号狩勝峠を越える。
ハイスピードで一気に昇り詰めると、それまで視界を遮っていた霧はあっという間に吹き飛んでいく。残ったのは青空。
十勝平野は、何か呪われるようなことでもしたのだろうか。
南富良野には行かずに、途中で道道1117号にスイッチ。そのまま道道136号に入ってトマムに向かう。
再び快晴のドライビングビュー。小雨、曇、快晴、曇、濃霧、またまた快晴と目まぐるしく天候が変わる。北海道恐るべし。
快晴に恵まれたD136。トマムのタワーを望みつつ、石勝線と絡み合いながら占冠方面へ。
占冠で継ぎ足し給油。
レモン色のホクレンGSは、セイコマと並ぶ北海道ツーリングの友。ちょっと見ないうちに、セルフ方式が主流になった気がする。
占冠からは国道237号。日高で今回の旅最後の道の駅「樹海ロード日高」に立ち寄り、引き続きR237を南下。
意外とトラックが多い道で、ペースは上がらない。
幌毛志で道道131号。打って変わって交通量極小のワインディング。(ただし、ここも例の台風で・・・)
エンジンをアツくしたまま、道道74号、59号と繋いで厚真へ。
この2本の主要道道は、特筆すべきことのない道だった。2日目に楽しんだ同じ日高の道道とは比べるべくもない。
道道287号、482号で国道234号へ。そして苫小牧。
既に夕刻だったが、ちょっとだけ時間に余裕ができたので、最後に市内の回転寿司へ。
ただしこれは蛇足だった。中標津の回転寿司の方が100倍良かった。
フェリーターミナルに行く前に、最後の給油とセイコマで買い出しをしていると頃合いの時間に。
帰りの便は、比較的空いていたと思う。低床車の列もエスのみ。
今回はなぜか、乗用車の中では一番先に船内に案内された。
今回は最終日であることと、次の日の早朝から八戸→東京間を走破することを考慮して、予約時に個室を取っておいた。
長らくカーフェリーを使った旅をしているが、個室を取ったのは今回が初めてである。奄美も屋久島も、これまでどんな時でも2等船室でしか泊まったことがなかったのに。
意味もなく、ちょっとだけ成長した気分になれた(笑
船が新しいこともあるけれど、陸上のちょっとしたビジネスホテルと何ら変わりはないアメニティ。
おおよそ8時間足らずの航行時間だが、知らないうちに疲れがたまっている復路では、リラックスできる環境がありがたい。シルバーフェリーのようにリーズナブルなエクストラコストで個室にできるんだったら、個室を取らない手はないなぁ。
セイコマで仕入れたスパークリングワインで打ち上げ。
いやいや、まだ最後に残ってますって。東京までの長い道のりが。
翌朝、八戸ICから高速へ。帰りは色気を出さず、一目散に帰宅して余韻に浸るのが1059流。
電光掲示板にあるように、八戸道では一部霧に遭遇したけれど、おおよそはグッドコンディションによる高速移動だった。
ひたすら走り続けるのみだったが、関東エリアに入った頃に、区切りのカウンターを刻む。
帰宅は正午前。その日のうちに片付けて、次の日からの社会復帰に向けてリハビリするにはちょうどいい時間配分だった。
・・・・・・・
てなわけで、R style 史上最長距離を刻んだ、3回目の北海道ツーリングレポートは終了です。結局2ヶ月もかかってしまったけど。。
今回のテーマは「道東」でしたが、結局、道北に抜けたり何だりで。
その理由は何と言っても天気で、道内に滞在した期間はなぜか道東だけがずっと天気が悪かった。
特に中盤から後半にかけては、道東から出さえすれば天気がいいのに、十勝釧路は天気が悪いなんて状態がずっと続いていたんですね。もうこれは何か道東が悪いことでもしたんだと諦める他ないほど、傾向がはっきりしてました。
そんな中で、一番天気が崩れる日に敢えてぶつけた(笑)知床岬への観光船クルーズ。
さすがに天気が悪いのでどうかなと思ったけど、ドライブの時間を削ってでも行ってよかったと思えます。
あれは非日常がなせる技。そういった意味で、こういう旅を志向している方なら共感できるはず。オススメします。
北海道って、切っても切っても同じような印象が残る広くて薄い印象があるけれど、細かく突いていけばそうでもない。
まだまだ知らない道、知ってはいけない道(笑)がある。
発見がある限り、まだまだ追い求めていくのだと思います。
いずれまた訪れる日が来るまで、さらば北海道。
また呼んでね。
連休最終日の本日は、早い時間からワインでイイキモチ。
思い起こせば、今朝はまだ秋田にいたはずだけど・・・・、それはまた後日談。
まったく収束するところを見せない道東ツーレポを早いとこ終わらせなければ(笑
能取岬の絶景の余韻を残しながら網走市街を抜け、4日目にコーヒーで体を温めた藻琴駅前から道道102号にスイッチ。
途中、東藻琴で乳酪館なる施設に立ち寄り、カマンベールソフトなるソフトクリームを食す。
お味の方は、、、言われてみればチーズ、という程度かな。
以後もD102を突っ走る。
能取岬以降、素晴らしい青空。最高のオープンドライブに気持ちも高まる。
屈斜路湖の外輪山を越える峠付近はこんな眺望。
いやぁ、思ってた以上に素晴らしい。思わず右足に力が入る。
ん、なにやら不可思議な雲が漂っているぞ。。
ガーン、不安は的中。藻琴山は真っ白。完全に雲の中でした。
山だけでなく、屈斜路湖側はそれまでの晴天が何だったのかというくらい、分厚い雲の下。
峠ひとつ越えるだけで、この変化。
あっち(斜里の方角)はあんなに晴れてんのになぁ。
かと言って、再度知床方面に向かう気もなく、このまま弟子屈方面に降りることに。
天気の急変は残念だが、このD102は最後までとてもいい印象の両道だった。
交通量の多い屈斜路湖周辺の道としては珍しく、空いているってのもいい。
国道391号で弟子屈。以後のワインディング漁りに備えて継ぎ足し給油を行った後、国道243号へ。
別海に向かう道だが、早々に道道1040号にスイッチ。目指すはこちら。
多和平
ま、ここもこんな状況だけれども。
しかも急激に寒くなってきた。レストハウスに避難だ。
おお、魅惑的な看板。
テラス席には、おひとりBBQやってる人もいる(痛
その香りに誘惑されて、つい贅沢をしてしまった。
多和平、2007年にも訪れているけれど、広大な草原がキャンプ場にもなっている場所。
あの時はいくつものテントが点在していたが、本日は一張りも見かけなかった。
やたら人懐こい住人たちの歓迎は受けるのだが。
更にはこんな展示物。
農耕機械業界におけるクラシックカーですかね。ディテールのひとつひとつが、機能一辺倒ではない遊び心があって、すごくいいなぁ。
カラーリングとエンブレムもかっちょいい。これだったら一家に一台、置いときたい(笑
今朝の晴天が嘘だったと思えるくらいに薄暗く寒い景色は楽しめず、多和平に来てこれかよ、ってトコばっかり目が行ってしまった。
R391に戻って標茶市街へ。
ここから国道274号へと折れる。
今回、走ってみたかったコースのひとつがこのR274。
R274?札幌から日勝峠経由で帯広に向かう大動脈じゃないか、とお思いの方も多いかもしれない。
確かにその通りで、これまで数え切れないほど利用した道ではある。
ただここでポイントなのが、起点は札幌で、終点は標茶ってとこ。(ちなみに、北海道で一番長い国道である)
つまり、帯広周辺までは走ったことがあるのだが、その先、本別から標茶までは未踏の区間なのだ。
未踏である理由は、未開通区間があることで分断されていて、移動のための利用価値が極めて低いからだ。
ただ走るために、わざわざ行かなければ通ることがないのだが、それゆえ、地図上で孤立した赤い線が、ずっと昔から気になっていた。
終点から逆向きにスタートする形で走行開始。
予想はしていたが、まったく走っているクルマはいない。ただ、道路自体は国道のそれで、非常に高規格。何の不安もなく、ガンガン走れる。
しかもロングストレートあり、アップダウンあり、大きな複合コーナーありで、実に楽しい。
周囲の景色は牧場か、あるいは荒野かで変化には乏しいけれど、走って楽しい良道である。 これは穴場だ。
国道240号の少し先で、R274は分断されている。
これが開通したら、とんでもなくロングなスーパーワインディングになるような気が・・・
しかしそれはおそらく叶わぬ夢。
というのも、並行する道東自動車道が先に開通してしまったからだ。
一般国道より高規格な高速国道が先に通ってしまったので、おそらくこの先未開通区間が開削されることはない、と思われるのだ。
その道東自動車道を使い、阿寒ICから白糠ICまでワープ。
札幌までの距離表示が。。ほぼ釧路から札幌まで、高速だけで往来できるようになったのだ。すごいなぁ。
白糠ICから国道392号に降りて、本別方面へ。
途中からR274と重複するのだが、そのポイントは撮れずじまい。
というのも、騙し騙し使っていたコンデジの電池がいよいよ限界。以降は悲しいかな走行中の写真は無しである。
このR274とR392の重複区間、釧勝峠を越える長ーい峠道なのだが、まったく利用されておらず、かつずっと山の中を走るので超寂しい。
所々、道路補修の工事区間が現れるのが、唯一感じる人の気配。こんなとこで何かあったら、間違いなく野垂れ死んでしまいそう。
しかし、コース自体は気合の入るワインディングロード。ひたすら走ることが好きな人だけにオススメできるルートである。
本別でR274探索は終了。道の駅に立ち寄った後、道道56号で浦幌。
国道38号で豊頃まで行って、道道210号にスイッチ。夕刻の農場の中を直線的に走って更別、中札内。
国道236号に入った頃にはかなり陽は傾き切っていて、そろそろ帯広に向かうかという気になったが、少しだけ寄り道。
幸福駅
ベタじゃねー?と強く思いはしたが、実はこれまで来たことがなかったので、記念に?立ち寄ってみた。
思ってた以上に観光地。観光バスまで来てしまうような。駅舎のアレには辟易。やっぱ現役であるからこそ、でしょう。
残念ながら、前半に訪れた根室本線の駅の方が、よほど印象的だった。
そうは言いつつ、せっかくなので撮影は楽しんでみる。
たまたま雲の切れ間から差してきた夕陽の色合いが、雰囲気を出してくれた。
愛国駅
ここまで来たら、お付き合いでもうひとつ。特に感想はないけれど。
帯広市街に到達したら、もう辺りは暗かった。
閉店間際の六花亭本店に滑り込み、職場へのお土産を物色し発送。
そう、エスのトランクは出発時から満載のため、土産品は一切積載不能なのである。
本日は帯広駅前のビジネスホテルにて一泊。
電池の充電が理由、ではなく(それもあるが)、 帯広ジンギスカン!がお目当て。
ただ、美味しいと思う店は駅からは遠い。ビールも外せなかったので、今回は駅前の流行ってそうな焼肉屋で済ませることにした。
昭和の薫りがプンプンする「平和園」なるお店。入ると満席の上、3組ほどが待っていたので、そこそこ人気のある店と見え、実際美味しかった。
焼肉屋なので、いわゆるジンギスカン鍋ではなく普通のロースターなのだが、特上ラムはなかなかの美味。
さらになぜかこの店、「地発泡酒」なるものが複数あり、手頃な価格で楽しむことができた。
帯広のジンギスカンと言えば、あの平たい金属皿の上で焼く、味噌ダレのラム肉と玉ねぎのコンビネーション、そしてシメのうどん。これが忘れられない。
今回はひよってしまったけれど、次回があるならビールは我慢してでも食べたい。宿題宿題。
そんなこんなで、ようやっと8日目終了。
明日の夜はフェリー。でも帯広から苫小牧は近過ぎ。がっつり寄り道します。
【能取岬 /網走市】
キムアネップ岬の朝、湖面は浅い霧で覆われていた。
昨日近くで夕日の写真を撮っていた別の旅行者から、日の出見られませんでしたねーと声をかけられる。
やはり道東エリアは、このまま天候が回復することはないのだろうか。
テントを撤収して、駐車場でコーヒーを淹れて本日の作戦を練る。
国道238号で網走方面に走り出す。通勤にしては早い時刻だが、周囲にクルマは多い。
と、走っているうちに、いつの間にか霧は晴れ、それどころか雲もちぎれ飛んで、快晴の様相を見せてきたではないか。
これは、あそこへ行けということか。R238を直進する予定を急遽切り替え、道道76号を左折する。
能取湖の右岸を走ると、周囲のクルマはすべて漁港に向かって吸い込まれていった。
地の果てに向かうような道を単独行にて進む。先には、絶景の岬が待っているはずだ。
能取岬
森の中の道から、突如ぱっと視界が開く。目に飛び込んでくるのは、緑の草原と青い海原。そして一筋のアスファルト。
下り傾斜の道は、海へと向かって飛び込んでいくような迫力を加えて、異郷の黒いオープンカーを歓迎してくれた。
右手には、ぽつんと草原に立つ灯台。左手を仰ぐと、能取湖周辺のダイナミックな地形が広がる。
ダイナミックな景観に圧倒されて、ただただ佇むのみ。。
岬の駐車場には、誰もいなかった。平日の早朝という絶好のタイミング。
しかも、まったく予期していなかった奇跡の快晴!
今朝起きた時の空を見て、能取岬には立ち寄らないつもりだった。ここだけは、天気が良い時に訪れたいという気持ちがあったからだ。
ここ数日間の道東エリアの天候からすると、まさに奇遇、奇跡としか言いようがない。
何に感謝していいのかわからないけれど、この景色に再び逢わせてくれた何かに感謝の気持ちを込めて、思う存分ゆったりと岬の時間を過ごすことにした。
能取岬は周囲の絶景はもちろん素晴らしいのだが、何と言ってもアプローチがいい。
最初の写真でわかるように、奇跡とも言える構図で岬に滑り込んでいくのだ。
これほど気持ちのドライビングビューを持つ岬を、他に知らない。
想定以上に能取岬を堪能することができてしまった。
もしかしてこのまま天気は回復か??この後も最高の景色が待ってるぜ。
・・・・ いやいや、そうは問屋が卸さない。
この瞬間で最高を極めた色彩は、以後は急転直下で転がり落ちていくのであった。。。