5月 312017
 

2017 05 27 01

【県道348号 足摺公園線】

GWの四国四都ツーリング、ようやく3日目に突入。
そろそろ1ヶ月経過しようとしてるのに、この遅さは一体(ヨサクのせいである(笑)

昨日、中村滞在中はすっかり上がっていた雨だったが、翌朝は再び雨雲が空を支配していた。
雨中の道を、足摺岬に向かって走り出す。とっくに日の出の時刻は過ぎているのだが、周囲は夕闇のように暗く、雨脚はとどまることを知らない。
それどころか岬の周遊道、県道27号に入ると土砂降りの様相で、岬に到着して駐車場スペースに空きがあっても、エスをデポして岬の灯台まで歩いていこうという気にすらならなかった。

続けて県道348号。足摺公園線は通称「椿の道」。
海沿いもいいけれど、半島を縦断するこの道は交通量が少ないワインディングロード。
水しぶきを豪快に上げながら疾走。一気に土佐清水に下りて、国道321号を竜串方面へ。

前をトラックに塞がれたので、コンビニで朝食休憩。
小康状態だった雨が、また強く降り出す。そう言えば、前回のR321サニーロードも雨だった。
晴れていてこその道だけに、自分の運の無さにやるせなくなる。

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ややテンション下げ気味で、ウェットな路面のサニーロードを走っていると、いつの間にか雨が止み、急激に雲が切れ出した。
路面は土砂降りの後だったが、わずかな雨雲の切れ目が濡れた路面を照らし出す。

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突如として目の前に現れた青空。
天は我を見捨ててはいなかったか(笑

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それまでとは正反対にテンション上げ上げ。ルーフを開け放って、サニーロードを西進する。
せっかく晴れてきたのだから、大月から久しぶりに柏島に寄ってみようと思い、県道43号に折れて島の先端まで寄り道ドライブ。

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柏島に着いてみたら、雨こそ降っていないものの曇っていて、海の色も景色もイマイチだった。
雲の切れ目はごく限られたエリアのようだ。K43を戻ってまたR321に復帰すると晴れていたが、宿毛に近付くにつれ曇り出し、国道56号に入ると雨粒が落ちてきた。
短い距離でコロコロ変わる空模様。西へ行けば晴れている、というわけでもなさそうだ。

R56を進むと、いつの間にか愛媛県入り。愛南の道の駅で小休止の後、県道34号でまたしても寄り道ドライブ。
地続きだが島のように海に浮かぶ西海町の、外泊地区を目指すことにした。

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外泊の集落は石垣の集落だ。
もうずいぶんと昔、おそらくEK9で最初に四国に訪れた際に来て以来の訪問である。

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その頃に比べると、おそらくかなり観光地化しており、石垣の合間を網の目のように張り巡らされている路地の整備が過剰なほど目についた。
住人からしてみると、見ず知らずの訪問者が自分の家の軒先を歩き回るわけで、あまりいい思いはしないはずだが、むしろ招き入れているような設えだ。
自分的には、こういった仕掛けは決してキライではないのだが。 

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静かな入江に、静かな時間が流れている。
住人の方からすれば迷惑かもしれないが、こういったナマの生活が垣間見られる集落の空間を味わうのが好きだ。

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愛媛県の最南西部。
遠い遠いこの地に、綿々と流れ続ける時。長い年月をかけて、そこで当たり前のように育まれた生活空間には、唯一無二、ここにしかないという魅力がある。
それを味わうがために、ずっと旅を続けているのかもしれない。

2017 05 31 10

 Posted by at 11:15 PM
5月 292017
 

2017 05 29 01

そんなわけで、2週連続の定点観測です。
舞台はもちろん、ビーナスライン。この季節定番の朝練スポット。
先週同様、早起きして現地入りし、交通量が増えてくる時間前には引き上げるパターンです。

本日の主目的は、昨日アップデートしたインジェクター交換による性能変化の評価。
既に昨日の帰り道で、その片鱗は体感していたのですが、エスの主戦場であるワインディングを走らせて、初めてその真価がわかろうというもの。
どのような変化があるのか、楽しみでした。

まず、例のポンポポン(失火疑惑のこと) ですが、これはもう完全に解消されました!!
どれだけ走っても、アイドリング中の排気は一定音量を吐き出しているのみ。
不規則な咳き込みは、どんなシチュエーションでも確認されませんでした。

ちょっと感動です。もうかれこれ10万km以上も付き合ってきた不具合。
誰に聞いても原因が特定されず、あれこれ試行錯誤してきた事象が、12年目のスタートである今日、遂に解消されたわけで。
ここにきて、ある意味ようやく健康体になったという。。。(感涙

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さらに、もっと感動したことがあります。

それはエンジンフィーリングの変化。それまでギャンギャンと機械音を発しながら、不旋律ながらも回ることは回るみたいな特性だったR style S2000のF20C。
それが、やたらビートの効いた力強いエンジン音に大変化。エンジンパワーの粒ひとつひとつの大きさと間隔が揃っていて、それが規則正しく、連続的に弾けていく。
結果として、エンジンの力強さもグッとアップして、それまで体感し得なかったパワー感が襲ってくるわけです。なんてゆーか、Rockなエンジン(笑)になりました

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生まれ変わったエンジンのビート音をもっともっと味わいたいがために、アクセルを踏み込んで走る走る。もう最高。
たぶん、新品の純正インジェクターに交換しても、近い変化は得られると思いますが、今回交換したG.T WORKSのインジェクターは、4本の性能を厳密に揃えた逸品なので、規則正しく回るエンジンのフィーリングをより一層味わえているような気がします。
これは高速道路のように一定の速度で巡行したり、高いギヤから加速するなんて時でも、非常によくわかります。

あと、シチュエーションによっては小さくノッキングが発生していましたが、これも見事に解消。
良好な燃焼を促進することが、エンジンの健康を保つために非常に重要ですが、インジェクターがその要であることがよくわかりました。
インジェクターが正常になって、より効率の良い燃焼になったので、これまで以上にプラグやオイル管理には気を配りたいところです。

・・・・とまぁここまでなら、ハイ良かった、12年目も楽しみだぜ、ガンガン走るぜ・・・となるところですが、なかなかタダでは帰してくれないのが最近の傾向(謎笑
思わぬアクシデントは、忘れた頃に降り掛かってくる。

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痛恨の鹿ヒット!!

ビーナスラインじゃなくて、麦草峠でですが、道路脇から突如飛び出してきたシカ(成獣)を避け切れず。。
正面から当たるとお互い生きては帰れなくなるので、、咄嗟に判断して、フロントフェンダーを捨てました。
結果として、フェンダーだけでなくドアパネルも一部損傷しましたが、正面やタイヤ(駆動系)に当たらなくてマジで良かった。

走行性能には問題がないことを確認した後、走行を続けましたが、左フロントフェンダーは全損(パネル交換)、その他は板金修理ということで、早期入院が決定です。
ヤマ走ってるとこういうリスクは常にあるんだよなぁ。特に夜から早朝にかけては、改めて要注意ですね。(ビーナスラインにも結構います)

・・・・・・・

2017 05 29 05

昨日の記事を読んで、Sho-zさんから連絡をいただき、霧の駅で合流しました。

見た瞬間、どこかいつもと違う「負のオーラをまとっていた」というSho-zさんの直感は正しかったです(↑の状態だったから)
最近忘れていましたが、ボディカラーが醸し出すオーラから、一時期Black Devil号と呼んでいたのを思い出しました。(ひょうきん族ではない(爆)
シカと勝負して、さらにその状態で飄々と、RockなBeatを響かせながらワインディングを疾走するS2000は、やはり黒い悪魔以外の何物でもなく(笑

もとい、Sho-zさんもどこか浮かない顔をしていたと思ったら、謎のブレーキトラブルが発生し、せっかく来たのに満足に走れていないとのこと。
一過性のものだったようで事なきは得ましたが、早期の点検、メンテナンスが必要とお見受けしました。

ひとしきりエスの近況報告に花を咲かせた後に、下界へ移動。
いつものカフェのオープンテラスで、八ヶ岳をバックに愛車を眺めながら他愛もないクルマ談義。
S2000のことやツーリングのことを口に出して話す機会というのは日常生活では皆無ですから、ホント至福の時間ですね。
結局、モーニングを食べていたにも関わらず、ランチの時間までダベってしまった(笑

2017 05 29 06

帰路は、ピカピカのS2000のお尻を眺めながら、中央道を疾走。
ビートの効いたエンジンはことさら気持ちがよく、フェンダーが壊れて助手席ドアが開かない(遂に一人乗りのクルマになってしまった(笑)のも忘れて帰京。
何件か修理工場を回って、今後の手配をした後に帰宅。さすがにちょっと疲れてしまいました。

結果として、とんだ12年目の初日となってはしまいましたが、それも長いクルマ生活の一部だとして割り切ってます。
何より、今までとはまったく異なる回して楽しいエンジンフィーリングを手に入れたことで、ドライブが一層楽しくなりそうな予感。
先週と本日のような陽気は、今後の季節はなかなか難しくなってきますが、悪魔復活(笑)後に、また元気に走り回りたいと思います。

 Posted by at 1:28 AM
5月 272017
 

2017 05 27 03

生産から約12年。自分の手元に来てから、明日でちょうど丸11年になるR style S2000
仕様変更を繰り返す傍ら、数々の不具合事象の発生と、その解決を経験してきました。
この不具合事象でも、もっとも長く付き合っていて、今だに解消できていないのが、排気管から出るポンポポン現象です。

ずっと事あるごとに書いてきた内容なので、ずっとここに来ていただいている読者の方なら「あぁアレのことね」と思われるアレです。
そうじゃない人のために説明すると、アイドリング中に排気管から未燃焼ガスが燃えるような感じで、ぽん、ぽん、ぽんというような音が不規則に出る事象です。
一般的に「失火」と思われる現象ですが、ECUにトラブルのコードは出ていないし、プラグも正常。排気系も無限の頃から鳴っているので、関連性がありません。

これを解決しようと、過去にいろいろと試行錯誤してきました。
イグニッションコイルやO2センサーを新品に交換したのは、この事象解決が目的だったし、細かいことで言えば、接点の清掃、ガソリン添加剤での内部洗浄やガソリン銘柄の統一などもそう。関連性のありそうなものは、かなり試してきた経緯があります。
これまででもっとも効果があったのは、O2センサー。それまで所構わずポンポポン鳴っていたのが、冷間時に限って発生しなくなりました。
ただ、それでもエンジンが完全に温まると鳴り出すし、ガンガン回した後は特に顕著になる状態が続いていました。

プロフェッショナルの方々にも相談しつつ、ここまで付き合って来ましたが、最近はちょっと迷宮入り状態。
ただ、ひとつだけ、当初から原因として疑っていて、手を付けていない部位があります。
大物なので後回しにしていましたが、遂にそこに手を付ける時がやってきました。

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そう、インジェクターです。

過去にディーラーで見積を取った時がありましたが、新品は高価で、その当時は費用対効果が測れず見送った経緯があります。
インジェクターという部品自体はそんなにヤワではなく、調整することで復活可能な部品のようですが、それが得意なショップというのも身近になく、後回しにしていました。

ところが最近ASMで、ノッキングをインジェクターで解決した事例を知りました。
それが、中古インジェクターを使用したリビルドに近いリフレッシュ品で価格は手頃、しかもメーカーも旧知のあそこ。
これは試してみる価値アリと判断し、本日交換作業となったわけです。

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燃料系をリフレッシュするのは初めてです。
周囲をガソリン臭で犯しながらも、交換自体は1時間少々。

外された18万km走破後のインジェクター(「KEIHIN」の刻印あり)ですが、吐出口は比較的キレイ。
ただ、噴射量や角度は微妙にずれている可能性があり、これが謎の失火現象の原因であれば、交換することで治癒する可能性があります。

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交換したリビルトインジェクターは、「G.T WORKS Rebuilt&Tuneインジェクター」。
R style S2000は、ECUをGENROMに変更していますが、その開発元である大分のショップ、G.T WORKS製のインジェクターです。
G.T WORKS製と言っても、代表の源さんがインジェクターを作っているのではなく、中古の純正インジェクターの吐出量と角度を調整し、4本の性能を揃えた形で販売しているもの。
ECUの性能により、源さんの技術はよくわかっているので、安心の選択です。

交換後、エンジン始動。
例のポンポポンは、まったく出ません。
帰り道、首都高の渋滞に参加中も、やっぱり出ない。

これは・・・ひょっとすると・・・ビンゴか!?

積年の課題としてずっと、10万km以上は付き合ってきた不具合事象なので、すぐには確実な判断ができません。
R style S2000納車記念日である5・28、つまり明日、もう一度、定点観測に行きます。
そこで、最終的な確認、評価をしようと思います。

果たして、12年目突入とともに、新たなフェーズへと移行できるのか!? 

 Posted by at 2:42 PM
5月 212017
 

2017 05 21 01

てなわけで、行ってきました定点観測。
舞台はもちろん、ビーナスライン。
今年初ですが、この時期の恒例イベントです。

朝7時には、いつものコースに到着していました。
絶好のコンディション。早朝は霧に覆われることの多いビーナスラインですが、この日はのっけから快晴!素晴らしい空模様です。

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昨日タイヤを新調したばかりなので、まずは抑え気味に慣らし運転から。
タイヤの表面をそっと削るようにして走り出し、本領発揮が可能なタイミングを待ちます。

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最初のうちはタイヤが浮つく感じで、今ひとつ踏んでいける確信が持てないようなフィーリングでしたが、走行を重ねるうちに、しっかりとしたグリップ感を感じ取れるようになってきました。
路面を捉えて離さないグリップ力。交換前に見られた、アクセルONで巻き込むような挙動はもはや示さず。
どっしりとした重厚感を伴いながら、極弱アンダー、ほぼオンザレールでコーナーを脱出していく。
同じタイヤでも、摩耗状態によって挙動の違いは歴然です。 

そして、タイヤが能力を発揮するのを待っていたかのように、車体を構成する機械の動作のリズムがひとつひとつシンクロし出し、如実に運転しやすくなってきました。
こうなると、もうドライビングハイ。走れば走るほど、ドライビングの精度と走りの豪快さが高まっていくようで、息付く時間も忘れてひたすら練習コースを走り込んでいました。

ふと気が付くと、喉がカラカラ。
濃密な朝練となりました。

2017 05 21 04

エスに乗り出してすぐにここビーナスラインに訪れて以来、今年で11年目となりますが、最初に感じたある種の「乗りにくさ」は、今は微塵も感じられません。
もちろん、ネガティブ要素を改善したことが大きな要因であることは事実ですが、自分自身も「乗り方」を徐々に軌道修正してきたことも忘れてはならない要因です。
ただ、今だにこれが正しい、という乗り方があるわけではなく、11年経ってもまだ手探りの状態が続いているという。。
その奥深さが、S2000というクルマの面白さであり、飽きずに乗り続けられる要因と言えるかもしれません。

2017 05 21 06

とは言え、車体は明らかに消耗が進んでいるわけで。。
走行距離が18万kmを超え、本来の調子をいかにして維持するかがメインテーマになっている現実があります。
長い時間乗り続けていくなら、今後かなりヘビーな整備も視野に入れていかないといけない。
昨年の10周年を節目に、エスと将来的にどう付き合っていくか、というテーマを真剣に考えています。

そんな中での、11年経過時の定点観測。
まだまだ発展途上で、もっともっとドライビングプレジャーを感じさせてくれそうな可能性を改めて感じたことは、収穫と言って良いでしょう。
次週日曜日で、晴れて丸11年を迎えますが、まだまだ、エスとの旅路は続きそうです。

2017 05 21 05

 Posted by at 8:32 PM
5月 202017
 

2017 05 20 05

【国道194・439号 道の駅「633美の里」】

京柱峠を何とか、えっちらおっちら下りると、国道32号出る。
高松と高知を結ぶ大動脈をしばらく南下し、大杉で高知自動車道大豊ICの案内に従って、右に折れる。R439の後半戦の始まりである。

ここからは割と、どこにでもあるような普通の道になる。
土佐町に入り、早明浦湖の南端にある道の駅で小休止。小さな道の駅だが、休日の真っ昼間ということで、ごった返していた。
土佐町の地酒でちょっとした物を見つけて購入。最近は、その土地の地酒を土産に買って帰ることが多いけれど、今回はここ一つだけだった。

2017 05 20 06

ここから、R439は劇的に変化を遂げる。
目も覚めるような山岳ハイウェイ。ロングストレートが連続し、速度の乗るコーナーが、これでもかこれでもかと挑んでくる。

R439にこんな区間があるとは思いもよらなかった。バイパスやトンネルが開通して、とんでもないハイスピードコースになっているのだ。
おそらく数年前までは「酷道」の一部で、こんな快走なんてとてもできる状況じゃなったであろうと思われ。。。

土佐で前を走っていたヤンチャな軽四が、道を譲ったと思ったら、猛烈な勢いで追い立ててきた。
軽四と勝負する気にはさっぱりならないので、5割程度のペースで流していたけれど、後ろの御仁がターボの過給音とタイヤのスキール音を撒き散らしながら、煽る煽る。

・・・すんません、一人でやってもらえますか? (頼まれたって相手しないですよ)

そんなKYな軽四もいつの間にかいなくなり、またしても快走の連続。
R194と合流し、道の駅「633美の里」に立ち寄るも満車のため、すぐさま立ち去ることになる。

2017 05 20 07

R194とはすぐさま別れ、単独区間で大峠を長大なトンネルで越え、今度は仁淀川町で国道33号に合流。
しばらく並走して、また単独区間に。少し走ると、京柱峠以来、久しぶりに狭路区間が始まった。

2017 05 20 08

場所的には、四国カルストのすぐ東側だが、カルストには寄らず、一心不乱にR439とお付き合い。
国道197号に合流した後、梼原方面に少し行った後、分岐するような絵が地図には描いてあったが、この分岐をナチュラルに見落としてしまう。

2017 05 20 09

すぐに気付いて引き返した分岐は、トンネル出口の青看もない寂しい交差点だった。
これが始まりの合図みたいなもので、ここから大正までの区間は、とにかく長い。
檮原川(とその支流)沿いに延々と行く谷筋の道は、険しくはないものの、見通しの悪い狭路がとにかく、とにかく、とーにかく延々と続く。ほんと飽きるくらいに。

2017 05 20 10

この区間だが、走ってて、どうもどこかで体感したことあるなぁ、って思ってた。後で確認したら、この区間、以前一度走った経験のあるルートだった。
まったくもってして忘れていたが、記憶の片隅に残ってたがゆえにデジャブー感じて、それが当たっていたというのは、ある意味恐ろしい。。

めちゃめちゃ長く感じる川沿いの狭路区間を完走したら、国道381号に合流。大正の道の駅でトイレ休憩を済ませる。
ここまで来たら、R439もあともう少し。想定外の快走区間のおかげで、当初の想定よりも1時間も早い。もう勝ったも同然 !?

しかし、ここからが難敵だったのだ。。

2017 05 20 11

大正を出た途端、遂に土砂降りに。
しかもR439は、R381から離れた途端に狭路が始まっていく。
今までの川井峠、見ノ越、京柱峠と寸分違わぬ悪路が待ち受ける。

土砂降りはやがて、霧となって視界を奪う。
狭路にもかかわらず、霧で周囲の視界が失われた挙句、強雨で路面は散々たる状況に・・・

2017 05 20 12

今回、R439でもっとも過酷だったのは、結果としてこの大正〜中村間の杓子峠だった。
それは天候によるところが大きかったに違いない。雨によって路面は荒れ、視界も奪われる。(写真がマトモに残ってないのは、それどころじゃなかったから)
また、R439の峠としては例外的に、とにかく交通量が多かったのだ。

次々現れる対向車。しかも路幅は極度に狭い。
離合するスペースも極端に少なく、延々後退を強いられる。それがかなわない時は、路肩から左側車輪を落としてやり過ごすこともしばしば。
この天候なので、路肩に逃れることは相当の勇気を要するが、極微低速でおそるおそる車輪を落とすことで何度か難を逃れる。
途中、対向してきたデリカの運転手に、哀れんだ表情で「この先ずっとこうだよ」と声をかけられた。

わかってます。わかっててやっている。

でも傍から見たら、迷い込んだにしか見えないよなぁ。

R439の走破は、天候が悪かったらヤメといた方がいいなと思っていたのだが、ここまでギリギリ空がもってたので、最後の杓子峠は勢いで突っ込んでしまった。
これまでの経験と度胸があったから事なきを得たが、状況が悪かったら到底オススメできない。ましてやS2000でなんて・・・

2017 05 20 13

杓子峠を何とか無事に乗り切り、住次郎の集落に辿り着くと、そこからは快走区間。
しかし折からの強雨(てか、豪雨)で、道路は所々浸水気味。
万が一のことを考えて慎重に走って、中村の市街地に到達した。

2017 05 20 14

R439終点は、四万十市(旧中村市)で国道56号に当たる交差点(交差点名不明)。めでたくゴールに到達。想定より1時間早い17時の到着だった。
今朝6時に出発して、約11時間。約350kmをこの時間で、と思うとペースが悪い気がするかもしれないが、その大半が極狭路なので、これでもいい記録だろう。
途中の超快走区間がなかったら、到着した頃には周囲は暗くなっていたと思われる。

2017 05 20 15

無事完走した達成感に包まれて、中村市街で給油。その後、抑えておいた民宿に投宿。
そう、今日は民宿である。しかもビジネス民宿という微妙なジャンル(笑
GW真っ最中のこの時期、こんな辺鄙な地方都市だから、ここしかなかったのだ。

2017 05 20 16

案内されたのは六畳一間の寂しいお部屋。トイレもお風呂も、当然共用。ま、泊まるだけだからこれで十分なわけで。。
駐車場は道路向かいの荒地に詰め込む方式だったが、「明日早いんです!」と主張したら、建物下のガレージに収納していただけることになった。ラッキー。

さて、中村である。
中村と言えば、2年前の秋に訪れた際に、なかなかいい思い?をした街である。
その再現を、と思っていたのだが、前回訪問した居酒屋は超満員で、まったく受け付けてもらえない状況だった。

ならばと思い、手当たり次第に当たってみるのだが、、どこもかしこも超満員。ケンもホロロな扱いを受けて、傷心気味となった。
街にはあぶれたと思われる集団が闊歩している。こうやってツーリングして、連休最中に地方都市に泊まる機会があると、地方都市ならではの「帰省」宴会に阻まれることが実は多々あり、今回もそれにハマってしまったようだ。
散々街中を歩いたが、結局良い対応をしてもらえる店はなく、最後は投げ出すようにホカベンで処理することに。。

ビジネス民宿で食すホカベンは、まったく美味しいことはなく。
R439を走破した祝杯を上げることもできず、四国中村の夜は、何の華やかさもなくいつの間にか終わってしまっていた。

 Posted by at 11:32 PM