【大観峰】もはや説明の必要などない絶景スポット。今回は夜明けとともに訪れる。
翌日、夜明け前の漆黒のミルクロードを再び駆け上がる。
昨日は日没で終えた阿蘇。今度はその雄大な景色の夜明けを狙いに行くのだ。
北外輪山に取り付く途中で、軽自動車の後ろにつく。結構なスピードで躊躇なく上がっていくので、地元の人だろう。
防寒着で包んだ身体に、冷たい空気が纏わり付く。
外輪山の尾根に取り付き、周囲の景色が開けてくる頃、空が白み始めた。
午前6:30、大観峰着。周囲は澄んでいるものの、大量の雲がそこかしこに垂れ込め、自慢の大展望はまったく拝めない。無念・・・
まぁ、今日から天気は崩れることはわかっていたので、仕方なしと割り切ることはできたけど。
阿蘇山の勇姿は望むべくもないものの、谷底には雲が垂れ込めることもなく、早朝の青い色彩に染まったカルデラ独特の不思議な地形美を堪能することができた。
大観峰には誰もいなかった。
まぁこの天気では期待して登ってくる方が珍しいんだろうけど。
周囲を雲に包囲されたかのような状況だが、不思議と景色は味わい深い。やっぱ阿蘇カルデラの雄大さがそう感じさせるんだな。
コーヒーでも入れてしばらく堪能しようにも、じっとしてると耐えられない寒さなので、仕方なく次なるスポットへ向かうことにした。
前日の夜に、ホテルからこの旅の途中で唯一このブログを更新したのだが、その際「天空の道」なる絶景ロードが存在するという情報を頂いた。
まったくその存在は知らなかったので、ネットで調べると場所も簡単に特定できた。
ツーリング始めた頃には、こんなことができるなんて思いもよらなかった。まったく、便利な世の中になったもんだ(^-^)
その「天空の道」に行ってみようと、ミルクロードを引き返す。
ツーリングマップルには道路の線形のみが表示されるこの道、外輪山尾根のミルクロードから谷底に急降下する曲がりくねった道のようだが・・・
ミルクロードからしてすっかり雲の中に入ってしまい、ほとんど視界ゼロ。
その中でこの「天空の道」の分岐を探すのは難航しそうだったが、なんとかそれらしき枝道を発見。そろりと入りこんでみる。
当然こちらも視界ゼロ。ある意味、天空にいるみたいだ(笑
道は狭く、入り込んだら最後、折り返すことなんて不可能なので、とにかく進んでみる。
ほとんど知られていない道路だけに、対向車の心配はしなかったが、途中で落石とかで通行不能になってないことだけは祈らずにはいられなかった。
やがて雲の下へ。外輪山の斜面に張り付く狭路が続く。
舗装はガタガタ。でもエスで入り込んでも十分走れるレベル。
確かにこれ、天気が良い状態で上から降りてくると絶景だろうなぁ。
どこにも案内表示がなく、知ってなければ絶対入り込まない類の道だが、途中に展望台があったのにはビックリした。
阿蘇の外輪山ワインディングは、斜面が壁のようにそそり立っているので、どこを走っても急勾配。
特にこの天空の道は、国道まで迂回するのが面倒なので斜面に無理矢理道路作りました的な存在なので、かなり豪快なレイアウトだ。
それが結局、空中に飛び出すかのような絶景レイアウトに。
ぜひとも晴れた時に体感し直してみたいコースだった。