7月 142015
 

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マレーシアの旅では、クアラルンプールのほか、ペナン(ジョージタウン)、マラッカという世界遺産の街(ただし田舎)にも訪れました。
都会も田舎もひっくるめた全体的なクルマ事情のイメージでは、国産車が2割、日本車が4割、韓国車2割、欧州車が2割、ってとこでしょうか。

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マレーシアにはプロトン(Proton)という自動車メーカーがあります。
1980年代にマハティール首相が推し進めた国産車構想によって設立されたのがプロトン。
歴史は浅いですが、マレーシアの急激な発展に伴って成長を続けていて、今はほとんど自社開発自社生産のメーカーらしいです。
日本じゃ見たことないですが、実はCUSCOブランドで有名なキャロッセが輸入してます。
あ、それとロータスの親会社ってのも忘れちゃいけない。

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そのプロトンの、特に3ドアハッチバックのモデルが非常に多く走ってます。
これがまたいい音出していて、存在感はまさしくホットハッチのそれ。
プロトンに限らず日本車でもそうなんですが、軽量ホイール、マフラー、ボンネット、各種エアロパーツでドレスアップしたクルマの多いこと多いこと。
そのイジり具合が、90年代の日本の流行を彷彿させるところがまた泣かせます。

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もうひとつ、プロドゥア(Perodua)ってメーカーもありました。
こっちは今回訪れるまで全く知らず、現地の方に教えてもらったのですが、ダイハツと提携しているメーカーだそうです。
なので、ダイハツっぽいクルマを見たら、それがプロドゥア、って感じ。

国産以外ではやはり日本車、その中でもっとも多く走っているように感じるのはホンダ。

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アジア生産モデルのシティが非常に多く、次いでシビック(なぜかFDがとても多い)ですね。
日本やイタリアで一番見かけるフィット(向こうではJAZZ)は、ほとんど走っていません。
ホンダに限ったことではないですが、マレーシアではセダンが大定番のようです。(プロトンを除く)

フィットは全然いないのですが、フィットベースのヴェゼルは売れてるみたい。マレーシアでもライトSUVが流行り出しているようです。

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ちなみにヴェゼルは、向こうでは「HR-V」として売られてます。
名前が同じだけですが、一時期所有してた初代が今でも好きなので、ちょっと親近感が湧きます。

ホンダ以外ではトヨタとマツダとスズキ、ミツビシかな。日産は人気無いですね。
マツダはCX-5がいっぱい走ってましたね。HR-Vが売れてるのと同じ理由かと。
スズキはスイフトが駆け回り、ミツビシは昔のミラージュとランエボが。
特に古いミツビシは一見よく見かけるのですが、実はエンブレムがプロトン。
設立当初、ミツビシと提携していたプロトンの歴史を物語っていますね。

ちなみに、日本では当たり前のように走っているハイブリッドカー、プリウス、アクアは1台もいません。
唯一、ハイブリッドで複数見たのはコレ。

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結構意外。 

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韓国車はすなわちヒュンダイで、これがなかなか格好良くて侮れない。
ホンダのシティと同じクラスの小型セダン(上の写真のクルマ。モデル名不明)が、微妙に5ドアハッチバックのような形状で、良いデザインをしてます。

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シティも日本のホンダと同じメーカーとは思えない洗練されたエクステリアデザインでした。
この2台、セダンだけどセダンらしくないデザインが、日本に持ってきても結構ウケると思います。
特にホンダは、日本で売ってるクルマのデザインより、アジア戦略車のシティを持ってきたほうが全然スマートでイメージもいいような気がするんですが。

残りの欧州車は、大半がドイツ車でした。
中でもメルセデスが圧倒的。富の象徴でしょうか。先代、現行のCクラス、Eクラスが本当によく走っています。
BMWも3と5が多く走っています。アウディはあまり見かけませんが、TTは例外的に生息してました。

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注目の(?)イタリア車。これは非常に残念なことに、全然いません。やはり壊れやすいからでしょうか(笑
ペナン島の海岸線でライムグリーンのガヤルド、KLのショッピングセンターの車寄せでイエローの458イタリアを見たのみ。
アルファロメオは、遂に1台も見かけませんでした。(フィアットも)

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道は広いし、ガソリンスタンドも充実しているし、修理工場も洗車場もいっぱいあるマレーシア。
これ以上ない環境に見えますが、これだけ普及しているのにもかかわらず、アレを見かけない。

それは、駐車場

クルマはほとんどすべて路上に停めてあります。
いくらでもスペースはありそうなのに、整備されてないのは何とも不思議。
あと日本と正反対なのが、クルマ優先の車社会。
歩行者優先ではないので、ぼーっとしてると一生道を渡れません。

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それでも全体的に見ると、日本に近いクルマ環境って感じですが、運転の傾向に関してはかなり違いが。。

マレーシア人は周囲がよく見えていて、許容範囲の広い運転をします。
交差点や車線変更での絶妙な間合い。あれは周囲の状況を常に把握してないと、なかなかできるもんじゃありません。
高速道路では、スピードが出ない(出さない)クルマは大人しく走行車線を走り、追い越し車線をダラダラ走るクルマは皆無。
目の前でバスが停まったり、駐車のために道を塞いでしまうクルマがいても、後続は大人しく並んで待ってます。
女性も積極的に運転していて、スカーフを被ったマレー系の女性がキビキビドライブしてるのは当たり前。 

運転だけ見てたら、日本よりも成熟してるような気がしました。

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こんなこと観察して旅行してるのってヘンかもしれませんが、、、
異国のクルマ事情は、見ていてホントに飽きませんね。

 Posted by at 2:15 AM
7月 122015
 

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この一週間、海外に飛んでおりました。(コメント返信滞ってゴメンナサイ)

行き先はマレーシア。

クアラルンプールはもちろん、世界遺産の街並みも併せてjalan jalan(マレー語で「ぶらぶら」)してきました。
クルマではないですが、普段着の街並みを肌で感じながら歩く、そんな趣向、コダワリが海外進出している昨今です。

R style的には、ツーリングでない海外旅行は旅行記をレポートするのではなく、彼の地のクルマ事情を報告しているわけで、今回も簡単にお知らせしようかと。。

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まず、マレーシアのクルマ事情の印象としては、いわゆる「アジアっぽい」感じがあんまりない。
どういうことかってゆーと、まず、クルマがキレイです(笑
街中、というか街の外れに行くと、自動車整備工場が林立し、洗車場は大賑わい。
マレーシア人がクルマを大切にしている感じがひしひしと伝わってきます。

クアラルンプールで、現地駐在の学生時代の友人家族と食事を共にしたのですが、彼らが言うには、自動車の値段は日本の約2倍程度の感覚だと。
トヨタのカムリ(海外ではメジャーな中型セダン)で600〜700万円くらい。レクサスは1000万以上で、日本でも高級車入りしたアルファードは何と2000万クラスだとか。
そりゃ大事にしますわな。。

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ところが、そういういわゆる現地では高級車なクルマが、現実的にはガンガン路上を走っているんですね。
これも意外や意外で、現地では高級車な日本車は最もメジャーな部類だし、メルセデスもBMWも東京で目にするくらいかそれ以上に頻繁に見かけます。
その脇をボロボロのサニーやシビックが走り、カブやその類のバイクが大量にすり抜け走り回っている。

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お隣の何処かの国ほどではないでしょうが、富裕層とそうでない層の差がとことん激しい。
先のクアラルンプールの友人が言ってましたが、ここにいると、日本の格差社会の議論なぞちゃんちゃら可笑しいらしいです。
ただ、どんなに格差があろうが、マレーシアの人々は誰もが明るくフレンドリーでした。

多民族社会で、マレー系の他に中華系、インド系が混ざり合い、宗教もイスラム教が国教だけど仏教もキリスト教もヒンズー教も混在していて、それが都市風景に如実に現れたりしていてとっても面白い。
そんな環境だから、お互いの価値観を認め合うのが当然で、そういう土壌ができてるんだと思います。
日本からロクに言葉も話せない奴がフラフラ現れても、なんとか理解してコミュニケーションをとってやろうって一生懸命になってくれる人達が沢山います。

まぁそうは言っても、この時期、ってゆーか多分いつも暑くてジメジメしていて、フツー散歩なんかやる場所じゃないのでオススメはしませんが(笑

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マレーシアは、日本と同じ左側通行の右ハンドル。
都市部でも信号が少ないので度胸は要りますが、譲り合いが定着しているので、よく見てると実のところはあんまり怖くない。
特に高速道路は、車窓の眺めは日本のそれとほとんど変わらず(制限速度は110km/h)、ルートさえわかれば余裕で運転できそうな感じでした。

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目的は街並み散策であり、建築・都市文化を体感することであり、友人家族との再会でしたが、せっかくなのでマレーシアのクルマ風景について、ちょっとだけレポートしたいと思います。

 Posted by at 7:51 PM