12月 312013
 

2013 12 31 01

佐多岬に別れを告げ、県道68号のワインディングを楽しみ、国道269号へ。大隅半島の鹿児島湾側を海沿いに走っていくルートを取る。

遠くに桜島を望みつつも、若干単調な上に、工事で未舗装の区間も時折現れて、テンション的には半島東側の海沿いルートとは比べるべくもない。

この先どういうルートを取っていくかは、佐多岬がひとつの到達点だっただけに、多少あやふやだった。

けれど、この日の宿泊地候補としていくつかピックアップしていた場所の中から、宮崎県境に程近い大川原峡という所にあるキャンプ場を目指すことにした時点で、R269を鹿屋に向かい、そこから国道504号で一気に北上するプランに決定することとした。

そのR504、鹿屋と国道10号を結んで、半島の中央部やや西寄りをウネウネと走っているのでかなり期待できたが、実際走ってみると、残念ながら、あまり走るのに適した道とは言い難かった。

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国道10号牧之原から県道408号、491号というマイナールートを行く。こちらの方が、広狭混在で景色の変化も多彩で面白い。

ところが、山道区間を走っている際に、比較的大きな鳥がフロントガラスに突っ込んできてビックリ。
思わず声を上げてしまうほどの大きな衝突音だけで、幸いエスにダメージはなかったけれど、衝突した当の鳥がその後どうなったのかまでは確認できず。
こればっかりは、鳥さん気を付けてとお願いしておくしかない。

日豊線を跨いで、県道105号を走っていると、寂しい山中の渓谷に、目指すキャンプ場はあった。到着はちょうど17時。野営をする前提としては、我ながら完璧な時間配分である。

ところで、九州ツーリングの際はいつもそうなのだが、キャンプ場に恵まれない傾向にある。
この辺り、東北や北海道ではそれなりに上手くいくのだが、九州だけはなぜか縁がない。
この日も10月下旬というシーズンオフ(しかも平日)だったために、不穏な空気を察したのだが、案の定、施設には人の気配がまるでしない。管理棟も締め切られている。
またもや、、と思うまでもなく「月曜定休」の張り紙が・・・

またしても九州。。
もう九州でキャンプツーリングするのヤメよっかな(笑

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オートキャンプエリアで勝手にテントを張ることも全然できそうだったが、環境が寂し過ぎるので回避。
と言っても周辺に代わりになるような野営地があるわけでもない。困ったな、思考を巡らせた結果思い付いたのは、かつて訪れたあのキャンプ場。
距離的にはそれなりにあるように見えたが、エスをもってすれば明るいうちにたどり着くこともできなくはなさそう。

かくして路上に復帰。
県道105号を北上して宮崎県に入り、県道31号へ。
真正面に西日を見ながら突き進み、国道223号へと至る。
霧島神宮を通過し、霧島山麓の南側をグリグリと走って霧島温泉郷へ。
そう目指したのは、霧島高原国民休養地キャンプ場だ。

既に時刻は18時近かったが、こっちのキャンプ場はしっかり営業していた。
以前訪れた時と全く同じ場所にテントを張る。しかも前回は知らなかったが、今回管理棟裏に温泉銭湯があることを知り、野営準備が整ったところで入浴。
非常に素朴で、近所の人が次々入りに来るまさに銭湯だが、泉質はまさに霧島温泉そのもので極上。実に満足。
温泉にもありつけることになり、また、明日以降のルートを考えると少しでも先に進んだことにもなり、こっちのキャンプ場に切り替えることになって、結果的にはいいことだらけだった。

2013 12 31 04【霧島高原国民休養地キャンプ場(翌朝出発時の光景)】キャンプに関しては良い印象のない九州だが、ここだけは別

結局3日目は、宮崎市を出発し、日南海岸を辿りながら大隅半島をほぼ1周、その後内陸に入って最後は霧島で落ち着くという濃密な内容となった。
いま考えると、旅程期間のうち最も天候が確実と思われた日にこのルートをぶつけることができたことが、今回のツーリングの印象の大半を決定付けたと言ってもいいかもしれない。

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 Posted by at 5:23 PM
12月 262013
 

2013 12 26 01【佐多岬】言わずと知れた本土最南端。ベタだが、先っぽは何度訪れても感慨深いもの。

K74を制覇したら、佐多岬は当然踏破しておきたいというもの。
佐多の街を通って県道68号を反時計回りに行くのが常套手段と思われるが、復路が重ならないよう時計回りルートで行くことに。
一度浜尻方面まで行って、K68の裏道ルートに入ろうと画策する。

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これが表示がないと絶対わからないような道筋。
しかし要所要所に親切にも立て看板が充実し、迷うこと無く目指すルートに入ることができた。

佐多岬へと至る裏ルートは、意外にも普通な港集落風景が続き、岬へと続くロードパーク入口へと至った。

佐多岬に至る道路は、かつて「佐多岬ロードパーク」と呼ばれる私営の有料道路だった。
以前訪れた際の記憶をたどると、たしか1000円もの料金がかかる高額有料道路だったはずだが、現在は無料だ。(ゲートは残っている)

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というのも、運営会社による運営が財政的に困難になり、2007年と2012年に段階的に南大隅町の運営に切り替わった経緯があり、現在は全線町道として管理されているため、通行料がかからなくなったのだ。

一時は本土最南端の岬に向かうこの道が閉鎖される!?との憶測が飛び交い、非常に狭いであろうこの業界?は大騒ぎになったものである(笑
行政の英断により事なきを得て、現在は岬の遊歩道までもが無料化され、まったく料金を支払わずとも最南端の地を踏むことが可能になっていた。

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その「旧」佐多岬ロードパーク、走って楽しいと言うより、南下を極めたからこそ見られる、ジャングルのような植生の景観を味わいながら走れるところが魅力的。道端には猿も駆け回っている。

最後までほとんどクルマに会うことはなかったが、岬の駐車場には観光バスまでもが停車していた。さすがは最南端である。

駐車場からは徒歩。トンネルを抜けて、岬まで遊歩道、というか山道を歩いていく。

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岬までは800mくらいだったろうか。アップダウンの激しい山道なので、適度な運動になろう。
岬には見覚えのある立て看板。

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しかし、本当の先端にあったこの景色(場所)にはまったく見覚えがない。
かつて訪れた時は、ここに展望台があったはず。
ただ展望台と言っても廃墟に近く、構築物があるだけの状態だった。

どうやらその展望台は、道路の町への委譲に合わせて、つい最近解体撤去されたらしい。
建設するのも難儀だが、解体も苦労が忍ばれる地形だ。この後、ここには再び何か人工物が構築されるのだろうか。。

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最南端の岬でしばしの時を過ごす。
かつて訪れた際の荒天がウソのような穏やかさだった。

宮崎から海沿いを南下、もっと言えば、このツーリングの「前半」から続く九州東海岸を走る旅が、一応の終焉を迎えたのだ。
目新しさは薄いかもしれないが、この天候の中、走りごたえ十分な距離と、途中のルートの素晴らしさもあり、心に深く刻み込まれるドライブとなった。
もうこれだけで、今回の九州を堪能できた気分に。天候を始めとするこれ以上ないシチュエーションに感謝せずにはいられなかった。

 Posted by at 1:23 AM
12月 242013
 

2013 12 23 06【県道74号 県道563号分岐点】快走ワインディングから一転、恒例の狭道ターマック(ほぼグラベル!?)激走。跳ね上げた泥汚れに、闘いの余韻を感じる。

例年になく慌ただしい年末を過ごしている1059です。
年末年始は9連休で、周囲には海外に飛び立つ向きもおりますが、そんな精神的余裕も経済的余裕もございません。
あぁこうやっていつの間にかトシを取っていくのか・・(笑

気を取り直して、九州再探訪、R448の続きを。。

2013 12 23 07

私的Bestなシーサイドワインディング、R220〜R448もいよいよ佳境。
まるで離島でも走っているかのような風情のR448を走り続けていると、県道74号との分岐が現れる。
R448はそこから遂に内陸に入り、半島を横断する形で錦江湾の方へと向かっていく。それと代わる形で、K74が大隅半島の外側をなぞっていくルートになるのだ。

このK74、内之浦佐多線というだけあって、単純にマクロ的観点から見たら佐多岬までの最短ルートととれなくもないが、地図の線形を一目見るだけで、そんな想像に惑わされてはいけないことがよくわかる。
果てしなく続く狭路。ツーリングマップルには「想像以上に時間がかかる」と書かれ、最奥には「通行不能の時多し」と注記される始末。しかもルートの半分以上は、決して海沿いではなく、ウネウネと内陸を走っている。

途中で通行止めだったら、延々引き返してくるしか方策はない。わざわざ突っ込む必要があるのだろうか。

そんな不安を感じつつ、やはりここまで来たら拘りたい、秘境の道を走ってみたいという気持ちが勝り、そろりと足を踏み入れる。

2013 12 23 08

最初のうちは、狭路の表示がウソのような快走区間が続く。
しかしそれも束の間、中央線はなくなり、野性味溢れる山中の狭路に。
しかし想像していたほど荒れてはおらず、むしろ走りやすい部類の狭路に感じる。すれ違うクルマは皆無に等しかったが、やがて前を走る軽四に追い付いた。

走り慣れた風情の軽は、海岸への集落へと向かう分岐を折れていった。
その大浦という集落の分岐から、K74の様相は一変。異郷のエスに牙を剥く。

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路上に散乱する樹木の枝、落ち葉。舗装はそれほど荒れていないものの、その散らかりっぷりが凄まじい。特に枝の部類は大きさも半端無く、いちいち避けて走らなければ絡ませてしまうだけでは済まないほど。

微低速で少しずつクリアしていく戦法を取らねば、エスを傷つけてしまう。焦らず、集中力を高めて、少しずつ進んでいく他なかった。

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この凶悪な路面状態、察するに、途中の大浦という集落は内之浦側との往復、打詰という集落は南大隅との往復が生活路線で、その間の区間はよほど特別な用事でもない限り、誰も使わないのだろう。

というのも、打詰からは路面状態は格段に良くなったからだ。
路肩はぼうぼうと伸びまくった草木に覆われていたが、それまでの樹木の影に隠れ薄暗かった路面とは一変、明るく伸びやかな道へと変身した。

そして冒頭の県道563号との分岐。
K74に入ってから既に1時間経過している。途中の劣悪路面区間があったせいで、もっと時間を食ったような感覚。

たまにはこういう道も走らなきゃ、R style的ツーリングじゃないでしょ、という気はするが、景色もないしあんまりオススメできた道ではない。

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でもまぁ、こういうご褒美的なシチュエーションもあったりするので、舌の肥えた向きには逆にオススメ度高いかもしれませんが。

ようやく道路以外の人工物が見えてきたこの辺りからはイージードライブ。道路も広くなり適度なワインディングが続く。
辺塚からは海沿いを通ることはできない。K74は遂に観念して、内陸方面、半島反対側の方へと向かっていく。

佐多の街近くまで、ほぼK74を走り切る。走り応えたっぷり。3日目にして濃密過ぎるぜ。

 Posted by at 12:10 AM
12月 232013
 

2013 12 23 05【国道448号 肝付町岸良】交通量皆無の海岸線をどこまでも・・・これ以上、何を求めようか

完全に年越し確実となった、今年の九州ツーリングレポート。
まだまだ先は長いですが、めげずにイキます。

都井岬からR448で串間入り。
再びR220に合流し、九州地場コンビニのエブリワンで大休止、その先に合ったセルフスタンドで早めの給油。
鹿児島県に入り、志布志でまたまたR448にスイッチして東串良を過ぎると、いよいよ大隅半島だ。

薩摩半島と違って特別大きな町のない鹿児島「右側」の半島。
その分、旅情はたっぷりで、海沿いのワインディングロードも、フェニックスロードに輪をかけてハード、いや素晴らしくなる。

途中、小惑星探査機はやぶさの故郷として一躍有名になった内之浦宇宙空間観測所を通過するけれど、それすらどうでも良くなってくるほどドライビングハイ。ひたすら果てしなく続くワインディングロードに没頭する。
やたらと工事している区間が多く、舗装が剥がされた区間に時折現実に戻されたが、それでも何もかも青と緑に包まれた世界の深淵に突っ込んでいく。

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未だかつて、こんなに素晴らしいシーサイドワインディングロードがあっただろうか。

走るのは初めてではないのだが、季節と天候に恵まれた結果、極上ドライビングを体験してしまった。
宮崎市から続く海沿いワインディングロードは、その距離、質からしても、国内の中でも3本の指に入る、いやナンバーワンと言っても差し支えないだろう。

何もない、けれど極上の景色。
ダイナミックな地形に従い、地の果てへと誘うワインディングロード。 

ずっとずっと、いつまでも走っていたい。終わらないでほしい。
まさにこんな体験をするために、ずっとツーリングを続けてきているのだから。 

2013 12 23 04

 Posted by at 12:54 AM
12月 162013
 

2013 12 16 01

2代目アルファGTで立て続けにTouring。箱根の次の週末は房総半島。そして先週末は、京都まで足を伸ばしてしてきました。
山中の有名パワースポットでも、周囲の「気」に負けない存在感。赤い初代には無かったオーラを発しまくりです。

GTを名乗るだけあって、元来ツーリング向きな彼女。
2リッターJTSエンジンは意外と下からトルクが太い上、高速巡航も美味しい回転域で自由自在。上質なインテリアに包まれつつも運転に集中できる内部空間と相まって、至極快適です。 
それでいてスポーティーな雰囲気も上々。惚れるわけだ(*^ ^*) 

対して、エスはお留守番の週末が続き、さすがにちょっとグズっている様子。

しかしね、どこまで行ってもどこに連れてっても安心できるのは、やっぱりエスです。
付き合いの長さも当然ですが、信頼性の面も非常に大きい。

既に13万kmを超えてるエスですが、これまでただの一度も走れなくなったことはありません。
最大のピンチだった昨年のツーリング、九州再探訪[前編] の鶴御崎でのアクシデントでも、連続17時間、自走で帰還を成し遂げた。
最近のクルマと違って機構が単純なので、何か起こっても何とかなるというのは、見知らぬ土地を目指す長距離ツアラーにとっては非常に大きいです。

それに比べるとGTは、何かとワガママで不安にさせるお方。
納車当日、ナビの蓋が開かないのに加えてイキナリ発覚した燃料ポンプの破損は、無償修理で新品交換となり見事修復されましたが、次は何が来るんだろう??っていう雰囲気満々です。
今日は突然セレが無反応、コンビニ駐車場の真ん中でリバースに入らなくなるという事象(ワガママ)が勃発。冷や汗かかされました。

彼女のワガママは日常茶飯事。
前の赤い彼女は活動的で、細かい注文をいちいち突きつけてきましたが、放っておけば忘れてしまう頭の悪いタイプ(笑
同じ容姿をした今の彼女は、クールな装いで周囲が振り向くほど容姿端麗な代償として、要求がハンパない予感が。。。

究極のアスリートなんだけど何もかも分かり合った伴侶がいるのに、最近若い愛人できて、その傍若無人っぷりに悩まされる男になってます(爆

 Posted by at 12:05 AM