8月 052018
 

2018 08 05 01

【奥豊後グリーンロード】

2日目、大分市役所前のコインパーキングからスタート。
日曜の朝の国道210号を行く。途中、朝食を買いにコンビニに寄ったら、シャワーのような細かい雨が降ってきた。
暑さが和らぐのはいいけれど、最初から雨中のドライブになってしまうのか、な。

大分からスタートというケースは過去にも数回あったけれど、由布院に抜けるコースか、海沿いを走るコースがほとんどだった。
今回はそのいずれにも当てはまらないルートで行きたい。つまりは超マイナーコース。
走りを楽しめそうな道というのは絶対なので、そこはツーリング嗅覚?を信じるしかない。

R210で市街地を抜けたら、国道442号にスイッチ。
400番台とは言え、交通量はそれなり。淡々と走っていたら入り口を通り過ぎてしまったが、そこは前述の「嗅覚」でカバー。
舞い戻って、大分中部広域農道にコースインした。

広域農道らしいアップダウンの効いた快走路。もちろん?走っているクルマは皆無。
県道41号までの間、短い区間だったが、準備運動には最適だったかな。

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K41に入って、道の駅「おおの」へ。
小さな道の駅だが、Aコープが敷地内にあって、既に開店していた。
ちょっと中を覗いてみると、お酒のラインナップが意外と充実。焼酎の量り売りなんてのを見た時は、さすが九州!と思わず唸ってしまった。

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道の駅で周辺スポットの案内を見ていると、この道の駅のある豊後大野市は、複数の自治体が合併した広域の自治体で、いろいろとそそられる見所があることを知った。
事前の予定にはまったくなかったけど、所詮気ままで自由な旅、いくつか立ち寄ってみることにしよう。

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沈堕の滝

県道26号を走っていると、程なく案内が現れる滝。
滝の近くまで入っていくこともできるが、県道からしっかりと鑑賞できるスポットも設けられていた。

大野川の川幅いっぱいに生成した崖を、川水が流れ落ちる壮観な風景。
太古の昔の阿蘇山の噴火が関係しているようで、こういった地形は周辺に多く見られるようだ。
噴火のよって流れ出た溶岩が、冷えて収縮して陥没して形成されるとか。(そんな感じだったように思う)

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特徴的な地形には必然的な事由があるわけで、それを学習しながら眺める風景には、格別の味わいがある。

K26は国道502号に合流。
500番台国道に出会う時も、あぁ九州に来てるんだなぁと実感する瞬間のひとつである。
程なくして、道の駅「きよかわ」が現れる。
こちら、道の駅自体はまぁまぁ賑やかな部類の施設だったが、それよりなにより、国道を挟んで向かい側にあった店に、俄然興味を惹かれた。

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からあげとあるが、食堂という規模ではない。
からあげ王国大分でよく見られる、道端のからあげ屋さんの部類。
唐揚げには目のないワタクシ。只者ならぬ予感も相まって、その暖簾をくぐることにした。

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中には昭和レトロな骨董品が所狭しと積み上げられていた。カウンターの奥では、数人の奥様方がせっせと調理中の模様。
店内にはモノを食べるスペースなどなく、待合のイスが数脚散在しているだけ。

何をどう注文していいやら、全くわからないので一瞬動揺したが、唐揚げ個数毎の料金表が壁に貼ってあったので、個数で注文。それから揚げ始めるシステムだった。

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唐揚げは揚げる時間が勝負、とのことで、しばしの待ち時間。
待っている間に、店主のお父さんと雑談タイム。唐揚げ揚げて40年以上、快活な人となりに元気を頂いた。

道の駅に戻って、揚げたてをいただく。
こちらの唐揚げは骨付きが基本。薄い衣の中に鶏の旨味が凝縮されている感じで、超絶美味!

今回、九州に来たら唐揚げを、と密かに思っていたが、いきなりもう大満足で、余韻に浸るため、以降は唐揚げ自粛となるくらいだった。

 

お店はコチラ↓↓↓
からあげきよかわ 道の駅前店
大分県豊後大野市清川町砂田1571-1

唐揚げレポは以上にして、続きいきましょう。
R502を進んで、県道7号にスイッチ。すぐに、三たび道の駅へ。

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原尻の滝

先程の沈堕滝同様、ナイアガラ風、幅広の滝がそこにはある。
正面の吊橋から眺めることができるが、面白いのは、田園地帯に忽然とこの滝があるところ。
滝といえば、普通は急峻な地形にあるものだが、そうではない。
それもこれも、沈堕滝同様、阿蘇山が作り出した地質によるものなのだ。

R502を少し戻って、再び広域農道へ。

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奥豊後グリーンロード

地形に沿ってアップダウンを繰り返しながら山並みを縫う、ある意味、広域農道らしい広域農道。
所々展望も開いて、非常に爽快なワインディングだ。
残念なのは雲がかかって、路面もハーフウェット状態なこと。ただ雨はほとんど落ちていなかった。

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せっかくなので、ルーフをオープン。蒸し暑いけれど、直射日光がない好機は逃せない。しばしのオープンクルージングを楽しむ。
緑のトンネルを抜けるワインディングは、最高のご馳走。祖母山の山麓に快音を響かせながら、一気に走り切る。

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県道8号に合流して、高千穂方面へ。打って変わって狭い道が続く。
目の前にハスラーがずっと走っていて、特に譲ってくれることもなく、かなりの距離をお付き合いをすることになった。

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国道325号に出て、高千穂へ。道の駅で休憩がてら、次の身の振り方を考える。
さすがに観光客が多く、高千穂峡に入ると時間がかかりそうだったので断念。
さてどうするか、としばし熟考の末、高千穂峡とは離れた位置にある天岩戸神社に行ってみることにした。

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天岩戸神社

県道沿いの駐車場は満杯で停められなかったが、他の駐車場を教えてもらって行った先は、東本宮の真正面だった。
神社はしっとりと濡れた森に包まれ、厳かな雰囲気が漂っている。さすが神々が集う地、高千穂である。

駐車場で交通整理をしていたおじさんが、近寄ってきて、東京から!?ホエーって言いつつ、神社の説明をしてくれた。
ていうかおっさん、交通整理なんて全然してなくて、来る観光客に話しかけまくって楽しんでいる。(その話し方がまた上手い)

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神社はこじんまりとしていた。
こう見えて天照大神を祀っているので、神社の建物は伊勢のそれと酷似している。
いつものように旅の安全を祈願して、高千穂の地を後にした。

国道218号を延岡方面へ。
しばらくオープンで走っていたが、北川の道の駅で大粒の雨が。。慌ててルーフを閉じる。
雨がぱらついたり止んだり、かと思えばザーッと降ったり。目まぐるしい本日の天候。
全国的には晴れて猛暑だが、九州東岸部のみ雨雲が流れているようだった。

県道20号から国道388号へ。
交通量狭小の、宮崎県山間部国道。ただ、特段面白い道であるというわけではなく、淡々と走ることになって東郷の道の駅。

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マンゴーソフト休憩。
この時点で既に16時前。本日は宮崎市泊にしようと思っていたので、このまま日向方面に抜けてしまってもいい感じだったが、それもつまらないし、どこか物足りない。
やはり、走ってこそのツーリング!まだまだ行くぜ!とばかりに、国道446号を選択。宮崎市方面とは真逆にノーズを向ける。

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交通量少ない国道を走る。この先ずっと行けば、九州の秘境と呼ばれる椎葉村。ただ、そこまで入り込む予定はない。
途中、県道22号の分岐で南下する方法もあったが、ここは通過。
更に入り込んで、大規模林道経由で県道39号へ。五郎ヵ越の山狭路に挑む。

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1〜1.5車線の峠道は、木の枝やら何やらが落ちていて気が抜けない。倒木めいた障害物まで出現する始末。
いくらBlack Devil号がS2000業界のラリーカーである(笑)とはいえ、倒木にアタックするのは心臓に悪い。
そろりと跨いで(どかさないのか(笑笑)事なきを得て、次のコーナーに挑んでいく。

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にしてもこの峠道、やたらと「警笛鳴らせ」標識が立っている。
今時レアとなりつつある標識のひとつなので、これだけ見せつけられると違和感を覚える。
ところでこの標識って、いつから警戒標識になったんだろう??(そういった意味でもレアモノ?)

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峠の下りも、路面は濡れて汚れ放題。ズリズリ滑りそうなので、慎重に下る。

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ほぼ勾配がなくなっても、延々と続く狭路。ハンドリングを楽しみ、快音に身を委ねつつ、国道219号。
西米良村側の湖の駅(閉店していた)まで寄り道して、今度こそ海側に向けて進軍を開始する。

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米良湖畔と一ツ瀬川に沿うR219はそこそこなワインディング。
渓谷に雲が溜まり、トンネル内は霧がかかったようになるなど、湿度が極限状態。
エスのエアコン吹出口もびっしょりである。

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前走の驚速ハイエースにくっついて走っていたら、あっという間に西都市内に入ってきた。
もういい時間なので、西都ICから宮崎西ICまで一区間だけ高速でカット。国道10号で宮崎市入り。市内のビジネスホテルに向かう。

この日のビジネスホテル、駐車場付きで激安だったのだが、それもそのはず、施設的にはかなり微妙。外廊下のホテルって、、こんなの初めて。しかも部屋によっては事務所として賃貸されてたり。。
明らかに元々賃貸マンションだったのをコンバージョンしたホテル。部屋も無駄に広く、設備や水回りは超微妙。安いだけに文句は言えないか。

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どうせ寝るだけのホテル。気にしないことにして、今日も街へと繰り出す。
宮崎市内に泊まるのは、これが2回目。歓楽街がとても充実していて、客引きも多いイメージがある。
その記憶というかイメージは正しかったらしく、やっぱり夜の街って感じ。「ホスト通り」なんてのもあったりする。

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寂れまくった市場とか場末感満載のスナックとか、旅の郷愁感的にはかなりそそられるものがある。
この日は日曜日だったために、歓楽街は一部を覗いてお休みモード。狙ったお店はどこも定休日だった。
結局、アーケードのイタ飯屋で済ませた。あまりに空いてるから不安になったが、その通りイマイチだった。

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ところで、散策中に見かけたこのお店。懐かしい!

というのは、2013年の九州再探訪[後編]の際に訪れ、餃子定食を食べてた店。不思議なことに、店の前に立つとしっかりと記憶が蘇ってきた。
何の変哲もない中華料理店だと思ったら、食べログの点数が高くてびっくり。ま、何の変哲もないのは事実だけど。。(「ギョーズ」って・・)

今回もこっちにすれば良かった。

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 Posted by at 6:28 PM
8月 042018
 

2018 08 04 02

【新名神高速道路 土山SA】

2018年の九州ツーリング、始まりはいつものように、高速道路による大移動。
目的エリアまでは一心不乱に移動するスタイルが定着して久しい。
つまんないだろうと言われようと、自然とスタイルが変化しない限りは、無理して変える必要もないわけで。

深夜割引を取れるギリギリの時間に、東名高速に入る。
この時間であれば、渋滞とは無縁、と思ったら、厚木ICの先で事故渋滞。
割と激しい玉突き事故を目の当たりにして、以後の安全運転を誓うことになる。

往路の東名は、いつものように新東名ではなく東名高速を利用。豊田で伊勢湾岸、四日市で東名阪と、これまたいつも通り。
東名阪は当然のように混雑していた。この区間を並走する新名神は、本当に今年度中に完成するのだろうか。
完成したら、この区間の渋滞ともオサラバだ。

2018 08 04 01

新名神の土山SAで最初の給油。これまた、西行きのド定番。
原油高真っ只中のこの夏。高速道路の給油所のガソリン価格は目が飛び出るような値段だが、こればっかりは仕方がない。
そんなこと気にしてたら、自由に遠出なんてできないのだから。

草津で名神、高槻から新名神の新区間。
春の山口ツーリングでも登場したが、この区間が開通したことで、中国道宝塚付近の渋滞とは無縁となった。
九州に行く際は、大阪通過がちょうど朝の混雑の時間帯に重なるので、この渋滞に遭遇せずに済むようになったのは非常に大きい。
いつになくスイスイと、中国道の住人となった。

九州への道のりは、中国道を走っている印象が大半である。
500km近い距離に加えて、交通量が極端に少ない山間の高速道路を淡々と走っているのがそうさせるのか。

いつもと違うのは、前日までの疲れが出てきてしまい、給油予定のない勝央SAで、しばし休養を取ることになったこと。
初日のテンションに、身体がついていかない。気持ちが先走って、体力が置いてけぼり。
これに気づかないことは運転する上で大変危険なので、潔く休養を取ることが大切だ。もう若い頃のようにはいかないのだから。

勝央SAで仕事メールなんかをチェックしてたら、頭が冴えてきてしまった。
休みの日に仕事のメールして頭が冴えるなんて、アベコベもいいとこ。ま、回復の兆しを得られたんだから良しとするか。

2018 08 04 03

再び路上の人となって、今度は予定通り、七塚原SAで給油。ついでに昼食休憩。

ここまでの中国道の山間区間、やたらと車線規制を伴う工事が多かった。
多くが橋の架替工事だったが、一部、先日の豪雨災害によるもの(と思われるもの)も。
豪雨直後は中国道も一部寸断されていたが、この国の道路復旧の早さには、いつも驚かされる。
高速道路は国内物流を支える超重要インフラであり、人々の生活を影から支えていることを忘れてはならない。

2018 08 04 04

広島北JCTを通過すると、少ない交通量が更に少なくなり、ほぼ皆無の状態。いくつものトンネルを抜けていく。
この辺りは、ついこの間のGWに走り回っていたエリア。中国道上を走っていると、意識してないとそれに気付かされないのだが。

山口JCTで山陽道と合流すると、一気に交通量が増える。
ただ、ここからもまだ山岳区間。トンネルがない分、アップダウンが激しい。
それに加えてクルマの数も多いので、十分注意が必要だ。

2018 08 04 05

いつもなら壇ノ浦PAで九州入りを祝すところだが、今回は停まらず一気に関門海峡通過。
関門道から九州道に入り、北九州JCTから東九州道へ。

2018 08 04 06

東九州道は人知れず?全通しており、実は北九州から大分を経由して宮崎まで、全て自動車専用道で走ることができる。
下道の国道10号は退屈なので、このまま高速で、というつもりだったが、なんと椎田南ICから先、一区間だけが通行止めだった。
・・・のは想定内で、実は今回ルートの中で、ここだけが豪雨災害の復旧が間に合っていなかったのだ。

強制的に、いったんR11に降りることになる。その間、道の駅に寄りながら宇佐まで走って、宇佐ICから再び高速へ。
日の出JCTから別府を経て大分まで、にわか雨に遭遇。この辺り、結構な高所を走るので、雲がかかって山の気候になっていることが多い。

2018 08 04 07

大分ICで高速を降り、市内中心部へ。
大分市役所のすぐ近くのビジネスホテルに投宿した。

2018 08 04 08

荷物を置いて外に出ても、まだ十分に明るい。
夏のツーリングは暑いけど、時間が長く使えるのは嬉しい。
今日は十分に走ったし、途中疲れも出たことだから、軽く一杯やってから早く寝よう。

2018 08 04 09

と思いつつ入ったお店は、流行ってそうな古民家風の大衆居酒屋。
暑いこの時期は、1杯目の生ビールが美味い!

大分の郷土料理が豊富だったが、関サバはイマイチ。美味かったのはだんご汁だった。
比較的安い店だったが、結構お腹いっぱい食べた(飲んだ)こともあって、初日からちょい贅沢な夜となってしまった。

2日目のルートは特には決めてないけど、いつもは選択しないような新鮮なルートを走りたい。
おぼろげながら頭の中で組み立てつつ、明日の朝に備えた。

 Posted by at 11:16 AM