3月 052012
 

内部の壁下地がほとんど張り終わりました。
ほぼ内部空間の形態が仕上がりつつあります。残すはまさに「仕上げ」に当たる部分。
上棟後、ここまでずっと現場で作業を続けてきた大工さんが今週で引き上げ、代わりに内装工事の職方が出入りすることになります。

1階から2階へ上がる階段も付きました。
これまでハシゴで昇り降りしてたのが、随分とラクに。

階段ができると、スケールがぐっと具体化するような気がするんですよね。

 

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2月 282012
 

ウォルナットの無垢フローリングは、先般張り終えたばかりですが、もうひとつのフローリング材は、張られるタイミングを現場でじっと待っています。

水廻り以外はブラックウォルナットで統一していますが、唯一ロフトだけは、ミモザという異なる無垢材を使っています。
ロフトだけ違う材にしたのは、ロフトという秘密部屋のイメージに合う、ざくっとした風合いの床板としたかったのと、単純にコストの関係です。
色合いや質感はウォルナットと非常に似ているミモザですが、ウォルナットよりも荒々しい木目による力感が特徴で、実にワイルドな印象です。ウォルナットもそれなりに硬いですが、ミモザは更に上を行き、土足にも耐えうる性質を持っています。

ますます大工さん泣かせな現場(笑

加えて無垢材としては安価なのも採用理由。
空間によって特徴を付ける上で、ミモザの風合いはロフトのイメージには非常に合っていました。ウォルナットは見方によっては高級感が漂うこともあるので、R style Houseのロフト空間にはちょっと合わない。ウォルナットと似ていながら、どこか雰囲気が異なるところがこの空間にはピッタリ。それでいて安価。色合いや木目にバラツキのある「ラスティック」グレードであることも安価な理由。
無垢材は色が揃い節が無いものほど高価です。逆にそれを求めない空間に使うなら、この表情でも何も問題はありません。

ところで、無垢材は湿度や温度によって伸び縮みするので、張り込んでいく際には、材と材にの間に意図的に隙間を確保しながら並べていく必要があります。
名刺のようなスペーサーを挟みながら張っていくわけですが、今回はタイミング的にその光景を見ることはできずに終わってしまいそうです。

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2月 262012
 

今週末も現場に訪れ、細部のチェック&指示です。
ずっと二人体制だった大工さんが、諸事情で今週は一人だったため、劇的に変わってはいませんでした。

昨日の現場打合せ内容は、主に造作家具の詳細について。
家具工事はコストがかさんだので、設計段階で必要最低限に抑えています。それでも、スペースの狭い部分にぴったりと納めなければならない箇所に関しては、やはり造作家具が適しているので残しています。

造作の家具は何となく造ってもらうのではなく、ある程度用途を設定した上で設計して造ってもらうことが大切ですね。最初から自分が思い描いているイメージで使いやすいように造ってもらわなければ、せっかくオーダーメイドしてる意味がありません。
逆に用途を限定できなかったり、市販品で代用可能なものに関しては、造作してもらう必要がないとも言えます。そういった意味で、car pitやウォークインクローゼットの中の家具は、造作ではなく市販の家具を用意することにしています。

造作が集中する小部屋廻りは本やOA機器が設置されるので、重量や配線、作業効率なんかも含めて考慮しながら、どういった造り方が最適かを検討中。
イメージを絵や口頭で伝え、具体的な材料や製作方法を工務店が考える、というようなやりとりで進めています。

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2月 192012
 

今週は大工さんが別の現場に応援に行っていたので、あまり進んでないのかと思ってましたが、既に床材が張り終わってました。
先週来た時には、材料が搬入だけされていて、張り方を打ち合わせてたんですが、やり始めるとあっという間なんですね。仕上材なので、当然全面養生してあります。壁際にちょっとだけ露出しているところを狙って撮影。全面が仕上がった状態は、竣工近くまでのお楽しみです。

床材は、無垢板のフローリングです。
富山の家の改修を手掛けた時もそうでしたが、板張りの床にする場合は、必ず無垢材としています。

無垢材とは、樹木を製材し乾燥させた床材のことで、純粋な自然素材です。洋間が主流になった日本の家では、どの家でも木の板の間はごく普通に見られますけど、無垢板を使っている家はあまりないと思います。合板に薄くスライスした製材を張ったもの、いわゆる合板フローリングであることがほとんどです。

無垢材は自然素材であるため材にばらつきがあり、節があったり色がまちまちだったりして均一性がありません。また、木は温度や湿度によって伸び縮みするので、季節によってフローリングに隙間が生じたりします。
そういったことがネガティブに捉えられ、クレームの原因になるからか、特に施工する側はあまり採用したがらない傾向があります。
住み手側もつくる側に「フローリングですよ」と言われて、合板フローリングを盲目的に「木の床」と思い込んでいる(確かに木製の床ではあるけれど)ケースが多いんではないかと。

でも、そういった一見ネガティブな特徴も、逆に無垢材の個性であり、「特長」であると考えています。

自然素材なのだから、均一性がなくて当たり前、季節によって生き物のように収縮するのも当然のこと。
それよりも、無垢材にしかない肌触り、温もり、質感などといった価値の方がはるかに大きい。
もちろん高価だけれど、常に肌に触れる部分でもあり、年月が経つと却って味が出てくることを考えれば、コストをつぎ込むだけの価値があると思っています。

ちなみに無垢材の樹種はブラックウォルナット。米国産のクルミの木です。
濃い目の色合いで、硬めの感触。硬質なだけに施工は大変で、大工さん泣かせです(笑
無垢の特性を享受したいので、当然ながら無塗装品。これを富山の家同様、蜜蝋ワックスで仕上げようと考えています。

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2月 152012
 

間仕切壁の下地が立っている状態です。

ただし約10日前の様子。現在はと言うと、壁のボードがかなり張り進んでいて、下地の間柱は見えなくなりつつあります。
大きな空間とそれに付帯する空間の組み合わせでできているのが、見た目にもわかる状態まで進んできてますねぇ。

ところで今週は工務店が別の現場の上棟を迎えるということで、担当者は当然、大工さんも応援に行ってしまっていて、現場は小休止状態らしいです。ここまで進捗に特段の問題はなく、全体の工程に影響が出るほどでもないのでいいのですが。。

建築の工事って、それこそ日単位でスケジュールを管理し、それが非常に重要な現場の管理項目のひとつであると思っていました。それに比べてこういう住宅の現場は、何となくその日暮らしな感じで、スケジュール管理はかなりいい加減です。
工程表を提出するよう求めても中身のない工程表しか出てこないし、竣工引渡しの予定は訪ねないとわからないままだし。。
こっちもいろいろと決めたり準備する必要があるので、正直、もうちょっと何とかならんかと思います。

人員が少な過ぎて、現場監督にあたる人間がいないのが影響してるのかもしれません。
だから自分自身が目を光らせてなきゃいけないわけで、この辺が大手と違う不安要素なのかもしれないですね。

 Posted by at 12:32 AM