12月 242014
 

赤目を出たのが11時頃。その後のことはノープランだったけど、地図を見たら室生寺が近いことに気が付きました。
久しく訪れていない室生寺。昨日のような混雑も予想されたけど、せっかく至近距離まで来ているので立ち寄ってみることに。

参道を歩く人の数は多かったけど、周辺に点在する有料駐車場に入り切らない程ではなかったです。
女人禁制の高野山に対し、女性を受け入れた女人高野として名高い古刹。
山奥にひっそりと佇む伽藍が清楚で、女人高野という通称とイメージがぴったりなんですよね。

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仁王門をくぐって、石段を上がっていくと金堂。
この日は金堂内の特別拝観をやっていて、内部から本尊の釈迦如来立像をはじめ、取り巻きの十二神将立像まで間近に見ることができました。
特に躍動感ある十二神将は見応えアリ。信心深いわけではないですが、仏像彫刻っていうのは芸術的視点から凄く興味を惹かれます。

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更に登っていくと本堂。そして五重塔。
室生寺の五重塔は、屋外にあるもの中では国内最小。この可愛らしさが、女人高野のイメージに一役買っていますね。

フォルムも独特で、通常上に行くほど屋根の幅が狭くなっていくんですけど、室生寺の五重塔はほとんどそれが変わらない。
大きな五重塔だと視覚的にずんぐりとするところですが、このサイズだからこそ成り立っている絶妙なバランスです。

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妙に新しく見えるのは、十数年前に修理してるから。確か台風か何かで倒壊しかけたんじゃなかったかと。。
以前訪れた時は、その前後どっちだったか・・・うーん曖昧過ぎる記憶。
修理はされてますが、現存する五重塔としてはかなり古い方(建立は800年頃)で、法隆寺の次くらいの古さとか。当然、国宝です。

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五重塔で伽藍は終了かとおもいきや、その先の石段をひたすら登り続ける(これぞ山岳寺院)と、奥の院にたどり着きます。
御影堂に参拝して来た道を引き返す。奥の院への道は胸を突く石段ですが、大木に囲まれた山中の空気が清々しく、訪れる価値があります。

清楚な山寺には紅葉は華美すぎるかというとそうでもなく、境内には色とりどりの色彩が。
と言っても、湖東三山ほど派手ではなく、そこはやはり人里離れた修業の場。

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まぁ、十分派手か(笑
直前で決めて立ち寄った室生寺、訪れてよかったです。

 

室生寺からは県道28号で国道369号に出て三重県方面へ。
この道、こんなとこ走りながら意外なほどハイウェイ。ズドーンと地形を貫いていく爽快なルート。

途中、道の駅御杖で小休止。室生寺に訪れる前に買っておいた柿の葉寿司でランチ、してると駐車場でデイトナブルーのアルファGTを発見。自分以外で初めて見ました。しかもV6。GTはやっぱ18インチの方が、見た目のバランスいいなぁ。
いい音させて大阪方面へと走り去っていきました。

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R369で道の駅美杉。
ここらで道の駅探訪も終了。あとは帰路に着くばかり。

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県道15号で美杉から白山へ。
このルートに並行するJR名松線は災害でストップしたままになっていて、かと言って廃線にはなっておらず、何とも物悲しい景観がそこかしこに見られます。
周辺にゴルフ場が多くなってきたら旧白山町(今は津市)。高校時代、仲の良い友人がここに住んでたので、何となく・・・覚えてないですね(笑

そのまま久居に出ようかと思ってたところ、白山から亀山に向かって広域農道が走っているのを地図で確認。
これが結果的に大当たり。これぞ広域農道的な地形無視の豪快ロード(笑)で、中勢地区を一気にショートカット。裏23号に認定ですなこれは。

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この広域農道、通称名グリーンロードで、またまたアルファGT。今度はバリバリに弄りまくったロッソ。
さっきは写真撮れなかったので、今度は無理矢理←←←

GTは亀山から鈴鹿方面へ。
こちらは亀山から国道1号に出て、四日市まで。
四日市から国道23号。みえ川越ICから伊勢湾岸。どうせ東名阪は渋滞しているので、このルートが早い。今回は新東名を使って清水PAで時間調整し、渋滞解消傾向の中、平和に帰京。

最後はやや駆け足でしたが、湖東三山ツーリング、以上にて終了です。
年内のツーレポはこれが最後。上手く事が運べば(仕事が終われば)、年末もちょこっとだけツーリング予定です。
その様子はまた来年ですね。

 Posted by at 4:12 AM
12月 222014
 

2014 12 21 01

晩秋の湖東三山ツーリングは、その目的を終えて終了、ではなく、もう1日分オマケがあります。
年内に余裕でレポート終了と思いきや、かなり怪しくなってきた・・・何せ余裕がありません。集中砲火のように振りかかる仕事の山と、この時期特有のお付き合いがのしかかり、この週末は仕事に加え掃除やら何やらで既にこの時間。。年賀状もまだ手付かず。。

ヤバイ。年末の休暇は帰省前にツーリングを楽しもうと思っているのに。
せめてこのレポだけでも終わらせなければ。。(決してやっつけ仕事的に書くわけではない)

湖東三山を楽しんだツーリングの3日目、近江から離れた伊賀国、名張からスタート。
市街地から一歩踏み出ると、圧倒的な自然景観が楽しめます。そのうちのひとつ、香落渓。

県道81号で清蓮寺ダムに向かうと、その上流の渓谷沿いの景観が素晴らしい、と宿の方も言っていました。
自分は「かおちだに」と呼んでますが、地元の宿の方は「こうちだに」。
ま、どっちでもいいですが。

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垂直に切り立った断崖に囲まれた渓谷は、その高低差ゆえに大迫力でしたが、これが写真を撮るとなると非常に難しい。あまりに眼前に垂直壁が迫っていて、構図に入り切りません。
朝早過ぎて、陽の光が谷間まで届かないこともあって、かなり失敗です。紅葉もイマイチだったしなぁ。

香落渓の美味しい区間は非常に短く、あっという間に通り過ぎてしまい、そのまま曽爾村へ。
曽爾村(ソニムラ)は奈良県です。 曽爾高原とかツーリングスポットがあるみたいですが、正反対の県道784号で三重県の赤目方面へ。
落ち葉に包まれた狭い山岳路を延々と行って、県道567号にスイッチ。これを突き当たりまで行くと、赤目四十八滝の入口があります。

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四十八滝という名が付いている通り、多くの滝が存在する渓流を散策できるスポット。(滝が48本あるわけではない)
特に紅葉時期は混雑を極めるらしく、早朝に訪問できるよう調整したにもかかわらず、駐車場へ向かうクルマの多いこと。

入口前には土産店が並び、それに付随するように多くの有料駐車場が現れます。到着が早かっただけに一番奥の駐車場に停められたけど、この調子だとあっという間に一杯になって、昨日みたいな駐車場待ち地獄が発生するんだろうなぁ。

入山料を支払って建物の奥へと進む。
まともに全部歩くと2時間くらいかかる上、その道をまた戻ってこなきゃならない。さすがにそこまで時間は割けないので、適当なところで引き返すつもりで散策開始。

散策路はしっかりと整備されていて、誰でも歩ける感じ。ただ、登ったり降りたりが多く、滑りやすいところも。かなり多くの人が歩いてましたが、結構、本格的にトレッキングな装備の人がほとんどでした。ドライブのついでなんて様相は自分くらい。ドライビングシューズから簡易なトレッキングシューズに履き替えてはいましたけど。

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主要な滝には名前が付いてます。これは確か不動滝。
ちょっと歩くとすぐに滝、滝、滝。結構見応えあります。

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ただ変化には乏しいので、1時間くらい歩くともういいっか、って感じ(笑
話題性を取るなら最後まで歩くのも悪くはないと思うけど、そこまで入れ込むほどでもない、ってことで引き返すことに。

紅葉時期だけに人も多く、帰り道は更に大勢の人とすれ違うことになりましたが、そこまで強烈に紅葉がイイ!ってほどでもなかったような。。

でも1ヶ所だけ素晴らしいポイントがありましたよ。
赤目の最後はその写真。滝とは関係のない景色ですけどね。

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 Posted by at 12:28 AM
12月 162014
 

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寒いですねぇ。
今年の12月はスタートダッシュが過ぎます。 
このままだったらこの冬はどうなってしまうのか。

寒さに耐えうる耐性は人一倍と自負する北陸生まれ、一部北海道の流れも汲んでいる自分ではありますが、、今年始めたオートバイで、この極寒の中、どのくらい耐えうるものなのかを検証して見るべく、冷え込み厳しい先週末に試してきました。
予報では快晴の伊豆半島。しかしながら、気温は最高でも一桁台。しかも強風が吹くという天候の中、走りまくった結果はいかに。。

考えられるだけの防寒を試みるわけですが、バイクを操縦する以上、動きづらい格好をするわけにはいかない。特に常に強風に晒されるという特性に対してどう対処するかというだけ。
そういった意味では、冬山トレッキングと似た状況ではあります。違うのは、激しい運動ではない=汗をかかないということですが、基本的には登山で培ったレイヤリングが生きます。

結果としては、

・指先が冷たい。
・足先が冷たい。

これに尽きました。特に高速走行時。
結局、冬山と同じ。冬山トレッキングの時だって、真っ先に冷たくなるのは指先と足先です。
個人的な傾向もあるでしょうけど、冬山だろうとバイクだろうと、ここをどう対処するかってのがわかりました。
ある意味、永遠の課題ってことか・・・

大寒波に包まれた日本列島の中、伊豆は快晴ながらもやはり極寒で、内陸の山間部は路面凍結が予想されたので、海沿いを中心に走りました。

小田原から海沿いを伊東まで走り、半島を横断する形で県道59号を松崎まで。
西伊豆海岸を北上し、戸田から修善寺、三島から箱根を経由して帰京するというルート。
山間を避けると言ってもそこは伊豆半島。途中、冷川峠、仁科峠、戸田峠、箱根峠といった峠道を、凍結を気にしながら越える結果に。

でも寒かったのは高速だけ。山道では知らず知らずのうちに、やっぱりアツくなります。
絶対的なペースは4輪にはかないませんが、コーナーを駆ける楽しみは、エスとはまた違った快感がありますね。
いろいろ異なるところはあるけれど、ライン取りのセオリーなんかはほとんど一緒。そこは今まで培った経験が生きます。

4輪と2輪のコントロールの違いを感じる楽しみ。
寒さを克服するのは、登山と似た楽しみ。
これらを融合することで、新たな楽しみ方を感じた週末でした。

 Posted by at 1:54 AM
12月 122014
 

2014 12 10 15

さて、最後の湖東三山は、金剛輪寺からR306を更に南に行ったところにあります。
由緒正しき3つの寺が、湖東の山沿いに寄り添って残っているわけだから、こうやってひとまとめに探訪するにはちょうどいいです。

最後の寺は、百済寺。ずっと「くだらじ」だと思ってたら、「ひゃくさいじ」。そのまんまでした。
もう陽も傾きかけ、訪れる人のピークも過ぎ去っただろうと楽観視してましたが、、結局ここでも1時間程度は並んでしまうハメに。。
上り坂でしかも微妙に動き続けるので、エンジン切るわけにもいかず。今日だけで相当エンジン内部を汚してしまったような気が。

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いかにも観光地っぽい駐車場にエスを置き、本堂へと向かいます。

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表参道の広い階段を登っていくと程なくして本堂に着くわけですが、紅葉に関して言えば、ここまでの2つの寺に比べるとかなり地味。

この百済寺、平安時代に天台宗となり、室町時代には超巨大な寺域を誇っていたそうですが、例に漏れず信長の焼き討ちに遭い、今はその後に復興された建物のみが寂しく残るのみ。
かつてはおびただしい数の寺坊が山域に集合していたらしく、遠く安土の山と琵琶湖を望む山の斜面には、往時を忍ばせる空気がそこはかとなく残っているのが印象的でした。

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本坊庭園の紅葉は見事。暗くなったらライトアップまでしてしまうとか。
それはちょっと頑張り過ぎ(笑

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最後は、百済寺から見る夕暮れの湖東の景色。美しい・・・

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いやぁ湖東三山、実に良かった。カラフルな色彩と光彩が織りなす景色に、脳内感性が刺激受けまくりでした。
想定以上の混雑ぶりで、相当時間を無駄にはしましたが、それを補って余りあるほどの収穫がありましたね。
もともと湖東三山をメインの目的に据えていたから、ってこともあるでしょうけど。

これで湖東三山をコンプリート。
百済寺からR306に降りてきた頃には、既に陽は沈み、薄暗くなっていました。

R306で水口方面に向かい、そのまま信楽方面へ。
信楽から国道422号。県境を越えて阿山の方に向かいますが、伊賀市丸柱からR422を忠実にトレースして伊賀上野方面へ。
しかし、この「忠実に」というのが曲者。ただの真っ暗な集落の夜道を曲がりくねっていく、到底国道とは思えない道。案内表示もおにぎり(国道標識)も少なく、トレースが難しい。。400番台国道は得てしてこういうもんですが。。。

とても人なんか入り込まないような森の夜道の途中に、突然小学校が現れたり、路線バスが走ってきたり、はたまた自転車で走っている子供がいたり。
突然現れるから思わず、忍者か!? って場所が場所なので(;;;
帰ってきてから気付きましたが、フツーに迂回路があったらしく。。そりゃ誰も走ってないか。
ま、こういう忘れ去られた国道指定が美味しいのですが。(病気)

伊賀上野は時間があったらゆっくり見て歩きたかったですが、既に真っ暗なので今回は通過することに。
国道368号バイパスで名張。今夜はナバジャス前のビジネス旅館で1泊です。

 Posted by at 7:42 PM
12月 102014
 

間が空いてしまいましたが、湖東三山の続きです。
いや、マジで忙いんですね。年末だからじゃないです。勘弁してほしい。

西明寺からR306をほんの少し南下するとすぐに、金剛輪寺への案内が。。すごく近い。
しかし寺までおよそ1kmばかりの道のりが苦行でした。大渋滞。自家用車とバスで長蛇の列。明らかに駐車場の空き待ちで、国道本線まで長蛇の列が。。

この季節、紅葉の名所に訪れるのだから仕方ない、今日は最初から湖東三山に注力するつもりだったし辛抱しようと腹をくくり、隊列に参加すること約1時間半。
いつものツーリングだったら、こんな時間の使い方は絶対にしません。 だって勿体無いじゃない。朝の雨がウソのような秋晴れ、いつもだったら予定を軽く変更して、ワインディングへと向かうところです。

今回に限って素直?に渋滞参加を決心したのは、西明寺の紅葉が想像以上に素晴らしかったから。
こんなの見せられたら、是が非でも湖東三山を制覇せねばなるまい、てな気持ちになるってもの。

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ほんの2〜3kmの距離を、たっぷりと時間をかけて辿り着いた金剛輪寺。
そこには、そんな程度の苦労は一瞬にして吹き飛んでしまうくらい、素晴らしい紅葉風景が待ち受けていたのでした。

総門をくぐると、ゆるやかな参道が続く。強そうな寺名ですが、境内にはほっとするような優しさが。

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千体地蔵に挟まれた山道を登り詰めると、二天門が現れます。
その奥に鎌倉時代建造の国宝本堂。その隣に鎮座する三重塔は西明寺以上に印象的。

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色とりどりの紅葉に埋もれる三重塔。
見え隠れする塔は、その全容を把握することができないほどに、絵の具のキャンパスに埋没しています。

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2014 12 10 11

圧巻。そして感動。
これぞ日本の秋。

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2014 12 10 14

2014 12 10 13

もう言葉になりません。

 Posted by at 1:16 PM