【五ヶ瀬ワイナリー駐車場】樹海の中のカルデラに浮かぶ阿蘇を遠望
国道218号を東へ。
いつぞやの九州ツーリングで探検した国道265号(今回のR445と比較しても、やはりR265は際立っている)を横切ると、熊本から再び宮崎県に入った。逆戻り。このまま行くと延岡に至り、本当に逆戻りなので、五ヶ瀬で県道8号にスイッチ。
R218とR265、R325に囲まれた区域の山間部を、無理矢理ぶった切るように延びるK8に乗り換えた理由は・・・
2日目の都農ワイナリーに次いで2軒目。その都農で、「九州のワイナリー」的なパンフレットがあって、ここの存在を知ったに過ぎず、それまでは全く知識にはなかった。ちょうど近くを通りそうだったので、記憶に留めておいたのだ。
わざわざワイナリーに来なくとも、それなりのワインショップに行けば手に入る時代。それでも蔵元を訪れて、その土地の空気を感じつつその味わいに思いを馳せることも、旅の醍醐味のひとつではないだろうか。
都農ワイナリーと同様、たまたまこの年の新酒が出てきたばかりの訪問となった。
甘口ロゼのキャンベルアーリーと、白のデラウェアを購入。
まだ稼働してから間もないワイナリーなのだろうか。建物も新しく、ワインもそれほど充実しているわけではない。
まだ若い蔵元だが、地域に根ざして頑張っていただきたいものである。
冒頭の写真と同じだけど、もうひとつこのワイナリーの特徴として、この眺望がある。
たまたまぶどう畑がこの辺にあるからか、それとも眺めのいい場所にレストラン(併設)を作りたかったからかはわからないが、周辺の農村と樹林帯、そして遠くに見える阿蘇と、とにかく抜群に眺めが良い。芝生の斜面に寝っ転がってこの景色を愛でていれば、1日いても飽きなさそうである。
K8に復帰。しばらくは軽いアップダウンを伴いながら農村地帯を抜けていくが、やがて狭路の注意表示とともに、急激に道路状況が変化する。
雑多な樹林帯の中を行く暗い道。所々にすれ違えるだけの道幅があるのでそれほど緊張は強いないが、そもそも走ってるクルマがいない。
そりゃそうだろう、通り抜けるだけだったら東西に並走している国道を使えばいいんだから。
→→→ナイスなヘアピンカーブ。右の小径から走ってきて、そのまままっすぐかと思いきや、K8は折り返し。油断して曲がりきれなかった。コルシカ島かここは。(行ったことないけど)
ラリーコースをしばらく楽しんで、国道325号に出た。
阿蘇に向かうR325は、打って変わって開放感抜群のハイウェイ。ただトラックに行く手を阻まれ、景色イマイチのクルージング。
R265に合流し高森峠を越える。
今回も阿蘇。
毎回訪れているが、九州の定番ツーリングスポットだから仕方ない。
何回訪れててもまだ走ったことのない道があったりと、そのワインディングボリュームは全国的に見ても例がない場所だから余計に機会が増えるのだ。
←←←おぉ阿蘇。外輪山を越えると眼前に迫り来る。
カルデラの底に降り立つと、阿蘇山の迫力は一段と増す。目の前に壁のようにそそり立つ。
毎回訪れている阿蘇だが、こんなにも天気の良い日は初めてじゃないだろうか。
いつも薄曇りか雨降りに当たってしまうからか、こういう光景はあまり記憶が無い。(と思ったが、2008年の南九州ツーリングレポに、同じ場所で晴れてる光景があった)
R325を経由して阿蘇登山道路へ。
最高の天気の中、久しぶりの阿蘇のワインディングを堪能するのだ。
>わざわざワイナリーに来なくとも、手に入る時代。それでも蔵元を訪れて、その土地の空気を
感じつつその味わいに思いを馳せることも、旅の醍醐味のひとつではないだろうか。
正に仰るとおりです。私の場合は陶器ですが、現地の窯元と会話をしながら選り好みして持ち帰る
のが至極の喜びです。1クリックで簡単に入手できる時代ですが、満足感・達成感は比べ物に
なりません。手作りのモノの良さは、五感で感じながら選びたいと思っています。
欲しいものは(お金さえあれば)簡単に手に入ってしまう時代こその贅沢なのかもしれませんね。
ワインもそうですが、陶磁器もより一層その魅力を感じました。この旅の後半に少しだけ出てきます(^ ^)
器は掘り出し物を見つける楽しみもあり、それこそその場所に行かないと出会うことができないですから、足(車輪)を使って探しに行く価値は大いにあると思います。