4月 272014
 

伊万里のセブンイレブン(こっち側ではあんまりエブリワンを見かけない)でコーヒー休憩の後、R204を辿ったまま呼子方面へ北上。
この先の想定ルートは有って無いような感じで、途中途中で渡れる島々に立ち寄るのも一興と思ってたが、案外時間が厳しく、素直に国道を走り続けることに。

更には、呼子に行くのと唐津に寄るのを天秤にかける自分。。波佐見ですっかり火がついてしまったようで、唐津焼の一端に触れたい欲望がムクムクと沸き起こってしまった。
最後まで迷ったが、呼子のイカより唐津焼(元より食い物には全然執着ないんですがね・・)って結論に達し、唐津への最短路となる県道33号にスイッチ。
呼子を完全にショートカットする形で、唐津へと到達した。

唐津焼ったって、全然前知識がない。
ひとまずiPhoneで検索かけて、引っかかった所で良さ気な所に行ってみる。(←実は佐世保の夜に前調べしていた。なんだ、行く気満々じゃないか(爆)

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隆太窯 

県道から山道を数分入っていった所に。。
これバス停に見えますが、よく見るとなんちゃってバス停。バスが来る時間なんて書いちゃありません。
こんな山道にバスなんて走ってるわけないし。

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ここでは仙人がバロックを聴きながら、足でロクロを回しているらしい(謎

・・・それはさておき、窯場そのものが山里風情で、小屋が複数散在している。
ギャラリーとなっている小屋には、作家親子それぞれの作品が並んでいた。

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波佐見のそれとは異なり、完全に一点ものの作品ばかり。当然値も張る(冷汗

その中に1客だけあったカップ&ソーサーの、渋みと野性味が同居したデザインが気になった。
陶房の従業員の方に、このカップの特徴である粉引きという手法について話を聞く。
これに関しては一見した印象より値付けがお手頃だったので、購入することにした。

従業員が忙しなく出入りしていて、あんまり邪魔しても悪かったので、その後は敷地内の登り窯とかを勝手に見て回った。
創作環境として理想的な場所にこだわって環境構築した跡が見て取れる、とても気持ちのいい陶房だ。

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赤水窯

2014 04 27 072軒目に訪れたのも親子で陶芸家な方の店。
こちらはギャラリーのみで、唐津バイパス沿いの賑やかな場所にあった。

さっきカップ&ソーサーを買ったので、こちらでも特徴的なそれを探した結果、これぞ朝鮮唐津といったような釉薬のコントラストが美しい1客を購入。

実用的な波佐見焼とは異なり、どう見ても芸術作品みたいな唐津焼は、日常生活に使用せず飾るだけという人もいるかもしれない。
しかし実用面を想定して生み出された焼き物は、1点モノと言えども日常的に活用して活きてくるというもの。
手にしたものは、大切にしながらガンガン使っていくつもりだ。

・・・・・・・・

あんまり走ってないのに、既に時刻は夕方。
R202をそのまま行けば最後の停滞地である福岡市街に着くのだが、最後ということもあり、もう少し走りたくなって最後の悪あがき。
2014 04 27 08国道323号にスイッチして山間のルートを取り、北天グリーンロードと県道を繋いで国道263号に出る。県道以外は快走ルートで、薄暗い山里の道を気持ち良く疾走。

三瀬峠を旧道で越える。
並走する有料のトンネルを避けるためか、走る車が多い。
峠を越えると、徐々に市街地の中へと入っていく。それにつれて、道路も混雑気味に。

R202に再び合流して、福岡天神。今夜の宿に滑り込む。
2014 04 27 09結果的にそんなに遅くならなかったので、天神の街に出て、個室ブースで食べる博多ラーメンに舌鼓を打つ。

その後は目的もなく本屋とかをブラブラしてからホテルに帰って就寝。

明日はいよいよ帰京の日。つまり、ようやくの最終回です(汗

 Posted by at 5:26 PM

  2 Responses to “九州再探訪[後編]〜唐津焼の洗礼”

  1. 隆太窯に行かれたのですか!!   
    いやぁ、もうズブズブですね。そのうち金銭感覚が麻痺してきますヨ。(爆)
     
    私、器選びは値段じゃないと思って、この趣味を続けています。
    琴線に触れたら買いです。作家物だろうと、そうでなかろうと、良い物は良い。
    価格を見ると2,000円だったり、20,000円だったり・・・・・一人だと逝ってしまいます。

    朝鮮唐津もロクロと手捻りでは、釉薬の表情が変わってきます。知ると両方欲しくなります。
    釉薬の次は焼締。変わった所で練込。こうなったら泥沼。
    カップだけでなく皿にまで手を延ばしたら、底無し沼です。(爆)

    九州は陶磁器の宝庫。窯元巡りだけにテーマを絞っても一回のツーリングでは回りきれません。
    次回の九州ツーリングでは、是非、小鹿田焼の里を訪ねてみて下さい。無垢の世界。
    もっと陶器が好きになるはずです。作家物とは正反対に位置する窯元が集まっています。

    締めの一蘭にも◎。この記事にはコメントでなく、大いに語り合いたいものです。(笑)

    • ズブズブでしたが、値札を見て我に返りました(笑

      隆太窯、やはりご存知でしたか。たまたま目に入ってこれイイなぁと思ったのが、息子さん作のカップでした。それでも十分高価でしたが、これでコーヒー飲んでると、得も言われぬ充足感を得られます。見ても飽きない存在感もあるし。
      それ考えると、決して高くないのかなぁと。ってそれがマヒなんですよね(笑

      ハリソンさんに比べたら経験値も全然無いに等しく、じぇんじぇん前知識もない状態での窯元巡りだったわけですが、それはそれで純粋に作品選びを楽しめた気がします。
      技法を知ったらもっと楽しめるんでしょうね。現状、何も語れません(笑)が、目は養っていきたいと思います。

      小鹿田焼の里、実は[前編]で訪れているんです。
      真夏の晴れた日に訪れた辺境の集落、素晴らしい体験でした。
      陶器もそうですが、自分が特に感銘を受けたのは、小川に寄り添うようにして連なる陶房の水車と唐臼が織りなす光景と音。川のせせらぎに混じって聞こえてくる唐臼の音は、唯一無二のサウンドスケープとして深く心に刻み込まれています。
      一番川上の窯元で購入した皿は、かなりのヘビロテで使用しています。すごく使い勝手のいい陶器で、とても気に入っています。

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