6月 142014
 

振り続ける長雨が疲れを示したかのように青空が広がる週末。
ここぞとばかりに走り込んできました。

天気予報によれば、日本海側に行くほど梅雨前線の影響を受けそうだったので、できるだけ南側(西側)をターゲットに。
結果、久々に国道152号(中央構造線)を走ってみようということになりましたが、そのバリエーションに「南アルプスエコーライン」なるルートがあることを知りました。
その響きからして只者ではなさそう。

南アルプスエコーラインは、下栗の里からしらびそ高原までを結ぶ林道を指しているそうな。
てことは、R152の一部区間を、さらに南アルプスの深い山中にて迂回するルートになる。これは面白そうです。

朝4時ちょっと前に出発し、東名から新東名で浜松浜北ICまでワープ。
早速R152に入って、まず最初の不通区間である青崩峠を迂回する兵越峠を越え、遠山郷から下栗の里へ。
南アルプスに無理矢理分け入るような狭い道をグリグリ進んでいくと、何度か分岐が現れます。適当に進んでいったら、里の一番上部にある蕎麦屋の駐車場に出てしまった。
集落の中を通る道を迂回してしまったみたいです。

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南アルプスの眺望抜群で、天然の展望台のような場所でしたが、それまで青空だったのが下栗に近付くにつれて厚い雲が張り出してきて、眺められたはずの3000m級の山々の眺望は叶わずでした。
ついでに言うと、ここからだと集落自体の展望もありません。
天空の里とか日本のチロルとか呼ばれる下栗の里の全貌は、然るべき場所に足を運ばないと見られないというので。

駐車場から普通に登山道のような道を歩くこと約20分。
そこで見られたこの風景。

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最大傾斜30°を越える斜面を無理矢理切り開いて寄り添う集落。
道はつづら折れで、畑は斜面そのもの。 これは確かに凄い景観です。

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ふと、四国に似ていると思いました。
四国の山中には、それこそどんな山奥にも人の住む景観があります。
南アルプスを間近に見る下栗のロケーションの特異性はありますが、これだけ離れた場所にもかかわらず、通じる何かを感じるというのは興味深いです。

この下栗からしらびそ高原に向かう道。途中にしらびそ高原へと誘う看板が複数あったので、迷うことなく進入。
ただ、「南アルプスエコーライン」という表示は一切ありませんでした。地図にもないので、かなり限られた世界での通称なのかも。

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このエコーライン、そのルート位置からして南アルプスを遠望する絶景ワインディングを連想させて、実際に眺望の良い場所もちらほらあった(南アルプスを眺められる道っていうのは、実際あまりないと思うので貴重)んですが、 それ以上に走りを楽しむワインディングとして絶品!

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下栗としらびそ高原っていう山奥の山奥を結ぶ道だから、立派な通称で呼ばれてるとはいえ、どんなに険しいのだろうと警戒してましたが、いい意味で拍子抜け。
道幅は意外にも広く、ライン取りにかなり自由度があります。
一部1速に叩きこむようなタイトコーナーも存在しますが、見通しの良いコーナーが続き、インにアウトに自由自在。これがすこぶる楽しい。

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察するに、林道にカタカナ名の通称を付けただけなんですが、それにしては見事な快走路でした。
路面状態もハッキリ言ってR152よりイイくらい。
逆に、久しぶりに走ったR152は思いのほか険しくて、これはこれで相当楽しめましたが。

R152は大鹿村から高遠、茅野と抜けたところでお別れ。
国道299号に入って、メルヘン街道で麦草峠越え。
メルヘン街道は相変わらず全然メルヘンじゃない(笑)。トリッキーなコーナーが連続するテクニカルなワインディング。
八千穂分岐以降しかクリアラップは取れませんでしたが、堪能しました。コースも景観も好きなんですよねこの峠道。

お腹いっぱい走り倒して、最後は佐久から高速に乗って、16時に帰宅。
所要時間ちょうど12時間。走行距離680km少々の梅雨の中休みショートツーリング。満足です。

 Posted by at 11:58 PM

  2 Responses to “南アルプスエコーライン”

  1. あの辺りは本当に山が深いので秘境気分満喫ですね。
    幌を降ろして走ると森林浴気分になるし。(^^)

    • 朝のひとっ走りには長過ぎでしたが、秘境気分はもう十分、満喫できました。
      今回はどういうわけか、ほとんど虫が付きませんでしたよ(笑

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