先月のハナシですが、、エスのオイル交換の翌週に、冷却水の交換を行いました。
冷却水って一昔の感覚からすれば、車検毎の交換っていう感じですが、、最近はメーカーによって交換時期はまちまち。
中でもホンダの交換サイクルは異様に長いのです。
こういうふうに。
普通の使い方なら、たぶん新車から一回も換えないで手放しちゃうようなスパンですね。
なんでこんな超ロングスパンな交換サイクルになったのかっていうと、主に環境的な理由でしょう。
冷却水とは言いますが、もちろんただの水などではなく、凍結させないため専用のクーラントを使用します。
このクーラント、エチレングリコールという毒性のある液体が主成分なので、交換時に適当に流してしまうことはもちろん、下水に流すことも厳禁。昔聞いた話ですが、クーラントは甘いらしく(誰だ試したのは(爆)、その辺流すとネコとかが舐めちゃうらしい。
そんなもの処理するのも手間で、基本燃やしてしまえばいいオイルとは相当に扱いが異なるのです。
そんな背景から、できるだけ廃液が出ないようロングライフな製品が開発されたってわけですね。
ホンダ純正の超ロングライフクーラントは、「ウルトラeクーラント」なる製品で、美しい(?)青色をしております。
我がS2000はこの5月で新車時登録からめでたく丸10年を迎えるので、来年新車時から11年目という交換時期が訪れます。
であれば、車検時に交換をすればよいのですが、費用が一気に嵩むのを避けるために、今年に振り分けることに。定期メンテナンスは計画的にね。
水を入れ替えれば良いだけなので、作業は簡単ですが、それなりにコツがある上、先にも書いた通り廃液の処理に困るので、ショップにお願いしました。
また、クーラントを抜くってことは、その経路に関係する消耗パーツを交換するチャンス。
熟慮とショップへの相談の結果、「ウルトラeクーラント」全交換(7リッター)の他、次のパーツを同時交換することにしました。
・ラジエターホース(アッパー) 19501-PCX-000
・ラジエターホース(ロア) 19502-PCX-000
・サーモスタット 19301-P8E-A10
・ラジエターキャップ 19045-PAA-A01
・ベルト 38920-PCX-004
ホースは経年劣化による固化があるので、この機会に交換しました。
本当はもっと細かいホースがあちらこちらに配されているんですが、交換は大動脈の2本のみ。エスのラジエターホースは、レイアウトの関係上、異様に長いです。
交換前のホースも見た目では問題ありませんでしたが、新品と比べると、弾力の差は歴然としてました。
ホースのバンドは純正品ではなく、後々もメンテナンスを考えて、こういうボルトねじでの締め込みタイプを使ってくれました。
ちなみに、エスの特にロアホースは、とってもとっても作業性が悪いことで有名(笑)です。
作業に慣れてるショップ(イーグルショップURAWA)にお願いしたのはこういうこともあり。。
<<< サーモ&キャップも予防的な交換です。
ここって手軽にチューニングできる部分ですが、敢えて純正への交換。
冷却系のモディファイは、結局ラジエター交換しないと効果が無いし、普段使用の場合オーバークールの問題がつきまとうので、サーモは純正でOK。
高圧力のキャップは、オーバーヒートするまでの時間を稼ぐだけで、却って冷却系統に余計な負荷をかけてしまうので、純正がベストという考え。
EK9の時は嬉々としてアフター製品に交換してましたが(笑)、EK9こそラジエター交換してサーモ&キャップは純正がベストだったと今では思ってます。
この他、ウォーターポンプを交換しようと考えましたが、エスの場合あまりトラブルが出る所ではないようなので省略。
ポンプを交換しないことにしたので、一見冷却とは直接関係のないコンプレッサーベルトを交換するような内容になってます。
ただ、ベルトはいずれ交換しなければならない部品なので、関係は薄いけど周辺に手を入れるこのタイミングで交換しておくことにしました。
交換した10年15万kmのコンプレッサーベルトの状態はこんな感じ >>>
まだしっかりとしていて、こういうふうに無理矢理曲げたら若干ヒビが見えるくらい。
ここのベルトは、急激なアクセルON-OFFを繰り返すような乗り方をすると、痛みが激しくなるようです。
ポンプついでというところでは、プーリー類も交換を検討しましたが、交換の必要なしとのショップの見立てで無交換としました。
この他に考えられるのはリザーブタンクとかですが、そのクルマの状態によりけりですね。
走ってみて体感できるようなものではない地味なメンテナンスではありますが、長く乗るには必要なこと。
これでまた当分は楽しめるってわけです。(2回目からは交換サイクルが約半分になることに注意しなければなりませんが)
おお、冷却水を交換されたんですね。
わたしも今年の車検前に、全量交換しましたよ!
ロゴはラジエターキャップを社外品(BRITZ製)に交換しちゃったので、
EK9のお話なんかはわたしには耳が痛い気がします…w
1059さんの長く乗るための哲学、いつも参考にさせてもらってます。
参考にしておきつつ、なかなか実行できてなかったりもしますけどね…w
ロゴちゃん去年からなにかと故障続きなので、はやく完調させたいです(´・ω・`)
ロゴだと、ホンダLLCが青くなる前の、緑色のクーラントでしょうか。
EK9まではそうでした。EG4の頃に買った継ぎ足し用の緑のやつを今だに持っています。
使い道がないのはもちろん、捨て方がわからないので(笑
キャップは徐々に弁がヘタってきますので、定期交換部品ですね。
手に入りやすいアフター製品は軒並み高圧力なものばかりなので、純正を注文しました。
冷却チューンはラジエター交換(容量アップ)に尽きると思います。
シビックのラジエターは、表面積がインテの半分しかなかったので、特に容量不足でした。
ただし、サーキットを連続周回する時になんかに限りますけど。水温が上がり過ぎたらクーリングすればいいんだし、走り方で水温は下げられます。
怖いのはどっちかって言うと、冬場のオーバークール。
エンジンが適度に暖まらないことの方が、悪影響があるような気がします。
それ考えるとラジエター交換した際には、寒い時期の対策が必要になってくるし、サーモスタットのアフター品への交換もどうなのかなと。
水温は走り方で下げられても、意図的に上げるのって実は難しいですからね。