10月 102015
 

熊本ツーリングから帰ってきて、すぐにエスのエンジンオイルを交換していますが、今日はミッションオイルとデフオイルを交換しました。

フィーリングが悪くなってきたら交換するので、交換サイクルは明確ではないですが、結果としてだいたい1〜2万kmの間くらい。
メーカーの指定交換サイクルは、もっとずっと長いですが、それは壊れない最低限のラインだと思うので、負荷をかける&長く大切に乗りたいと思うなら、フィーリング重視で判断した方が良いと思います。

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ところで、ホンダのミッションオイルは非常に特殊で、エンジンオイルと同じような粘度の純正オイルMTF-IIIが指定されており、通常の市販ミッションオイルだと、硬過ぎてギヤが入らないなどという話をよく耳にします。
前に乗っていたEK9は特にミッションが繊細で、当時は純正オイルじゃないと壊れるみたいな都市伝説があり、それを信じてずっと純正を使用していました。
その流れで、エスも指定の純正オイルじゃないと壊れるかも・・という怖さがあり、これまでずーっと純正オイルを使い続けてきました。

これだけ柔らかいオイルだと、真冬でもシフトが入りにくいということはまずない。(あったらそれはマウントか、ミッションそのものがおかしいはず)
却ってちょっと本気で走った時に、ガチガチと金属の歯車が当たる感触が伝わってくるくらいです。
しかもヘタリが早く、走り方にもよりますが、数千kmでシフトフィーリングが相当変化します。熱が入った時同様、油膜が切れたかのようにカチャカチャとした感触になってくるような。。

そんな経験が積み重なり、今回交換するにあたってちょっと冒険してみようという気になり、純正ではない、それでいて低温時も流動性が確保されていそうなミッションオイルに銘柄変更してみることにしました。

きっかけはアルファGTのオイル交換時。
この時使ったTOTALのミッションオイル「TRANSMISSION BV 75W-80」をよくよく調べてみると、メーカーのカタログに「ホンダ車に最適」と謳ってあったのです。

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75W-80などという中途半端な粘度数値が気にはなってましたが、そういうことか。
当然、ホンダ純正とは比べ物にならないほど粘度がかけ離れていますが、この粘度を表す数値というのは、実際の硬さに直結するかというと、そうでもない部分がある。

オイルは、添加剤で操作できる規格の粘度表示より、どれだけ優れたベースオイルを使っているかが重要という話もあります。
ベースオイルが優秀であれば、短期間のうちにヘタってしまうこともある程度防ぐことができる。その点TOTALは世界的石油メジャーであり、ベースオイルに間違いはなさそう。F1やWRCなどモータースポーツも活躍も顕著で積極的な印象なので、試してみる価値はあると判断したわけです。

一方のデフオイルについても、ミッションオイルの都市伝説に引きづられて、純正LSDなら純正オイルじゃなきゃみたいな固定観念から、これまでずっと純正オイルのままでした。

しかしよく考えて見れば、ミッションオイルとは異なって、特殊なオイルが要求されているわけでもない。(純正HGO-IIIは、確か90Wシングル)
むしろ心配なのは規定のオイル量。その規定量、たったの0.74リットル(!)
こんな少ない量でデフの潤滑・冷却をするわけだから、デフオイルには相当の負担がかかるはずです。(エスのデフオイルの少なさは有名で、サーキットユースでは大型のデフケースへの交換やデフオイルクーラーは定番のチューニングとなっている)

デフオイルこそ、進んで良いオイルを入れるべきだったんじゃないか。
これまでミッションオイルと同じ純正でいいやと思考停止していたことを反省し、今回の交換を機に非純正を試してみることにしました。

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デフオイルもTOTAL。TOTALがS2000に推奨する「TRANSMISSION X4 80W-90」を入れます。
やはり、ベースオイルが良い(たぶん)っていうのがミソ。
しかも入れるのは量販店用の市販品ではなく、専門店にしか卸されないスペシャル品(メーカー公言)です。

15万km超にして、初めての非純正体験。
ミッションケースもデフケースも、じっとりべったり純正油に馴染んでいるところを、遂に純正ではない、それも舶来品を入れるわけですから、ちょっとした勇気が要ります。
でも、固定観念に取り憑かれて変化を知らないのも損。 もしかしたら、さらにベターなマッチングで、もっとドライビングを楽しめるかもしれないじゃないか。
最初に書いたように冒険ではありますが、知ろうとしなかった世界に、一歩踏み出してみようと思った次第です。

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ちなみに、今回交換作業をお願いしたのは、先立ってアルファGTの車検整備をお願いしたモストロコルサさん。
ラテン系車輌の名職人的な修理工場(お店というよりこの表現がマッチしていると思う(笑)ですが、担当の方が実はS2000乗りと聞いてビックリ。
そうでなくともお願いはするつもりでしたが、アルファ専門店的なお店でエスの話で盛り上がるとは思いませんでした(笑

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メカニックの方の素晴らしい仕事にも関わらず、相変わらずリーズナブルな工賃。。。どうも、長いお付き合いになりそうです。

 Posted by at 8:56 PM

  2 Responses to “初・非純正”

  1. 横浜市の都筑区って意外とクルマのお店多いみたいですね。
    わたしも某、喫茶店で有名なアレに通ってますw
    小田原からだと、なかなか、片道でも結構時間かかっちゃいますけどね。
    街並みも綺麗だし、良いところだと思いますので、気分転換にはピッタリですね!

    S2000はFRだから、デフオイルの管理もフィーリングに関わってくる要の部分ですよね。
    その点、FFのロゴはミッションオイルさえちゃんとしてりゃいいので…w

    是非是非、これからもS2000の活躍劇を楽しみにしております(*´ω`*)

    • さすが横浜は需要があるようで、特にイタフラ系の専門店が多いとか。
      輸入車の中古車店も、世田谷から横浜に集中してるような気がしますし、この手の趣味生活には暮らしやすいエリアですね。
      小田原と言えば、やっぱり自分も愛用のワコーズ!でしょう。ショップじゃないですが^ ^;

      デフオイルひとつで、たとえ純正でも効き方が変わってくると面白そうです。
      サーキットでタイムを出すのなら様々な選択肢がありますが、そうじゃなくて自分みたいな用途にマッチして楽しめるオイルを見つけられたらと思います。

      ミッションは当たり外れが多いようですけど、基本丁寧に扱っていれば、深刻なトラブルは避けられると思います。要は乗り手次第^_^;
      調子良いようであれば、それは貴重ですので、大切に維持してあげてください。

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