7月 312016
 

2016 07 30 09

整備工場に入庫していたアルファGTが、3週間ぶりに帰ってきました。

その間、北海道にツーリングに行っていたこともあって、それほど不便は感じませんでしたが、ガレージにいないとなると、やはり寂しい。
整備工場が多忙のようで、なかなか手がつかない状況でしたが、無理言って少々急いでもらいました。
愛人がいないと日々に生活に支障をきたすまでになってしまったようです(笑

今回の主なメニューは以下の通り。
・タイミングベルト・テンショナー・プーリー・ファンベルト交換
・ウォーターポンプ・クーラント交換
・サーモスタット交換
・イグニッションコイル・スパークプラグ交換
・エンジンオイル定期交換
上記に合わせて、ショートパーツの交換も当然行っています。

まずは本丸のタイミングベルト。
取り外された8年4万kmのベルトは何の問題もなく、かなりキレイな状態でした。
ただ、アルファロメオ(というか欧州車)の場合、国産車と異なり、いきなりコマ飛びすることがあるらしく、見た目キレイでも油断できないとのこと。
そういった意味では、結果がどうあれ精神安定上、交換しておいて正解と考えています。

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また、タイミングベルトを支えるプーリー類。
アイドル時に異音がするので、ここの不良を疑っていましたが、目立ったガタはないようでした。
ちょっと触っただけではわからないようなガタが、回転運動をすることで異常を発していたのでしょうか。

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水温上昇と異音の原因として一番疑っていたウォーターポンプ。
これも予想に反して?、案外綺麗な状態でしたね。
このプラスチック製の羽根にヒビが入っていたり、ひどい場合は熱で溶けていたりすることがあるようですが、見た感じ正常な状態でした。
ただ、経年劣化でいつ壊れるかわからないし、タイミングベルトを外さないと交換できないパーツなので、結果がどうであれ交換が正解です。

写真のウォーターポンプの上にあるのが、サーモスタットです。
整備工場によると、GTA世代のV6はこのサーモ廻りのハウジングやホースからの漏水事例が多くなってきたらしく、今回は予防整備としてメニューに加えていました。
外してみると、結束バンドやOリングの不良から、冷却水が漏れる寸前だった模様。さらに冷却水経路内のサビが思いのほか酷く、研磨でサビ落としをしていただいたそうな。

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サーモ自体は若干反応が鈍くなっているとのことでしたが、それより配管を繋ぐ接合部にトラブルを抱えつつあったというのが大きな事象だったと。
大物の機能パーツそのものより、ゴムパッキンや結束バンドというショートパーツの経年劣化が進みやすく、それが原因で致命傷を招きやすいという傾向があるようです。

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ヘッドを開けるので、エンジン内部も見ることができるわけですが、内部は非常にキレイだったと報告を受けました。
エンジンオイルが定期的に交換されていた証拠とのことで、これは嬉しい結果。
懸案だったヘッドカバーからのオイル漏れも解消。可能な範囲で清掃もしていただき、見違えるほどクリーンなエンジンになっていました。

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更には、スパークプラグとイグニッションコイルの交換。
イグニッションコイルは完全に予防整備。やはりGTAのV6に、経年でリークが発生している例が多くなってきているとのことで、リフレッシュの意味を込めての交換です。
プラグは中古を買ったらまず交換がマイルールでしたが、アルファV6は交換が面倒なので、今回まで引っ張っていました。
外したプラグは、おそらくNGKのイリジウムタフ。個人的にはギャップが大きいように見えたので、交換しといて良かったかなと。

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焼け方はまぁ揃ってはいますが、ネジ部にオイル痕があるものがあったりと、様相にバラツキが。
アルファV6の場合、このくらいは許容範囲とのことですが、これで正常ならエスのエンジンはすんごく素晴らしい状態ですね。。
ちなみに新しいプラグは、工場のオススメでチャンピオン製です。

とまぁ主なところでこんな結果でした。
メカニックの方にいろいろ教えていただきましたが、オイル漏れは巷のV6と比べれば全然問題ないレベルらしく。
致命的な部分も見られず、GT 3.2 V6としてはかなり程度が良いとのお墨付きをいただきました。

たまたま別のGT 3.2 V6が車検整備中で工場に入庫してたのですが、こちらはかなり・・・な状態(汗
ただ、こういう状態は決して珍しいことではないらしく。。
そんな中で、悪くない個体であるとの見立てには、心底安心させていただきました。

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入庫前と何ら変わらないように見えるエンジン。
実際は、ヘッドの油汚れはすっかりキレイになってたりするわけですが、その進化は走らせてこそ。
公道に出てアクセルを踏んだ瞬間、その違いは明確に伝わってきました。

ウルトラスムーズな回転はもちろん、圧倒的にトルクフルなフィーリングに大変身しているではないですか。なんじゃこりゃ〜

すごいです。激変。新車の時はこうなのかもしれないですが、新品の状態を知らないので感激の度合いが大きい。
エンジンの力感が一回り大きくなり、以前にも増してトルクが溢れ出すフィーリングが感じられます。
ベルト・プーリー類の交換はもちろん、それに伴う厳密なバルブタイミングの調整と、プラグ・コイル交換が合わせ技で効いているんだから、当然て言えば当然なんですが。 

アイドリング時の音も静かになりました。
プーリー付近から異音が発生していましたが、それも聞こえなくなりました。(←これは冷間時にも確認する必要はありますが)

冷静に考えれば、正常な状態に戻っただけなのかもですが、、それだけも満足です。
やはり歌わせてナンボのエンジンなので、思いっ切り回せないことには所有している意味が無い。
そこんところはエスと同じ扱いなので、今回のメンテナンスでようやくスタートラインに立てたという感じ。

覚醒したアルファV6のフィーリングについては、また引き続きレポートしたいと思います。

 Posted by at 12:16 AM

  5 Responses to “アルファV6、覚醒”

  1. はじめまして。3台乗り継いでおられるなんてすごいです!!私目下156のV6に乗っておりますが、ロメオ純血のV6なのでGTも手にしておきたいと考えておりまして、いろいろとご助言いただけましたらと存じます。
    めぼしい個体は確認取れてまして、購入にあたり処々調べております。
    GTの、よさは十分わかっております。
    逆にウィークポイント等ございましたらご指導いただけましたらと。
    以上恐縮ですが、よろしくお願いします。

    • はじめまして。
      3台といっても、最初の2台はJTSでしたからねぇ。所有期間も短かったし。
      でも一般的には同車種ですから、よっぽど好きなんだろうな、って感じでしょう(笑
      156V6にお乗りになられながらGT3.2V6も、という方が男気を感じます。素晴らしいです。

      所有期間が短く、GT3.2V6に至ってはまだ1年少々ですので、深いところまでは正直わからないのですが、いくつか思い付くことを挙げるとすると・・・

      最終型でも10年目ですから、たいていのV6エンジンはメンテナンスが必要になっていると思っておいたほうがいいかもしれないです。
      厳密に言えば、補機類。特にウォーターポンプやサーモスタットに代表される冷却水廻りにトラブルを抱えやすい印象があります。
      エンジンの排熱がとてつもないので、ゴム類の劣化も早そうですし、エアコンの効きがイマイチな個体も多いと思います。(幸い自分のは快調ですが)
      アルファV6にお乗りであればおわかりだと思いますが、タイミングベルトの交換サイクルが短いことも挙げられますね。パーツ自体はそんなにしないのですが、いかんせん交換作業が大変なため、工賃が馬鹿になりません。

      走行距離が少なくても、年数が経っているので油断できないのが実情だと思います。自分がお世話になっている工場によれば、同年代のGTAに徐々にトラブルが増えてきたそうですし、GT3.2V6も程度のいい個体は少ないとのこと。
      購入時にフルメンテできるお店だったら良いのですが、そういった中古車店はほとんどない(アルファ専門店含む)と思いますので、購入後のメンテは必須くらいに考えておいたほうがいいかもしれません。

      エンジン以外のウィークポイントとしては、まず内装のベタベタ。これはGT3.2V6に限ったことではありませんが。。
      いつか書こうと思ってまだ書いてませんが、、自分のGT3.2V6は購入時、ベタベタがかなり酷い状態で、納車直後に必死こいて除去しました。
      個体によって進行度合いが全然違うのが不思議。保管環境によるものだとは思いますが。

      あと、履けるホイールが非常に少ない。
      純正で18インチですが、PCD98の18インチを履くアルファロメオ自体が少ない(GT3.2V6と一部の限定車だけ)ので、純正も社外品もほとんど市場にありません。
      17インチにダウンしようにも、フロントがブレンボなので難しい。GTAの17インチが履けそうですが、GTAにはローター径が2種類あり、履けるホイールとそうでないホイールがあるので、実際に試着しないとわからないのが辛いところです。
      ずっと純正を履き続けるのであれば問題ないですが、自分みたいに冬タイヤ用にもう1セット、ってなると大変です。

      他にもあるかもしれません。ただ、「壊れやすいアルファロメオ」というイメージからすると、そうでもないというのが実感です。
      仰るとおり、アルファロメオ純血の最後のV6なので、熟成が進んだ最終形と考えれば、GT3.2V6はもっとも心配いらずで乗れるアルファV6と言えるのかも。すぐに機嫌を損ねてしまうセレスピードではない、という点も非常に大きなアドバンテージです。
      GTは爆発的に売れた147、156世代ということもあり、パーツが比較的揃いやすいという点も、維持管理の観点からは有利ですしね。

      既に購入間近のようですが、情報として協力できることもあろうかとおもいますので、またコメントいただければと思います。
      GT3.2V6仲間が増えることを楽しみにしております!

      ※投稿がダブっていたようなので、片方は削除させていただきました。

      • ご連絡ありがとうございます。
        そですよね!確かに2台はと思いましたが、生粋のv6はやはりはずせません。ジュリアもわたくし的にはなんら期待できませんし、興味の対象になりません。高年式という事もあるのですが、本当は、もう存在はしないでしょうが、164の程度のいい個体もさがしているくらいです。マジおバカですよね。
        GTですが、候補の個体はあります。メンテも156始めいろいろお世話になってるショップもあるので、まあ問題ないと!?は思ってます。
        購入の際はご一報入れさせて頂きます。
        よろしくお願いします!

  2. 「なんじゃこりゃ~」 の気持ち、良く分かります。 正直言って、タイベル交換履歴が怪しかったので心配していました。
    お約束のインチキ・ストマックはGTで来て下さい。(笑)

    ところで水温は大丈夫でしょうか?

    • 昨年の車検時に、早々のリセットの意味を込めてタイベル交換すべきでしたが、できるだけコストを分散させる意図から1年ずらして決行しました。
      交換できて、スッキリ。ようやくお見せできる状態になってきたかな?(笑

      水温はどこかできっちりレポートしようと思いますが、まだ上がります。けど、かなりマシになりました。
      とりあえず、ヒーター全開ということはなくなりましたのでご安心を^_^;;;;

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