4月 022017
 

2017 04 02 01

暦が4月となり、この時期恒例のツーリングマップル改訂版が書店に並んでいます。
古い地図ほど使えないものはない、との考えで、3〜5年ごとに買い換えるようにしています。

今年度もある地方の改訂版を購入予定ですが、購入予定のない「関東甲信越」2017年版を書店で手に取ったところ、書かずにはいられない事象が。。。

最初の写真にあるように、いま手元にある「関東甲信越」の最新版は、昨年更新した2016年版です。
この2016年版、実は巷で非常に不評を買っていました。
というのも、掲載範囲が狭まって、「甲信越」を名乗るのに新潟県と長野県の一部が掲載されていないという、「改悪」と言われても仕方のないような内容だったのです。

甲信越だけでなく、それまで掲載されていた会津地方も外されており、ちょっと足を伸ばしただけでも、他地域の同地図を持っていかなければならないという。。(ま、会津・裏磐梯は本来、東北エリアではあるけれど・・)
4輪だとあまり気にならないことかもしれませんが、積荷が限られる2輪だとこれが死活問題で、本来の顧客ゾーンであるライダーの皆様の大反発を食らっていました。

ところが、2017年版では何と!掲載範囲が元に戻ってるではありませんか。
発刊元も、重要顧客であるライダーの苦情がよほど堪えたのでしょうか。
その代わり、本の厚みは確実に増えています。(もとに戻っただけですが)

もうひとつ。
逆に2016年版でこれはいい!と思った改訂があります。それがコレ。

2017 04 02 02

表紙に折り曲げが付いて、栞代わりに使えるようになっていたんです。
これが非常に便利で、それまで付箋で対処していたのがいらなくなって、大変重宝していました。

ところが!!

なんと2017年版には、この折り返しが付いてなかったんです。
つまり、便利になった部分は元の便利じゃない状態に戻ってしまったという。
確かにこの部分は、ライダーにとっては不要な付属物かもしれませんが・・・(大多数のライダーは、タンク上に開いた状態で固定して使用するため)

さすがに出版社にもの申したい。
歴史あるシリーズにもかかわらず、強い意志が感じられない改訂・改悪はヤメてもらいたいです。

ここの地図は、個人的には非常に見やすくて重宝しています。
ナビなんてモノがない(あっても使わない)自分にとって地図は、全国を巡るための羅針盤なのです。
だから使わないことは考えられないのですが、それゆえ些細な事でも、何考えてんのか、と悪態のひとつもつきたくなってしまう。

紙の地図なんていつか無くなってしまう運命なのかもしれませんが、ずっと使っていく覚悟があるだけに、ちょっと辛口な批評でした。

 Posted by at 6:51 PM

  6 Responses to “定番旅地図にもの申す”

  1. こんばんは。
    2015年版の関東甲信越を買ったら、掲載範囲が狭く、2012年版を手放せないでいました。そうですか、2017年版はもとに戻ったのですね。
    この範囲の変更は意外に影響が大きく、狭い範囲だと自宅から東北方面へのOne day tripを考えたときに東北版が必要でした。よく東北版を忘れてしまい、ああ、地図がないという状況が度々・・・。

    2017年版は朗報ですけど、何か買い換えるのもちょっと癪に障ります。無用なブレは買い替え需要喚起?なんて穿った見方をしてしまいます。

    • まさに同感です。この掲載範囲変更が絶妙過ぎて、それが逆に出版社の「悪い意図」に見えてしまうんですよね。
      今年度版は元に戻っているので有用になりましたが、しおり機能の廃止は余計でした。
      昔は防水紙だったような気がしますが、今はただの紙。(中部版は、水をこぼしてシワシワ)
      価格は変わってないのに、コストダウンばっかり目に付いちゃいます。。

      とか何とか言っても、ナビ嫌いな自分は今後も使い続けてくんだろうなァ。

  2. 手持ちの関東甲信越版が2014年モノなので今年は更新しようかな?と思っていたところですが、掲載エリアがそのようになっているのは知りませんでした。(2014年版は磐梯山までカバーしています)
    2015・16年版には付録として「プランニングマップ」が付いている利点(?)がありますが・・・私は使わずにいます(汗)

    で、2016年版の“しおり機能”、まさに愛用していただけに残念です。
    1059さんが書かれていることが「まさにその通り」だな、と読みながらウンウン頷いていましたよ。

    • 昨年、北海道から中部版までの東日本側を更新し、西日本は今年以降に更新の予定だったんですが、「しおり機能」の喪失という改悪を知り、全国分2016年版にしとくんだったと後悔しました。こうなったら、2017年版にしおり機能を自作するかな(笑

      ちなみに2017年版はプランニングマップも簡素化され、これ何に使うの?ってくらい無用の長物に退化しています。
      本年版に更新の場合は、要注意です。

  3. 欲しい欲しいと思いながら、書店で手に取るだけで会計に持っていけずにいます。(笑)
    逆にこれまで道路の青看板を頼りに知らない道路を走れていた自分に気付かされました。(爆)

    スマホやタブレットが主流の時代に、ツーリングマップルのような紙の媒体を駆使しながらの旅は
    アドベンチャー感があって魅力的です。

    ツーリングマップルの改定内容も興味深くて、凝視して拝見させていただきました。
    これ読んだら買うしかないです。笑

    • 結構、高価ですからね。購入の際は、よく悩んでください(笑

      改良どころか改悪された点ばかりが目につきますが、地図そのものは見慣れているので、視覚的にすぐに判断できるという点で、どうしても手放せません。
      紙媒体の地図の良さは、意識していないルートが浮かんで見えてくるところにあります。
      自分が得たい情報以外にもいろいろなルート情報が得られ、その場でルートセッティングできる自由度は、ナビやスマホ地図の比ではないと思います。
      日々のニュースを新聞で網羅的に知るか、それともネットで済ますか、っていうのと似たような話ですね。

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