6月 072017
 

2017 06 07 01

先日、S2000のインジェクターを交換しましたが、その性能の詳細について、ASMのブログに掲載されています。
購入時期や不整脈の症状が出だした時期について、記載されている年月は正確ではありません(購入→2006年5月、不整脈→距離からして2010年以降)が、事の核心にはあまり関係がないので、気にしないでください(笑

R style S2000 から取り外したインジェクターを、大分のG.T WORKSに送ってもらい、専用のテスターで噴射量を計測してもらいました。
計測結果の詳細は、ASM blog を見ていただくとして、結論だけ言うと、新車時装着で18万km超の純正インジェクターの噴射量数値には、相当のバラツキがありました。

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※ ASM 金山様  & G.T WORKS 寺崎様のご厚意で計測、結果を提供していただきました!感謝!

レポート中段の「洗浄前」「洗浄後」それぞれの表の再下欄の数値が、実際の噴射に近い条件での計測結果です。 

それぞれのインジェクターは、それなりにキチンと仕事はしているのですが、4つがバラバラだと、R style S2000 が長らく抱えてきたような事象を引き起こす要因となるようです。
その証拠に、中古インジェクターを分解・洗浄して噴射量の近い4本を組み合わせたG.T WORKS製インジェクターに交換後は、まったく不整脈は起きていません。

また、ASM blog には記載はありませんが、取り外したインジェクターを洗浄してみたところ、それでも数値は揃わなかった、との報告も受けています。
これはつまり、新車装着時のインジェクターであっても、不揃いの噴射量であることを暗示しています。

車齢が若い時は、さすがに不整脈はありませんでしたが、ノッキング症状は結構初期の段階から抱えていました。(昔のツーレポに出てきます)
ECU交換を契機に、ほとんど気にならなくなっていたノッキングですが、それでも微細に感じられるケースはありました。
この症状も、インジェクター交換を機に鳴りを潜めています。
つまり、ノッキング対策にもインジェクターの調律は有効であるということなのかもしれません。

今回の交換を通して、いろいろとわかったことがあり、大変勉強になった次第。
距離を重ねてエンジンの調和に疑問を感じた際には、インジェクターを調律してみる新品に交換するのではない、というところがポイント)のも、ひとつの有効策であるのかもしれません。

 Posted by at 6:16 PM

  6 Responses to “インジェクター計測結果”

  1. ASMのブログを眺めていたら、インジェクターの記事が目に留まり
    1059さんだな。と直感的に分かりました。笑

    エンジンの不調和となると、バルブのクリアランス調整を推奨するショップはありますが
    燃料の噴射量を整えることで、不具合はもちろんの事
    フィーリングまでも進化するとは驚きです。

    自分は付き合い始める段階で既に12万キロ走っている個体なので
    若かりし頃の状態を知らないので何とも言えませんが、この先訪れるかもしれないので
    この一連の記事から有益な情報を得ることができました。

    • バルブクリアランスの調整はよく聞く内容ですが、インジェクターの調律とは目的が異なりますからね。
      今回の事象を改善するためには、やはり燃焼状態の改善と調律というのがポイントでした。

      自分が今のエスに乗り出したのは、総走行距離が6,000km台からだったので、ある意味、新車に近い状態を知っていたはずなのですが、悲しいかな感覚的には忘れてしまっていて、今の状態と比較できないというのが正直なところです。
      ただ、ノッキングは最初の頃から症状としてはあったので、同様の症状を抱えるAP1のF20Cには、有効な対策になると思います。

  2. 長年の課題の解決、本当に良かったですね。
    私のクルマの不具合にも関連していて、大変参考になります。

    インジェクターの噴射量が全て揃っていれば、
    例え噴射性能が落ちていてもO2センサのフィードバックで制御されますが、
    気筒間でばらつきがあると最も薄い気筒でノッキングが起きやすいようです。

    書かれている通り、センサーやインジェクターは新品で必ずばらつきが存在するので
    噴射量を揃えようとすると測定→選別しか方法がないですよね。。。
    こればかりは新品交換で解決しないのでなかなか手を出せず困っていましたが、非常に良い情報を頂けました。

    私の車両も購入時からひどいノックを起こしているので
    近々対策を検討してみようと思います。

    • インジェクターを分解洗浄した上で性能別で選別することが燃焼状態の改善につながるという情報自体は以前から知っていたのですが、実際にS2000でそれを行うショップや実績を知ることができず、今日まで放置状態でした。

      インジェクターがノッキングや失火状態の直接的原因になっている可能性が高い上、新品交換では解決が難しいということが、今回のレポートで実によく理解できました。それだけでも、なかなか有用な経験だったと思っています。
      AP1は特にノッキングが発生しやすいようなので、参考にしていただければ幸いです。

  3. 長年悩んだ問題の解決、本当に良かったですね。

    不整脈は場合によっては致死性不整脈のように命を奪います。(医者か)
    人も車も不具合は一つ一つ解決することが永く愛車を維持する秘訣なのだと感じました!

    • あまり気にしないように過ごしてきたつもりですが、サイレントキラーのように蝕んでいく可能性もありましたからね。
      実際、失火やノッキングがエンジンに良い影響を与えるはずはないので、今回ある程度成果を得たことは、これからも長い時間付き合っていく上で、非常に大きかったと思います。

      そうは言いつつも、致命的なもの以外はある程度大きな目で見ていかないと、逆に経済的に維持できなくなってしまうので、その辺りの差配がなかなか難しいところではあったりします。

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