12月 232018
 

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オイル交換と前後してしまいますが、先週末は愛人様と奈良に行ってきました。
とはいえ紀伊半島の山奥に攻め入ったわけではなく、訪れたのはいわゆる「古都」エリアです。
山奥行くなら、当然お供はエスなわけで。

奈良なんて何度も行っているだろう、というのはここを見てる方ならお気付きかもしれませんが、定期的に訪れることで確認できる何かがあるのが奈良という場所。
特に古代の建築とその空間については、いつも発見があり、驚きがあります。

1300年もの時を刻んできたモノと空気感に触れることで、普遍的な美しさや精神性に気付くことができる。
それが、旅先で出会うモノや景色に対する、敏感な感性を養うことにつながると思うわけです。

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奈良に関しては、あまり変化球はいらない。
何はともあれ法隆寺。
「東洋のアクロポリス」と勝手に形容する(オリジナルには行ったことないけど)空間には、日本人の「血」と言っていい美意識に基づく精神世界が宿っていると思います。

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無数に存在する仏像彫刻や工芸品も素晴らしい。
修学旅行でしか行ったことのない向きには、ぜひとも訪れて体感してほしい。

奈良市街から離れてるので、ツーリングのついでという訪れ方も可能。
のどかな斑鳩の里の風景は、夕刻の時間がよく合います。

 

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もうひとつ挙げるとすれば、唐招提寺。
これまた奈良市街からちょっと外れるけれど、それゆえ境内の凛と張り詰めた空気感は、天平の創建以来、いつの時代も変わらずと思われ。

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唐招提寺の素晴らしさは、境内の中央に位置する金堂の佇まい。
天平の甍を乗せた屋根と、規則的な列柱が織りなすファサードが構成する、完璧なプロポーション。
これを朝の凛とした空気の中で、ひたすら眺めるのがいい。ただそれだけで心洗われます。

 

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この他にも、再建された興福寺中金堂や、定番の東大寺二月堂など、好きな寺社建築と仏像彫刻だけを巡る贅沢な旅。
今回はこれまでの奈良になかった楽しみとして、街並み散策も本格的に。
奈良は京都と違って、街を歩く楽しさがほとんどなかったんですが、ならまちエリアを中心として、結構良くなっている気がしました。

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こんなクラフトビールが昼間っから飲めたり・・・

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古いおでん屋見つけて、一杯もオツ。(酒ばっかやんけ(笑)

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街を楽しむという点では、京都や金沢には遠く及ばず、難易度も高め。

酸いも甘いも噛み分けた、大人の旅人を誘うのが奈良。
ツーリングの主題としては通常、明日香以南になるかと思いますが、少し違った趣向が欲しくなった時の選択肢として、寺社&散策を取り入れるのもいいかもしれませんよ。 

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 Posted by at 6:30 PM

  2 Responses to “お忍び奈良”

  1. 奈良は通過したりすることはあるけど宿泊する縁は殆どありませんでした。
    小学生の頃の修学旅行くらいなものです。
    でも、クラフトビールと聞けば行ってみたくなるなぁ。
    車旅も良いけど近鉄を使っての鉄旅も魅力的だな。

    • シバタクさん、レス遅れて申し訳ありません。
      ツーリングしてても、なかなか訪れることのないエリアだと思います。
      夜の方もあまりお店がなく、なおさら・・・・でも少しずつ増えてきているような気はしますね。
      クラフトビールも、他の都市と比べて特別多いわけではないのですが、街がコンパクトなだけに飲み歩きできるのは利点かもしれません。

      確かに近鉄のイメージですよね>奈良
      平城京跡地を大胆に横切るシュールな光景と、地下ターミナルの奈良駅は、鉄旅好きにはたまらないかもしれません。

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