5月 262019
 

2019 05 26 01

GWの九州ツーリングレポート途中ですが、備忘録的に。
先週と今週の土曜日朝、二週連続でビーナスラインを走ってきました。
この時期恒例となった、「定点観測」です。

昨年から続けている調整ごとと、GW前のささやかなメンテナンスが功を奏したか、非常に調子が良い2019年夏前のS2000。
操作系のフィーリングと、それによってついてくるパワー感、サウンドがよくバランスされていて、エスのドライブが輪をかけて楽しいこの頃なのです。

最近の定点観測の中では、一番のフィーリング。
一連の操作感は非常に滑らかで、細かいコントロールも意のまま。
ひとたびアクセルを踏み込めば、粒の揃ったビート感のあるエンジンパワーが湧き出してくる。

なんというか、抜群に呼吸が合った感じとでも言いましょうか。エスと自分のキモチがシンクロ。晴れて両想い!?
とにかく今、気持ちがイイ。良過ぎるくらい、イイのです。

 

こうなった要因はいろいろある中で、特に効果があったのは、GW前に紹介した触媒の更新。
壊れたから新品に換えただけですが、思った以上にフィーリングが変わりました。
多少なりともヌケの良さが改善されるということでしょうか。高価なパーツなのでオイソレとはいきませんが、距離によっては交換すべき部位であることを、身をもって認識しました。
シフト&クラッチ周りももちろん。人馬一体フィールには、不可欠なメンテンスでした。 

それともうひとつ、これはGW後に行ったメンテナンス。プラグ交換です。

何も目新しいことではなく、オイル交換同様、定期的に交換するおなじみの部品。
ECUに手を入れる前から、ずっとNGKレーシングプラグを使用していますが、今回ももちろん同じ。
20,000kmを目安に交換ですが、頻度としては年1回交換というサイクル。毎年同じ時期に換えるようにしていれば、忘れることがない。
今回は本当に20,000km程度走行後の交換でしたが、15,000kmでも10,000kmでも、回す人ならこまめに交換した方がベターだと思っています。

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プラグ交換自体も、エンジンフィーリング改善に非常に効果があるのですが、今回は同時にイグニッションコイルも新調しました。
イグニッションコイルを交換するのは、通算2回目。GENROMを書き換えした際に、一度、純正新品に交換しています。
交換からまだ5年しか経っていませんが、80,000km程度走っているということ、点火という重要部位であることを鑑みて、今回プラグと同時交換。

ただ、純正部品でなく、今回は社外品にしました。

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NGK製、補修用パーツとしてのイグニッションコイル。
社外品と言っても、天下のNGK。プラグもNGKなんだから、きっと相性は抜群。(純正はDENSO製)
更には、こちら比較的新しいパーツ(2015年発売)で、最近の技術が盛り込まれていると想定。20年以上前の純正品とは一味違う何かがある予感。

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さすがはNGK、S2000適合品も当然ラインナップされており、純正よりお安いときている。
取り付け状態は若干窮屈。純正のように、嵌めるときのパコッという節度感がなかったり。専用品じゃないので、この辺は割り切りが必要。

でもですね、そんなことは走り出せばどうでも良くなる。

エンジンの回転が恐ろしくスムーズになった上、クラッチの繋ぎからしっかりとコントロールできるきめ細やかさも。
それでいて、しっかりとしたパワー感があり、下の回転からでも力強く加速していきます。
加えて、アイドリング時の静かさ。停車している時、ふと周囲の音がいつもより身近に聞こえることに気付く。足元には野獣が眠っているのに。

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・・・これは素晴らしい。費用対効果抜群。
かけたコストからすると、感動レベルです。

もちろんプラグが新品になった影響もありますが、それにしても違います。
同じイグニッションコイルでも、何かが根本的に違うような。何かはわからないですが。

身も心もトロけるような官能フィール。滑らかなのにソリッド。
この二面性が堪りません。

 

話がやや大きくなりましたが、、13年目の定点観測。
エスとの蜜月は、2日後の5/28から、いよいよ14年目に入ります。

惚れ惚れすることばかりではなく、今回の定点観測ではブレーキ関連に課題がはっきり見えました。(制動時に微妙にふらつく、効きが安定しない)
ドライビングについても、課題を見据えて走り込んだ結果、ちょっとだけわかったことがあったり。
そういうことをしっかりと教えてくれる、ビーナスライン(の一部区間)はいつもすまし顔。そんなホームコースの存在に感謝。
走り込みの成果は、次の課題として取り組みます。 

S2000との(時間的な)旅はまだまだ続きそう。
14年目も、じっくり楽しんでいこうと思っています。 

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 Posted by at 7:59 PM

  4 Responses to “令和元年、定点観測”

  1. 冬季明けの路面も、そこそこに綺麗になっているでしょうか。。。
    にしても、年々路面が荒れてきていますよね、ビーナスライン。

    毎度、メンテナンスレポートは参考になり大変重宝させて頂いています。
    私は17万キロの今日までイグニッションコイル変えたことないので、視野に入れておこうと思います。

    いつかビーナスライン本線上でお会いできる事を楽しみにしてます(笑

    • 多少荒れた路面でも、しっかり踏みつつ荷重をコントロールできる脚とボディ。そういうのを目指してきたので、さほど気になりません。
      近くの麦草峠のような、もっと荒れたワインディングはどこにでもありますしね。ワインディングスペシャルたる所以です。

      イグニッションコイルはごく一例です。
      個体の状況によって感じ方は異なると思いますが、クルマの声に耳を傾けて、何が必要かを感じ取るのが大切かなと。

      ま、それはそうとして、この時期は走ってナンボ。今走らないと、すぐに梅雨、そして真夏が来てしまいます。
      当たり前のメンテナンス以外は程々に、どんどん走りましょう。

  2. 1059さま。
    毎回、貴重な情報とても勉強になります。
    イグニッションコイルとは!盲点でした。
    考えてみましたらS2000もデビューから20年。。。
    メンテナンスは気を配らなければいけませんね。

    • こういった部位で最適化を図れるところに、この時代のクルマの面白さがあると思います。
      完成されたクルマはそれはそれで素晴らしいですが、血の通った生き物みたいなクルマも楽しいですよね。

      エンジン本体は念入りな設計のおかげで、スペックの割には頑丈だと言われますが、補機類はそうであるとは限りません。
      イグニッションコイルもそのうちのひとつ。これだけリフレッシュ効果が得られるなら、定期交換部品のひとつに数えて良いかもしれません。

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