9月 112016
 

2016 09 10 08

【天北南部広域農道(エサヌカ線) /猿払村】

道道1077号から国道238号に出て、オホーツク海沿いを南下する。
オホーツク国道と呼ばれるR238、宗谷岬からサロマ湖辺りまで、オホーツク海を見ながら淡々と続くシーサイドロード。
その距離、推定200km以上。最初はいいのだが、あまりに景色に変化がないため、そう時間が経たないうちに飽きてしまう。

そこで寄り道を探すことになるわけだが、久しぶりにエサヌカ線を訪れてみることにした。
まっ平らな牧草地の中を、ただひたすら真っすぐ伸びているだけの道。
2007年の最初の北海道ツーリングで訪れ、「金太郎飴のような道」と評した、ヘンな道。
それがエサヌカ線である。

2016 09 10 09

オロロンラインと並んである意味、いちばん北海道らしい道と言えば、確かにそうかもしれない。
道の行く先は、地平線の彼方で消失している。リアルにバニシング・ポイントを体感できる、貴重なスポット。 

2016 09 10 10

しかし困るのは、どれだけ写真を撮っても、全部同じような絵にしかならないということである(笑

しばらく来ないうちにメジャーになってしまったのか、思いのほかクルマもバイクも多い。
本来農道なので、農耕車やトラックがバンバン走っている。案外、静かな道ではないのであった。

2016 09 10 11

R238に戻って浜頓別。
再びオホーツク海を眺めながら直進すると、眼前に大きな岩山が立ちはだかる。
行く手を阻むかのような印象的な山塊がオホーツクの海に飛び出す地点は、神威岬と呼ばれている場所だ。

2016 09 10 12

その神々しい名称にふさわしく、尾根に霞をまとわせた容姿が美しかった。

2016 09 10 13

枝幸の市街地を通過し、黙々と走っていたが、やっぱり飽きてきた(笑
道の駅でしばしの作戦タイム。早いとこ内陸に逃げて、ワインディングを楽しみたい。
白羽の矢が立ったのは、幌内から下川に向かう道道60号。前回も走ったことのある区間だが、手応えのあるワインディングコースなので、何度走っても気持ちは良いはずだ。

2016 09 10 14

D60に入った瞬間、選択に間違いがなかったことを確信した。
幌内川に寄り添う道路は、この日一番の青空の下、爽快なことこの上なかった。
もちろん?クルマもバイクも走っていない。対向車もいない。
時折見える幌内川のせせらぎにレンズを向けたい衝動に駆られたが、ただひたすらこの道を駆け抜けたい欲望が勝った。

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幌内越峠を越え、見覚えのある森の風景の中を行く。
前回2010年に、確かにこの道を通っている。

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ダム工事が進む中、改良された広い道を、下川町のある長閑な盆地に向かって、一気に駆け下りていく。

下川のセイコマで缶コーヒー休憩。晴天過ぎて、めちゃくちゃ暑い。
いや、気温はそれほどでもないのだろうけど、涼しいはずの道北にいるのに?という気分が、暑さを体感的に助長させているような感じだ。

ところで、ここでちょっとしたトラブル。トラブルっていうか忘れ物発覚。
コンデジの電池が切れそうなのでシガーソケットから充電しようと思ったのだが、どこを探してもインバーターがない。
調子が悪くなったのでクルマから下ろして、結局そのままになっていたらしい。

キャンプ主体のツーリングならではの問題だ。
一眼レフは予備電池もあるし、そうそう切れることはないのだが、問題はコンデジの方。
ここからは電池節約のため、しばらく騙し騙し使っていくことになる。

2016 09 10 17

下川からは道道101号。岩尾内ダムを巻いて、愛別方面に向かう。
道道61号との重複から単独区間に切り替わった直後から、道は急に狭くなった。
狭くなったと言っても二車線はあるのだが、鬱蒼とした木々に埋もれた薄暗い道で、コーナーも多くなる。

道が険しくなるにつれ、キツネを目にする回数も多くなったが、遂にはセンターライン上で寝そべっている輩まで出る始末。
脇を走り抜けても、逃げようともしない。そのうち轢かれるよ。

途中、天塩岳の登山口への分岐があった。
ということは、天塩川の源流がこの辺りにあるのか。(岩尾内湖は天塩川上流のダム)
天塩川は北海道では2番目、全国でも4番目の長さを誇る河川である。
ほとんど道北エリアで完結しているので、感覚的にそんなに長いとは思えない、不思議な川なのだ。

2016 09 10 18

2016 09 10 19

愛別に入ると、雰囲気のいい田園地帯が目を楽しませてくれた。

愛別市街で国道39号に出た。ひとまず天気の良さそうな道北に逃げて、また道東に戻ろうとしているわけであるが、旭川近辺に出てきてしまった。
道東方面に向かうことでルートを整えようと思い、R39を北見方面へと向かうことにする。
正面に残雪をたたえた大雪山系の勇姿が見えた。

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上川で石北本線側の国道273号に入り、更に浮島で国道333号に入る。

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北見峠を越えて丸瀬布に向かうルートだが、R39の石北峠に比べてマイナーで、通ったことがあるのかどうかも思い出せない。
しかも、今や旭川紋別道が並行していて、更にはこれが無料供用中区間であることから、下道であるR333には人っ子一人いない。(つまり交通量皆無)

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北見峠という名が付くだけあって、そこそこハードな峠道。ここで完全な独り占め状態がずーーっと続くわけだから、そりゃ気合いが入らないわけがない。
こういった無料供用中の高速道路やバイパスに沿う峠道が意外な穴場になるのは、全国どこでも一緒。
だからこういう所では、よほど時間に余裕が無い時を除いて、敢えて下道を選ぶことにしている。

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旭川紋別道は、丸瀬布まで延びていた。
丸瀬布のICからは、案の定、多くのクルマが降りてきて、普通の交通量の国道になってしまった。
しかしすごいなぁ。札幌からこんなとこまで、高速で来れるようになったなんて。
この先、紋別や遠軽、湧別なんて、めちゃくちゃ遠いイメージしかなかったけど。今はそうでもないんだろうなぁ。(でもやっぱり遠いか)

国道242号にスイッチして、昨日通った遠軽に戻ってきた。ここで本日2回目の給油。稚内からちょうど400km。どんだけ広いんよ(笑
そのまま直進して上湧別に向かったが、その上湧別で突如霧が降りてきた。
と同時に気温は急降下。さっきまで暑いくらいだったのが、今度は肌寒さを感じるほどに。。

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既に夕刻を迎え、そろそろ本日の停泊地を、、と考えていたところでこの急変ぶり。
一抹の不安を覚えなくはなかったが、もはや迷っても仕方ない。
この日はサロマ湖でキャンプと決めたので、湧別でスーパーを探したのだが見つけられず。セイコマでビールだけ調達。今晩は持参したアルファ米で済ますことに。
昨日の晩餐とはエラい違いだなぁ。

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サロマ湖畔のR238を走っているうちに、霧は晴れてくれた。 
そしてやってきたのは、サロマ湖に突き出すキムアネップ岬。岬の先端には、本日の停泊地として定めたキャンプ場がある。

キャンプ場は予想に反して、多くの停泊者で賑わっていた。
本日の寝床の準備に勤しんでいるのは、キャンプが目的のいわゆるキャンパーではない、オートバイやクルマのツーリスト、そしてワンボックス寝泊まり系の人々である。
同じ無料のキャンプ場でも、昨日の幌延とは随分と様相が異なっている。

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その理由はよくわかる。とにかく景色がいいのだ。
サロマ湖に突き出た地形ゆえ、サイトから湖面が見渡せる。そしてその水面には、今や陽が落ちようとしている。

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残念ながら雲が低く垂れ込め、湖面にぽとりと落ちる夕陽は望めなかったが、オレンジ色に染まる静かなサロマ湖の水面に、しばらくの間、見入っていた。

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 Posted by at 12:03 AM
9月 102016
 

2016 09 10 01

【道道889号 宗谷丘陵】

先に上陸した台風によって、北海道内のインフラに大きな被害が出ています。
連載中の道東ツーリングで、訪れた場所、走った道にも大きなダメージを受けた所があるようで、大変心配です。
ツーレポ後半にもそういったスポットやルートが出てきますが、本来の姿を伝えるべく、以後も継続してレポートします。

レポには、現時点で通行できない道も含まれています。
あまりいないとは思いますが、ルートを参考にされる場合は注意してください。
実際の道路状況は、北海道開発局などのHPで確認していただけるようお願いします。

・・・・・・・

いよいよ7日目に入り、後半戦。
幌延のセイコマで筋子おにぎりをゲットし、颯爽と走り出す。
空模様は上々だ。 

2016 09 10 02

道道121号を北上。
道北らしい丘陵を抜ける道。 相変わらず路面は波打っている。

そんな状況でもお構いナシに、アスファルトを蹴散らすS2000。
普通に道内を巡っていたら、この辺りを内陸で北上するケースはほとんどない(と思う)
でも道北エリアは、内陸に素晴らしいワインディングが潜んでいることが多い。D121も同様で、なかなか捨て難いルートである。

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沼川で道道1119号に入り、稚内空港から広域農道経由で国道40号、稚内市街へと向かう。
稚内に来たのは、市街地をドライブするためではない。国道沿いに軒を連ねるGSで給油するためだ。

幌延のホクレンは、朝が早過ぎてまだ営業していなかった。
北見で給油してから既に450kmを走破し、もう限界。多少遠回りでも、市街地に立ち寄らなければならない時もあるのだ。

給油を済ましたら、国道238号。向かうは宗谷岬、ではなく宗谷丘陵。
走り好きなら、やっぱ外せないよね。

2016 09 10 04

道道1077号から丘陵地帯に入ろうと思っていたら、いつの間にか分岐を通過してしまっていた。
かなり岬に近い所に来るまで気が付かなかったので、道道889号から入ることにする。
ここから入ると、爽快な最北の丘陵地帯を走る区間は非常に短くなってしまうのだが、仕方がない。

2016 09 10 05

宗谷岬はたくさんの訪問客で賑わっているはずだが、ここには誰もいない。
最北端の岬に続く台地が、幾重にも折り重なり視界を埋め尽くす眺望は圧巻だ。

2016 09 10 06

台地を縫うようにコーナーが続く宗谷丘陵のワインディング。
ただひたすら牧草地を突っ切る直線路の他にも、北海道でしか味わえないドライブルートがあることを忘れてはならない。

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そうは言いつつ、岬にも来てみた。
もう何回も来ているので、特別な感慨はないけれど。

道東ツーリングと言いながら、なぜか道北、それも最北端の岬にいるのはどうしてか(笑

宗谷丘陵に戻り、D889を南下。無数の巨大風力発電が林立するウィンドファームの中を、うねうねと走る。
丘陵の牧草地の中を走る区間は、それほど長くは続かない。途中からは、山中のワインディングに姿を変える。

やがてD1117にぶち当たってD889は終焉を迎える。
手持ちのツーリングマップルを見ると、D889は計画中を示す点線で、はるか南の方まで続いている。
道道84号まで続くこの道が本当に完成すれば、道北、いや北海道内でも有数の長距離ワインディングになるのではないだろうか。

 Posted by at 9:01 PM
9月 042016
 

2016 09 04 01

【道道305号/紋別市上藻別】

鴻之舞のかつての繁栄と、数十年で廃墟から元の山林へと姿を変えてしまった風景に、重層する近代産業史を垣間見た。
いまのこの国の存在が、過去の人々の営みに支えられていることを忘れていならない。
北海道の奥地とも言えるこの場所で、改めてそれを認識するとは思わなかった。鴻之舞鉱山、実に来てよかったと思う。

道道305号を戻る。たったいま上藻別の駅逓所で歴史を学んだ鴻之舞を再び通過する。
やはり、かつてこの場所に1万人以上の人が密集して住んだ街があったなんて信じられない。
僅かに小学校跡を示す石碑なんかがあるくらいで、何も知らなければほとんど気付かずに通過してしまいそうな森の道。
過去に鉄筋コンクリート造の病院や映画館(!)が建っていたなんて、とても信じられなかった。

2016 09 04 02

道道137号に戻り、再び西の方角を目指す。
相変わらずの交通量皆無なワインディング。美味し過ぎる。
遠軽から滝上を経由して西興部まで続く山中の短絡路的なルートだが、そんなルートを利用しようなどというのは、よほどマニアックなツアラーか物好きしかいないのかもしれない。

滝上の道の駅にて、ソフトクリームでクールダウン。既に昼メシの時間だが、走る時間が勿体無い。
何しろ2日目の日高地方以来の青空だ。とにかく走らにゃソンソン。

2016 09 04 03

D137で札久留峠を越えると、やや風景が変わる。
牧草地が少しづつ増えて、ワイドなドライビングビューが主体になっていく。
気持ちいいなぁ。毎日これだったら最高なんだけど、、こればっかりは時の運だからね。

西興部村からは国道239号。
小さな小さな西興部の街を通過し、一度道の駅に寄ってから、海側の興部町に向かってルートを取った。
さすがに国道だけあって、周囲にクルマはいる状態だったけれど、さほどペースが乱れることはなかった。

2016 09 04 04

この区間が、今回の旅で一番の青空だったかもしれない。
眩しい青と緑に包まれて快走。ただ、少々暑い。同じオホーツク海側なのに、昨日の知床の海上とは、軽く20℃は違うという現実。
幸い体調はほぼ戻っていたので、この気温差でもへこたれることはなかったが。

興部からは国道238号で雄武。街中の道の駅で、この先のルートに悩む。
既に道東エリアから外れつつあり、ほとんど道北に足を踏み入れていた。というのも、道東の天気は相変わらずで、好転の兆しが見えない。
天気予報を見ると、道内は道東を除いてほぼ良い天気。もはや道東ツーリングは諦めろってことか(笑

どうせなら今のこの天気が続くエリアを狙って走りたい。
西側の方が好天の様子なので、道央経由で日本海側に出ようかとも思ったが、そうなると本当に今回のテーマから大外れしてしまう。
迷った末、いったん北上することにした。道北は天気が多少はマシな雰囲気だったからだ。
しばらく北の方を巡って、様子を見て道東に戻ればいいかな。そんな結論だった。

北に行くと行っても、オホーツク国道を真っ直ぐでは芸がない。しっかりワインディングを楽しみたい。
道北は隠れワインディングの宝庫だったりするので、密かに楽しみだったりする。
乙忠部(おちゅうべ)から道道1023号。途中から道道120号に入って、歌登に向かう方角に舵を切る。

2016 09 04 05

この道は、2010年の利尻礼文ツーリングの帰り道に通ったルートだ。骨のある長距離ワインディングロードでとても印象が良い。
当時とは反対向きなので、そのまま中頓別までD120を楽しもうと思ったが、歌登〜中頓別間はなぜか通行止めだった。
仕方なくルート再設定。道道12号でいったん国道275号に出る迂回ルートを設定する。

R275は交通量こそほとんど無きに等しいけれど、そこは国道で、造りが高規格で道道とは雰囲気がまるで違う。
今回の旅は、ひたすら道道な気分。すぐさま道道785号へとスイッチする。

このD785が素晴らしかった。走り始めからヒルクライムで、その勾配はどんどん増していく。深いコーナーが次々現れ、アウト側の荷重が大きくなっていく。
エンジンの回転を保ったまま、次々とコーナーをクリア。F20Cが発する精緻な金属音と、エキゾーストの咆哮が、道北の山々に鳴り響く。

北海道では大変珍しい、コンパクトで急勾配の峠道。
もう一度地図で確認すると、標高529mの知駒岳という山の、ほぼ頂上部をかすめて東西にレイアウトされる山道だ。

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頂上部では遥か彼方まで見渡すことができるほど高所感がある。
走りながらその様子を写真に収めようとすると、レンズの前を横切るハチが激写されるという珍現象のオマケ付き(笑

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峠を越えると、なんと日本海までが遠望できた。
その海上には端正な独立峰が。。
利尻富士。 2010年に登った、最北端の百名山との再会である。

残念ながらこの時間だと逆光で、せっかくの利尻富士もマトモな写真がまったく撮れなかった。
ならば停まって撮影に勤しもうと思ったが、何しろ楽しくて、一気に走り切ってしまうことに。
少々惜しかったが、ツーリングには流れもあるので、ワンチャンスを的確に走り切ることを優先したということにしよう。

2016 09 04 08

山を下りた後も、D785を行く。
途中、道道583号、645号と重複するのでわかりにくい。まったく重宝されていない道道で、青看が出ていない分岐もある。
そんな時には、野生の勘で対応(笑
1冊の地図だけで全国を走り回ることで鍛えられた感覚が生きるのを、こんな場面で実感するのだ。 

それよりこの区間、路面がとっても悪いのが印象的。
アスファルトが剥げてるとか、時々ダートになるとかじゃなくて、路面がゆがんで凸凹になっているのだ。
大きな路面の起伏では、ジャンプしちゃいそうになるほど。WRCじゃないんだから。

それでも。激しいアンジュレーションにも対応できる足回り。それがツーリングスペシャル、R style S2000の真骨頂。
楽しませていただきました。 

2016 09 04 09

既に陽は大きく傾き、山影に隠れる所では薄闇に近いほどの時間になってきた。
こういう時間帯は、動物の飛び出しが怖い。(特にシカ)
視界が制限され、多少判断が遅れることも加味して、注意深く駆け抜けていく。

道道84号に出て豊富温泉。こちらのふれあいセンターで、入浴タイム。
この豊富温泉は、石油臭の濃い超個性的な泉質にて、温泉好きの間ではとても有名。前回2010年のツーリング時にも立ち寄っている。
「油風呂」は健在で、相変わらずの濃厚さ。短時間の入浴でもクラクラしてくる。

石油臭でムラムラになった身体を、オープン走行でクールダウン。道道121号で幌延市街へ。
ここの街中にある、ふるさとの森森林公園というキャンプ場を、本日の寝床として設定したためだ。

訪れてみると、思いっ切り街中にあった。見た目ただの公園で、目の前に住宅地、裏手に中学校(笑
本当にここでキャンプしていいの?しかも誰も居ないよ?と思いつつ偵察。一応、列記としたキャンプ場のようだった。管理人などいない無料のキャンプ場である。

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実に寂しい。でも振り返れば、そこは住宅地(笑

テントを張るが、蚊の多さに辟易。蚊取り線香で結界を作ってガードする。
北海道の蚊は本州のそれとは違うらしく、刺されるとなかなか治らない。今回の旅でも、腕脚に多くの痕を残してしまうことになる。

昨晩に引き続き、そうまでしてキャンプするか!?というところだが、今晩は秘密兵器?があるのだ。

2016 09 04 11

極上ジンギスカン!
キャンプ場に向かう前に立ち寄った幌延のスーパーで、なぜか長沼の生ジンギスカンが売っていたのだ。
こういう出会いは、キャンプでなければ活かせない。北海道の名の付いた缶ビールを片手に、極上ラム肉をじゅうじゅうやるのは、北海道キャンプツーリングならではの楽しみだ。

2016 09 04 12

いやぁ、こんなに美味いラム肉は久しぶりでした。たっぶりのタレがまた最高。
今回の旅で、ザンタレと並んで最高の食事となった。安上がりな胃袋だなぁ。

そんな感じで、6日目が終了。残すところ実質あと3日。
道東ツーリングだったはずが、なぜか道北入りし、さらに以後のルートもまだ未決。
すべては明日の気分次第なのだ。

 Posted by at 1:35 PM
9月 012016
 

2016 08 28 01

陸空の戦闘機、夢の饗宴、揃い踏み!!

・・・などと興奮しつつ始まった6日目。
激走の幕開け?に相応しいこの絵は、美幌町の網走川沿い(道道217号)を走っていた時、偶然見つけた場所。
田園地帯の堤防の上に、突如現れた空のカリスマたち。

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2016 08 28 03

まったくもってして普段の生活では関わることのない乗り物だが、同じ乗り物として、移動するための機械として、とっても興味深い。
オトコノコなら、こういうのに血肉沸き踊るのは当然だよね!?(立派な中年ですが)

2016 08 28 05

そんな早朝の一幕を経て、向かうは北見市。D217で峠越えをして、国道39号のGSにて給油。
んでもってセイコーマートで今日も筋子おにぎり・・・と思ったのだが品切れで、別の具にて意気消沈。
更にはメールチェックすると、仕事の微妙なトラブル発覚。いや、トラブルってこともないのだが、預けてきた仕事がざわついているような様子で、ひたすらメールを飛ばしまくって火消しするハメに。。

一気に現実に戻されて、ブルーな朝に。。
いや、まぁ、こう見えても普段は組織に属する人間なので、一週間もあけるといろいろ生じるわけで。
若いころならそれでも許されたけれど、さすがに最近はそうもいかない。悲しいかな、それが現実。

2016 08 28 06

モヤモヤしながら、R39を西へ。(給油前のR39でNSXと遭遇。おそらく網走のビジホで見た浜松ナンバーのNSX)
留辺蘂で国道242号。金華峠を越えるワインディングだが、途中の駐車帯で再びメールタイム。
iPhoneでどこでもメール受け取れるようになったのも、良し悪しだなぁ。こんな道東の辺鄙な峠でも、余裕で現実に引き戻してくれるんだもの。

2016 08 28 07

何となくカタがついて、俗世を振り切るかのようにリスタート。
R242の走り出しは、結構いいワインディングだった気がするが、気持ちは乗らずじまいだったので、あんまり覚えていない。
生田原、遠軽と繋いで、道道137号にスイッチする。

2016 08 28 08

ぬおおおお、これは素晴らしいです。久々に気合いの入るワインディングロード。
さっきまでのブルーな気分を思いっ切り振り払うがごとく、アクセルとブレーキを踏みしめて快走。

2016 08 28 09

上原峠を越えて、遠軽から紋別に入る。入っているクルマなど皆無。誰もいない。

・・・誰もいないってのは嘘だ。道端でひょっこり顔を出すキタキツネを、そこかしこで見かける。
頼むから、飛び出してきたりなんてしないでくれよ。

峠を越えると寂しいT字路。
このままD137を走り続けるつもりだったが、ちょっと気になるスポットがあったので、反対側に伸びる道道305号へ寄り道。 

2016 08 28 10

D305を駆け抜けていると、正面に謎のコンクリート製の煙突が見えてきた。
人里などまったくありそうにもないこんな所に、一体何が?

2016 08 28 11

旧上藻別駅逓所

山あいの道から視界が開けた先に、一軒の古い建物が目に入った。
手前に真新しいパーキングスペースがあったので、直感的に停車する。
すると中からオジサンが出てきて、(頼んでもいないのに)親しげに案内を始めた。

この建物は「駅逓(えきてい)」と言って、何てゆうか、郵便局兼宿泊所みたいな北海道開拓時代独特の施設である。
郵送配送の交通手段のベース基地、って言ったら理解しやすいだろうか。戦後すぐに駅逓システムの制度は廃止されてしまったので、必然的に戦前の建物ということになる。

そんな話を、オジサンが簡潔に説明してくれた。
どうぞどうぞとかつての駅逓所内に招かれる。古い建物は大好物なので、ここは遠慮無く。
中の案内は、想定外にバトンタッチ。 オジサンが台所から呼び寄せた、かなり高齢のご老人が、新たにガイドを始めたのだった。

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話し始めたのは、駅逓の話ではなかった。鉱山の話である。
建物の奥に案内されて進んでいくと、鉱山の街の生活道具や鉱石が所狭しと展示されているではないか。
その量たるやハンパない。完全に博物館である。圧巻は、鉱石を集めた部屋。おじいさんガイドが長年に渡って収集したものも多いとか。

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実は、この駅逓のあった場所から今通ってきた山間の一帯は、かつて東洋一と言われた金鉱山鴻之舞と呼ばれた場所なのである。
戦前の産金量は、国内ナンバーワン。財閥系の鉱山会社が運営し、鉱山で賑わった街には、1万人を軽く超える住民が住んでいたそうだ。

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そんな栄華を誇った鉱山も、1973年に閉山。それとともに街からは人がいなくなり、現在の人口はゼロ。
かつての建物が僅かに放置されているのみで、街は森に還って、かつての姿を想像することすら難しくなっている。
先程走りながら発見した森の中の煙突。ある程度の形で残っている鉱山施設はこのくらいだろうか。
この煙突は、鉱石から目的の金属を産出するために必要だった、かつての精錬所の遺構だったのだ。

たった今、目の前で情熱的に説明をしてくれているご老人も、この鴻之舞の住民だったという。
公害が世の中で問題になる以前だったこともあり、様々な病気を患い満身創痍ながらも、当時を知る貴重な人材として、語り部を買って出ているらしい。
鉱山で過ごした後遺症を抱えながらも、この鴻之舞を愛して止まない、懸命なガイドに胸を打たれてしまった。

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小一時間はガイドを受けていただろうか。
意外にももう一組見学客が来たので、丁寧にお礼を言って外に出る。いつのまにか、眩しいほどの青空が辺りを包んでいた。

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産業遺産としての鴻之舞金山。
ここに来るまでは、正直その存在すら知らなかったのだが、かつての巨大な鉱山街の資料を目の当たりにして、一瞬の栄華とその儚さに衝撃を受けた。
閉山から約40年余り。街という存在は、住むものが消えればこうもたやすく世の中から消え去ってしまうものだろうか。

人生を賭け、懸命に生きた数多くの人々の魂が、オホーツクの海にほど近いこの山間に、今もひっそりと眠っているかのようだった。

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 Posted by at 1:51 AM
8月 272016
 

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ルシャ海岸の後にカメラの設定を変更したことで、より現実に近い色合いの写真になっているので、後編として特集します。

またまた奇岩奇景の連続。
非日常の景色とはいえ、ずっとこればっかりだったら飽きもそうだが、これがまた飽きないのである。
何度も来れるわけではない希少性が、そう感じさせるのだろうか。 

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断続的に現れる絶景を堪能し続けて、さすがに感覚がマヒしそうになってきた頃、いよいよクライマックスを迎える。

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知床岬

出向から1時間半。遂に知床半島の突端に到達。初めて目にする知床岬である。

岬はなだらかな丘陵になっていて、先端を見下ろす位置に灯台が立っている。

2016 08 27 21

灯台は、世界遺産登録時に立て替えられたそうだ。
それまでディーゼル発電だったのが、太陽光発電に切り替えられている。こんなに雲の多そうな場所で、ちゃんと発電できるのだろうか。
光源はLED。灯台も進化しているらしい。

突端に来たものの、周囲の分厚い雲はまったく晴れる素振りも見せず、却って更に濃度を増してきて覆いかぶさってくるかのようだ。
晴れていれば、間近に国後島が見えているはずだが、それも叶わず。残念。

初めての到達で、もっと感動するかなーと思ったら、意外なほど冷静にあっさりと捉えている自分がいた。
やっぱり自分の足で来なきゃなー。足って言っても歩いてというだけではなく、運転して、あるいは船漕いで(笑)来て初めて、爽快な到達感が得られるような気がする。
ま、知床岬には常識的にはこの方法しかないから仕方ないけど。それに、快晴だったらまた違った印象を受けたかもしれない。

2016 08 27 23

大型船も追いついてきたので、クルーザーは踵を返して、再び波を切り始めた。
帰りは一直線に進むらしく、スピードを上げて沖合を一直線に行く。船体後部の屋外席に巻き込んでくる風が冷たい。

ぼんやり海面を眺めていると、イルカの群れが海面を跳ねていく。
咄嗟にカメラを向けるも間に合わず。再びクルーザーのエンジン音だけが鳴り響く時間が流れていく。 

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ルシャ海岸では再び、クマの姿を探して海岸近くを進む。先ほどの親子グマの姿は、既になかった。
ちなみにこのルシャ海岸が、知床岬クルーズでの一番のヒグマ遭遇ポイントで、この時期はかなりの高確率で見ることができるらしい。
たった1組の親子連れのヒグマだったが、見ることができてよかった。(ドライブ中は絶対に遭いたくないが) 

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ルシャ海岸以外は、とにかく一直線に帰る感じ。往路は断崖の近くに寄りながら、間近に奇景を楽しんだりして時間を忘れることができたが、復路はひたすら長い。
海上の風は冷たく、時折雨粒が落ちてくることもあり、体感上はかなり寒い。乗船時は全員船上に出ていたが、一人、また一人と船内に避難していく。
防寒用に持参した上着と、雨具代わりのアウターを着て臨んだので、ずっと外にいても問題なかったが、夏服のままだと耐えられるものではなかった。

外に出て間近に秘境の空気に触れることに意味はあるにしても、この天気だと少々忍耐が必要かもしれない。
それに、やっぱり晴天の光り輝く岬を見たかった。

・・・・・・・ 

約3時間の航行を終えて、ウトロの港に到着。身体は完全に冷え切っていた。

ウトロの道の駅で支度を整えてから出発。
国道334号を走り出すと、既に本降りになっていることに気が付いた。船上でこの雨に遭わなかっただけでも良かったな。

途中どこにも寄る気がしないまま、斜里方面へ。
斜里の街中にある道の駅に着いた時、どこか身体の調子がおかしいことに気が付く。
長時間冷風に身を晒したからだろうか。実はこの前の週に熱を出していたため、ぶり返したのかと思い焦った。こんなとこで寝込むわけにはいかない。

斜里の街中でドラッグストアを見つけたので、薬とドリンク剤を購入。
以前ならこんなことはなかったのだが、一度体調を崩すとなかなか全快できないのがもどかしい。トシだな。

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斜里から国道244号へスイッチ。
小清水原生花園のパーキングにて、本日初めてツーリングらしい写真を撮る(笑
後ろに点々と見えているのは、放牧されている馬たちだ。

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ふと我が愛馬の脚元に目をやると、これが酷い。まぁ雨天続きだから仕方ないが。。。
それにしても天気である。数日前の道東地方の予報では、昨日から今日にかけてが悪天候のピークだったはずだが、実際には昨晩はさほど降らず。悪天候がずれ込んでいるような感じ。そしてこの先もぱっとしないときている。
この先どうしようか・・・

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そう、この先の行程は全くもってして未定なのである。
とりあえずの目的である知床岬は到達したので、残りの日程はある意味フリー。であれば、できるだけ天気の良さそうな方向に行けばいいのである。
ところが予報がまるでぱっとしない。その通り動いても裏切られる予感がムンムンするほど不安定な、夏の北海道の空なのであった。

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藻琴駅

この辺りのR244は、釧網本線と並行している。
駅にはなぜか観光客が溢れていたが、藻琴駅だけは誰もいなかった。一瞬通り過ぎたが、可愛らしい木造の駅舎が気になって、引き返すことにした。

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人の気配のない待合室。年季の入った羽目板と、図ってかそうでないのか微妙にカラフルなベンチに、何故だかソソられる。

さも当然のように無人駅なわけだが、かつて駅の事務室だったであろう部屋に、喫茶店が入っている。
身体が暖かい飲み物が欲して、客のいない店内へ。

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鉄道グッズに囲まれて、何の変哲もないブレンドコーヒーをいただく。冷えた身体の隅々まで染み渡る。
旅の途中にcoffeeでほっこりする時間というのは、自分にとっては珍しい。いかにもな雰囲気の店ではあったが、少し活力が戻ってきた気がした。

・・・・・・・

R244で網走市街に入り、道の駅で今夜の食材を物色。
そう、体調がイマイチなのに、今晩はキャンプなのである。昨日はウトロで少々高価な宿に泊まってしまった(内容は贅沢とは程遠い宿だったが)ので、今晩は野宿しなければならない。
しなければならないということはないのだが、せっかく久々のキャンプツーリングだ!と息巻いているのに、宿ばっかりじゃあサマにならないし。。

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網走駅前を通過。駅前のビジネスホテルの駐車場に、赤いNSXが停まっているのが目に入った。
駅前通りに並んだホテルに泊まるチャンスもあったが、ここで泊まったらグランドツアラーの名が廃る。(なんじゃそりゃ)

網走周辺にはいくつか利用しやすいキャンプ場がある。
国道39号に入って女満別(現在は大空町)。石北本線女満別駅の真裏にある、女満別湖畔キャンプ場が本日の停泊地だ。

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林間の芝サイトで、湖畔はダート。2輪ツーリストは一様に湖畔に陣取っていたが、景色を楽しもうという発想はこの日はなかったので、駐車場に近い場所に幕営することにした。
一応有料で、駅裏の観光案内所みたいな場所で料金を払ったが格安。しかもゴミも引き取ってきくれるという。なかなか素晴らしいではないか。

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実はここに来るのは初めてではない。キャンプをするのは初めてだが、真冬にここから網走湖でワカサギ釣りをしたことがある。
網走湖なんかでそんなことしたらもう、入れ食いも入れ食い。却ってちっとも面白くなかったのを覚えている。
そんな昔の記憶を蘇らせながら、体調を回復できるよう努めて早めに就寝したのであった。 

 Posted by at 2:56 PM