2月 232012
 

ロフトへ上がる階段が出来上がっています。

行き先がロフトということで、スペースの事情もありかなり急な階段を計画してましたが、実際にできてみると、感覚的にはそんなには急でもない感じがします。

こういったふうに、できてみて「意外といいな」と思えるようなことばかりであればいいんですが、残念ながらその逆も少なくありません。
自分にはある程度明確なイメージがあるんですが、作り手に上手く伝わっていなかったり、計画時に煮詰め切れなかった部分が悪い状態で表出してきたり。。

一番多いのが、住宅をつくる上で常識と思われる仕様や納まりが、放っておくととても残念な感じになってしまいがちなこと。
この業界でやっている人には当然のことなのかもしれませんが、かなり違和感のあることが結構あります。住宅は、建築の中でもかなり特殊だということを身に染みて感じています。

何とか最後まで粘り腰で対応していかなければ。

 Posted by at 1:51 AM
2月 212012
 

引越しの日を決めました。
正確に言うと、引越屋を決めるにあたって、日程を決めたわけですが。

工務店に事前に引渡しの日を聞き、それを元に引越業者数社に見積り依頼。いわゆる相みつデス。施工業者すら特命の自分にとっては、このプロジェクト中では初めての経験(^ ^;
そもそもマトモに家財一式を業者にそっくり移動してもらうのは、東京に出てきて以来か。

引越しには、移動する家財の量の他にも、時期、曜日、時間、場所、家のカタチなど、いろんな要素があるんですね。
連絡してこちらの都合に合わせて見積りに来れない業者は論外(見積対象外) として、結局3社に見積もってもらいましたが、内容が同じであればどこもほとんど費用に差は無し。あとはどれだけ融通が効くか、労力かけてくれそうかっていう部分がポイントでした。

日曜の午前中がいいかなと思ってたので、その時間帯で一番条件の良かった業者を、更に指値で値引きを引き出して決定。
引越しシーズンを過ぎた4月、早期予約っていうのがポイントでした。曜日は思ったより関係なかったです。その日がその時点でいかに空いているか。そこで値引きが決まるようでした。(少なくとも最終的に決めた業者では)

引越し業界も建材業界と似てますね。通常提示される費用が設計価格(上代)、時期や曜日、時間を加味した値引きが掛け率、みたいな。
そして、想定してたよりもずっと安く抑えられたのはラッキーでした。
やはりシーズンオフっていうのが大きいんでしょうけど、大物家具がそんなにない(捨ててしまうモノも多い)ので、思ってるより荷物が多くないのかもしれません。

これで引渡しから引越しにかけての日取りが決まったので、あとはそこに向けて突き進むのみ。工務店にも、確実にその前に工事を終了してもらわなければなりません。
家の工事の他にも、いろんな手続きや準備が山ほど残っていて、考える度にクラクラするけど、とにかく手につくところから片付けていくしかありません。

家をつくってそこに住むということは、本当に労力が要ります。。

 Posted by at 12:47 AM
2月 162012
 

工期も半分を過ぎ、そろそろ工事がいつ終わるのか、そしていつ引越しをしていつから新居に住まうのかを考えなければならない時期になってきました。

当初聞いていた工期は約4ヶ月半。内容からして適正工期より多少長いくらいか、という感覚でした。
早くつくってもらって、早く新しい家に住みたい!という気持ちは意外にもあまりなく、どっちかってゆうと時間をかけてでもキチンとしっかりしたものをつくってほしい、というのが自分の希望でした。
とはいえ工事中は、今住んでる賃貸の家賃と土地のローンというダブルの支払いをしなければならないので、あまり長過ぎるのも金銭的負担が大きい。

なので、まさに「適正」な工期を施工者には求めたわけですが、先に着工した現場の竣工時期と重なってしまうという工務店の都合で半月ずらした、という経緯があります。
適正工期のままでいくと、引越しの相場が高い時期に重なること、登記や住宅ローンの決済の日取りに余裕が無くなることなどの理由から、その工期を認めたわけですが、一番の理由はやはり、時間をかけてでもしっかりとつくってほしいという希望を優先したことにあります。

話が逸れましたけど、改めて工務店と話をした結果、現在の進捗を加味して、引き渡しを4月中旬、その前の完成検査を3月末に設定することになりました。
引き渡し時期は当初の予定通りですが、検査日程は想定よりやや早いです。いろいろ手続きにかかる時間があるので、その辺を加味してくれているのだとは思いますが、仕上工事の期間が思ったより短かく、あまり無理してほしくないなぁというのが実際のところ。
まぁ決して無理して終わらせようという感じではないのですが。

自分はいつまでに引越しをしなければならないというしがらみがないので、施工者にはありがたい条件の施主だとは思いますが、その分指示は細かいし内容であまり妥協しないので、きっと大変だろうなぁと実際は同情しています(笑

 Posted by at 9:54 PM
2月 152012
 

間仕切壁の下地が立っている状態です。

ただし約10日前の様子。現在はと言うと、壁のボードがかなり張り進んでいて、下地の間柱は見えなくなりつつあります。
大きな空間とそれに付帯する空間の組み合わせでできているのが、見た目にもわかる状態まで進んできてますねぇ。

ところで今週は工務店が別の現場の上棟を迎えるということで、担当者は当然、大工さんも応援に行ってしまっていて、現場は小休止状態らしいです。ここまで進捗に特段の問題はなく、全体の工程に影響が出るほどでもないのでいいのですが。。

建築の工事って、それこそ日単位でスケジュールを管理し、それが非常に重要な現場の管理項目のひとつであると思っていました。それに比べてこういう住宅の現場は、何となくその日暮らしな感じで、スケジュール管理はかなりいい加減です。
工程表を提出するよう求めても中身のない工程表しか出てこないし、竣工引渡しの予定は訪ねないとわからないままだし。。
こっちもいろいろと決めたり準備する必要があるので、正直、もうちょっと何とかならんかと思います。

人員が少な過ぎて、現場監督にあたる人間がいないのが影響してるのかもしれません。
だから自分自身が目を光らせてなきゃいけないわけで、この辺が大手と違う不安要素なのかもしれないですね。

 Posted by at 12:32 AM
2月 132012
 

家の計画を自分がしたいということを、直接工務店にお願いしたわけではありません。
彼らには彼らなりのノウハウやプライドを持って計画しているわけですから、そこを上手く取り入れつつ、基本的な計画や仕様に関しては、自分が手を動かして決めていきたいと思っていました。

それでも、露骨に嫌がる工務店や設計者も過去にはいました。素人に設計ができるほど甘くはないので、それはある意味当然のことかもしれません。
自分が建築関連業界に身を置き、分野は異なれど同じライセンスで仕事をしているということを伝えた際の反応はあまり良くないのが通例でしたが、今回お願いした工務店は割と好意的に受け取ってくれたと思います。

工務店からプランの提示は何度かありましたが、同時並行で計画をして、仮見積段階で基本計画レベルの図面をこちらから提示しています。そしてそれを元に、工務店の設計者が図面を起こし、自分と工務店のアレンジを加えて最終的な設計となっています。

建築確認申請は工務店にお任せ。さすがに本業の傍ら図面を揃えたり公的な手続きを自分でするほどヒマではないので、基本デザインと仕様決定以外の作業的な部分は、工務店にお任せしています。

よく勘違いされますが、図面を作成することが設計の全てではありません(もちろんそれも重要な設計作業の一部ではありますが)。もっと大きな視点で、物事を整理しまとめていくことが「設計」という世界なのではないかと思ってます。
そういった意味では、かなり理想的な役割分担で設計が進められたのではないかと思います。

 

また、工務店を選択する際に、実現したい家を実際に構築できるか、という技術的な部分と体制が揃っているかということも重要でした。

R style Houseを構想する時、car pitを設けることはほぼ最初からイメージしていました。また、ボリュームの大きな居住空間もごく初期に着想しています。
つまり、家の内部にそれなりに大きな空間をつくりたいという与件が初期から発生していたので、それが構築できる工法が必要であることが予測できていました。

これらの大空間を力学的に成立させるには、構造的にそれなりの知恵と技術が必要です。
わかりやすく書いてしまうと、通常の木造では、柱と柱の間の距離(スパン)はそれほど大きく取ることができません。できません、というのはちょっと語弊があるかもしれませんが、とても難しいのが実際のところです。

特に今回のcar pitは2台並列に並ぶだけのボリュームがあるわけですから、横方向のスパンは約5mにも及びます。しかも、その上部にも荷重のかかる床がある状態。これは木造ではとても難しい構造です。
鉄骨造やRC造だと実現できますが、コスト的に難しい。規模的にも木造で構築するのが現実的な中で、どうやって大空間を実現するか。
それができる工法を採用し、実績を重ねていたというのも、工務店選択の大きな要因でした。

 

そんな与条件をクリアしたのが、今回お願いしている工務店。
もちろん「人柄」っていうのもありますが、それはどんな業種でも、お付き合いする上での基本中の基本ですからね。

会社が小さいことはマイナスではなく、むしろプラスに捉えています。
住宅はむしろアフターの対応が重要になってくるので、できるだけ近所ですぐに対応してくれる機動力があって、かつ会社のトップに直接話ができる関係が大切かと。まぁお付の大工みたいな関係ですね。

小さいがゆえのチェック体制の不備など、足りない部分もそれなりにありますが、それなりに良い関係を築きながら、今日まで一緒にやってきています。

 Posted by at 4:24 PM