いよいよ完成が近付いてきて、現場も急ピッチに進んでいるので変化も多いんですが、それを報告する時間が取れません(泣
写真はクロス屋さんが内部壁面に仕上げのクロスを張っているところですが、昨日くらいでほとんど張り終わってます。。
壁仕上げは漆喰などの昔ながらの素材でいきたいところでしたが、コストの関係で採用に至らず。
乾式にすることのメリットを意識することで、自分を言い聞かせてます。
細かい詰めの段階に入ってきていて、決定判断事項も大詰め。
明日も出勤前に、現場で確認、判断です。
外壁仕上げの試し塗りを行いました。
昨日から外壁の仕上げ塗りを始める予定になっていて、それに先立って最終的な色やパターンの確認をしました。
実際は天気が良くなく施工に適していなかったので、この日は試し塗りするだけになりましたが。
外壁の左官仕上は、全面同一色、同一パターンというシンプルな計画です。
ただ、選んだその色とテクスチャーが独特で、実際に調合して塗られた状態を確認してから施工することに。塗り手のコテ加減で表情が相当変わるような、メーカーカタログ品とは思えないようなパターンを選んでたので(^ ^;
外壁左官材に使うのは、アイカ工業の「ジョリパット」という商品です。
このテの左官材としては、かなりのメジャーブランド。合成樹脂系の薄付け仕上塗材に色素と骨材を現場調合します。
左官屋さんが各調合材を分量通りに調合し、見本用に破材にコテで塗り付けていきます。
最初のうちはほとんど真っ白。仕上げの色はもっと濃い色です。
乾いていくに従って色が出てくるのか?
時間が経つにつれて、じわりじわりと色が出てきました。ついでにムラも。
一般的にムラは敬遠されると思いますが、今回選択した塗材は敢えてそのムラを特徴としたもの。通常は骨材による凸凹をテクスチャーとして表現することが多いかと思いますが、これはごくフラットなパターン。その代わり、コテによる塗り付けで敢えて色ムラを出し、それを表現としています。かなり珍しいデザインかもしれません。
その色ムラが目に見えて出てくるまで、かなり乾燥時間が必要でした。これは難しい。塗った先から具合が確認できないので、かなり職人さんの勘頼り的なところがあります。
最初の写真が、強制乾燥がかなり進んだ状態ですが、ここから更に色とムラが出てくる可能性もあります。
また、外壁の一面が大きく、同一の調合で一気に塗る必要があり、その上コテでの仕上げ方によるところが大きいなど、左官屋さん泣かせな面が満載。
ただ、このムラの表現がいわゆる手仕事の痕跡で、そういった暖かみは最初のコンセプトに繋がる表現でもあり、目指すところでもあるわけで。
果たしてどんな感じになるのか、乞うご期待です(^ ^)
外壁仕上げの下地ラスモルタル塗りが終了していました。実際に作業が終わったのは随分前で、現在はその養生期間中です。
下地の中塗りとはいえ、仕上がったモルタル面は平滑でとってもキレイ。きめ細やかなモルタル目が、これがそのまま最終仕上げ!?と錯覚してしまいます。(まるでRC造の家・・・)
今週末からこのラスモル面に、最終の仕上塗材を施工します。
仕上げも当然左官仕上げで、装飾用の塗り壁材を左官職人がコテで塗り付けていきます。
外壁という、いわば家の「顔」とも言える重要な部分の仕上げには、当初から左官仕上げを考えていました。手仕事の雰囲気は、昔ながらの伝統工法を彷彿させ、周辺の町並みとはひと味違った価値と個性を強調してくれると感じているからです。
また、当初の設計コンセプトからのイメージにも、左官の仕上げは非常にマッチするであろうとの判断もあり。。
仕上げを左官にするのであれば、下地は別に一般的なサイディングでもいいわけですが、今回は下地とも左官による工法。平滑でシームレスな外壁仕上げを実現したかったので、敢えてコストも手間もかかる工法を選択しました。
外壁についても、細かいとこまで結構拘っています。細かい仕様がイメージを左右しますらね。
さて、どんな感じに仕上がるのやら。
ある程度わかってはいても、実際の面に施工されてみないことには見えてこない要素もあるので、仕上りが楽しみであると同時に不安でもあります(^ ^;
以前も書いたように、数少ない造作家具のうちのひとつで、いわゆる造り付けのオーダーメイド家具、ということになります。
通常、専門の家具職人が製作しますが、この下駄箱は工務店社長のお手製。職人でもないのに器用なもんです。内製したからって特別安くできたわけでもないんですが。。(- -;
靴持ちな自分には、大きな靴箱が必要でした。
下駄箱は存在を主張し過ぎるので、できることならば、玄関から直接入れる納戸のような別室を設けて靴などを仕舞えるようにするのがスマートに片付いていいと思います。いわゆる「シューズインクローク」ってやつですね。
今回はそんなスペースの余裕は無かったので、普通に下駄箱を玄関に造り付けました。
写真中央の開口は、新聞受けが収まる部分。配達される新聞や郵便物が、下駄箱のカウンターの上に直接乗っかる仕組みにしています。
下駄箱そのものは、カウンターがタモ集成材である以外はシナランバーでできていますが、扉面については別途仕上げを行う予定です。
内装仕上げの段階では、いろんな職人さんが出入りすることになります。
その中で、この日は塗装屋さん。色番号で指定して終わり、というような指示の仕方では計れない着色に関して、現場で調合、色合わせをしてもらいました。
木部に塗装する部分は、床の色合いに合わせることにしていました。
具体的には階段の段板とか、集成材のカウンターとか。
コストや部位の関係で、無垢材としていない部分には、全体の印象をひとつにまとめるために着色を施します。
使用する塗料はオイルステインと呼ばれるもの。木の繊維に浸透し、木目を浮き上がらせる感じの仕上りになる塗料です。
オイルステインには、ウレタン塗料のように塗膜を形成しない分、キズや摩耗には耐性はないですが、手触りや質感という面では木独特のそれを妨げないという利点があります。
ウォルナットに蜜蝋ワックスを塗った見本を用意し、それと色合わせを行います。
塗装屋さんがいくつかの塗料を混ぜ合わせ、集成材の端材に塗って拭き取り、ドライヤーで強制乾燥。その後、実際はワックスで仕上げるので、その仕上りを見越して少しずつ合わせていきます。
最初からほとんど同色!ってくらい色が合ってたのは、さすがにプロ。何となく絵の具を混ぜるのとはワケが違います。
微妙な違いですが、何度か濃い薄いを試してみて、程良いところで決定。
続いて、内装下地のプラスターボードに直接塗るアクリル系エマルジョンペイント(AEP)の調色です。
こちらの方は、いわゆるベタ塗り仕上げになるので、色番号に合わせてメーカー調合したものを確認するという作業です。
あらかじめ色番号と艶の程度を指定しておいたので、それに合わせて調合された塗料を端材に塗って確認。
これはまぁ指定しただけに予想通り。
半艶の程度も絶妙でした。