ずいぶん間が空いて臨場感のなくなってきた高野山ツーリング(汗
メゲズに続けます。
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2日目の早朝、「旅の宿はるさめ」を出発。近くを走る国道311号へ。
早朝ということもあり、走るクルマは皆無。ずっと山間の田畑の中を走るので、それほど楽しい道というわけではない。
それでも、軽やかな排気音と共に、朝の済んだ空気の中を駆け抜けていくのは気持ちがいい。
R311は瀞峡で国道169号に合流、熊野川で国道168号に合流した後、川湯温泉郷で再びR311単独区間になる。
新宮から田辺まで、R168〜R311で繋ぐ半島横断ルートは、山深い紀伊半島にして唯一の快走ハイウェイ。
他に横断ルートはあっても極狭路(国道425号など)で、海沿い以外で半島を東西に移動するには、実質この道しかない。
ゆえに交通量もあり、トラックもバンバン走っている。
それでも、ハイペースを維持しながらコーナーを抜けられ、かつ相当の移動時間短縮になる。
まずは半島の西側に出たかったので、R311で一気。あっという間に田辺へ。
ちなみに、R311は熊野古道中辺路に沿う、歴史ある街道のバイパス路でもある。
随分前に中辺路を歩いたことがあったが、これはこれで情緒があってオススメだ。
道の駅「くちくまの」で小休止。
国道からのアプローチが心細い、変わった道の駅だなと思っていたら、紀勢自動車道のPAを兼ねているのが理由だった。
産直コーナーで農家の方が、みかんを山積みにしていたので一袋購入。あとついでに梅干しも。
国道42号田辺バイパスを経由して、県道29号へ。「奇絶峡」という過激な名前の渓谷に沿った道。
所々クルマを停めるスペースがあったので、少しだけ散策を楽しむ。
この道、走った記憶はなかったのだが、途中の道の駅には訪れた記憶があった。
とすると、まったく初めてではないらしい。紀伊半島は山深くて険しい道が多いのだが、特徴という意味では乏しいらしく、記憶に残りづらいのか。
K29は道の駅を過ぎると、どんどん高度を上げていく。
あっという間に絶景ロード。エスを停めて写真の一枚でも取らなきゃ損みたいな景色が次々と展開したが、クリアラップが取れていたので走りを優先。
国道425号に合流し、龍神で国道371号。
龍神温泉から高野山に至るまでのR371が「高野龍神スカイライン」。関西を代表するワインディングロードとして名高いコースだ。
この高野龍神スカイライン、前回走ったのは実に11年前にもなる。
S2000に乗り換えてすぐに行った、南紀ツーリング。記録でも記憶でも、この時以来走ったことがない。
本格派?の山岳ワインディングの割に、足が遠ざかっていたのは、そのアプローチの悪さゆえだろう。
ただ、集まってくるクルマは多い。そしてバイクも。
バイクはツーリングの目的地として来ているケースがほとんどだろうけど、クルマの場合はツーリングや走りが目的と見えるのは少数派。明らかにほとんどが観光目的と見える。
仕方がない、この先には高野山が控えているのだから。
龍神温泉から走っていくと、どんどん高度が上がっていく。
隊列を組んで走っていると、雲行きがどんどん怪しくなり、遂にはパラパラと雨粒が・・・
この週末は天気は間違いがないはずだったが、深い深い紀伊山中は例外と見える。
護摩壇山のレストハウス(道の駅)がある地点では、標高1,200mを超えていた。
外気温が低い。吹きすさぶ強風が体温を奪う。いったんルーフをクローズしてトイレに駆け込む。
レストハウス内には、ストーブが焚かれていた。
混雑する駐車場を抜け出し、更に北上する。
高野龍神スカイラインの真骨頂は、護摩壇山から高野山に至るこの先の区間、のような気がする。
緩やかにアップダウンを繰り返しながら、中高速のコーナーとストレート区間を駆け抜ける。
道路脇の落ち葉の堆積が凄くて、路面が読めない箇所も多かったが、それを省けば極上コース。
ビーナスラインにも通じる楽しさがある。
クリアラップを撮るのは至難の業だけど、コースは間違いなく面白い。
紅葉真っ盛りの景色もなかなかだ。(抜群にキレイというわけではないが)
空いている時間帯にここまで来るのが大変だが、苦労してでも訪れて走る価値のあるコースである。