3月 252013
 

国道32号で猪ノ鼻峠を越え、徳島県へ。
しばらく吉野川と並走した後、祖谷渓へと向かう県道32号へと進路を変えることにする。

四国はちょっと内陸に入っただけで、どこでも深い渓谷に出会うことができてしまう。
この祖谷渓もその際たる場所のひとつ。最初訪れた時、底の見えない谷間にクラクラしたもんである。

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しばらく谷間の狭路沿いに密集する集落の中(四国はどんな山深いとこでも必ず人が住んでいる・・・怖いくらいに) を走ると、いよいよ渓谷の狭路。かつてのツーレポでは、まるでWRCのターマックステージのようだ、と表現してたのを覚えているが、目も眩む谷の山肌を縫うように走るステージはまさにその通り。

今の感覚では、ここよりもっと狭い道をいくらでも走ってきたので、そこまで狭過ぎるという印象はなかったりする。
タイトなコーナーをリズム良くクリアしていく楽しみは昔と変わることはなく、少なくとも幹線道路のR32を通過するよりはオススメできる道である。

途中に何かあると言ったら、小便小僧。
これと祖谷温泉ホテルくらいなんだけど。

その祖谷温泉、秘境の湯としてメジャー化したのか、土曜の昼間というのに溢れんばかりの車の数で大賑わいの様相。
ケーブルカーで谷底に降りてたどり着く露天風呂が懐かしい。(今回は訪問せず)

祖谷温泉から先、西祖谷村方面は、道も整備が進んで誰でも走れそうな感じ。その先、かずら橋へ至る道も同様。
この辺りでは有数の観光スポットだけに、ルート整備が進んだのだろう。

特にかずら橋へと至る道は、過去の記憶と全く照合できないほどに、周辺の観光地化が進んでいた。物産館みたいな施設が建ち、観光バスも集まってきそう。おまけに駐車場は有料だ。もはや秘境という感じではない。

そのかずら橋。

縄で編まれた不安定な吊り橋を渡ること自体にもはや何の意味もないのだが、話のネタとして今回も渡ってみる。(通行料500円)
揺れて踏み外しそうな足元にさえ気をつけていれば、案外手を使わなくても平気に歩けるのだが、揺れに揺れるので写真がブレる。

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橋を渡るだけでは芸がないので、祖谷川の渓谷に降りてしばし散策。

河原には、キレイな青い岩がゴロゴロしていた。この青い岩、重森三玲という作庭家が、京都の自宅の庭園で使っていたのを思い出す。
確か吉野川流域から運んできたという説明だったので、この辺り特有の岩石なのだろう。何気ない所に、その土地特有の風景が潜んでいる。それを見つけるのも、旅の醍醐味のひとつなのだ。

祖谷渓を後にし、県道45号経由でR32に戻る。
R32は高松と高知を結ぶメインルート。並行して高知自動車道が走っているので、意外と交通量は少なめだが、それでも走っていればトラックとかに鼻先抑えられることになる。

全線追越禁止。自分でリズムを刻めないドライブ。とたんに眠気を誘発する。
で、たまたま良いタイミングで現れた道の駅に滑り込む。

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停車すると、逆に目が冴える(笑
まぁそれでも、適度に身体動かしたり、コーヒー飲みながらエスを外から眺めてみたり。

時間は16時を回っている。身体と気持ちをストレッチした後、再びコックピットへ。
直後の連続トンネルを回転数上げて気合いを入れつつ、R32を南下。根曵峠を越えて高知県入り。

本日の停滞地である高知市到着。約880km、完走。

 Posted by at 1:52 AM

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