台風の過ぎ去りし後、散り散りになった雲が頭上に浮かぶ関越道。
当然このまま平穏に帰京できるはずだった。
ところが、この先の道路状況を知らせる表示板には、不穏な情報が・・・
塩沢石打〜湯沢 雨通行止
台風で雨量が規制値を越えたのだろうけど、台風が過ぎて雨が止んで、それなりに時間は経っている。すぐに開通するだろうと思って越後川口SAで時間潰し。
しかし、取り立てて特徴のないSAで時間潰しなど、長続きするものではない。待っているくらいなら下道で湯沢まで行っちゃおうと思い、六日町ICから国道17号へ。
ここまでは良かった。(たぶん)
想定外だったのは、ここで湯沢〜水上、つまり関越トンネルの区間までもが、ここにきて通行止めになってしまったことだ。
関越トンネルが塞がれると、R17で三国峠越えしかない。ところが、関越と仲良く一緒に、R17の山越えまでもが通行止め。
つまり、谷川岳山系を越えて関東平野に戻るルートをすべて失ってしまったのだ。
台風とはいえ、連休最終日。関東地方に帰るクルマで、R17は大渋滞。湯沢の町に入るところで、遂にまったく動かなくなってしまった。
こうなると手の打ちようがない。ひたすら開通を待つだけ。
空はキレイな西日。台風の後、かなり時間が経っているにもかかわらず、なぜ雨で道が通れないのか。杓子定規な道路規制が見え隠れし、腹立たしくなってくる。
しかも通行止情報を見る限り、この時点で全国で通行止が残ってるのは、この区間だけなのだ。
結局何時間、R17上で時間を浪費しただろう。
辺りがまっ暗になった頃、関越の通行止め解除の一報がラジオから流れた。
しかし、前も後ろもクルマの大行列。もうすぐそこに湯沢ICの入り口があるにもかかわらず、なぜか微動だにしない。
遂に耐えかねて、対向車線にUターン。塩沢石打ICまで戻って、高速に復帰した。
ICまでのR17には、長い長い車列。いったいこの人たちは、この先どうなってしまうのか、物凄く心配になるほど(さっきまでは自分もそのうちのひとりだったわけだが) 、微動だにしない車列は遥か彼方まで連なっていた。
関越上、さすがにクルマは多い。開通で一気にクルマが流れ込んできているためだ。
沼田の先で、故障車渋滞。あとは割とすんなり流れていったが、想定していた帰宅時間より5時間以上も遅れて、ようやく家に辿り着いた。
じっと待つのが苦手な自分にとっては、距離走る疲労の何十倍、いや何百倍も、疲れのたまった一日だった。。
美しくない終わり方が一番心残りだった北東北ツーリング。
東北に限らず、最近悪天候やら、想定外のアクシデントやらが多い。。
この次は、穏やかに楽しみたいです、ホント。
おしまい