【山口 瑠璃光寺】美しい景色と一体化した五重塔に出会う
萩から山陰道の無料区間を使って長門方面へ。
長門から西側には、魅力的な半島はいくつも海に突き出しているが、すべてを辿るには時間が足りない。
長門の青海島には一度も足を踏み入れていなかったので、ここだけは寄り道してみた。
県道で突端までの往復。特に何があるわけでもない。素朴な港風景を楽しめるくらいかな。
長門から西の海沿いR191は、シーサイドロードではなく、やや内陸を走る田舎道。
陽がかなり傾いてきた頃に、角島に到着。
以前、いつだったか覚えてないくらい昔に訪れた角島大橋。
その日本離れした橋の景観が以前と比べて有名になったようで、いろんな所で目にするようになった。
GW真っ最中、多少混んでいることは予想していたが・・・
なんと大渋滞。
島に訪れたクルマが引き返す時間帯だったため、復路車線がぎっしりクルマで埋まっていた。
本土側の駐車スペース、撮影スポットも大混雑。
時間的に本土側からだと逆光になったため、島側から橋の写真を撮影することに。
世にも珍しい、島側からの角島大橋。
どうなんだこれ。思った以上に、ただの橋にしか見えない!?(笑
島側の写真を撮ったということは、この渋滞に参加しなければならないということである。
さすがに島の奥まで深入りして、渋滞の最後尾から並んで見るほどの余裕はなかったので、ここで引き返す。
颯爽と駆け抜けてこその角島大橋。渋滞に参加する味わい方はイマイチでした。
陽もすっかり傾いたようで、そろそろ本日の宿泊地に向かわなければならない。
山陰のシーサイドルートはやっぱり長く、1日かけてもこんなもん。
R191からR435に入り、美祢方面へ。
延々と続く美しき田舎道。ずーーっと辿っていくと、やがて山口市内へと至る。
市街地に入ってウロウロしているうちに真っ暗になり、新山口駅前のビジネスホテルに滑り込む。
山陽新幹線旧小郡駅周辺で夕食をと思って出歩いてみると、なぜか焼き鳥屋が軒を連ねている。居酒屋より焼き鳥屋。山口ってそういう文化なのだろうか。
翌日、今回の旅の最終日。
さすがに山口からなので、早々に帰途につかないと、次の日の仕事に差し支え有りそうなので、中国道のICを目指す。
・・・がその前に、最後にここだけは。
瑠璃光寺
瑠璃光寺五重塔。
歴史も言われも知らないけれど、これだけはぜひ観ておきたいと思っていたら。
周囲の景観と完全に一体化した木造の塔は、もはやどこにもケチなど付けられないほど完璧な容姿と、非の打ち所のない絵画のような景観をもって迎えてくれた。
京都や奈良の塔に見られるような、伽藍の構成体としての建物というイメージは一切なく、桃源郷を形成する要素として存在するに過ぎないかのような存在。
よく山寺に見られる景観だが、あからさまに庭園の構成要素として存在する例は珍しい。
近付いてみても、その存在は圧倒的。塔はいつ見てもいい。技術と美しさの結晶を感じることができるから。
古き木造建築の魅力を存分に堪能することができて大満足。
さあ、帰ろう。
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2014年GW隠岐ツーリング、これにて完結。
隠岐は走れるステージは限られているけれど、ダイナミックな地形とそれが織りなす景観を十分に楽しめる島だった。
メインは島後だけど、原始的な島前の景観と雰囲気が、実は捨て難い。
人とは違うツーリングルートを求めたくなった時、候補のひとつに覚えていても損はないかと。
2ヶ月も引っ張ってようやく終了。
お付き合いありがとうございました^ ^