4月 212015
 

2015 04 21 01

国道19号に下りたら、そこは見覚えのある信州新町の街並みだった。
すぐに県道36号に入って戸隠方面へ。
途中、オリンピック道路に一瞬合流。長野〜白馬間のメインルート。朝から交通量が多い。

県道36号で更に北に向かい、小さな峠を越えて鬼無里へ。
国道406号に出たら、この道で白馬を目指した。

R406、通称「鬼無里街道」は本当に久しぶりだ。EK9時代以来、10年以上走っていないんではなかろうか。
入口から工事の看板が立っていて、途中迂回路が設定されていた。
交通誘導員が白馬方面はこちらへどうぞ〜と案内。言われるがまま細い迂回路をクリアし、たった1台、静かな峠を目指して駆け上がっていく。

冬枯れの峠道は、春の陽光に照らされて不自然なほど明るかった。
残雪が急激に溶けて、所々路面を濡らしている。
前を行くクルマどころか、すれ違うクルマさえもまったくいない。

鬼無里街道といえば、峠のトンネルからの白馬連山の眺めが印象的で、何年も前のことでも鮮明に覚えていた。
そしてその眺めは今も健在。峠のトンネルと思しき暗闇に入ると、出口のトンネル枠に切り取られた大迫力の山並みが待っていた。

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トンネルから出ると北アルプス、後立山連峰白馬連山の大遠望。
これも素晴らしい眺めだが、トンネルの中からぱっとこの景色が眼前に広がる展開が、過去の印象の通り素晴らしくダイナミック。
これだけでこの寂しい峠道を通る価値はある。

それにしても誰も通らない道だ。
しばらく北アルプスの雄大な景色に見とれていたが、まったく通るクルマはいない。
こういう場所には慣れてはいるが、長野と白馬を結ぶ、しかも国道である。昔はこの峠ももっと賑わっていた。
それが、ナゼにこんなに廃れているのか。

その答えは簡単で、並行して走るオリンピック道路の影響だろう。
向こう(白馬)に早く行きたければ、誰だって平坦な2車線路を選ぶはず。
こんなペースの上がらない狭い峠道を好んで走る輩などいないのだ。
自分のようなモノ好きを除いては。

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左から鹿島槍、五竜岳、白馬岳、かなぁ。
冬山は荘厳で美しい。こうやって遠くから平和に眺める限りは。

しばしの鑑賞の後、R406を白馬に向かって下りていく。
が、その路面は登りの時より更に悪化し、所々舗装が剥げてるのが当たり前なほど、酷い有様だった。
これじゃほとんど未舗装路。いくら雪解け後ったってこれはちょっと酷い。
高規格な道路が並行して走っているからって、こんな放置プレイ状態でいいのか。

と思ってたら、向かう先に何やらゲートが・・・

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なんと、たった今走ってきた峠道は通行止だったらしい。。そりゃ誰にも会わんわ。
おかしいな、長野側からは交通誘導員が白馬はこちらへどうぞ~ってやってたのに(笑 

復旧作業中だからちょっと待て、っていう感じではなく、無期限通行止みたいなニュアンスが悲しい。
迂回に指定されているのは、当然?オリンピック道路(大町街道)である。

白馬側のあの路面状況からして、国道にもかかわらずやがて朽ちていく運命なのか。
長野側からトンネルの向こうに見える、白銀の峰々のダイナミックな眺望が見れなくなってしまうと思うと、ちょっと寂しい気がした。

 Posted by at 3:53 AM

  2 Responses to “北アルプス一周 Touring 〜鬼無里街道”

  1. こんばんは。
    ツーリング・マップルを片手に楽しませていただいております(笑)

    自分以外の人間は誰も居ない・・・的な場所は個人的にかなり好みでして、更に目の前に素晴らしい景色が広がっていれば、もう最高ですね!
    それにしても、青空の下、雪を纏った白銀の山が本当に美しいです。
    NEWカメラでの撮影も存分に楽しまれたことと思います(´ω`*)

    続きも楽しみにしております!

    • 当サイトの”勝手に公式副教材”ツーリングマップルを片手に読んでくださり光栄です^_^
      実際、自分もツーリングマップルだけを頼りにtouringして、更にレポートも意識して書いてますので、コイツを片手に読んでもらえると、どこを走ったのか一目瞭然です。

      カメラについては、いかに楽してそれなりの写真を撮るかに注力しているので、あんまり褒められたもんではありません。
      でもクルマと一緒で、使いこなす魅力があるのが面白いですよね。

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