10月 042015
天草上島の西端でR324と合流し、ループ橋で下島へと渡る。
ここからもR324は島の北側を走ることになるが、対するR266は、島の中央を縦断して南端へと至るメイン道路へと昇格してしまう。
代わって島の南岸(東岸)を受け持つのは、県道26号だ。
相変わらず、海、山、集落の繰り返し。
道は上島のR266よりさらに貧弱で、海沿いどころか集落内でも離合に気を使う。
全く観光的要素のない、ただ海沿いの集落と集落を繋ぐだけ道だけれど、それがいい。
地続きながら、都会から遠く隔絶された島の果てにも、綿々と流れる時間と生活が存在する。それを肌で感じ、記憶に残し、感性を磨くことが、旅を生涯の糧に昇華させることができる。
いますぐはそうではなくとも、旅の経験が生きることがきっとあるはずなのだ。
宇土半島と上島のR266、下島のK26は、天草の観光ルートからはまったく外れたマイナールート。
走るのは今回初めてだったわけだけど、素朴な風景と、いつでも身近に海を感じて走る感触は、離島を走っているような錯覚に陥らせてくれる。
ガッツリ走るワインディングもいいけれど、こういう道を旅情を味わいながら走るのも格別なのだ。