11月 272016
 

2016 11 27 01

しばらく気を失っていました。仕事に殺されそうです(涙

既に話題としての新鮮味を失ってしまった湯治の旅。雪降ったってのに、ビジュアルは紅葉です。
今更感が強いのですが、、、初志貫徹ですので良かったらお付き合いください。

・・・・・・・

早朝の新東名をひた走り、浜松いなさJCTから無料区間の三遠南信道を鳳来峡ICまで走って国道151号へ。
飯田線と絡みながら走る谷筋の道には、まだ陽の光が落ちていない。薄暗い軽めのワインディングを、前走車について進んでいく。

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東栄町から国道473号、設楽町からはどのルートで行くか迷ったけれど、県道10号を選択。
今回はいつも以上に走るルートを考えていなかったので、本当に行き当たりばったり。
それでも奥三河の道は、どこを走ってもハズさないことが多いので問題はない。

K10をそのまま真っ直ぐ行っても良かったのだが、途中で色気を出して県道80号へ。尾根へと登るタイトなワインディングが現れる。
荒れた路面にルート選択ミスかと後悔しかけたが、途中から補修直後の舗装に切り替わって劇的に走行環境が改善して印象は大逆転。
コンパクトなエスの車体をコマのようにくるくると回して、尾根筋へと駆け上がった。

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面ノ木峠で立体交差する県道507号にスイッチ。
今でこそ通常の県道だが、かつては「茶臼山高原道路」と言う名の有料道路だった。
三河地方の有料ワインディングは軒並み無料化されて久しいが、その中でも愛知県最高峰の茶臼山に続くこのワインディングはオイシイ。
尾根伝いに徐々に高度を上げながら伸びる道は、ゴキゲンな高速コース。ざらついた舗装にタイヤを押し付けてコーナーをクリアすれば、長大なストレートが待ち受けている。

リズム良くシフトアップして思う存分にエンジンを歌わせ、コーナー手前でじわりとブレーキング、回転を合わせながらシフトダウン、イン側に切り込んだらアクセルでラインを調整しつつ加速していく。
面ノ木峠から茶臼山までは、せせこましくコーナーが連続しないので、コーナーのひとつひとつで微妙な操作を意識しながら反復できる・・・のもあるけれど、純粋にドライブして気持ちの良い道だ。

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お気に入りは津具高原牧場辺りの景色。かつてS2000で初めてこの道を訪れた時も、ここの景色が非常に印象に残ったものだ。
かつてのツーレポでは、2007年6月に詳細レポが残っている。その時のトビラ写真を模して撮ってみた。
この時はまだ、通行料1460円の高額有料道路だったようだ。

現在は無料化されているがゆえに交通量も多そうだが、この日はまだ早朝に近い時間帯だったので、まったく前走車に詰めることなく登り詰めることができた。
茶臼山からは北側に降りることも考えたが、まだ眠りから覚めていないワインディングが目の前にあるわけだから、もう少しだけ堪能することにした。

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今度は逆走バージョン。最高峰からひたすら下っていく道はスリリング。
面ノ木峠以降は直進で国道257号方面へ。この峠からはワインディングの性格が180°変わって、複合コーナーが連続するテクニカルなワインディングに様変わり。
当然ながら、これはこれで面白い。先の先までラインを読んで走らないと、意図的でない荷重変動が加わって気持ちが良くない。流れるように車体の荷重を移動させて、コーナーのひとつひとつを繋いでいくのは本当に難しいが、それこそがドライビングの醍醐味でもある。

しつこいくらいに連続するコーナーの数々を貴重なチャンスと捉えて、ドライビング道に精進するのだ。

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R257に到達する所で、茶臼山高原道路は終了。というか、ここが起点である。
その交差点には道の駅があるので、軽くトイレ休憩しつつ、この先のルートを決める。
かなり時間も進んできたので、高原道路方面には多くのバイクが吸い込まれていった。マイペースで走れる時間帯としては、ギリギリだったようだ。

検討の結果、もう一度高原道路のテクニカル区間を走ってみたくなり、途中の折元峠まで反復走行することにした。
折元峠からは県道10号を北上する。谷筋の2車線路はマイナーで、まったく走るクルマはない。ハイスピードで駆け下りて、根羽村で県道46号にスイッチする。

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茶臼山北麓の売木峠まで、程良いワインディングが続く。
峠に近付くにつれて木々は色付き、色彩のシャワーが開け放たれたコックピットに降り注ぐ。

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売木村からはK46を直進せずに、国道418号にスイッチすることにした。
R418を平谷村方面に走ることにしたので、K46で東進した分をまだ戻っていく形となる。その場その場で、興味の沸いたルートを選択するのは、走りのツーリングの醍醐味である。
売木から平屋へは平谷峠を越えるが、これが結構高低差のある峠道。峠付近の紅葉がまた鮮やかだった。

奥三河と言いつつ、根羽村、売木村、平谷村は長野県、つまりは南信州のエリアだ。
愛知県と長野県、そして岐阜県の三県境が集まっている場所なので、この辺を縦横無尽に走っていると、コロコロと県が変わる。
3つの県境が集まるポイントって、たいてい人里離れた山奥の場合が多いはずなので、全国的にはちょっと珍しいエリアかもしれない。

平谷村からR418のまま、上矢作に向かう。
途中、峠でもなんでもない所で、岐阜県に切り替わる。以降はずっと岐阜県。東濃地域のマイナールートをひたすら行くことになる。

上矢作に向かうこの区間は、結構狭い所も多く、対向車には気を使う。まぁこんなの序の口だったけど。
上矢作でR257に出たら、恵那方面へと北上。2車線の快適路だが、交通量は多い。

岩村で開店したてのセルフスタンドを発見したので給油することに。
この時点でまだ午前10時だったが、走った距離は440km(東京からだけど)。フューエルメーターは既にブラックアウトしていた。

 

(長くなってしまったので、後半戦は次回へ・・・っていつになるんだろう(汗汗) 

 Posted by at 5:54 PM

  7 Responses to “湯治の旅/奥三河ワインディング三昧”

  1. 仕事に潰されかけながら私も秋の旅を楽しんできました。

    長野県民ながら南信州は全く訪れたことのない土地で、いつかいつかと思っています。
    信州は南北に長く山だらけなので、色々な表情をしたワインディングが存在しますね。

    続編に期待します。笑

    • 南信州、それも長野県最南端付近と奥三河のエリアは、山深い割に道路が数多く通っていて、いろんなバリエーションのドライブルートを組むことができる穴場的スポットだと思います。

      居住している都道府県の中って、いつでも行けるという油断からか、その素性をほとんど知らないまま、っていうのは自分も同じです。
      富山と三重がそれに当たりますが、今となってはじっくりとテーマに据えたいエリアですねぇ。

  2. 艶やかな黒のボディに映り込む青、
    メチャクチャかっこいいですね。シビれました。

    • あ、TSUYOSHIです。

      • 10年物の傷だらけボディも光の加減を利用すれば、じっとりと深ーい黒に化けてくれるようです。
        2世代前のモデルとなってしまった5DMIIも、まだまだ捨てたもんじゃありませんね。
        普段の見た目もこうだったらなぁ(笑

  3. 気が付けば“師走”に突入ですが、今週末は身体を休めることができそうですか。
    くれぐれもご自愛ください。

    例によって地図を追っていますが、ワクワクする道の連続ですね。
    未だ訪れたことの無いエリアに興味津々です(笑)

    日が昇ってきて、あらゆるモノの色彩が鮮やかになってゆく・・・そんな爽やかな朝の様子が伝わってきます。

    • 師走になってもまったく仕事が掃けず(むしろ増殖しているような気がする)、今週末もエスはお休みです。
      天気がいいのに、非常に残念です。

      奥三河の辺りは、これといった目立つポイントがない代わりに、いくらでもルートセッティングできるのがいいところ。
      ツーリングの目的地としては渋いエリアではありますが、ちょっといつもの道にマンネリとしてきた頃に行くと、意外と良く感じられるかもしれません。

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