12月 042016
 

2016 12 03 01

土曜の夜だけ、一瞬この世に帰ってくる1059です。
エスは完全に観賞用となっています。(鑑賞してる時間もないけど)
それはさておき、湯治の旅の続き。

国道257号で恵那市街に突入し、県道68号にスイッチ。
恵那峡に向かう車列から解放されたら、その後はひとり旅。長閑な山村風景の中を貫く2車線路をひたすら行く。

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このK68が、想像以上に素晴らしい快走路だった。
恵那と白川を結ぶ幹線路的な役割があるのか、整備が行き届いて非常に走りやすい。
その上、山間をアップダウンを繰り返しながら延々と続くものだから、思わず走りもアツくなる。

あまりに走りに熱中し過ぎて、立ち止まって写真を撮るなど一切しないまま、白川の街の手前まで走り切ってしまった。
今回走った中でも有数のツーリングコース。今後も覚えておいて損はない。

白川の手前で一案を案じて、今度は県道70号にスイッチする。
番号が2増えただけだが、さっきとは打って変わって、川沿いの狭路となる。
狭路と言っても走りにくいような感じではなく、いくつもの集落を繋ぎながら山中へと分け入っていく。

どんどん山深くなっていくのかな、と思っていたら、黒川という大きな集落に出た。
山中にありながら、広い平野の地形に自然発生したような農村集落だ。

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ここで県道72号に切り替える。青看がなかったので、一瞬通り過ぎてしまった。
黒川の集落内の道をどんどんと入り込んでいく。

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集落を抜けると、深い山中の道となった。
道幅は極端に狭く、落ち葉も堆積してお世辞にも走りやすいとは言えない。
およそ低車高のオープンスポーツカーが走るようなコースではない匂いがムンムンで、選択ミスしちゃったかなと思いつつ、大多尾峠を越える。
下りは走りづらいということもなく、ひゅんひゅんと走って国道256号に出た。

ここからは西の方角に国道を行こうと思ったが、ちょっとトイレ休憩。やや東側に走って東白川の道の駅にて、エスも小休止。
再スタート後は来た道を戻るようにR256を西へ。当初はR256でそのまま桜峠越えを考えていたが、白川沿いの快走路、県道62号を突然走りたくなり、その場で予定変更。桜峠へと向かう交差点を、そのまま直進する。

白川町で国道41号。R41は飛騨地方を貫く一級の幹線道路なので、走りを楽しむツーリングには不向きと言える。
飛騨を走る際は、いかにR41を走らないようなルートを取れるかがポイントだ。
そんなわけで一瞬にして脇道へ。名倉ダムを過ぎて油井でR256。さっき行こうとした桜峠の反対側からR256に入ったわけだ。

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なんでそこを国道指定したのかという疑問を抱く、典型的なコースセッティングのR256のこの区間。
どんなに酷い道なんだろうという期待も虚しく?、案外普通の山中路だった。
佐見の集落を通過してまっすぐ行けば桜峠だが、K62にスイッチすることにした。

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つづら折れの松坂峠を越える道は、広くはないものの快走路。
理想的な走行ラインを描きながら、喜々としてエスはワインディングを駆け抜けていく。

9月にリフレッシュした足回りによって、走りの質が大きく向上しているR style S2000
雑味のないスッキリとした乗り味は、ドライビングプレジャーを何倍にも高めてくれている。

リフレッシュ直後は操作性の微妙な変化に戸惑ったが、今回のツーリングで距離を走り、また微調整したダンパーの減衰仕様に習熟することで、現仕様で更に高レベルなドライビングを狙っていた。
今のところは違和感も危うさもなく、それでいてこれまでとは質の違うドライブ感を感じることができている。
もともと運動性能に優れたマシンだが、走りの質感が大幅に向上したことで、ツーリングマシンとしてさらなる高みに到達できそうな予感がする。

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そんなことを考えつつ、ハイペースでK62を駆け下り、下呂に到達。
またしてもR41だが、これを少しだけ南に戻って、濃飛横断道の長大なトンネルで金山湖、県道86号へ。

岩屋ダムへの登りでマイクロバスに道を譲ってもらった後は、単独走の超快走。
ダム湖沿いの道はトリッキーで、鋭く曲がるコーナーの連続。アシを動かし荷重を操作することで、マシンにもドライバーにも負担のかからないドライビングを心掛けながらも、エスの能力を存分に解放する。

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湖を過ぎると、道は途端に悪くなる。路面は荒れ、所々は狭路となりすれ違いも困難になってくる。
下呂と明宝を結ぶ主要道と思いきや、このK86はまったく改良される気配はない。
まったく交通量がないわけでなく、観光目的のクルマと次々とすれ違い、その度にバックバックまたバック。私、崖側なんですけど。。なんで誰も譲ってくれないんだろう。

そんなことしてたら、道路脇に飛び出ていた枝で、リアフェンダーを傷つけてしまった。
K86は初めてじゃないんだが、やっぱりここは通りたくない。失敗。

急峻な小川峠を越えたら、国道472号。これを北上する。
ちょっと前までここは有料道路だったような気がしたが、今は一般国道に格下げ(格上げか) になっている。
清見の道の駅は大盛況。とても車を入れられる状態ではなかったのでパス。
これまた昔話だが、今回と同じような時期に、ここでキャンプしたことがあった。こんなに寒そうな季節によくやったもんだ。

この先はいわゆる「せせらぎ街道」であり、紅葉真っ盛りのこの時期は素晴らしい景色が拝めるはずだった。
確かに素晴らしかったのだが、休日の午後ということもあり、どこまでも続く車列に、駐車スペースには溢れんばかりのクルマ。
あまりに騒々しくて、そのまま走り抜けるだけになってしまった。

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そんな状況ではあったけど、1枚くらいはね。

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あぁ随分と走った。そろそろ、今回の旅の本来の目的である湯治に向かおう。(って遅過ぎだろ)
中部縦貫道の高山西ICから高山ICでショートカットし、R41、県道89号経由で国道158号へ。
北アルプスの懐へ飛び込んでいく道からは、早くも冠雪した乗鞍の頂が、西日に照らされて輝いていた。

松本方面へとひた走る車列に加わって走っていると標高は上がり続け、それに伴ってみるみるうちに体感温度が下がっていく。
すかさずヒーターで冷気を逃し、目的地への路を急いだ。

壁のようにそそり立つ、北アルプスの峰に抱かれる平湯温泉が本日の湯治の舞台。
そこそこ栄えた温泉街の外れにある、小さな宿を探して投宿した。

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雑木林の中に佇む、モダンデザインの和宿は完全に自分好み。
いや、これは思った以上に良い宿に当たったなぁ。

全室(と言っても数室しかないが)に露天風呂が付いているのも、湯治には嬉しいポイントだった。
この宿、他に共同の風呂もあるのだが、露天風呂しかないのが潔い。
当然の源泉かけ流し。土の香りが濃い平湯の湯は、刺激も少なく風呂三昧にはもってこいだ。

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到着は17時だったので、夕食を遅めにしてゆっくりとお湯を楽しむことに。
北アルプス麓の引き締まった冷気ですっかりと冷やされた身体を、地中からこんこんと湧き出す温泉に浸すと、とろけるように気持ちがいい。
凝り固まった身体を解凍し、エスのトランクに潜ませてきたワインをちびちびやって、また湯に沈む。あぁもう最高。

(2日目もちょっとだけあるんで、それはまた後日)

 Posted by at 12:54 AM

  3 Responses to “湯治の旅/東濃ワインディング三昧”

  1. いつも、楽しく拝見させていただいております。

    トップの写真レンズの歪みでキャンバー角が凄いですね(笑)。

    教えてほしいことがありまして、コメントさせていただきます。
    1059さん。車高調入れていると思いますが、なんセンチ落としているのでしょうか?
    来年、車高調の導入を検討しています。新調するにあたりご意見をご意見を伺いたく思います。
    その他、なにか良いアドバイスなどあったらご指導願います。

    宜しくお願い致しま。

    • 広角マジックで鬼キャン化しました(笑
      実際には、車高の割にはキャンバーは敢えてそれほど付けないセッティングとしているんですけどね。

      その車高ですが、実はどれだけ落としているかは正直、把握していません。
      というのも、フルバンプしてもホイールハウスにかするくらいのストローク量をまず確保し、更にツーリングでいろんな状況で走ることを想定して最低地上高を90mm確保するという制約の中で、車高を決めているからです。
      車高はそういった条件でセッティングした結果でしかないので。。。ただ、案外落としてないんですね、とはよく言われます。

      車高を落とすとその分ストローク量が減る(ロールできる量が減る)ので、通常はバネを硬くしなければならなくなります。
      乗り心地はダンパー減衰力の設定で幾分変化できますが、荷重を乗せるが難しくなるので、タイヤのグリップに頼りっぱなしみたいなドライビングに陥る可能性があります。
      見た目は確かにシャープでカッコよくなり、キビキビ走れてる感じがしますが、走行性能としてはダウンしているかもしれません。
      逆に、非常によく動くダンパーによってバネの硬さを感じないどころか、常に路面に追従してトータルグリップを稼いでくれる車高調も存在します。

      個人的には、車高調を使うメリットは、自由にバネ(ロール量)を選べるところにあって、車高調整はそれによって変化するクルマの運動性能を最適化するためにある、と思っています。

      それと車高調というのは、何を狙うかによって性能も品質も値段も千差万別ですし、何を目的とするかをよく考えて選択しなければならないと思います。
      自分の場合は、より高度なコントロール性が得られることに加え、ドライビングの上質感を得られること、品質が高いこと(信頼性があり長く使えること)、アフターケアを得やすいこと(これ非常に重要)を重視して、今の車高調を選びました。

      何かの一助になれば、と思います。

      • 1059さん。こんにちは。
        詳細なアドバイスありがとうございます。
        まずは、車高調の導入の最大の理由は我がエス2は来年で17年目にはいるので、足回りリフレッシュも兼ねてダンパーの見直し。今のダンパーは、特にへたりは感じませんが、どうせ新調するならスタイリッシュに見える『車高調』かな。みたいな不純な考えです。
        今のダンパーもこれと言って不具合は感じませんが、それどころか自分の腕前以上にしっかりした車なので運転が上手くなった錯覚にいつも陥ります(笑)。

        そちらと、決定的に違うのが車高調導入するにあたりこちらは田舎なので『専門店』が無いこと。アフターサービスしてくる所が無い。その為新調後の不安があります。上を見れば切りがないほど高価な買い物なので後悔したくありません。
        周りからは、「そんな古い車に大枚つぎ込む価値は無いんじゃないの。」と言われる始末┐(´д`)┌

        でも、エスは大事に乗って行きたいし別の車を買っても残して置きたい1台です。その為メンテナスはしっかり行い、さりげないカスタマイズで見た目はノーマルを保ちたいと思います。
        アドバイス参考になりました。来年お財布と相談しながらベストな選択をしたいと思います。

        1059さん。ありがとうございました。
        長文失礼しました。

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