1月 202019
 

2019 01 20 01

新年早々、ドック入りしていたエスが帰ってきました。
昨年から入退院を繰り返している老兵。でも、2019年一発目の今回は、走りに直接関係するものではありません。
題名にも書いた通り、幌の交換が目的でした。

幌については、2010年に一度交換しています。
その時の走行距離は、およそ80,000km。12万km以上を走行しての、2回目の交換です。
ただ、幌の劣化に距離はあんまり関係がなく、主な要素としては次の3点かと。

  1. 開閉頻度
  2. 保管状況
  3. メンテナンス頻度

1に関しては、幌の開閉回数が多ければ多いほど、摩擦による劣化が進むと考えられます。
2に関しては、主に紫外線や雨水成分による劣化。日光や風雨に晒される環境にあるほど、厳しい状態にあると言えます。
3に関しては、ボディ同様、定期的に洗浄して、しなやかさを保つことが長持ちの秘訣と思います。

上記を理解しているつもりで気を使っていましたが、やはり経年劣化には逆らえず・・・
摩擦で穴が空きそうな部分には内側から補強していましたが、その努力も虚しく、補強していなかった箇所がぱっくり割れて万事休す。
たったこれだけでも高速走行時の風切り音は凄まじく、何と言っても見た目にみすぼらしいので、遂に交換を決意した次第です。

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1枚目の時は運転席側の縫い目の後ろ側だったが、2枚目の今回は助手席側の縫い目の前側
経験上、裂けそうなところは補強するのだが、それをあざ笑うかのように他の部分が裂けてしまう
 

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穴が空きそうな箇所を内側からダクトテープで補強している
最終的には室内側天井はテープだらけに・・・やっとこの状況とオサラバできるのか・・
 

今回の交換では、社外品を選択しました。2回目の時は純正交換だったので、初の社外幌です。
純正ビニール幌は純正だけに信頼性はあるのでしょうが、年数が経つにつれて固化して裂けやすくなるし、ビニール製ということで見た目にも今ひとつ美しくない。
不満点の多い純正幌には、もう十分付き合った。ここは心機一転、社外品でいってみよう!ってノリです。

実はこの決断には伏線があって、実はビートの幌が前オーナーによって社外キャンバス製に変更されており、これがなかなかの品質。
これと同じキャンバス製ならしなやかで強度もあって、加えてちょっとばかり高級感もありそう。
実際にビートで触れて経験したのが、大きな後押しになったわけです。

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イエローのボディにダークブルーのキャンバス幌は、軽らしからぬ高級感があり、大変上品な佇まい
これを実際に見て触って扱わなかったとしたら、社外品には踏み切れなかっただろう 
 

選択したのは、ビートに取り付けられていたのと同じ、米国ロビンス社のキャンバス幌。これのブラックを選択。 
個人的には幌はあんまり目立たせる部位とは思っていないので、敢えてこれまでと同色にしました。
ダークグレーがあったらそれも選択肢に入れたと思いますが、、いずれにしろ、ボディのカラーとボリューム感にマッチさせることを重視したカラー選択です。

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交換作業は、いつもお世話になっている浦和のお店にお願いしました。
交換には特にノウハウが必要な幌交換。経験豊富なショップにお願いするべし!というのは、2回目の交換時にディーラーにて交換した際に、痛いほどよくわかったので(汗
その点こちらは、エスを得意とする老舗でもあることから、幌の交換実績は群を抜いて多い。安心してお任せできます。(R style S2000の個体状況も、よく把握していただいているので更に安心)

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交換は、一週間ほど時間をかけてじっくりと。
今回は2回目の幌交換ということもあり、前回交換時には換えなかったウェザーストリップやリアモールなど、幌交換時に併せて交換すると有効な部分も一新。
ゴムやプラスチック部品が新しくなると、これまた気分も一新で清々しくなります。

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神は細部に宿る(笑
 

今はまだ交換直後で、テンションをかけて張っている状態なので、オープンにするのはもうちょっと先。しばらくはクローズドのままガレージ保管です。
オープン後の状況は、またいずれ。(全体像も(笑)
2枚の純正幌を経験し、次に社外品のキャンバス幌を経験するという状況となったので、実証と経験による比較は、おいおいレポートできればと思います。

 

・・・・・・・

 

2010年にディーラーで純正品に交換した際、部品代+工賃で約13万でした。
今回は社外品への交換なので単純比較はできませんでしたが、同様の内容で純正品に交換したとすると、当時の1.5倍くらい費用がかかります。
そのくらい部品代が高騰しているってことで、特に高額な幌はインパクトが大きいです。(直近でも値上がりがあった模様)

社外品は純正品より若干安いですが、今回交換したウェザーストリップ等の純正パーツも値上がりしているため、幌交換を考えられている方は、早めの対処をオススメします。
浦和のお店はさすがの人気で、作業待ちの列は相当長いですので、こちらで考えられている方は、尚の事お早めに・・・ 

 Posted by at 6:50 PM

  8 Responses to “3枚目の幌”

  1. オープン乗りなら見て見ぬふり出来ない悩ましい部分ですね。
    ハードトップカブリオレとかはラクそうでいいなとか思っちゃいますが
    S2000はアンブレラ型である所に良さを感じているので、更に頭がいたいです。

    開閉時も、一気に開け閉めしないで折り目付けながらちょっとずつスイッチ操作しています。
    カバー付けたり、テープで擦れを軽減したりしてますが、もう穴が開いてしまいました。。

    クルマの整備で都度長野→浦和を通っているとフツーの人に言うと ? な返答が返ってきますが
    毎年何かとお世話になっていて貴重なお店です。

    • S2000の幌の生地に関しては難アリですが、シンプルな開閉機構とそれによる世界最速レベルの開閉スピードは、取って代えがたい価値だと思います。
      この機構があるからこそ、気軽にオープン(高頻度なオープンドライブ)できるし、壊れにくく、壊れてもなんとかなりそうなのは、長生きできる重要な要素です。

      今回、社外の生地にはしましたが、機構そのものに変更はありません。
      せっかくの幌車なのだから、どんどん開閉して使い倒したいなぁと思ってます。

  2. 2代目幌のほうが長生きしたのは、やはりガレージ保管の力でしょうか。
    それにしても、黒々とした幌と綺麗なモール類がクルマをシャキっとさせていますね。
    うちの車両の幌は随分と白っぽくなってお疲れ気味(←1059さん車両の交換前と比較しても劣る(笑))なので、そろそろ致命的な破れ方をしてもおかしくないということでヒヤヒヤしています。

    現物の質感や使用感など、また色々と見・聞かせてください。

    • 明らかに1枚目より2枚目の方が長持ちしました。
      1枚目と違ってちゃんと専用スポンジでメンテしてたのと、ご指摘の通り途中からガレージ保管になったのが大きな理由かと。
      今回の3枚目は最初から屋内保管なので単純比較は難しくなりますが、耐久性についてどれほどの差があるかは、非常に興味があるところです。

      モール類が新しくなると、全体がシャキッとして見えるのは仰せの通り。リアモールは特に、幌交換時でないと交換が難しいパーツなので、将来を見据えて交換しました。
      雨漏りなどの不具合は全く無かったので、ウェザーストリップを交換する必要性はそれほどありませんでしたが、幌の材質が変わるのと、将来的な材質の劣化を見据えてこちらも交換。現役でいるためには、こういった地味な箇所も無視できません。

      次回お会いした際には、幌をテーマに語り合いましょう(笑

  3. やはり幌はキャンバスが趣きがあって良いですね。
    人が歳を重ね余裕ができ身に付けるものが変わる様に愛車も共に分かち合った来た距離に見合うものを装備するのは好い気がします。

    • 同感!まさにその通りです。さすがはシバタクさん。

      クルマを仕上げる際、大きなコンセプトに従いながらも、その時々に見合う手の入れ方ができればと思っています。
      ドライバーとクルマがそれぞれ歳を積み重ね、お互いに成長したり、次のステージに移行したりする楽しみ方は、長く付き合えばこそ。
      これまでの時間を大切にして、次にどういうカーライフを展開していくかを考えるのは、とても贅沢で幸せなことだと改めて感じました。

  4. どうしても、可動部である以上、ビリリッと裂けちゃうんでしょうが、
    オープンカー乗りなら”サケ”ては通れぬ宿命ですね(((

    しかし、わたしのロゴを含めた、そこらの大衆車と違い…。
    「オープンドライブ」ができるということは、たとえ幌が消耗品だろうと、
    それ以上の、他に代え難いメリットのほうが上回りますからね。

    ここは、しっかり手を入れておきたいところですよね。(*´ω`*)

    • スポーツカーとオープンカーが好きでS2000に乗っているので、屋根が開くことにデメリットは感じません。
      幌が心配だからと必要以上に気を使ったりするよりは、破れてダメになったら替えればいい、というくらいの気持ちの方が楽しめますね。

      将来的なことを考えると、社外品の特性を知っておくことも無駄ではない気がしています。

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