4月 022012
 

超シンプルな玄関廻り。元々、全体がシンプルな外観ですが、その方針に倣って、エントランス廻りも極力要素を排除してスッキリとしたデザインにしてみました。

建具や金属関係は、シルバーで統一しています。(設備関係(メーター等)はそうもいかないので別の壁面に設置)
玄関ドアもシルバー。扉面に何の装飾も無く、まるでアパートの玄関ドアみたい(笑)ですが、こういうless is more的なデザインが好みなもので。

庇も同様に、薄い金属の板がスッと突き出ているような感じにしています。
玄関庇は本当は、玄関扉幅と同等かそれ以上の出幅があるべきなんでしょうけど、道路斜線制限という高さ制限の関係上、これが精一杯でした。

玄関前の階段や手摺はまだこれからの施工。
いまは表札をどうするか、で悩んでます。

 Posted by at 2:02 AM
4月 022012
 

家本体はほぼ完成し検査も終了しましたが、敷地内の家の外、つまり外構に関してはこれから本格的な工事です。
とは言え、大きな庭があるような家では当然ないので、やることと言ったら限られています。

狭い敷地に目一杯建物を建てるのが一番効率的ですが、実際には敷地ごとに「建ぺい率」というのが定められているので、駅前の密集市街地でもない限り、敷地の何割かしか建物を建てることができません。
R style Houseの敷地は住宅地なので建ぺい率の値も低く、建物の投影面積には敷地の50%しか使ってはいけないことになっています。
つまり狭い敷地だろうと半分は外部にしなければならず、どうしても敷地内に外部空間が発生します。

そういった規制を前提として計画した結果、敷地周囲の様々な要因から、南側に少し広めの外部空間をつくることにしました。
南側なので日当りが良さそうで家庭菜園でもできそうな感じですが、すぐ隣に住宅が迫っているので、ほぼ1日中日陰になるのが現実。畑のひとつでもあれば、地に足の着いた生活が送れそう(!?)ですが、到底適しているとは言えない環境です。

畑は諦め、それ以外にはある程度何にでも使える「オープンスペース」とすることにしました。
家にコストをかけ過ぎたので(汗)、外構で凝ったことはできません。おカネがかからない程度にちょっと工夫して、多少お庭っぽく見えるよう計画しています。現在はその施工が始まっているところ、ってわけです。

ちなみにこのオープンスペースには、クルマ1台駐車可能にしてあります。(つまりこの家には3台分の駐車スペースが(^-^;))
car pitとは側面のシャッター開口(正面のオーバードアとは異なる)から直接行き来できるようになっていて、一体的に利用が可能。
どんな使い方ができるか、いろいろと想像が膨らんでます。

 Posted by at 1:40 AM
3月 312012
 

3月末日の今日は、施主、つまり自分による完成検査でした。

検査といっても堅苦しいものではなく、工務店の社長と担当者と、出来上がった家を隅々まで確認するという、いつもの週末の延長といった雰囲気でした。
毎週末現場に訪れて、検討事項や指摘事項をその都度話していたので、特に今更指摘するようなこともないんですけど、、一応線引きのためにも必要なので執り行った次第。

いくつか気になったところ、あるいは気になっていたところについて、ざっくばらんに話をしながら是正や変更をお願いしました。
とは言え、今まで見てきたものの延長であり、そもそも自分が計画、監修した家なので、思い描いたことと違うことなんてほとんど無いので、すんなりと検査終了。
工務店の方も、ここまではやたらと指示が多い施主に手を焼いたと思いますが、計画時からずっと一緒につくってきた家なので、最後は却って安心して見せることができたんでは、と思います。

前日に民間確認審査機関の完了検査(法定検査)も実施し、指摘事項も無く検査済を取得したとの報告も受けました。
検査済証が出れば表示登記が可能になり、それが終わって住民票の移転が済めば、ローンの決済も可能になります。その直後に引渡しを受け、正式に自分の家となるわけです。そこまでをこの後の2週間でやる予定です。

完了検査と施主検査をやったくらいですから、工事は完了しています。
厳密には、外構工事とcar pitの床工事がまだ未成で、引渡しまでの期間での施工はかなり残っていますが、内装に関しては若干器具の取付けが残っている以外は完了しています。

全ての空間が明るみになっていて、意図した空間になっているかどうかが否応無しにわかります。
「部屋」の集合体ではなく「空間」の組み合わせであること、用途を決め過ぎず汎用性の高い「空間」であること。
床壁天井をはじめとするひとつひとつの建築の要素が、紙面上の線の集合から実際の気積を構成するエレメントとして立ち上がることで、最初の意図と実際の計画が実現できているかどうか。
今まさに生まれたばかりの建築が訴えかけてきています。

しばらくは建築が発する言葉に耳を傾け、反省と充実を感じていたい、そう思っています。

 Posted by at 9:15 PM
3月 292012
 

昨日のコメントの写真にもチラッと写ってたので気付いた人もいたかと思いますが、遂にcar pitの入口にこの大型建具が設置されました。

「遂に」というのは、この家の中でも1、2を争うほどの大型設備だから。(大きさ、はもちろん金額的にも(汗)
以前紹介したガラガラって巻き上げる、いわゆる「シャッター」ではありません。大型開口で静粛性や作動スピードが求められる際に選択される「オーバードア」と呼ばれるシロモノです。

シャッターは上部のケース内に巻き上げる機構の建具ですが、このオーバードアは、天井に設けられるレールに沿って跳ね上げる形式のもの。そのためある程度天井高が必要ですが、それ以上に、作動音、スピード、美観という面でアドバンテージがあります。
その代わり非常に高価!なわけですが、 家のファサードの大半を占める部分だし、頻繁に開け閉めする部分なので機能的にも拘りたい。
そう考えていたので、オーバードアはごく初期から必須の設備でした。

いざ設置されてみると、その存在感、美観性にうっとり。この幅でこのデザインには痺れます。

しかも電動開閉。屋内のスイッチで開閉できるほか、カード型のリモコンでも開閉が可能。これはつまり、クルマの中からでも開閉ができることを意味します。この機能が欲しかったわけで。

試しに数回開け閉めしてみました。
非常に静かでスムーズ。そして速いです。ムダに開け閉めしたくなります(笑
電動開閉のカラクリは、天井に据え付けられたモーター(右の写真)が、スラット開閉をコントロールするという、ごく原始的な仕組み。

こういうとこにコストかけてるのはR styleならでは。
クルマ生活の快適性に直結するだけに、ね(^ ^)

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 Posted by at 3:57 AM
3月 282012
 

竣工間近になって、進捗の紹介が追い付いてない感じがしますが(汗)、実際一気に仕上がってきたので仕方ないんです(^ ^;

内装のクロス張りの延長で、car pitの壁面も仕上がりました。
car pitの内装は、以前載せた黒い塗装の壁面と、この木目調の壁面の組み合わせになっています。
法的な内装制限の関係上、car pit(法規上は車庫)は木を現しで仕上げることができないので、この木目の壁面はフェイクです。
あんまり好きな手法ではないですが、かといって普通の安価な材料というと使えるものも限られているので、イメージした空間を演出するために採用しています。

べったり木目の垂直面が続くと余計にウソ臭いので、900ピッチで目地を入れています。
こうすることで単調な壁面に程良いリズムを生まれさせ、退屈しない感じにしています。

あと、car pitってことで、整備中にモノをぶつけたりしても簡単に破れないような、強度のある材料を選択したりとか。機能と意匠をバランス良く。
黒い壁との相性もバッチリです。car pitだけやけに重厚感出ちゃいました。car pitっていうよりcar loungeか(^ ^;;

 Posted by at 3:21 AM