3月 312012
 

3月末日の今日は、施主、つまり自分による完成検査でした。

検査といっても堅苦しいものではなく、工務店の社長と担当者と、出来上がった家を隅々まで確認するという、いつもの週末の延長といった雰囲気でした。
毎週末現場に訪れて、検討事項や指摘事項をその都度話していたので、特に今更指摘するようなこともないんですけど、、一応線引きのためにも必要なので執り行った次第。

いくつか気になったところ、あるいは気になっていたところについて、ざっくばらんに話をしながら是正や変更をお願いしました。
とは言え、今まで見てきたものの延長であり、そもそも自分が計画、監修した家なので、思い描いたことと違うことなんてほとんど無いので、すんなりと検査終了。
工務店の方も、ここまではやたらと指示が多い施主に手を焼いたと思いますが、計画時からずっと一緒につくってきた家なので、最後は却って安心して見せることができたんでは、と思います。

前日に民間確認審査機関の完了検査(法定検査)も実施し、指摘事項も無く検査済を取得したとの報告も受けました。
検査済証が出れば表示登記が可能になり、それが終わって住民票の移転が済めば、ローンの決済も可能になります。その直後に引渡しを受け、正式に自分の家となるわけです。そこまでをこの後の2週間でやる予定です。

完了検査と施主検査をやったくらいですから、工事は完了しています。
厳密には、外構工事とcar pitの床工事がまだ未成で、引渡しまでの期間での施工はかなり残っていますが、内装に関しては若干器具の取付けが残っている以外は完了しています。

全ての空間が明るみになっていて、意図した空間になっているかどうかが否応無しにわかります。
「部屋」の集合体ではなく「空間」の組み合わせであること、用途を決め過ぎず汎用性の高い「空間」であること。
床壁天井をはじめとするひとつひとつの建築の要素が、紙面上の線の集合から実際の気積を構成するエレメントとして立ち上がることで、最初の意図と実際の計画が実現できているかどうか。
今まさに生まれたばかりの建築が訴えかけてきています。

しばらくは建築が発する言葉に耳を傾け、反省と充実を感じていたい、そう思っています。

 Posted by at 9:15 PM

  2 Responses to “完了&施主検査”

  1. いよいよ完成に近付いてきましたね!
    1枚目の写真を見ると、確かに何LDKとかって定義はないっていうのがよくわかりますね。
    しかし天井が高いですね!すごく気持ちが良さそう。憧れます。
    それに光の入り方も素敵ですね~明るい!
    全貌の写真がいつ公開になるのか楽しみです♪
    もし僕が東京に行く機会がありましたら、絶対見に行きたいです!

    • できてみてわかったことなんですが、非常に写真が撮りにくい家でした(笑
      それが全貌をお伝えできそうでできてない一番の理由(^ ^;;
      ここまで毎回S90の写真なので、いずれ画角の広い5DIIで撮った後に、ちゃんと全貌がわかるようにしたいです。

      家具がまだ入ってないので、余計に広く明るく感じますね。
      窓を増やせば明るくなりますが、夏の暑さ、周囲からの視線を考えるとそうもいきません。開口部は必要な箇所に効果的に配置することが大事だと思います。

      2階の生活スペースの天井は可能な限り高くしていますが、空間のカタチによる心理的な影響も想像しながら計画してみました。
      天井は低くした方が落ち着くと思うんですが、自分の中での家の「原型」とも言える生まれ育った故郷の家へのオマージュとして、高天井の空間を中心に据えています。

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