6月 062014
 

2014 06 06 03【白島展望台】意味ありげな立て札

五箇に戻ると、程なく国道485号に合流する。
西郷から島を縦断するR485は、北端をかすめて島の東肩の布施という集落まで続いている。五箇からはR485を走り、東側海岸線を辿っていくこととした。

R485に入るなりハイウェイ。新しく開通したと思われるトンネルを抜け、北端の岬に向かう。
途中から未改良の道となり、いかにも離島らしい風情が色濃くなってきたところで、白島展望台への入口を発見。
この展望台の駐車場には、今までになく多くのクルマが停車していた。

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白島展望台

うん、まぁね。って感じかな。

(^ ^;;;

 

続いて布施へ。
R485をぎゅわ~~んと走っていくと、布施の漁村集落で、国道は途切れる。
そこからは県道47号にスイッチして、海岸線を時計回りに西郷まで辿ることになる。

と、その前に、県道と反対側に曲がって、次なる絶景スポット。

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浄土ヶ浦海岸

宮古の辺りにも同名の海岸があるけれど。。
クルマから降りて歩くと、岩礁の風景が目の前に現れる。
これまでと異なり、海面レベルの風景。透き通った海水が足元で揺らめいている。 

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波は穏やかで、磯の香りもほとんどしない。
どこから見ても海の風景には違いないが、五感で感じるものは、どこか普通ではない。
当たり前だと思っていた風景が、その場に身を置いた瞬間、そうではないことに気付く。そして記憶に刻まれる。

旅をして訪れてよかったと思える、ひとつの瞬間かもしれない。

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駐車場では、隣に横浜ナンバーのコペンが停車していた。モスグリーンのボディにレカロのシート。当然ながらルーフはオープン。
このコペンとは、この先行く先々で見かけることになる。

・・・・・・・

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県道47号を南下していく。

島の東側とは異なり、海を眼下に従えるワインディング。道は狭いが走りにくくはない。
ここまで頻繁に停車しながらのドライブだったので、東側ルートは西郷までノンストップで駆け抜けた。

西郷まで走ると、島一週を成し遂げたことになる。
日没まで時間にはまだ余裕があったので、島後探索を継続。

まずは西郷を通り過ぎたR485沿いにあるこのスポット。

  

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玉若酢命神社(たまわかすみことじんじゃ)

隠岐造と呼ばれる茅葺きの大屋根が見事な社殿。
加えて、参道に立ち塞がるようにして根を下ろす「八百杉」が圧巻。
樹齢千数百年。歴史ある神社と神秘的な巨木の組み合わせに、隠岐の深い歴史を感じ入る。

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古くから隠岐国として統治され、中性は遠流の地として名の知れる隠岐。
本土から遠くはなれているが、大陸と挟まれた地ということもあり、古くから文化が根付いていた痕跡が見え隠れする。

R485を北上していくと、島の中心部あたりにも古社が。

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水若酢神社(みずわかすじんじゃ)

五箇の村の中心となった隠岐国一宮の社殿は、五月の西日に照らされ、憂いを帯びた表情にも見える。
島後の自然と文化に触れた一日も、そろそろ終わりに近付こうとしている。

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水若酢神社から先のR485は、先程五箇から布施まで走った区間。
その区間をもう一度走り、布施より手前の集落で県道316号へとスイッチし、島中心部を南下するルートを取ることにした。

西郷からR485とこのK316を走ることで、島をX状に2度縦断することになる。
ここからは島後ツーリングの最後の仕上げとして、山中のワインディングロードを思いっ切り走り抜けることにしたのだ。

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これまでのどのルートより深い森を貫くコースは、既に薄暗かった。
前半はダム湖畔の道を含んだ高速区間。アクセルを踏んで走り抜けると、R485とクロスする。
後半はテクニカルなワインディングが待っていた。クルマの向きを一瞬で変えることを要求するような、尖ったコーナーが次々に現れる。

水を得た魚のように舞うS2000。島後の森に、凝縮されたエネルギーが弾けて木霊する。
濃密なドライビングを味わい尽くし、島の西側の屋那まであっという間に完走。満足の後にK44を西郷まで戻った。

西郷の民宿に投宿し、夕飯は街の居酒屋に繰り出し、新鮮な隠岐の味覚を楽しんだ。
明日は朝一の便で、島後の西、島前に向かう予定だ。

 Posted by at 10:27 PM
6月 052014
 

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屋那から県道44号を北上。島後の島の、西側海岸線沿いを辿る道だが、そのほとんどが内陸を通っているらしく、普通に山道を走っている感じ。
交通量は極小のため、快適ドライブが続く。

時折、海に面した集落に下りる。那久岬は集落から小高い丘に登った先にあった絶景の岬。

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はるか向こうに島前を望む岬には、先端まで延びた道路の先の駐車場以外には、小振りの灯台跡が遺るのみだった。
島後の海岸はどこも険しく、豪快な断崖に覆われていることを実感せずにはいられない。

那久岬の後も山中。が、トンネルが続いてペースはアップ。
五箇という集落に入ってくると、急に平地が目立ってきた。

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これぞ隠岐の田園風景!?
赤い石州瓦の家並みと山。そして田畑で草を食む牛たち。

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隠岐牛、牛突き(闘牛)と、牛なしでは語れない隠岐文化。
年間イベントスケジュールによると、翌日に牛突きが催されることとなっていた。明日の朝には出港しなければならないのが残念。

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牛のみならず、ヤギまでも。
興味津々でこちらを見つめてくる。近付くと駆け寄ってくるので、しばし戯れてみたのであった。

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牛とヤギの風景に癒やされたら、県道を逸れて山中へ。
展望台へ導く案内板に従って、ずんずんと入り込んでいく。

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ローソク島展望台

こんな所に展望台?というような鬱蒼とした山中で道は終わってしまう。
しっかりとした駐車スペースとトイレ(隠岐の観光スポットには必ずこのセットがあって、ドライブ客に優しい)があるので、この先、それなりの絶景スポットがあることは想像できたが・・

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展望台のはるか眼下に、垂直にそそり立つ巨岩。通称「ローソク島」。
ローソク岩的な名称の岩は、全国いろんな場所で見かけるが、秘境っぽさでは随一ではなかろうか。
容易に近づけない断崖絶壁の底にあって、濃紺の海を背景に眺めることができるシチュエーションもなかなかだ。

ローソクってこともあって、夕陽を岩の先端に重ね合わせた状態を眺めに行くツアーもあるらしい。
ただそれは、角度的に海面レベルからしか見ることができない風景であって、観光船に乗らなければ見られない。
そんなお決まりの情景を確認せずとも、色濃いコントラストの中で鑑賞するだけでも十分心に残る風景だ。

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絶景はローソク島だけではない。
荒波に侵食された断崖の絶景に事欠かないのが隠岐。 

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 Posted by at 11:51 PM