11月の四国ツーリング、初日のレポが終了した後から、すっかり間が開いてしまいました。
熱心な読者の皆様には、理由は語らずとも、ではありますが。。。
記憶を手繰り寄せて再開。
このツーリングは、ここ最近の傾向を象徴するような旅だったこともあり、最後まで記録に残しておきたいので。。。
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晩秋の四国ツーリング、2日目。
初日の晩餐(?)が結構遅めの時間からだったので、8時前という激遅の出発。
駐車場に出ると、白いS2000とエキシージは既に出発済み。GSで給油後、国道33号を南下するルートを取る。
当初、砥部から国道379号に入るつもりだったけれど、分岐に気付かずいつの間にか通り過ぎてしまった。
だいぶ後になって気付いた(ナビというモノが無いので、今どこを走っているかは地図の記憶と勘のみ)ので、引き返すのは諦める。
久万高原へと登っていくR33のワインディングをクリアラップで楽しめたんだし、これはこれでヨシとしよう。
久万高原の新しい道の駅に立ち寄った後も、R33を行く。
この辺り、前々回の四国ツーリング(2009年度版。Webサイトで公開してる時代だ・・懐かしい)でも走っているはず。ほとんど記憶に無いけど。。
面河川沿いをずっと走り続け、国道440号にスイッチ。
四国の400番代国道だけに覚悟を要したけれど、入ってみると拍子抜けするくらいのハイウェイ。所々狭路部分も残っているものの、改良が進みまくって快走に次ぐ快走。
なんと地芳峠も登らず、新品の香りが残る長大なトンネルで、あっという間に山塊を突き抜けてしまった。
ここまでくると、四国ではハイウェイの部類だ(笑
トンネル抜けて最初の町が梼原。
かつてここの道の駅で車中泊した記憶(これは初めて四国をツーリングした時)を手繰り寄せながら、国道197号を東へ。
いくつかトンネルを抜けると、大規模林道の入口が現れる。
東津野城川林道。林道という名前がついているが、国道から四国カルストへとアプローチするメインルートと言っていいだろう。
完全2車線のワインディングで、一気に稜線へと踊り出るのだ。
路肩には落ち葉が堆積し、完全に冬の装いといった風情のワインディングロードに、人影もクルマ影もない。
黒のスポーツカーがただ1台、激しい咆哮と共に次々とコーナーをクリアしていく。
前日に引き続き、深遠なる四国の山中に乾いたエキゾーストノートがこだまする。
一度上げた高度を少し落としてまた登っていく、というようなレイアウトなので、コースは実際よりも長く感じる。
登り詰めれば、そこが四国カルスト。今回もやはり来てしまった。
天狗高原から稜線上を一筋の細い道路が走っている。四国カルストは、その道路をゆるゆると走りながら鑑賞する絶景コース。
地形的に雲に入りやすいようで、絶景とは言いながらなかなか天候には恵まれないのだが、運良く陽が差してきたではないか。
最初はまばらだったカルスト地形独特の石灰岩が散乱する風景は、稜線を進むほど迫力を増していく。
これほどに良好な天候の下、ここを走るのは初めてかもしれない。
・・・と思ってたら、猛スピードで雲が流れてきて、あっという間に視界が失われてしまった。
道沿いには一部牧場があるだけで、特に何があるというわけでもなく、大して距離があるわけでもない。
かっ飛ばすワインディングでは全くないし、純粋に景色に見惚れるスポットだ。
にも関わらず、毎回のように足を運んでしまうのは、ここに来るまでのワインディングが楽しいからに他ならない。
そう、四国カルストが目的なのではなく、その前後の走りのステージに惹き寄せられているのだ。
そんなわけなので、視界を奪われた稜線をそそくさと降りていく。
少し走ると、こんな感じで峠に出る。これが地芳峠。さっきR440で通過した長大トンネルの真上に位置する。
ということは、交わるこの道路がR440の旧道。あんまり印象がないけど、かなりの狭路酷道だったような気がする。
峠らしく県境の表示があるけれど、後で地図を見たら、今走ってきた稜線がそのまま愛媛県と高知県の県境だった。
ここからR440の旧道で下界に降りていく?いやいや、まだワインディングアタックは終わってはいない。
先ほどの林道の続きが、この先にはあるのだ。
東津野城川林道の四国カルスト西側区間。狙い定めてアタック開始。
さっきの東側区間が単純な登り坂ではなかったように、このルートも単純なダウンヒルというわけではなかった。いくつもの峠を越えていくタフなコース。道幅は広いけれど、路面は荒い。
先々の路面の状態を瞬時に判断してラインを定め、挙動を乱さないようにコントロール。
先日交換した純正オイルより硬めのミッションオイルの感触は、熱が入っても一定の節度感を伝えてくる。
意識的にややしっかり目にシフトしなければならないというフィーリングの違いを学習しながらも、操作を楽しむ。
完全なる単独走行で、長距離ワインディングを存分に楽しむことができてしまった。
東側の区間と合わせると、相当の距離数になるだろう。四国では珍しく、きちんと2車線で揃ったコースを思いっ切り走ることができるのだから、この次もこの林道目当てで四国カルストを訪れることになるんだろうな。