1月 242016
 

2015 11 22 09

東津野城川林道を走破した後、国道197号を西へと進む。
国道320号にスイッチし、途中の道の駅に立ち寄りながら更に進むと、宇和島市内に入った。
そのまままっすぐ港の方に向かうと、再び道の駅。ここで本日最初で最後の大休止。

宇和島(というか愛媛県西部の沿岸一帯)といえば、じゃこ天!
人の集まる所では、必ず揚げたてが売っていると言っても過言ではない。
一般的な天ぷらとは異なり、すり身をそのまま油で揚げたものをいうのだが、これのアツアツが美味なのだ。

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これが本日の昼食(笑
2枚食べて満足した後、宇和島道路で南下し、津島高田ICで下りるとそこにも道の駅が。。

地図に載ってなかったので、興味本位で立ち寄ってみると、やっぱりココにもじゃこ天の店。これも何かの縁。当然3枚目をいく(笑

津島高田からは、県道4号に進路を取った。
通常ならこのまま国道56号の沿岸が王道だが、毎回それではつまらない。
特に何があるわけでもない内陸の短絡路だが、地図上では微妙に曲がりくねっているので、もしかしたら面白い道なのかもしれない。

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最初のうちは、こんな感じのただの田舎道。
写真に写っている通り、どこまで行っても軽トラしか走っていない。
追いついてもすぐにいなくなってしまうので、素晴らしいペースで進んでいく。

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けれども、山の中に分け入っていくと、こんな感じの狭路に大変身。
すれ違いが困難な区間も出てきた。

交通量は極小なので心配はしていなかったが、途中でインプレッサWRXが対向してきた。
相手にバックする素振りがないので、こちらが離合可能な所まで延々と後退。
ラリーベース車なんだから、ターマックステージみたいなこういうコースでは、そっちが腕見せてほしいよなぁ(苦笑

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若いドライバーに礼を受け、さらに進むと視界が開けてダム湖沿いの道になる。
それに伴って道幅は広がり、快走ワインディングに激変。
海沿いのR56とは雰囲気も交通量も真逆のこのルート。悪くはないと思う。

さっきの狭路の路面が濡れていたので、雨雲が近いかもと思っていたが、宿毛市街に入る手前でポツポツと落ち出した。
工事による車線規制で停車した際にルーフをクローズ。宿毛市街に入ったらもう本降り。
この日は最初から天気が崩れるというのはわかっていたので、むしろ保った方だろう。

宿毛から国道321号。もう誰が見たって本格的に雨。
もう今日はルーフを開けられるシチュエーションは無いだろう。せっかくここから足摺岬に向かうシーサイドワインディングなのに。

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そんなことを思いながら走っていると、思わず「あっ」と声が出てしまう出来事が。
対向車線にエキシージが走ってきたのだ。案の定、その後方には白いS2000。 
一瞬のことだったので、写真は撮れなかったけど、明らかに昨晩松山近郊のホテルで見かけた御仁。こんなところでまたしても。

こういうクルマで四国を走ると、だいたい行く場所は似たようなもんになるとは思うけど、それでも見事な偶然。
しかも、これで終わらなかったっていうのが恐ろしい。。

R321の宿毛〜土佐清水間は、ご存知「サニーロード」。
四国の海岸ルートの中でもどびきりゴキゲンなドライブコースだが、この天気じゃ淋しい限り。
それでも写真のひとつでも撮っておかにゃーと、濡れるのも構わず飛び出してみたけれど。

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日本海じゃないんだから。

この時点で時刻は16:30 。土佐清水に着いたら17時くらいにはなっているだろう。
当初は足摺岬にも立ち寄る予定だったけど、この天気でこの時間じゃ・・・てことでパスすることに。
ここまで来て、足摺岬に足を向けないというツーリストも珍しいと思うけど。

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土佐清水から中村に向かう区間では、交通量が激増した。
路線バスも走っているので、常に大行列。ただ、ペースは悪くない。雨の中、前を走るクルマの列は、ばんばんぶっ飛ばして進んでいく。

中村(現在は四万十市)に入ったら、まず給油。
昔使ったような覚えのあるセルフスタンド。だけど違うかも。この辺、バイパスが通ったり大規模なロードサイド店ができたりで、毎回風景が違うからよくわからん。

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バイクショップがついでにやってるようなこのSS、今時珍しく、クレジットカードが使えなかった。(ま、自分がメジャーじゃないカード会社をメインにしてるからだが)

この日の宿は、中村市内に取っていた。
元よりそんなに大きくはない街。ホテルもシティホテルだかビジネスホテルだかわからない佇まいだが、思ったより観光客で賑わっていた。
エントランスポーチの脇には、ピッカピカのハーレーの大群。にわかショールームみたいだった。

宿代は昨日より高いのに、個人的ランクは3ランクくらい下に見える客室。部屋に長居は無用とばかりに、夜の街に繰り出す。

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商店街では露店が軒を並べていた。こんな時期に祭りでもあったんだろうか。
これだけ店が出ていても、客はほとんどいないんだけど。

1軒目に入った郷土料理屋は満席で断られたけど、2軒目は多少の待ち時間の末、入店することができた。

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地元ではなかなか人気店のようで、日曜日にもかかわらず店内は大賑わい。
せっかくここまで来たのだから、美味しい地の物を食いたい!ってことで、いくつか定番モノを。。

右上は「ウツボのタタキ」。初めて足摺に来た時に、土佐清水で食べて感動した逸品。
右下のは「ドロメ」。漁師町でよくある「売り物にならない魚」のことらしい。これはこれで酒のツマミには最高なんですけど。

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中村といったら、「カツオの塩タタキ」を忘れちゃいけない。
鰹のタタキ自体は、高知県の有名料理だが、中村発祥の塩タタキなるものが素晴らしく美味なのだ。

白状すると、昨日までそれを知らなかったのだが、昨日の晩に訪れた店でそれを知って、その味に感動したのだ。
これは本場で食わなければならない、ってことで、連日の塩タタキ。間違いなく美味い。

ここ最近の旅では、夜の街でその土地の空気を味わいながら酒を呑む、という楽しみが定番化している。
だからキャンプツーリングをしなくなったのか、キャンプツーリングしないから別の楽しみが顕在化したのかは定かじゃないが、これはこれで今は非常に楽しい。

更には最近ハマっているのが、その土地のBARに足を踏み入れてみること。
それなりの都市じゃないと難しいけど、中村で探して入店したBARは侮れなかった。
自己定番のカクテルをちびちびやってると、記憶もどこへやら。

クルマ旅とは思えない夜が、今日も更けていく。。。

 Posted by at 6:31 PM