12月 122013
 

2013 12 12 01【国道448号 日南市南郷】雄々しい潮騒の日向灘と、むせ返るほど深い緑のコントラストの中を行く。

日南海岸に沿って走る国道220号、通称フェニックスロード。
南国独特の植生と海原が織りなす景色が展開する道に、これほどマッチするネーミングはない。この日のような雲ひとつない空の日ならなおさらだ。
朝日をキラキラと反射させる海面が眩しい。光の乱反射の中、海岸線に沿って、道はどこまでも続いている。

2013 12 12 02

平日だったが、交通量は多かった。通勤の時間帯だからだろうか。日南まではずっと、隊列の中を走ることに。

それでもこの道は、走っている者を飽きさせることはない。バリエーション豊かなコーナーが、程よいアップダウンを伴って続いているからだ。

それに加えて、豪快な海原にそのまま突っ込んでいけそうな距離感が生む景観が、この道をより特別なものにしている。
日南の市街地付近は例外として、ごく少数の集落以外は本当に何も「無い」のだ。
最果てはまだまだ先だが、早くもその旅情が感じられつつある景観だ。

日南では、飫肥の城下町にぜひ寄ってみたいと考えていたが、あまりにも天気が良いので、思い切って通過してしまうことにした。

2013 12 12 03

前日、今ひとつの天候の中で、次の日が好天になることは予測していた。そのため、フェニックスロードをこの日のメインステージとするべく、密かに調整を行った結果、早朝の時間帯に極上の海岸ワインディングを走ることができているのだ。
できるだけ走っていたい。走って走ってとにかく走り続けたい。

南郷の駅前でR220は、内陸をショートカットして串本へと向かっていく。
対して国道448号は、フェニックスロードの地位を譲り受け、ひたすら海岸線を縫っていく。
景色が良く走りがいのある道を選ぶコンセプトからすれば、ここはR448しかない。

思えばこの道、唯一の走行体験は、雨だった。走っている記憶は、少しも残っていない。
ところが今回は、いつまでも忘れることができなさそうなほど、景色と走行体験が鮮明な記憶として刻まれそうな予感がする。

2013 12 12 04

 Posted by at 2:15 AM

 Leave a Reply

You may use these HTML tags and attributes: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>