特徴的なスペックもさることながら、やっぱり目を引くのはこのデザインです。
2輪車のデザインって、昔っからあまり発展がないようにも見え、それがゆえにプロダクトとして今ひとつピンときませんでした。
でも最近出てきたいくつかのモデルには、ブレイクスルーを感じさせるものがあって、魅力的になってきたなと感じていたところでした。
そんな中で、KTMのdukeシリーズ。
触ったら怪我しそうなキレッキレのシャープな造形と、ビビットなオレンジを大胆にあしらったカラーリング。
オートバイで元気に遊ぼう!っていう世界観(KTMのキャッチフレーズは、READY TO RACE)を見事に具現化したデザイン。
KTMのモデルのデザインは、キスカっていうデザイン事務所が担当していて、モデル別に性格は違ってもデザインに一貫性があります。
それによって、見た瞬間これはKTMだなって認知できることから、ブランド戦略上も有効に働いていると思います。
ま、そういう背景はさておき、単純に一目見てカッコイイ!と思えたっていうのが、コイツを手に入れることになった要因でしょうけど。
そんな特徴的な輸入車ってことで、価格的なものが気になるところですが・・・
実はこの390 duke、国産同排気量クラスのマルチシリンダーと比べて、逆にお求めやすい?価格なんです。
輸入車なので、国産に比べると普通は高価というイメージがあり、確かにそういう傾向があったようですが、今の状況を見てると必ずしもそうではないような気もします。
dukeの場合は特に、国産車と逆転現象が起こっている??というような状況。
それはひとえに、スモールdukeが共通フレームをまとっているという成り立ち、更にはインドで生産しているという戦略に要因があります。
国産車だって今や、アジア各国で需要が見込まれる小排気量モデルは、タイやインドの工場で生産するのが常識になりつつありますが、それと同様に、KTMの小排気量モデルはインドの契約工場で生産されているわけです。(一説によると、カワサキNinja250と同じラインとか・・・)
しかも3種類の排気量モデルを、同一フレームで生産することで部品を共用化し、更なるコストダウンを実現。
かくして、国産車をも凌ぐ価格設定で、一気にKTMを身近な存在に仕立て上げてるってわけ。
そこにはアジア市場を虎視眈々と狙っている戦略が明らかに見えていて、国産4大メーカーに挑戦状を叩きつけているKTMっていう構図が見えます。
made in India !ってことで、不安じゃないのか(笑)という考え方もありますが、国産小排気量を買っても状況は似たもの。
一時は品質に関していろいろあったようですが、390は日本法人で品質の最終チェックを行っているとのことで、そこは別に気にしてません。
むしろ「何買ったの?」「インド製のバイク」って感じでネタにしてます(笑