7月 312014
 

2014 07 31 12【県道55号 寒風山】

入道崎からは、男鹿半島の付け根にある寒風山へと向かうことにした。

寒風山は、これまでの男鹿半島へのツーリングでは縁がなく、実は一度も訪れたことがない。
半島にぽっかりと浮かぶ丘のような山から眺める景色やいかに。

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まるでコメントなど必要のない雄大さ。
高過ぎず遠過ぎずで、手が届くかのような距離に大地が広がる。

ワインディングは短いが、走るというより眺める道だろう。
入道崎の道に続き、なんだか北海道にでもいるような絵になっているけれど、正真正銘、梅雨真っ盛りの東北、秋田の道。

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寒風山頂上付近から秋田市方面を眺める。
そしてこれは八郎潟方面。

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素晴らしい。昨日の午前の豪雨がウソのようだ。
天気予報に悲観してたけど、来て良かった。(エスは初日でドロドロだけど)

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地元ナンバーのFD2とツーショット。
タイプRでデートとは、これまた素晴らしい風景。

さて、この先のルートについて一考。
朝の時点では、内陸を通って十和田湖方面かなぁと考えていたが、寒風山から内陸の景色を眺めていて、考えが変わった。
内陸の山間部は、まだ多くの雲に覆われているように見える。それに対し、北側の海沿いは遠くまで雲もなく晴れ渡っている。

直感でルート変更。その先のルートが自然と頭の中に組み上がり、テンション上昇↑↑↑
八郎潟を縦断し、能代へと向かうことにした。

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能代を通過し、道の駅「みねはま」の直売所に売っていた味噌たんぽを昼飯代わりにして、国道101号白神ラインへと入っていく。
五能線と並行する、能代〜鰺ヶ沢の約100kmもある長大なシーサイドロードは、手付かずの白神山地に阻まれて、ほぼエスケープができないと言っていい。(ダートは除外)

実は昨年9月の北東北ツーリングでも、逆方向で走っている。ただ、あの時は台風が接近する中、いつ通行止になるのか不安になるような状況だった。
昨年は極端だったが、海に近い山地の足元だからか、ここを走る時は大抵天気が悪く、晴れていた覚えがない。

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しかし今日は違う。
白神山地の頭上には幾多の雲がかかっていて、その雲から降る雨が時折R101の路面を濡らしていたが、快適なオープンドライブを遮るほどのものではなかった。
変化の少ないシーサイドロードがひたすら100kmも続くと、さすがに短くは感じないが、ここでは初めての経験と言っていい晴天に恵まれて、楽しみながら走破することができた。

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鰺ヶ沢はバイパスで通過してしまうことになるが、途中から旧道に入る。

2014 07 31 16鰺ヶ沢名物イカ焼きロード。
おばちゃんが適当にやってるような一軒(笑)、焼きたてにマヨネーズを付けていただく。これが恐ろしく美味。

昨日の田舎そば、本日の味噌たんぽ、イカ焼きと、ひたすら地のもので食いつなぎながらのドライブ。
あんまりちゃんとした食事をしないんですよねツーリング中は。これが年々顕著になっていくわけですが(汗

でもコーヒーは欠かせないので、すぐ近くのローソンでアイスコーヒーを購入。
すっかりコンビニコーヒーが浸透してきたこともあり、ツーリング中でも重宝させてもらっている。

ちなみに、北東北はローソンの独壇場。セブンはあんまり見かけません。

時間次第で、鰺ヶ沢から北に行くか東に行くか、というところだったけど、ここまで来たら北でしょう!ってことで心は決まる。
広域農道で十三湖方面へ。

鰺ヶ沢から津軽半島を北上するこの広域農道、以前は「こめ米ロード」とかいう名前だったが、いつの間か改名したのか、「メロンロード」って個性の薄い名前になっていた。
相変わらずひたすらストレートな道。ひたすらスピードが出てしまう道だが、そこは大人の自制心で対処。

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十三湖の道の駅に寄り道しつつ、小泊経由で竜泊ラインへ。
少し前まで小泊〜龍飛崎に道がなかったってことが信じられないほど、今は立派な観光道路。
しかしワインディングとしての魅力は第一級だ。

小泊からスタートすると、小さく旋回する直角的コーナーが時折現れる海沿いの道が肩慣らし区間。その後、いきなり急勾配のヒルクライムが始まる。
トラクションにモノを言わせて豪快に登っていく。コーナーはバリエーションに富み、ライン取りは多彩で難しい。

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登り切ると眺瞰台。
途中でクルマを停められる所が無いに等しい竜泊ライン中で、唯一まとまった駐車スペースのある展望台。

チリチリと熱気を放つエンジンを冷ましながら、今走ってきたワインディングの線形を眺める。

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眺瞰台から岬までは、ほぼ平坦ながら小刻みにコーナーが連続する、意外と手強い区間。
区間によって次々と表情を変えるワインディングロード。過剰なまでに、とことんダイナミック。

リズム良く走るが難しいハイレベルなコースだが、走る楽しみが詰まった素晴らしいワインディングロードであることは、以前とまったく変わりはなかった。

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龍飛崎

そして行き着いた先は「北のはずれ」。
竜が舞うが如くの寒風吹きすさぶ最果ての岬も、今日はすっかり夏の様相。
けれども陽は傾き、一日の終わりが近付く淋しげな空気に支配されようとしていた。

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龍飛崎から津軽半島の海沿いをなぞるようにして青森市へ。
一日の最後は、定番の市内温泉銭湯である「さんない温泉」で締めくくり。ここだけは毎回欠かしていない。
全てにおいて強烈なインパクトを与える温泉が、こうも気軽に毎回立ち寄れることに感動すら覚えてしまう。

あっという間に2日目も終了。
さぁ、明日はどこを走ろうか。

 Posted by at 11:36 PM

  4 Responses to “北東北日本海沿岸ゴールデンルートをゆく”

  1. 十三湖、竜飛崎・・・かつて走った日を思い出します。
    それにしても素晴らしい写真!
    羨ましいー!(^^)

    • シーサイドワインディングから一転して山岳路へ。
      日本中探しても、竜泊ラインほどダイナミックに展開するワインディングはなかなか無いと思います。
      いつ走っても楽しい!

  2. かつて走った道でも、人のツーリング記を見ると、また再訪したくなるのが不思議。
    東北は今年の冬を予定していますが、夏もまた走りたくなってきました。
    それにしても、あの3連休とは思えない天気ですね。

    • レス遅れてすみません。
      新しい道の発掘もいいですが、気持ちの良い道は何度再訪してもイイものです。
      自分も皆さんのツーレポに刺激を受けて、行く先々のルートが決まるケース、多々あります。
      珍しく天気に恵まれまして。。でもオープンドライブは限界に近かったです(^ ^;

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