11月 172014
 

昨日クラッチ交換で入庫したエスですが、本日夕方に作業完了となり、引き取ってきました。
クラッチ滑りなどのディスクそのものへの不具合はなく、操作の違和感のみで交換したその結果は・・・?

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ハイ、こんな感じでした。

案外キレイに摩耗してます。
特筆すべきは、摩耗限界6.0mmのところ、厚み約6.9mm。つまり結構イイトコロまで磨り減ってたってことです。
結果的には絶妙のタイミング!?

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カバーの接触面は、段付きもなく平滑。
やはり摩擦面は摩耗だけで、かなり健康的な状態でしたね。

問題は、その操作感から疑わしかったショートパーツの状態。

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これがレリーズベアリングにベアリングガイドが刺さった状態。

本来、ガイドに対してベアリングがスムーズに回らなければダメなんですが、引っ掛かりがあります。
これがアイドリング時の異音の原因の可能性が高いです。

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ベアリングガイドを抜き取るとこんな感じで、完全にグリスが乾き切って、根元に摩耗粉と共にこびり付いているのがわかるでしょうか。
これがクラッチペダルを踏み込んだ際の、ぺたっとくっつくような違和感の元凶かと。
新品は当然、グリスを塗って再装着なんですが、構造上いずれはまた再発するんですよね。。

意外にも一番摩耗してたのがコレ。

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レリーズフォークですね。
先のレリーズベアリングを挟みこむような形で、テコのようにしてペダル操作を伝えている部品ですが、ベアリングに当たるフォークの先っぽの部分がまっ平らになるまで摩耗してました。
これも操作の違和感に繋がる大きな要因だったのかもしれません。

あとはフォークのブーツも交換しましたが、こちらは特に変形なし。
クラッチ本体は以上。
もうひとつ、本体作業に加え、クラッチマスターシリンダーの交換もしておきました。

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コレですが、見た目本体はキレイなんですが、問題はピストン部分。

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きったねエですが、これはグリス。写真だとわかりにくいですが、ピストン部分からフルードがわずかに漏れ出しています。
これも違和感の原因の一つだったのかもしれません。

お店によれば、10万km超えたら漏れ出してるケースが多いとのこと。OHという選択もありますが、距離を走っていることもあり新品交換としました。(それほど高価ではない)

車検時にブレーキのマスターシリンダーも交換してので、これで油圧系はスッキリです。
ちなみに、本来であればついでにクラッチスレーブシリンダーとクラッチホースも交換すれば完璧ですが、どちらも以前交換歴があるので、今回はパスしました。

14万km走行後、ここまでやったら相応の変化があるのは当然かもしれませんが、ビックリするくらいクラッチが軽くなりました。
スコスコとペダルが動くので、重いペダルに慣れてた左足には却って操作しづらいというオチが(笑
でもこれが正常なので、いかにこれまでの操作感と重さが異常だったかというのを思い知るハメに。

更に唐突に繋がる感じもあり、細かい操作がちょっとだけ難しいです。
これも以前の状態が曖昧だったからで、本来こういうものなんでしょう。
正しい状態に、早く慣れましょうね(笑

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 Posted by at 1:04 AM

  6 Responses to “秋のメンテナンス週間〜クラッチ編”

  1. 自分の エス(14万キロ)にも同様の症状が出ているので、非常に参考になりました。
    ディーラーのメカさんに
    「ディスクは滑ってないけど、その他各部はもう限界ギリギリ」
    と言われているのですが、多分この状態になっていると思われます。
    僕は来春に交換予定です。

    • 操作感の改善が重要な目的でしたが、下手なチューニングパーツより変わりますね。
      クラッチ内部は明らかにレリーズベアリング、レリーズガイド、レリーズフォークの摩耗、経年劣化が原因でしたが、同時にクラッチマスターも渋くなってたんだと思います。
      スッキリ解消しますよ〜参考になれば幸いです。

  2. 重いクラッチが普通に・・・人間は日々のビミョーな継続変化には鈍感になちゃいますね。
    気をつけたいと思います。(^_^;)

    • 激変です。これが正常だとしたら、交換前はコッテコテのチューニングカーレベルですね(笑
      クラッチに限らず、長く同じクルマに乗っていると、そういう部分はたくさんあるんだと思います。
      常にセンサー張り巡らしているつもりではありますが、これがなかなか、ですよね^ ^;

  3. 始めまして。

    秋田でエスに乗っている「秋田のタカ」です。

    ツーレポ、メンテナスの記事など参考になる詳細なレポート実にありがたいです。
    今年春、同じようにクラッチ操作の違和感があり、「メンテナスレポート、クラッチ編」を参考にディーラーに出したところ、同じ指摘を受け、同じような部品交換しました。
    交換後はクラッチが異様に軽くなり、別物のエスに乗っているように感じました。まさしく詳細なメンテナスレポのおかげで現在も気持ちよくエスに乗っております。(現在冬眠中。
    僕のエスも経年化でメンテナス費用掛るお年頃ですが、「乗って楽しい車」はそうは巡り会えません。大事に乗って行こうと思います。

    今後のご活躍楽しみにしています。

    • 秋田のタカさん、コメントありがとうございます。

      長く乗っていると、消耗する部分に関しては同じような不具合が出るようですね。それだけ工業製品として精度が高いということでしょうか。
      距離も距離だしいろいろ出てくるとは思ってますが、こんな楽しい車は他にはありませんから、自分も精一杯頑張って維持していこうと思ってます。

      拙い内容のブログですが、些細な情報でも何かの参考になれば幸いです。
      これからもよろしくお願いします。

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