3月 152015
 

金沢を紹介すると言いながら、書いてるヒマもなく一週間が経ち、先に新幹線開通してしまいました(笑
まぁいいや。気を取り直して。 

・・・・・・・

金沢に来たら、まずどこに行ってみようと思いますか?

大抵の方は、兼六園と答えそう。もちろん兼六園は素晴らしい。
ただ僕的視点で金沢と言えばコレだ!とオススメするとしたら、やはりそれは街並みということになります。

京都のように大きな古都ではないものの、京都同様に戦災を受けていない金沢の街は、戦前の街の骨格と風情をそのまま残しています。
ただ、北陸の中心都市としての機能や、クルマ社会に対応するための交通インフラ優先の計画によって、過去の名残りが徐々に減っているのも事実。
今回の新幹線開通による駅を中心とした街区整備が重なって、街の重心があちらこちらに点在し、それぞれが違う表情を見せる都市になっています。

歩いて楽しいのは、古い街並みと一部繁華街。
金沢の場合、これに市場が加わるわけですが、ひとまず古い街並みを紹介しときましょう。
観光ガイドには必ず乗る有名な観光地ばかりではありますが、これを語らず金沢は語れないので。。

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にし茶屋街

金沢には3つの茶屋街が残っていて、そのうち犀川の西側、北鉄野町駅の近くにあるのが「にし」です。
近年はかなりキレイに整備され、その整備具合が度を過ぎた感じで、年月の経った風情より新品の匂いのするキレイさの方が目立っている感じが・・
そのせいなのか、単に中心市街地から離れているからなのか、いつ行ってもあまり人通りがありません(^ ^;
その分静かに散策できますけど。

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スポットとしては、甘納豆で有名な「かわむら」のお店があります。
有名なんですが、にし茶屋街の本店以外に店舗がないので貴重。(ホームページすらない)
金沢らしい可愛くて上品な豆菓子は、女性へのお土産にすると本当に喜ばれます。。

ちなみに、同じ豆菓子でオススメなのが、「まめや金澤萬久」。
和菓子処である金沢らしさ全開のお菓子です。こちらは市内デパ地下、駅地下でも買えます。 
同じく女性へのプレゼントにぴったり。金沢の名品は、女性ウケするものばっかです。コヤジの皆さん、覚えておいてください(笑

 

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ひがし茶屋街

「にし」に対して「ひがし」の茶屋街は、兼六園と並び金沢を代表する観光地で、多くの人が必ずと言っていいほど訪れる場所。いつ行っても大勢の観光客で賑わってます。
「にし」よりも景観配慮が徹底していて、いわゆる「茶屋街」の風情を色濃く残しています。
現在では現役で茶屋を営んでいる店はごく少数なので、ほとんどは観光向けの店舗に改装されているんですが、雰囲気は保たれていますね。ゆえに歩いていて楽しいです。

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ひがしに来たら訪れて欲しいのが「志摩」。保存された金沢茶屋の内装を見学できます。
お茶屋遊びという浮世離れした世界を覗くわけですが、茶屋風情というより、金沢町家の空気感とかスケール感を体感できるのがいい。
小さな空間に粋なディテールが散りばめられた建築に落ち着きを感じるのは、幼少の頃、金沢町家に触れていたことが自身の原風景として根付いているからでしょうか。

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同様に、内部見学が可能な保存建築として、「懐華樓」があります。
こちらは現役のお茶屋。夜になれば一見さんお断りの世界が繰り広げられている場所を自由に見学できるわけです。
いきなり漆塗りの現れたり、いい意味で華やか(言い方変えると派手)です。まぁそういう世界ですから。

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でも群青色の京壁の部屋は、空間として素晴らしい。大胆な色使いですが、恐ろしく深みがあります。必見。

これらは建物見学の例ですが、金沢はあまり伝統的な町家を見学できる所がないので貴重。
って言ってもお茶屋なので、一般庶民的な町家ではないですが、スケール感などのエッセンスは感じられると思います。 

それから、ひがしには本当にお店が多い。行く度にどんどん増えてるような気がする。
多くは観光客向けの店です。ある意味、ひがしに来れば、金沢らしいモノにひと通り出会えるみたいな。
そういったお店に入るかどうかは、旅の目的にもよるのでお任せします(笑

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街並みは魅力的なので、用もなくそぞろ歩きますが、一度でいいからエスで乗り付けてみたい(笑
昼間は車両進入禁止。やるとすれば早朝でしょうけど、、一度も実現できてません。
周辺には駐車場も少なく、クルマで訪れるには難儀します。東山のコインパーキングはいつも一杯なので、オススメしません。
自分はいつも、浅野川渡った側の橋場周辺か尾張町周辺のパーキングに停めて歩きます。安いし近いし、他のスポットへのアクセスも良いです。 

ひがしは語れることが多く、書けば書くほどどんどん出てきて長くなってしまう。
キリがないので最後にひとつだけ。夜のひがし茶屋街。

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あんなに賑わっていたひがしも、日が暮れると人通りもなく静かになります。
お茶屋街は本来、夜がメインの街なので日暮れからが本領なのですが、先の観光客向けのお店が閉まってしまうし、市内を循環するバスが18時くらいまでしかないので、あまり歩いている人はいません。静かな茶屋街を楽しむなら、薄暗いくらいの時間帯が実はオススメだったり。。

お茶屋には行けませんが、個人的にはそれより楽しめる夜のお店が、茶屋街の一角にあります。

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「照葉」

一見何の変哲もない町家ですが、にじり口のような入口から中に入ると、ほっこり暖かな空間。ひがし唯一?のワインバーです。
店主である女将は元芸姑さんで、物腰艷やかではんなりした金沢弁が素敵なお方。店の名前は、金沢ゆかりの作家、泉鏡花の「照葉狂言」から、と聞いたようなそうでないような。。
素敵な女将や、隣り合った地元の方と打ち解け、ついつい時間を忘れて飲み続け、いつも記憶が断絶してしまう(笑
ひがし茶屋街の本来の艷やかでゆったりとした魅力を味わうことができる、貴重なお店です。

 

(あんまりに長くなってきたので、街並み探訪は次回に続きます)

 Posted by at 10:35 AM

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