8月 072016
 

2016 08 07 02

【道道1060号 コッタロ湿原】

道東ツーリング3日目、ここまで順当に距離を伸ばし、予定通り釧路まで到達したけれど、この後の行程はまったく考えていなかった。
いつもだとだいたいこんなイメージかな、というのがおぼろげながらもあることが多いけれど、今回は完全フリー。泊まる所も何も決めていない状態だ。

ただ唯一、知床岬に行ってみたいという気持ちだけがあり、これをこの後何日目に持っていくか。
知床岬は陸路では到達することができない。観光船に乗ってどんぶらこっこと行く必要がある。ということは、半日程度はエスに乗らない(乗れない)わけだ。
今後の天気予報によれば、北海道地方は残念ながら下り坂で、ツーリング4日目から5日目が降雨のピークになりそう。
であれば、敢えてここに船の時間を充ててしまおうと考えた。雨だと北海道の道をドライブしても勿体無いのだから、観光の時間にしてしまおうというわけだ。

ある意味、逆転の発想?
果たして予報が当たるか、イチかバチか的な側面もあるけれど、予約は入れることにした。世界遺産知床のハイシーズンの観光船は混み合うウワサを聞いていたからだ。
これで5日目朝に知床の玄関口、ウトロという縛りだけが出来上がった。
ここを目指してどう走るか、である。そしてそれは、走りながら決めていくのだ。

釧路駅前のビジネスホテルを出ると、小雨が降っていた。
道道113号で釧路の街を横断し、道道53号で鶴居村方面へと向かうルートを取る。

まずは釧路湿原。
ここも何回か訪れてはいるのだが、展望台に行くくらいで、あまりじっくりと走ったことはなかった。
日本一広大な湿原地帯の中にはドライブルートがあるわけではないので、外周を大きく周回するしかない。
それだけでも、釧路湿原の巨大さは感じることができるだろう。 

だだっ広いD53をのんびりと直進し、道道243号にスイッチ。
3桁道道ってことで、ここからはひたすら単独行。朝の牧場内の道をギュンギュンと走る。

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途中で今度は更に4桁道道、1060号に入って森の中へ突入。道は途中から微妙に細く、頼りなくなってくる。
この先には釧路湿原北端の展望所があるはずなので、突っ込んでってもまぁ大丈夫だとは思うけど。。

どんどん入り込んでいくと、やがて広い駐車スペースが現れた。公衆トイレがあって、その裏側から斜面を登れるように整備されているのが見える。
コッタロ湿原展望台であることに、間違いはなさそうだ。(便所の前に「コッタロ展望台」って書いてあったけど)

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D1060はこの展望台駐車場の先からダートになっていた。
この未舗装路を進めば、塘路湖に至るショートカット路になるようだ。
湿原の中を通る貴重な道ではあるけれど、ダートは基本的に走らない(エスでは走りたくない)ので、ルートとしては却下。

・・・と思って見ていたら、同じ方向から来た札幌ナンバーの86が、何の躊躇いもなく突っ込んでいった。
だからと言って、宗旨替えしてアタックしようとは思わなかったが。。 

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展望台までの斜面をズイズイと登っていく。
最初はすぐに展望台に出られるんだろうと思っていたが、割と距離を歩かされた。靴履き替えればよかったな。

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コッタロ展望台

展望台からはこの眺め。ダークな色彩の湿原が、眼前を覆うようにただひたすら広がっていた。

雨こそ落ちていないけれど、分厚い雲に覆われて風景も沈んでいる。
まぁそれが湿原らしいと言えば湿原らしい風景だけど。
考えてみると、釧路湿原って晴れてるイメージ全く無いなぁ。

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湿原を突っ切るD1060グラベル区間が見える。
生態系保護を優先するゆえ現況優先の道路とのことだが、湿原の真っ只中にあって沈んだりしないのかな。

この展望台は観光ルートから外れているので静かだし、湿原を間近に見られるので、わざわざ訪れる価値はあると思う。

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D1060を引き返し、再びD243を今度は標茶方面へ。
それまで牧場の合間を走る道だったのが、アップダウンを伴ったワインディングの様相に。これこれ、こういうのを待ってたんだよとばかりにエンジンの回転を上げる。
途中、1.5車線の区間も現れるが、内地の狭路に慣れた身としては余裕の広さ。気持ち良くライン取りして、次々とコーナーをクリアしていく。

国道391号に突き当たったところで、釧路方面に引き返すように進路を取った。釧路湿原の外周を大きく一周するのだ。
弟子屈と釧路を結ぶR391は交通量が多い。釧路湿原を楽しむ観光スポットもこの道路周辺に集中しているので、観光バスなんかも多い。

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先程までと打って変わってトロトロのユルユルなドライブになってしまい、途中のシラルトロ湖で小休憩。
このまま釧路まで行ってしまおうかと思ったが、コッタロ湿原展望台だけで終えるのもどうかなと思い、定番の細岡展望台にも行ってみることにした。

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R391から7kmほど湿原側に入っていくのだが、細岡駅を過ぎた後から半ダートになってしまった。
ここまで来ておきながら、引き返すのも癪に障る。ダートながら非常に絞まった路面なので、そろそろと走ることにして展望台を目指す。

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流石に人気の展望台の駐車場は賑わっていた。この展望台は、釧路湿原に来る度に訪れている。
何度も着ている割には、なぜか当時の記憶はほとんどない。何でだろう?

ふと隣を見ると、あれ?さっきの86だ。ボディもホイールも砂まみれだったので、すぐにわかった。
よく見たらレンタカーじゃないか。どうりで躊躇いもなくダートに突っ込めるわけだ(笑

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細岡展望台

おそらく釧路湿原で一番メジャーな展望台。やはり多くの人が集まっていた。
でもやっぱり記憶には残っていない。最後に訪れたのは2000年頃。ま、所詮記憶なんてそんなもんなんだろう。

記憶に残ってないのは、この茫洋とした景色が理由と言えないでもなく。。
湿原の中、釧路川が蛇行する様を遠望できるのがこの展望所の特徴ではあるのだが、、まぁそれはわかるにしろ臨場感がないとゆうか。。

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間近に見てこその釧路湿原という気がする。
実は釧路川をカヌーで下りたいという野望もあったのだが、知床もあるしエスで走る時間を確保したいという気持ちが勝ったために、途中で諦めてしまったのだ。
おそらく釧路湿原は、遠くで眺めている分にはあまりその魅力が伝わってこない。
ぜひ今度はその深淵部に迫ってみたいものである。

・・・・・・・

来た道を同じように7km、引き返す。
すぐに観光バスに前を押さえられてしまった。。こんな道、どうやって折り返してきたんだろう。
細岡展望台は、良くも悪くも、今はそんな場所である。(中国人観光客も多かった)

R391を再び釧路方面に走り出す。
腕時計を見ると、11時前。お、これはあそこに行けるかも!?

そんな期待を胸に訪れたのは、R391の釧路町、遠矢駅にほど近いこのお店。

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南蛮酊

何の変哲もない食堂。名前からして中華料理屋?にも見えるが、実のところは洋食屋。
そしてここの名物と言えば、何と言っても「ザンタレ」だ。

11時開店のようだが、 既に駐車場は満杯。端っこの空きスペースにエスを停めて店内へ。
入ってみたら、客はいなかった。先客はすべて2階を陣取る団体のようだ。
迷わずザンタレを注文。しばらく待って出てきたのがコレ。

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まさしくザンギタワー。全高20cmはあろうかという衝撃の絵。 

この店の名物は特性のタレに浸した大盛りザンギ。そのボリュームたるや半端無い。
何を隠そう唐揚げ大好きな自分ではあるが、このザンギの特盛りっぷりには引きまくる。
でもこれがまた、抜群に美味いのだ。次から次へと箸が進んでしまう。

ザンギファンを自認する自分ではあったが、最後の最後、4個を残してギブアップ。
いや、自称ザンギファンとしては言っておかねばならないが、完食しようと思えば食べれる・・・と思うのだが、、できれば美味しくいただきたいので勝負は持ち越し。
この店、食べ切れなかった分はお持ち帰りが可能。本日の夕食に残りは味わうとして包んでいただき終戦とする。(敗北)

とても有名なお店で、自分が入った後は次から次へと人が来る来る。。都内の人気店も真っ青な行列っぷり。
ボリュームも然ることながら、ザンギの味も最高に美味なレベルでオススメ。来店の際にはピーク時間を大いに外すか、自分のように開店直後をオススメします。

南蛮酊の詳細はコチラ↓
http://tabelog.com/hokkaido/A0112/A011202/1000965/ 

 Posted by at 5:57 PM

  2 Responses to “道東 splash! /釧路湿原周遊”

  1. アハハ・・・遂にダートを走ったのですね。 亀のように走って、後ろから煽られませんでしたか?
    私はいつもやられます。

    それにしても、86がレンタカーってオチは笑えます。 そりゃダートでも思いっきり快走できるでしょう。(笑)

    • やっちまいました。でも締まったダートで助かりました。このくらいの距離が限界ですけど。

      釧路湿原の真っ只中のダートに突っ込んでいく86には、正直笑いました。
      展望台の駐車場で見かけたドライバーは、ジャケット来たオジサン。一人で乗ってましたが、アレは観光なのだろうか・・・

      今度行った時に、ザンタレに是非挑戦してください(笑

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