2月 122017
 

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連日の寒波襲来で、行動範囲が著しく制限される中、寒さに負けじと「旅」をしてきました。
今回の主役はお久しぶりねの「愛人様」こと、アルファGT。ただし、ほとんど表舞台には出てきません。
やはりそこは愛人様なので、旅はお忍びであり、人目に触れると困るから・・・っていうのはウソで、いつもの「走る」ツーリングとはちょっと違うからってだけです(笑

出発前夜までエスで出かける気満々だったけど、折しも大寒波で関東の低山ですら危険な香りがしたので、密かに愛人様との逢引を決断。
この選択が結果的には功を奏しました。土曜日の明け方から、東名&新東名の御殿場付近は積雪+凍結で通行止め。箱根の山も路肩に雪が残る状況で、ノーマルタイヤのエスで無理を通すのも微妙だったので、冬靴を履いたアルファGTの出動はナイスな選択でした。

今回は元々、厚木から小田厚で箱根は下道で越える予定だったので、想定外の東名不通による影響は無し。
箱根峠を越えてしまえば、冬を感じさせないポカポカとした陽気で、国道1号を気持ち良く西進。

今回の旅のテーマは、東海道を味わうこと。
その中でも、いつもは高速で通過するだけになっている静岡県内の東海道、すなわち「駿河路」をちょこちょこと訪ねてみようという算段。
ただ通過するだけならかったるいR1バイパス群ですが、それ自体テーマにすれば、そうでもない!?という淡い期待を胸に走ることにします。

R1で三島、沼津を通過し、富士を過ぎた辺りで旧道へ。由比宿を通過して薩埵峠(さったとうげ)へと向かう。
直下の東名高速で通過する度に、一度は越えてみたいと思っていた薩埵峠。まさに過去の街道が越えていた、歴史ある山越えの道です。

由比駅付近から、これ入っていいの!?と思わず思ってしまうような、集落内の狭い道を上がっていくのが峠への道。
急勾配を臆せず登っていくと、やがてみかん畑の斜面を縫う極狭路に様相が変わっていく。

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引き返そうにも引き返せない、ガードレールのない細い坂道が続く。
道ってゆうか、完全にみかん畑の作業路。これでも旧東海道・・・エスだとちょっと来たくない類の道だなぁ。アルファでもヤダけど。

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斜面を見下ろせば、こんな風景が。。由比の岸辺に、国道1号と東海道本線、それに東名高速が絡み合うように走っている。
峠を登り詰めて振り返れば、もう一人の主役が加わって、唯一無二の風景が眼前に広がるのだ。 

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薩埵峠

峠を詰めて、展望ポイントまで歩くこと少々。
そこには、広重の東海道五十三次シリーズで有名な風景が待っていた。

駿河湾越しの富士に加えて、国内交通の大動脈である2本の道路と1本の線路が絡み合って眼下を通過するのが加わって大迫力、となるわけだが、そもそも東海道五十三次の浮世絵と同じ画角の風景が現代でも見られるというのが珍しいらしい。

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歌川広重「東海道五十三次/由比宿」

それはともかく、東名を走ってても気持ちの良い由比付近のルートを眼下に見下ろす薩埵峠からの風景は、噂に違わぬ絶景だった。
海と山が織り成す絶景に、図ったようなバランスで人工物が配され、それが古き街道筋から眺めることができるというは、ただの偶然には思えない。

富士山の頂に雲がかかっていたのは少々残念だったが、それでも十分。
冬のこの時期だからこその澄んだ空気の下に拝む迫力の風景には大満足だった。

 Posted by at 9:47 PM

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