9月 172017
 

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1ヶ月ぶりの弘前ツーリングレポート、まだ2日目です。終わらんなコレ(笑

朝起きると、外の景色はまだしっとりと濡れていた。
今回の夏休み中の東北地方の天気予報によれば、太平洋側はほぼ全滅のようだ。
当初は太平洋側をメインで行こうかと考えていたのだが、天候不順と知ってわざわざ向かうこともないので、西側に向かうことにした。

昨日、秋田からわざわざ岩手に入っておいて、また秋田に戻るという一見すると無駄ルーティング。
しかし、この行き当たりばったり感も、アテのないツーリングの醍醐味のひとつである。

国道107号北上市内を走ってて見つけたスタバで、朝のコーヒーを堪能。
今回訪れた東北の地方都市では、ドライブスルー付の独立店舗型スタバをよく見かけた。 

R107で錦秋湖、西和賀町湯田。
湯田温泉峡の中心地である湯田の駅名は、その名も「ほっとゆだ」。駅舎に温泉入浴施設が入っている。

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温泉には入ったことはないのだが、浴室に線路の信号か何かがあって、電車が近づいてくると知らせてくれるとかそうでないとか。。
興味ある人は調べてみてください(調べろよオレ(笑)
ちなみに駅舎に温泉が入っているのは、この「ほっとゆだ」駅の他に、新潟の「津南」駅が有名である。

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湯田には、R107と県道1号の分岐がある。
K1は、湯田から雫石に抜ける長距離山間路。縦に長い岩手県を南北に貫く貴重な快走路だが、途中に何もなくて、距離以上に長く感じるルートだ。
数年前に走っているので今回はパスしたが、無心に走り続けることを欲するような気分の場合には、岩手K1ほどおあつらえ向きなルートはない。

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JR北上線と並走しながら、R107湯田高原を快走。緩やかな峠を、長大なストレートで一気に越えていく。

横手市街を通過して、県道48号。 
西へ進めば進むほど、上空を青空が占める割合が増えていく。

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山向こうの雲が、立体的にモクモクと湧き立っている様がカッコいい。
盛夏ならではの、ドライビングビューに気分も高揚する。

K48で東由利まで行こうと思っていたが、いつの間にか広域農道に入っていた。
戻るのもカッタルイので、そのまま再びR107に入って、R107で東由利へ。
道の駅で大休止。さんさんと降り注ぐ陽光が容赦なくなってきていたので、ソフトクリーム&日焼け止めクリームをW補給。

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東由利から県道30号。ズバーーンと走って、国道105号経由、県道315号。そして広域農道、出羽グリーンロードへ。
時折、県道に吸収されながらも、しつこくトレースして秋田空港方面に向かっていく。
それほど特筆すべきワインディングではないけれど、交通量は国道・県道に比べて極端に少ないので気持ち良く流せる。

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・・・って流してたら、突然道路が封鎖されていた。どうりで走ってるクルマがいないわけだ(笑
手前に脇道があったので、ショートカットを期待して入り込んでみたものの、集落へ続く道はどんどん怪しくなり、S2000での走行に危険を感じるレベルに達したので、潔く退散。
農道を少し戻って、県道319号と61号、国道13号で迂回することに。

R13はさすがに交通量莫大。道路脇の斜面が至る所で崩れまくっていて、車線規制が敷かれていた。
この休暇の直前に秋田県内は豪雨被害を被っていたので、さっきの通行止めもその影響なのだろう。

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R46でシルバーストーンS2000追走

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R13では初期型NSX

県道28号経由で再び広域農道、そして国道46号、再び国道13号。かと思ったら、県道252号でまたまた国道46号に戻る。
もうメチャクチャなルートセッティング。道の駅に寄ったりしながら、その場の雰囲気で向かう方向を決めているので、目的も何もあったもんじゃない。
ツーレポには敢えて地図を表示してないけれど、今回ばかりは読者の皆様に再現トレースしろというのには、かなり無理がある!?

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でも、こういう支離滅裂なルーティングの時に限って、結構いい景色に出会えるような。

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R46を東に走って、角館から国道105号。ご存知、阿仁街道。
マタギの里を縦断するロングコース。ハイライトは大覚野峠。ワイルドな風情のワインディングで、路面は荒れているけど2車線幅は確保されているので楽しめる。

この峠はいつも、ケモノの気配を色濃く感じる。実際に遭遇したことはないけれど、クマやら何やらがすぐそこにいそうな気配がプンプンするのだ。
この日は前を走るオデッセイが、路上にいたヘビを踏んづけた。(後続の自分は間一髪セーフ)
そのくらいは日常茶飯事と思えるほどに、ニオイの濃い峠越え。バイクとかだと、余計に緊張しそうだ。

眼前がクリアになってからは、荒れた路面にタイヤを擦りつけて疾走。あっという間に阿仁の里へ。
入り込みすぎて、写真は全然残っていない(笑

R105は鷹巣まで至るが、途中で国道285号に切り替え、比内経由で大館へ。
秋田道で大館市街をパスしようという魂胆だったが、実は秋田道は既に鷹巣のR105まで延びていたので、R285にスイッチする必要はなかった。(というのを後で知った)
持っている地図が多少古かったがために気づかなかった。地図はできる限り、新しい版を持つのがベターだ。

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秋田道は大館北ICまでの短区間で済ませ、国道7号で矢立峠越えにて青森県入り。
ちょうど薄暗くなって来る頃だった。

R7の大鰐弘前IC前で給油を済ませてから、弘前市街へ。
この日の宿は、昼間に弘前市中心部に抑えていた。
街中に宿を取ったのは、もちろん夜のお楽しみ?が目的だからである。

弘前がなかなかにディープな街であることは、数年前のツーリング時に立ち寄った際に認識済み。
この日は屋台街に足を運んでみようと、向かった先がここ。 

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「かだれ横丁」なる酒場。その実は、屋内型屋台街である。雪国ゆえに、ビル内に屋台街が形成されているのだ。
入ってみると路地状に並んだ小さな屋台型店舗の周辺に、机やイスが無造作に配置されていた。
常連らしき人々がぱらぱらといるくらいで、どの店がどういったものを出すのかさっぱりわからない異邦人としては、席に着くことすら勇気が要る。

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そこを勇気振り絞って、目についた店のカウンターの端に陣取った。全然居酒屋っぽくない若い店主が切り盛りする店だった。
大衆居酒屋(ここは屋台風だけど)では、まず瓶ビールがマイルール。そこから日本酒へとシフトしていく。
さして期待してなかったのだが、料理も酒も、想像を遥かに凌いで満足いくものだった。

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厚揚げ(大好物)なんかは自家製で、揚げたてが出てくるし、

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謎の創作料理も意外性の塊で、実はとても美味い。
酒は弘前の銘酒「豊盃」が波波と注がれて出てくるし、1軒目にして大満足。屋台のハシゴは、まったく必要がなかった。

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「かだれ横丁」から出て、帰り道でバーに寄る。
見知らぬ地方都市のオーセンティックバーで盃を傾けるのも、ここのところのマイブーム。軽めのカクテルでスッキリして、さらりと宿へと舞い戻る。

弘前は噂に違わぬ夜を提供してくれた。
この街、一度はじっくり訪れたいと思っていたのだ。その結果、今回引き寄せられるようにして訪れ、本日停滞することになったわけだが、その理由は夜の街だけではない。
次回は弘前の街、昼編です。

 Posted by at 1:54 PM

  4 Responses to “弘前 touring 〜秋田迷走”

  1. まさに「迷走」ですね!
    東北マップル2015をパラパラめくって1059さんの足跡を辿っていこうとしてみましたが、何に縛られることなく気の向くまま走り回るS2000の姿を思い浮かべながら、思わずニヤニヤしてしまいました(笑)
    ほとんど未走の道ばかりなので、今後のツーリングで走ってみたいと思います。

    個人的に「さば水煮」缶の料理が気になって仕方がありません。。。

    • 文章だけで追い切れるようなルートではないような気もしましたが、いかがだったでしょうか。
      年々、彷徨うような足跡のツーリングが多くなっているのは、メジャーどころだけでは満足できなくなっている証拠とも言えます。
      案外そんな道に限って、走りが楽しめたりするから、わからないものです。

      最後の「さば水煮」缶ですが、料理の名前は忘れましたが、かなりのヒット商品でした。
      オススメできるのは、酒飲み限定かもしれませんが(笑

  2. 弘前、好いですね。
    以前訪れた時は三味線ライブのハシゴをしたのでバーは寄らなかった。
    次回機会があれば行ってみたいと思います。

    • 初めての弘前滞在、とても印象に残りました。
      酒場のハシゴが楽しいと聞いていて、実際に「かだれ横丁」は通好みでなかなか楽しめました。
      横丁は、全国的にもブームなんですね。地方の横丁は、企画モノでも好印象なものが多い気がします。

      2件目は「待庵」というバーです。
      かくみ小路という雰囲気のいい路地にあり、和テイストな内装も変わっていて面白かったです。
      ぜひ今度、横丁と一緒に立ち寄ってみてください。

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