10月 092017
 

さて、仕様云々を並べるより、まずはファーストインプレッションから。
ぱっと見て、ぽんっと乗って、感じたことを素直に書いてみます。 

2017 10 09 01

【外観】
とても小さいです。こんなに小さかったのか!と驚くくらい小さいです。
旧規格の軽自動車で、しかも2シーター。もはや絶対に市場に出てこないサイズ感。S660がデカく見えます(笑

一説でピニンファリーナデザインと言われた(今も非公式)エクステリアは、現在の目で見ても非常に格好良いと思います。
正確に言えば、カッコイイとカワイイのちょうど中間くらい。サイズ感とクルマの性格からして、実に絶妙な落としどころのデザイン。
ピニンでも誰でもいいですが、ビートのエクステリアをデザインした人は素晴らしい!と思ってます。

フロントは 純正フォグ付きバンパー、リアは純正オプションのスポイラーが付いてます。
サイドスカートは無限製。リアビューを主張するのは、フジツボの4本出しマフラー!!
実にいいバランスです。個人的にはこれらの組み合わせがベストだったので、大満足です。

唯一欠点なのは、純正ボディカラーのカーニバルイエローが、経年劣化でパネルごとの色合いがまちまちなこと。
特にバンパーの退色が激しい。これをどうするかは、自分に課せられた課題だと思って、後々対処したいなと思ってます。

 

2017 10 09 02

【内装】
純正のゼブラ柄シートはジャージ素材で、非常に破れやすいことで有名。ただこの個体は、非常に良い状態を保っていました。
今回自分の手元にやってきた時も装着されていた、お手製?シートカバーのおかげかと。前々オーナーが装着していたようですが、日焼けやほつれが激しかったので、外してしまいました。
その代償として、デリケートに扱わないといけません。

また、手に入れて初めて知ったんですが、運転席より助手席が狭く(オフセットしている)、しかも助手席にリクライニング機能が付いていない。
完全にドライバーオリエンテッドです。助手席に人を乗せる気が全くしない(笑
そういった意味でも、バイクの延長線上にあるようなクルマです。

 

【エンジン】(エンジンは対面するのも面倒な構造で、まだ写真撮っておらず省略です)
エンジン始動した瞬間、背後から音が響くことに地味に感動。ミッドシップ万歳。
ビートが加わったことで、R style ガレージには、FF、FR、MRと、各種駆動形式のクルマが揃うことになりました。 
しかも、全車マニュアル・トランスミッション。変態にも程がある(苦笑

話を戻します。
エンジン始動で感動も束の間、すぐに現実に引き戻されます。
背後から聞こえてくる機械音は、まさに軽自動車のエンジンそのもの。正直音だけは、軽トラとあんまり変わりありません(爆

それもそのはず、ビートの直列3気筒SOHCエンジン「E07A」は、アクティのエンジンがベース。エンジンかけりゃ、ホンダの軽トラ・軽バンと大差ないのも当然といえば当然。 
ちなみに、同時代の軽乗用車であるトゥディのエンジンでもあり、発売当時実家にあったファニーなエメラルドグリーンのトゥディを思い出して、余計に愕然とします(笑

しかし!いったんアクセルを踏み込めば、そこは伝説の軽カー、ビート!
ブリリリリイイイイーーーーん!ってな具合に一気に回転が上昇し、小さなエンジンが死に物狂いで頑張ってる感が満載です。 
軽トラのエンジンがベースではありますが、そこに独立3連スロットル(純正で!!)、燃料噴射制御マップ切替方式の吸気システム「MTREC」を追加して、自然吸気ながら自主規制枠いっぱいの64psを発生。
軽自動車でNAで64psは、ビートのエンジン以外で聞いたことがありません。ここに自分は、ホンダの技術屋としての意地を感じるわけです。あの頃のホンダ車が面白いと思える、象徴的なエンジンなわけですね。

その動力性能はと言うと・・・これはまた次の機会に。

 

2017 10 09 03

【操作系】
コックピットは超狭い(笑)んですが、不思議と窮屈ではないんです。(S2000で慣れてるからかもしれないですが)
シートは一番後ろ近くに引いて、ちょうどいいくらい。自分の身長でこれなので、高身長の方はベスポジ難しそう。

そのかわりステアリングが遠くなるので、ボススペーサーで手前に出してあります。
これは前オーナー氏が装着してたのですが、実に自然なポジションで、自分にとっても非常にドライビングしやすいです。

狭い車内のくせに、シフトレバーも実にいいポジショニング。
しかも、MRの特性を活かして素晴らしくショートでクイックな操作を提供してくれます。
現状、硬めのミッションオイルが入っているようで、フィーリング的には若干スポイルされているみたいですが、純正かそれ同等のオイルに変えれば、一層いい感じになりそう。
個人的には、S2000のミッションの方がフィーリングは良いと思いますが、軽カーでこの操作性は驚くべきものがあります。

また、足元は狭いものの、その恩恵か、ヒールアンドトゥが非常にやりやすい。
3連スロットルでレスポンス抜群のエンジンと相まって、素晴らしいドライビング・プレジャーです。
はっきり言って、ここだけはタイプR以上かも。ひたすら自分に合わせ込んだエスには敵わないけど(笑)、この操作性はMRの駆動方式による旋回フィーリングと相まって、歴代ホンダ車の中でも一、二を争うんじゃないかとさえ思います。(そう考えると、MTのNSXなんてとんでもなくイイんじゃないかと思う次第)

これらがビートをファンに感じさせる一番の要因かもしれません。
どんなに格好良いクルマでも、ドライビングポジションが決まって、自分の感覚に操作がマッチしないと楽しくないですからね。

 Posted by at 5:47 PM

  2 Responses to “everytime full-throttle, BEAT! #2”

  1. 旧車ボディの退色は止むを得ない所ですね。バンパーとの差は眼をつぶるとしても、歴代オーナーが施した
    パネル毎の修繕による退色差は悩ましい。それで事故歴が分かったりするのですが・・・・・(苦笑)
    ボディが小さい事もあるので、ここは思い切って全塗装に踏み切るのも悪くないのでは?

    ところで、週末の天候は思わしくないですね。

    • 他の状態が悪くないだけに、ボディの退色だけが気になってしまいます^ ^;
      前オーナー氏も、リフレッシュ計画残すところオールペン、という段階で手放されたので、その課題は引き継いだ形になっています。
      オールペンというのは一度やってみたかったモディファイなので、なかなかハードルは高いですが、いつか実行できたらと思っています。

      週末の件は、メールしますね。

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