11月 282011
 

そもそも土地探しはあまり真剣にはやっておらず、もしいい条件の土地が見つかったら建ててもいいかな、くらいの軽い気持ちだったんですが、2011年になったばかりの頃、チラシに載っていた中古住宅を何の気なしに見に行ったら、家を建てようという欲望がムクムクと沸き上がって、真剣に土地探しをするようになったわけです。(その他にも工務店との出会いがあったんですが、それはまたいずれ)

まず始めに問い合わせたのは、まだ鉄道交通の便も良く、それどころかバス通りに面しているような所で、建築条件的にも相当魅力的な物件でした。
普通なら高くて手の出ない案件でしたが、借地権の土地だったため、イニシャルコストが非常に安価で現実的でした。

ところが問い合わせてすぐに問題が発覚。地権者と借地人間でトラブルを抱えていて、不動産業者も明らかに「おとり案件」として公表していたワケアリの案件だったのです。
普通ならそこで手を引きますが、条件がとても良かったので、事情を逆手に取って、地主側と何度か交渉しました。ほぼここで決めるつもりでいたので、周辺環境やお店まで調べたし、かなり時間を費やしましたね。

でも結局、この話はまとまりませんでした。
金額的にはかなりの好条件だったので、夢が潰えた気分で当時は相当ガッカリしたんですが、今思えばそれで良かったのかもしれません。

敷地の間口は3間に満たないにもかかわらず奥行きが深いという、いわゆる鰻の寝床のような形状。誰が見ても廃屋という朽ちかけた空家が建っており、隣はこれまたワケアリの土地で荒れ地状態。解体工事の他にも、バス通りゆえ歩道の切下げ工事が必須など、今考えるといろいろと余計なお金がかかる土地でした。
唯一、敷地の裏手がお寺で、雑木林のような自然を享受できた点が惜しいなと思わせる土地でしたが。

その後、気を取り直した頃にまた土地のサーベイを再開。いくらか土地の紹介を受け、現地を見に行ってみるも、あまり気に入った案件がないことが続きましたが、今住んでいる所から歩いてすぐの所に、好条件の案件を発見。
ちょっと狭過ぎるような気もしましたが、高低差を利用すれば容積が稼げそうだったし、住宅地としてはかなり環境のいい所(高級住宅街の一角)だったので、簡単な計画をすると共に調査を進めました。

ところがこの土地、前面道路は道路の形状をしているにもかかわらず、公図上は半分水路のままで、家を建てるには1.5mもセットバックしなければならないことが発覚。元々狭い敷地がそうなると、ほとんど建物なんて建てられないという、ほとんど詐欺に近い(というか不動産業者は気付かない)条件が潜んでいたという危険極まりない案件でした。

結局これは、真剣に検討するもすぐにボツとなり、新たに調査を継続することになります。
ここまでおおよそ4ヶ月でしたが、その他にも建物のボリュームチェックはしないまでも、現地を見に行ったりと調査はしていたので、かなり長く感じた数ヶ月間でした。

(更につづく)

 Posted by at 1:05 AM

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