5月 092023
 

2023 05 09 01

今もカーライフの中心には、クルマ旅があります。

一年の間で最も長期の連続休暇となるGWは、その時にいちばん走りたいエリアに行くことが通例です。
雨が降ろうが槍が降ろうが、しがないサラリーマンには選択肢がありません。何があっても、とにかく走る。走って走って走り続ける。
濃密なクルマとの対話に酔い痴れる、最高に幸せな時間が、この時期に訪れます。

今年のGWは、種子島に行ってきました。
旅情豊かな離島ツーリングは、R styleを始めた頃から継続している、とっておきの旅テーマ。
日本であって日本でないような独特の空気感には、ハマると癖になる中毒性があります。

S2000で行く種子島。

九州最高峰の宮之浦岳を擁する隣の屋久島とは真逆で、目立った山地のない平坦な種子島。
それゆえ、走って楽しいのか?という疑問がつきまとい、これまでツーリングの目的地にしたことはありませんでした。
同じ鹿児島発の離島なら、ワインディングを求めて奄美大島や甑島に足が向くのが必然的だったのは言うまでもなく。

今回初めてかの島に訪れて、それは間違った認識だったと思い知らされました。
どこまでも続く丘陵地帯。深く濃い密林。青く輝く大海原。
高低差のあるワインディングは少ないですが、長細い島の形状からは思いもつかぬ程の大陸的な景観を背景にしたドライビングは、快感そのものでした。

もちろん種子島以外にも、薩摩半島・大隅半島を擁する本土鹿児島のワインディングもしっかり走り込み。
定宿を拠点にいつも同じような道を巡るとマンネリ化しそうですが、遠方であるがゆえなのか、九州はいつ訪れても変わらず楽しめます。

今回の旅でも、4,000km超をノントラブルで走り抜けた完全過走行のS2000。
往復の長距離移動はあいにくの天気(大雨)でしたが、抜群の安定感で、単調な移動ですら楽しませてくれます。
足元を支えるMICHELIN/PS4Sのスポーツタイヤらしい乗り心地の良さと、絶大なウェットグリップ。
LSDの効果も相まって、ハイレスポンスながら極めて上質なツーリングマシンとして、いまだ進化を続けています。

今回の旅も、印象的で忘れ得ない時間となりましたが、まだシーズンは始まったばかり。
新たなドライビングプレジャーを求めて、まだまだ走り続けます。

 Posted by at 11:43 PM
4月 162023
 

2023 04 16 01

エスの車検は、隔年4月にやってきます。
今年は車検ではないので入出庫はありませんが、日常的な点検は、車検に関わらず行うのが習慣です。

それが功を奏しているのか、車検時に何か不具合が発覚したりしたことはなく、消耗品ですら交換をしたことがありません。
油脂類ひとつとっても、自主管理のサイクルで車検に関わらず交換しているので、車検時は形式的に24ヶ月点検を行ってラインを通すだけ。
ずっと付き合いのある近所の整備工場に持ち込んでいるのですが、毎回これといってやることないので、つまらない客?だと思います。

毎年4月はプラグ交換と決めているので、休日のスキマ時間を利用して、交換作業を行いました。
4本の焼け具合が均等に揃っているか、緩みなどが発生していないかを、ついでにチェックします。

プラグは距離管理ではなく、一定の期間で交換する時間管理としています。
定期的に発注して、定期的に交換するサイクルを作っておけば、うっかり忘れたなんてこともないです。
同じような時間管理としてはバッテリーやフルード類がそうですね。

逆に距離管理はオイル類。長期スパンの消耗品も、距離管理としています。
例外はタイヤですかね。これは目で見てわかるので、見た目判断の消耗品になります。
ブレーキパッドも、5mm切ったら交換します。

それなりに長い間乗っていますが、各消耗品の銘柄についてはお気に入り製品が決まっていて、銘柄を変えることはほとんどありません。
ただ、最近になって手に入りづらくなってきた製品や、技術向上により陳腐化している製品も見受けられるようになり、一部について変更を検討しています。
長く使っているものを変えるというのは、そこそこ勇気がいるのですが、次のスタンダードを見定めていくことも、定期的に必要なのかもしれません。

 Posted by at 11:12 PM
3月 252023
 

2023 03 25 01

10数年ぶりに、クローズドコースを走りました。

コースと言っても、富士SWの駐車場にパイロンを立てたスクール形式の練習用コースです。
この手の練習会は、もてぎのハンクラ以来。あれはS2000に乗り出して間もない頃なので、本当に久しぶり。
しかも、練習には最適な台風まがいの風雨の中という、恵まれた?天候でした。

自己流のまま17年も乗っていると、いつの間にか操作が雑になり、不得手な部分は不得手なまま、という自覚があります。
それを客観的な目を通して矯正しようというのが、今回の目的。
走行会ではなく、インストラクター付きのスクール形式を選んだのは、そのためです。

座学からロジカルにドライビングを紐解き、コントロールを実践する方式は、やはり身に付く濃度が違います。
自動車の動作は物理なので、様々な力のかけ方かかり方を判断しながら、フィジカルな操作につなげていく大切さを再認識させられます。
同時に身体のセンサーも大切で、瞬時に繰り出す柔軟かつ的確な動作は、齢を重ねた身体にはかなり困難というのが現実だったり。

ステアリングで姿勢を作りつつ、ABSを効かせながらクリッピングポイントへ。
出口では、慣性とトラクションを計算しながら、次のコーナーのラインに乗せていく。

コーナリング中の一連のコントロールには、自己流がゆえに固定概念にとらわれていた部分や、雑すぎる操作を認識することができました。
特にブレーキについては、エスのスタビリティをもっと信用して、大胆に攻めることができることを経験できたのは大きな収穫。
また、視覚から得られる空間認識についても課題が見つかり、意識的にトレーニングする必要性も見い出せました。

普段のワインディング・ツーリングでのドライビングにおいても、常に意識して取り組みたい課題を再認識した今回のトレーニング。
クルマのコントロールというのは、いつまで経っても勉強あるのみですね。

(写真は主催者のHPより拝借させていただきました。インストラクター澤圭太選手による同乗走行です)

 Posted by at 3:04 PM
1月 012023
 

新年あけましておめでとうございます。

知らないうちに年月が過ぎ去り、人もクルマも歳を取りました。
投稿休止以降、いろいろな場面でお声がけをいただく機会が意外と多く、
正月くらい挨拶しろ、とのリクエストもあったことから、久しぶりに筆を執りました。

17年目を迎えている愛機S2000は、変わりなく健在です。
近年は通常メンテナンス以外ほとんど手をかける必要もなく、好調を維持しています。
昨年末の時点で、走行距離は26万km台後半に達していますが、むしろ今が一番調子が良いくらいのコンディション。
細かな仕様のアップデートは、年1回あるかないかくらいで、
コンセプトであるツーリングスペシャルとしての仕様は、ほぼ完成を迎えたと思っています。

そのツーリングにおいては、近年の情勢から、一時不自由な状態に陥ってはいましたが、
十分な対策のもと、現在は以前の通りか、むしろそれ以上に機会に恵まれている状況。
長期の休暇はほとんど取得できなくなっていますが、時間のやりくりは上手になったようで、
特に2022年は走りに走って、四国以外はだいたい足跡を残しました。

その地その瞬間の風景を脳裏に焼き付けながら、ドライビングそのものを楽しむ。
そんな姿勢は、何ひとつ変わっていません。
つまりは、変わることなくカーライフを楽しんでいるということで。。

自動車を取り巻く情勢は、ドラスティックに変化し続けていますが、
ことクルマに関しては保守的な思想の持ち主であるがゆえ、今年もカーライフスタイルが大きく変化する兆候はありません。
化石燃料を燃やしまくって、好きなときに好きなだけ、好きなクルマを楽しむ。最高の贅沢ですね。
そのためにも、今年もしっかり働いて稼いで、体力と健康を維持していくのが、ささやかな目標です。

スポーツカーと旅を愛する同志の皆様、本年も悔いのないカーライフを楽しみましょう。

 Posted by at 3:28 PM